のび太とドラえもんが話をしている。 のび太「ねぇ、ドラえもん。ドラえもんズのみんなは元気?」 ドラえもん「もちろん、元気だよ」 のび太「僕、前から思ってたんだけどさぁ。ドラえもんズってみんな、変だよねぇ~」 ドラえもん「変とは失礼な! 変わらぬ友情を誓い合った、みんな頼れる仲間なんだぞ」 のび太「一番頼りないのは、ドラえもんだったりして」 ドラえもん「あらら……」 (ドラえもんの妹ドラミのモノローグ) みんなは覚えているかしら? お兄ちゃんと友情を誓い合った、 あの6人のことを…… ロボット学校に、ドラえもん、そして親友たちであるアメリカのドラ・ザ・キッド、中国の&ruby(ワン){王}ドラ、ブラジルのドラリーニョ、ロシアのドラニコフ、スペインのエル・マタドーラ、アラビアのドラメッド三世が集まる。 ドラえもん「今日みんなに集まってもらったのは、他でもない…… 実は、久しぶりに全員集まって、あれをやろうと思う」 ドラえもんの顔は、真剣そのもの。 一同も、緊張に包まれる。 キッド「えっ、あれ!?」 王ドラ「あれというと…… まさか!?」 ドラメッド「あ、あれのことであるか!?」 ドラリーニョ「なんだっけ、あれって?」 マタドーラ「あれって言ったら、あれしかないだろ」 ドラニコフ「ガウ、ガウ」 キッド「本当なんだろうな?」 ドラえもん「本当だ」 王ドラ「本気のようですね……」 ドラえもん「本気だ」 ドラメッド「覚悟はできているであるか?」 ドラえもん「できている」 ドラリーニョ「ねぇ、あれってまさか……」 ドラえもん「その、ま・さ・か、だ」 マタドーラ「マジでやるんだな!?」 ドラえもん「やる!」 ドラニコフ「ガウ……!」 ドラえもん「やる!」 王ドラ「しかしまた、どうしてあれをやる気になったんです?」 ドラえもん「実は、ドラミはまだ、あれを知らないんだ」 キッド「何ぃ!?」 マタドーラ「そいつはいけねぇ」 ドラメッド「この学校の卒業生はみんな、経験しとるからのぉ」 キッド「おもしれぇ! やろうぜ!」 ドラニコフ「ガウ──ッ、ガウッ!」 一同「やろう!」「やろう、やろう!」 ドラえもん「ありがとう、みんな!」 マタドーラ「じゃあ、それぞれやることを分担しようぜ」 キッド「へへっ! 久しぶりだぜ、あれは!」 ドラメッド「楽しみである!」 ドラえもん「さぁ、ジャンケンで分担を決めよう」 一同「せぇの、ジャ──ンケン、ぽ──ん!」 一同が一斉に手を出すが、ドラえもんと一緒で、グーしか出せない。 ドラえもん「駄目だこりゃ。これじゃ決まんないやぁ!」