※ 仮面ライダーが勢揃いする特別エピソードです。『仮面ライダーウィザード』本編の最終エピソードは、[[第51話>仮面ライダーウィザードの第51話]]をご覧ください。 賢者の石の封印のための旅の最中、晴人が出会った魔法石の中の世界の物語。 ここは、仮面ライダーに倒されたすべての怪人たちがいる世界であった。 そしてこの世界の住人たちは、いずれ人間でないものに変身する運命を持っていた。 世界は、仮面ライダーを召喚することのできる13個の指輪、ライダーリングによって封印されている。 晴人が出逢った少年と少女・こよみは、いずれ怪人になることを恐れ、封印を解いて外の世界へ出ようとしていた。 13個のライダーリングに祈りを捧げれば、世界の封印は解ける。 だが世界の封印を解けば、大勢の怪人たちが現実世界へあふれ出してしまう── 怪人たちに苦戦するウィザードとビースト((第49話で変身能力を失った仁藤攻介ではなく、それ以前の時間軸から召喚された。))。 突如として現れた未知の戦士・&ruby(ガイム){[[鎧武>仮面ライダー鎧武の第1話]]}の活躍で怪人たちは一掃された。 ビースト「ありがとな」 鎧武「おぅ。ここ、どこなんだ? ってか、助けてって言ったのは君たち……じゃないよな?」 ウィザード「あぁ」 鎧武「あ、やべ! ごめん! 俺、取り込み中だったわ。じゃ! つぅか、ここ、どこだよ?」 鎧武が光球と化して飛び立ち、空にできた裂け目の中へ消え去る。 少年「こよみ、俺たちも行くぞ!」 声「テレポートッ!」 この世界の主・アマダムが瞬時に姿を現し、ライダーリングの宝箱の蓋を閉めると、空中の裂け目も閉じてしまう。 アマダム「実験は完了~! あそこに私の求めるものがあ~る!」 少年「仮面ライダー、あいつを倒せ!」 アマダム「サンダ──ッ!!」 &ruby(ヒビキ){[[響鬼>http://neoending.web.fc2.com/anime/kagyou/hibiki.htm]]}、[[電王>http://neoending.web.fc2.com/animeop/kagyou/denou.htm]]、[[キバ>http://neoending.web.fc2.com/animeop/kagyou/kiva.htm]]がアマダムに挑むが、電撃を食らってふっ飛ばされる。 ウィザード「魔法!?」 アマダム「ざまあみやがれ!」 #center(){|BGCOLOR(black):COLOR(yellow):CENTER:&big(){&big(){&bold(){第53話 終わらない物語}}}|} 変身を解いた晴人と仁藤の前で、少年たちは、アマダムの手に落ちてしまう。 こよみは苦痛に呻き、皮膚に亀裂が入り始めている。 少年「ダメだ、変身するな!」 アマダム「間もなく、その子たちも変身のときを迎える! 2人が外の世界に出れば、君たちの敵となる!」 少年「僕たちの敵!?」 晴人「違う! 俺は君たちを助けたくて……」 少年「来るな!」 仁藤がアマダムたちに隠れ、そっと背後で晴人に指輪を渡す。 &i(){『バインド・プリーズ』} 魔法の鎖がアマダムや怪人たちを拘束する。 &i(){『コピー・プリーズ』} 続いて晴人が2人に分身し、少年たちを助け出す。 少年「離せ! 離せぇ!」 &i(){『ビースト・プリーズ』} さらにビーストの指輪の力で、晴人が少年たちごと、地中へと姿を消す。 いつの間にか、宝箱の中からは[[フォーゼ>仮面ライダーフォーゼの最終回]]のライダーリングが消えている。 アマダム「あの野郎……! いでよ、ディケイド! ウィザードからリングを取り戻せ」 晴人は少年たちを連れ、海岸の廃屋へたどり着く。 晴人「どうしたら……」 少年「こよみに…… 触るな」 そこへ凜子と瞬平((『ウィザード』本編の登場人物たちと名前・演者が同じだが、魔法石の中の世界に住む別人。))がやって来る。 凛子「何があった!?」 少年「変身すれば、いいことも悪いことも分からなくなる。そうなる前に、外に出たかった。でも、外に出たら…… 仮面ライダーに倒されちゃうんだ」 晴人「違う。