S.P.D.エリート部隊Aスクワッドの裏切りにより、司令官クルーガー((本作は『[[特捜戦隊デカレンジャー>http://neoending.web.fc2.com/animeop/tagyou/dekareng.htm]]』の映像と設定を流用したアメリカ作品。クルーガーは『デカレンジャー』のドギー・クルーガー。))はエイリアンの手に堕ちた。 ジャックたちBスクワッドは苦戦の末にAスクワッドを倒すものの、情報屋エイリアンのピギーに騙され、クルーガーと共に囚われの身になってしまう。 #center(){|BGCOLOR(black):COLOR(white):CENTER:&big(){&big(){&bold(){&br()&i(){ENDINGS PART 2&br()&color(red){そして地球の未来〈後編〉}}&br()&br()}}}|} 一同はエイリアンのボス、グラム皇帝の宇宙船内の牢に閉じ込められる。 変身アイテムのS.P.D.モーファー((『デカレンジャー』の変身アイテム、SPライセンス。))は奪われ、変身もできない。 ジャックが必死に、鉄格子に拳を振るう。 クルーガー「ここではお前の特殊能力は封じられている。破るのは無理だ」 ジャック「試すのは勝手でしょ?」 クルーガー「ジャック」 ジャック「何です!?」 クルーガー「話しておくことがある。お前がS.P.D.を去ろうとしているのはわかっている」 ジャック「は? 俺がいつ、そんなことを?」 クルーガー「……」 ジャック「今、そんな話する意味あります? ここ、簡単には出られそうにないし」 クルーガー「ここを出ようと出まいと、お前は自分の道を行くべきだ」 ジャック「思い過ごしですよ! S.P.D.が好きだ」 クルーガー「あぁ、それはわかってる。すべてを捧げてくれた。だが、心を偽ることはできない」 ジー「あのピギーにハメられたなんて、信じられる?」 ブリッジ「これでわかったろ? 爬虫類は信用できない。爬虫類だよね?」 スカイ「ここを出たら、あいつ、只じゃおかない。今頃、俺らを笑ってるんだ……」 地球では情報屋エイリアンのピギーが、ジャックたちを騙したことを悔やんでいる。 ピギー「何てこと、しちまったんだ! 俺は不潔で薄汚くて、みすぼらしくておぞましい虫ケラだ! そうさ、俺はレンジャーたちをずっと騙してきた。でもそうしなきゃ…… グラムに挑発させられてた。誰だって同じことするはずだろ!? お願い、神様。どうか教えてください! 俺が間違ってなかったって示してください!」 突然、空から雷が落ち、ピギーの愛車のレストランカーが坂道を動き出す。 ピギー「え!? わぁ、俺の店が!? 待ってぇ! そんなぁ……!」 坂道を転がり落ちた車が地面に衝突し、炎上…… S.P.D.地球署では、科学者のキャット、その助手のブームの前に、隊員たちが集合している。 キャット「クルーガー司令官とBスクワッドが、グラムに捕えられた。つまり地球を守る者はいない。私たちだけ。トゥルービアンに立ち向かう意思のある者は残って。オメガレンジャーが指揮するわ」 一同「……」 キャット「勝てる確率は極めて低い。ここを立ち去りたい者は、今すぐ出て行って」 ほとんどの隊員たちが、背を向ける。 ブーム「ちょっと…… 待って。みんな出て行く前に、言っておきたいんだ。その…… わかるよ。だって、当然だよね。数も負けてるし、戦力不足だし、『確率は極めて低い』なんて言いかたは甘すぎ。『望みゼロ』ってのが本当のとこだよ。でもさ…… 君ら全員が出て行っても、僕は残るよ」 一同「……」 ブーム「残る。クルーガー司令官のために。ジャックのために。スカイ、ブリッジ、ジー、シドニーのために。だって彼らも、僕のために残るはずだから。君らのためにだってそうさ」 キャットが無言でうなずく。 隊員たちもいつしか、ブームの話に聞き入っている。 ブーム「たぶん…… この戦いには負けるかもしれない。でも僕は、戦わずにはあきらめない! だからグラム、覚悟してかかって来いってんだ! 