お前たちは……」 こよみ「だったら…… 変身する前に、私たちを……」 晴人は途方に暮れて、さまよう。 その手には、宝箱から持ち出していたフォーゼのライダーリングがある。 晴人「今を生きるコヨミを救いたい。そう願ってたのに…… あの子たちをここから出したら……」 そこへ、アマダムに召喚された[[ディケイド>http://neoending.web.fc2.com/animeop/kagyou/decade.htm]]が姿を現す。 ディケイド「それが13個目のライダーリングか」 晴人「アマダムに命じられて来たのか?」 変身を解くディケイド── &ruby(かどや つかさ){門谷 士}。 士「すべての怪人が現実に溢れ出したら、どうなると思う? 怪人大戦でも起こすつもりか?」 晴人「そんなこと、望んじゃいない」 士「お前は、なんでこの世界に来た?」 晴人「声が聞こえたんだ。『助けて』っていう子供たちの声を。仮面ライダーが正義のために戦うのなら、ここを封印し続けなきゃいけない。でも俺は……」 士「正義か。俺はたくさんの世界でたくさんの正義を見てきたが……」 一方で仁藤は単身、アマダムの潜む洞窟へ潜入する。 無数の魔法石の埋め込まれた石柱を前に、アマダムが祈祷を捧げている。 アマダム「カモンカモンカモン! カモ──ン!」 ディケイドとフォーゼを除く11人のライダーたちが出現する。 アマダム「知っていたかね? ビースト。君たち仮面ライダーも、ここが&ruby(ふるさと){故郷}だということを」 仁藤「ここはライダーに倒された怪人の楽園じゃなかったのか?」 アマダム「仮面ライダーは、怪人になり損なったものに過ぎない」 仁藤「何だと!?」 アマダム「ウィザードは、ファントムを生み出すサバトによって誕生し、君も、体内にファントムを飼うことで魔力を得た。仮面ライダーとは、悪と同じものでおじゃる。ホホホ……!」 仁藤「……」 アマダム「仮面ライダーの力の源、それをクロス・オブ・ファイアという。炎の十字架。悪から生まれたという、罪の証。おじゃるおじゃるおじゃる…… お前の力も、も~らお!」 仁藤「渡せねえな、それだけは。変──身!」 &i(){『セット・オ──プン!』『L・I・O・N! ライオ──ン!』} 仁藤がビーストに変身してアマダムに挑むが、強力な怪人たちが次々に出現。 連続攻撃を食らい、ついにはベルトに痛烈な一撃を食らう。 ビースト「うぅっ! 後は頼んだ、晴人……」 ビーストが消滅する。 晴人たちの潜む廃屋にも、怪人たちが襲いかかる。 少年「こよみに手を出すな!」 晴人「やめろ!」 突如、士がライドブッカーの銃口を春人に突きつける。 少年「連れて行くなら、俺だけにしろ!」 晴人「お前……!? 裏切ったな?」 士「13個目のライダーリング、渡してもらう」 アマダムの潜む洞窟。怪人たちに囲まれ、少年が倒れている。 士が現れ、フォーゼのライダーリングを示す。 アマダム「無事、取り戻したな。これで13個、全て揃った! さあ少年よ…… この世界の外に行きたいんだろう? 願いを叶えてやる。祈るんだ、昨日のように。私もともに行く」 士「この世界を壊し、怪人たちをあふれ出させるんだな」 アマダム「ようやくライダーリングを掘り当てたんだ。私をここに封じ込めた、外の世界に復讐するために!」 声「そういうことか」 春人も現れる。 春人「かつて罪を犯し、魔法石に封印された魔法使い。それがお前の正体か。子供たちをそそのかし、この世界から抜け出すつもりだったんだな?」 アマダム「いでよ、仮面ライダー! さあ、ウィザードを倒せ!」 12人すべてのライダーたちが出現し、春人と士を取り囲む。 アマダム「リングの持ち主の命令に従う。ライダーなど所詮、その程度の存在だ!」 電王「あぁ? 何言ってんだ? バカかお前。俺たちはリングの力で子供たちに従ったんじゃねえ。弱い者を守っただけだ!」 アマダム「フハハハハ! この子は、怪人に変身する存在だ。それを守るのがお前たちの正義か!?」 士「ある人が言った── 俺たちは、正義のために戦うんじゃない。俺たちは、人間の自由のために戦うんだと」 アマダム「何だぁ!? お前たちは一体、何だぁ!?」 士「通りすがりの仮面ライダーだ。覚えておけ。変身!」 晴人「変身!」 &i(){『カメンライド・ディケイド!』『フレイム・プリーズ』『ヒー・ヒー! ヒー・ヒー・ヒ──!』} 士と晴人も、ディケイドとウィザードに変身。 アマダムは両手をかざし、無数の怪人たちを出現させる。 ウィザード「さあ、ショータイムだ!」 次々に襲い来る怪人たち。ライダーたちはそれを次々に蹴散らしてゆく。 [[ダブル>仮面ライダーWの最終回]]「さあ、お前の罪を数えろ!」 フォーゼ「タイマン張らせてもらうぜ!」 キバ「ウェイクアップ!」 &i(){『ガトリング・オン』}&i(){『トリプル・スキャニング・チャージ!』} 電王「俺の必殺技・パート1!!」 &i(){『ストライクベント』}&i(){『ジョーカー! マキシマムドライブ』}&i(){『Rider Kick !』} 全ライダーたちの必殺技の応酬で、怪人たちは一掃される。 アマダムは宝箱を抱え、少年を引き連れて外へ逃げようとする。 アマダム「ほら、起きろ!」 ウィザード「待て、アマダム!」 アマダム「いでよ、我が最強の兵士たちよ!」 壁面を突き破り、『仮面ライダーW』の[[巨大ティーレックス>http://www.tv-asahi.co.jp/double/dopant/02.html]]、『仮面ライダー龍騎』の[[ハイドラグーン>仮面ライダー龍騎の第49話]]などの巨大モンスターたちが現れる。 [[龍騎>http://neoending.web.fc2.com/animeop/kagyou/ryuuki.htm]]「でかい相手にも戦い方はある!」 キバ「そういうことですね」 電王「行くぜ行くぜ行くぜぇ!」 3人はそれぞれドラグレッダー、デンライナー、キャッスルドランを召喚し、怪獣に立ち向かう。 響鬼「&ruby(まかもう){魔化魍}でこういうのは慣れてる」 [[カブト>http://neoending.web.fc2.com/animeop/kagyou/kabuto.htm]]「そんなスピードでは俺にはついて来れない」 ダブル「これで決まりだ!」 響鬼は音撃棒で、カブトはカブトエクステンダーのクロックアップで、ダブルはルナトリガーで、[[ファイズ>http://neoending.web.fc2.com/anime/kagyou/555.htm]]はファイズブラスターで応戦。 &i(){『ロケット・オン』} フォーゼはロケットステイツ、[[ブレイド>http://neoending.web.fc2.com/animeop/kagyou/kamenbra.htm]]はジャックフォームに変身し、空へ飛び立つ。 フォーゼ「宇宙キタ──!!」 ブレイド「キターって何だ? キターって!?」 &i(){『ファイナルフォームライド・ククク・クウガ!』}&i(){『ファイナルフォームライド・アアア・アギト!』} ディケイド「ちょっとくすぐったいぞ」 [[クウガ>http://neoending.web.fc2.com/animeop/kagyou/kuuga.htm]]たち「おい、こういうのは」「先に断ってからやってください!」 ディケイドの力によりクウガはクウガゴウラムに、[[アギト>http://neoending.web.fc2.com/animeop/kagyou/agito.htm]]はマシントルネイダーに変身し、ディケイドを乗せて飛び立つ。 &i(){『セットアップ・スタート!』}&i(){『ウォータードラゴン!』}&i(){『ハリケーンドラゴン!』}&i(){『ランドドラゴン!』}&i(){『オールドラゴン・プリーズ』} ウィザード「それじゃ行くか!」 &i(){『プテラ! トリケラ! ティラノ! プ・ト・ティラーノザウル──ス♪』} ウィザードはオールドラゴン、[[オーズ>仮面ライダーオーズの最終回]]はプトティラコンボに変身し、2人も空へ飛び立つ。 ライダーたちの一斉攻撃で、モンスターたちは全滅する。 アマダム「おのれ……! 時は今だ! 祈れ! この世界の外に出たいと! それがお前の希望だったんだろ? さぁ!」 ウィザード「やめろ!」 ディケイド「そこまでだ、アマダム」 少年に祈りを強要するアマダム。ウィザードやライダーたちが彼を取り囲む。 アマダム「私を倒せるつもりか?」 ライダーたち「俺たち仮面ライダーの力があれば!」 ウィザードたちが一斉攻撃をしかけるが、アマダムは手をかざし、目に見えない力で一同を吹き飛ばす。 フォーゼが立ち上がり、単身でアマダムに挑む。 フォーゼ「任せろ!」 アマダム「まだ、お前の力はもらってなかったな!」 アマダムが怪人体に変身し、フォーゼを捕まえる。 フォーゼの体からあふれたエネルギーがアストロスイッチの形となり、アマダムの体に吸い込まれてゆく。 フォーゼ「アストロスイッチが!?」 ウィザード「仮面ライダーの力を自分のものにしているのか!?」 アマダム「違う! もともとこれは私の力だ! ライダーたちが次々に挑みかかるが、ライダーたちの力はそれぞれのアイテムの姿となり、次々にアマダムに奪われてゆく。 アマダム「スイッチ、メダル、メモリ、カード! お前たちの力の源、それら全て怪人を生み出すのと同じ力だ! だからこそお前たちの力は私の力となる! 13のライダーの力の源、クロス・オブ・ファイアが私の中にある!」 力を失ったライダーたちが倒れ、残されたのはウィザードのみ。 アマダム「あとはお前だけだ!」 ウィザードが単身で挑みかかるが、13人のライダーの力を取り込んだアマダムは圧倒的。 &i(){『チョーイイネ!』『スペシャル・サイコ──!』} フレイムドラゴンに変身してドラゴンブレスの炎を繰り出すが、アマダムはたやすく跳ね返す。 &i(){『ハリケーン』} ウィザードがハリケーンドラゴンに変身して宙を舞うが、アマダムが触手を伸ばし、地面に叩き落とす。 &i(){『ウォーター』} 今度はウィザードはウォータードラゴンに変身。液化してアマダムを攻撃するが、アマダムはこれも跳ね返す。 さらにアマダムはライダーキックばりの飛び蹴りで反撃。 &i(){『ランド』『ディフェンド・プリーズ』} ウィザードはランドドラゴンに変身し防御壁を張るが、アマダムのキックでたやすく砕かれてしまう。 ウィザード「俺の魔法が通じない?」 アマダム「お前たちに、正義などもともと無かったのだ!」 ウィザードはインフィニティーリングを構えるが、変身する前にアマダムの攻撃を食らってしまう。 少年が呆然と立ちすくみ、戦いの光景を見つめている。 アマダム「さぁ、お前の望みを叶えてみろ! さぁ!」 ウィザードはなおも立ち上がり、必死にアマダムに挑む。 ウィザード「例え俺たちの力が悪と同じものだとしても…… 俺は絶望を希望に変えた! そして、なったんだ」 少年「なったんだ…… 仮面ライダーに」 ウィザード「俺たちだけじゃない。たとえ悪と同じ存在から生まれても、仮面ライダーとなる者が現れる! 次々と……」 アマダム「ハハハ…… 世界の壁を壊せ! 外に出してやる!」 少年「俺も…… なれるかな?」 アマダム「そうだ!」 ついに祈りを始めた少年。空に浮かぶ地球に、次第に亀裂が走る。 アマダム「ハハハ……! 私の勝ちだ!」 そのとき、その地球の中には数えきれないほどの人影が浮かび上がる。 アマダム「何だ……? 何だ、あれは? 一体、何を祈った!?」 少年「怪人に変身するのは、決まってると思ってた。でも、もしかしたら俺も…… 仮面ライダーに」 アマダム「何をしたっていうんだ!?」 少年「この世界を壊すんじゃない、呼んだんだ」 地球の中に浮かび上がった人影の中の1人が、地上へと降り立つ── 鎧武。 アマダム「何だ!? こんな仮面ライダーがいたというのか?」 鎧武「あ? 仮面、ライダー? 俺が?」 ウィザード「すべての人の自由を守る戦士の名だ。助けを求める声があれば、必ず駆けつける」 鎧武「ふぅん、『助けて』っていう声が聞こえたんだ」 ウィザード「俺と一緒だ。『必ず助ける』、そう答えた。だからここに来たんだ。だからお前も、仮面ライダーだ」 鎧武「へぇ。なら俺は『仮面ライダー鎧武』ってことか?」 祈りで力を使い果たした少年が倒れる。 アマダム「何、会話してんだ! 消えろ!」 鎧武「消えるのはお前だ!」 襲いかかるアマダムを、鎧武の剣撃が次々に斬り裂く。 アマダム「こんなはずはない! お前たちは、お前たちは皆私から生まれた、ただの出来損ないに過ぎない!」 鎧武「ゴチャゴチャうるさいっての!」 嵐のような鎧武の攻撃を浴び、アマダムの吸い取ったエネルギーが飛び出し、ライダーたちへと戻ってゆく。 クウガはライジングアルティメット、アギトはシャイニングフォーム、龍騎はサバイブ、ファイズはブラスターフォーム、ブレイドはキングフォーム、響鬼は装甲響鬼、カブトはハイパーフォーム、電王はライナーフォーム、キバはエンペラーフォーム、ディケイドは最強コンプリートフォーム、ダブルはサイクロンジョーカーエクストリーム、オーズはスーパータトバコンボ、フォーゼはコズミックステイツに、各々の最強形態などに変化していく。 ディケイド「俺たちの、仮面ライダーの力を見せてやる!」 更にウィザードもインフィニティースタイルへと変身する。 ウィザード「フィナーレだ!」 鎧武「行っちゃいますか!」 アマダム「何ぃ! 望むところだぁ!」 アマダムが火炎弾を放つが、立ち昇る炎の中からクウガとアギトが飛び出し、アマダムにキックを浴びせる。 続いて龍騎、ファイズ、ブレイドの3人のキックを浴び、アマダムが大きく後ずさりする。 さらに響鬼、カブト、電王のキック。続けざまにキバ、ディケイド、ダブル、オーズ、フォーゼのキック。 アマダムは防御壁を張って防ごうとするものの、たやすく破られて連続キックを浴びる。 地面に叩きつけられたアマダムに、ウィザードと鎧武のキック。 アマダム「うわっ! まだだ! まだだ!」 鎧武「あらよっと!」 とどめに、鎧武の剣、ウィザードのアックスカリバーの斬撃が炸裂。 アマダム「うわぁ──っ! な、何が違うっていうんだ? 私とお前たちと…… 同じ意思から生まれた……」 大爆発──!! アマダムが最期を遂げる。 鎧武「へへっ!」 ウィザード「ふぃ~……」 戦いが終わり、少年がライダーたちに囲まれ、意識を取り戻す。 少年「僕たち…… 世界を守れた?」 クウガ「大丈夫だ」 電王「へへっ、あばよ!」 ライダーたちが次々に消えてゆく。 鎧武「後は任せろよ」 鎧武も光球と化し、空の彼方へ飛び立つ。 宝箱の中のライダーリングも、一つ残らず消え去ってしまう。 変身を解いた晴人と士の2人が残る。 晴人「まだ、旅を続けるのか?」 士「俺たちはいつでも旅の途中だ。またどこかで出会ったら…… その時も一緒に戦おう」 士もまた、オーロラの壁の向こうへと消えてゆく。 最後に残されたのは、晴人と少年の2人のみ。 春人「ここから出してやることはできなかった…… ごめんな」 少年「いいんだ。いつか変身するとしても、怪人にはならない道を選べるっていうことを教えてもらった。ただ、ライダーリングが消えちゃったのは、ちょっとだけ悔しいかな」 晴人は懐から指輪を取り出すと、少年の指にはめる。 少年「これって!?」 晴人「いつでも呼べ。必ず駆けつける。俺が…… 最後の希望だ」 &i(){『コネクト・プリーズ』} 晴人はマシンウィンガーを取り出して颯爽と走り出し、魔法陣をくぐって元の世界へと飛び出す。 入れ替わりに輪島、凛子、こよみを背負った瞬平がやって来る。 一同「お──い!」 少年「こよみ 大丈夫か!?」 瞬平「あ~ダメだ、もうダメだ! 交代交代!」 こよみが瞬平の背から降り、笑顔で歩き出す。 瞬平「あの人、行っちゃったんだ」 凛子「あ! 名前、聞かなかったな」 輪島「でも、何だか知っているような気がするなぁ。ずぅっと前から……」 少年「こよみぃ──っ!」 晴人は元の世界へと飛び出し、マシンウィンガーを駆り、「賢者の石」封印のため、どこかへと走り去ってゆく。 魔法石の中の世界では、少年がこよみに駆け寄り、手を取り合う。 その指には、晴人から託されたインフィニティーリングが輝いている。 こよみが初めて、少年の名前を呼ぶ。 こよみ「はると……」 #center(){&big(){(終)}}