出て行きたい人はいいよ。出て行って…… 僕は残る!!」 堂々と言い切るブームに、隊員たちが一斉に歓声を送る。 グラム皇帝の宇宙船は、次第に地球へと近づいてゆく。 グラム「やっとだ。ハハハハハ! 始めるぞ」 ジャックたちの牢の中に、クライボット(ロボット兵)たちが現れる。 クライボット「クルーガー司令官、パワーレンジャー。オムニ様の判断が下った。お前らはもう必要ない。オムニ様の命令を実行しに来た」 クルーガー「みんな! 俺はお前たちを誇りに思う」 一同「……」 クライボット「覚悟しろ! 撃てぇ!」 突如、クライボットの1体がジャックたちではなく、仲間のクライボットたちに向けて銃撃。 その1体を残し、クライボットたちが全滅する。 ジー「……どうなってんの?」 ブリッジ「わかんない。手で目を塞いでたから。でもたぶん、射撃のヘタなクライボットが味方を撃ったみたい」 スカイ「こいつを捕えましょう」 クライボット「駄目! 待ってぇ!」 クライボットがヘルメットを脱ぐと、実はピギーの変装。 ジャック「ピギー!?」 ピギー「わかってる、そうだよな。俺が憎いんだろ? あぁ、憎むのは当然だ。ジャッジするまでもない、俺は有罪だ」 一同「……」 ピギー「今すぐあのちっこいカードの中に閉じ込められたって、文句言えないよ。つまり何が言いてぇのかってっと、俺が…… 悪かったよ」 スカイ「ピギー!」 ピギー「え!?」 スカイ「……ありがとな」 クルーガー「みんな! 地球を救いに行くぞ!」 ピギー「わぁ、俺も連れてってぇ!」 牢を脱出したジャックたちの前に、新手のクライボットたちが現れる。 スカイ「おっと、邪魔が入ったな」 ジャック「行くぞ!」 クライボット「かかれぇ!」 ジャックたちが、変身できないままで奮闘する。 クルーガーも剣を振るい、クライボットたちが一掃される。 クルーガー「レンジャー、お前たちは地球に戻れ」 スカイ「でも、どうやって?」 ピギー「これが使えんじゃない?」 奪われたジャックたちのS.P.D.モーファーが、ピギーの手にある。 地球のキャットが、一同の通信を受け取る。 ブリッジ「キャット! キャット、応答して!」 キャット「みんな、フライヤーを送るわ!」 クルーガー「完璧だ! みんな、幸運を祈る」 シドニー「ボスは? 一緒に来ないんですか?」 クルーガー「私にはやり残した仕事がある」 ジャック「じゃあ、俺も一緒に!」 クルーガー「申し出はありがたいが、チームにはお前が必要だ。パワーレンジャー、出動!」 一同「ロジャー!」 ピギー「わぁ、待ってくれよ! 待ってったらぁ!」 クルーガー「みんな…… 必ず勝てよ!」 S.P.D.地球署の前で、隊員たちが守りを固める。 先頭は、ただ1人残ったパワーレンジャー、未来世界からの援軍であるオメガレンジャー((『デカレンジャー』のデカブレイク。))。 オメガ「よし、みんな! ショータイムの始まりだ!」 クルーガーが、宇宙船内を突き進む。 エイリアンの少女幹部・モーラが現れる。 クルーガー「モーラ!」 モーラ「脱出したの!?」 クルーガー「そこをどくんだ!」 モーラが、手にした絵本のページに絵を描き、その紙を投げつけ、モンスターを出現させる。 クルーガー「S.P.D.! エマージェンシー!!」 クルーガーがシャドーレンジャー((『デカレンジャー』のデカマスター。))に変身。 モンスターを、一撃で斬り捨てる。 モーラが次々にモンスターを出現させるが、シャドーは一つ残らず倒してゆく。 モーラ「もう紙がない…… 私をどうする気!? まだ子供なのよ!」 シャドー「こうするのさ!」 シャドーがS.P.D.モーファーを突きつけるや、モーラは光と共に、キャプチャー・カードの中に閉じ込められる。 モーラ「ひどいじゃない! なんとかしてぇ~!」 シャドー「子供だな……」 地球署の前に、ついに数えきれないほどのクライボットたちの大軍が現れる。 クライボット「突撃ぃ!」 オメガレンジャーが先陣を切って立ち向かう。 キャット、ブーム、隊員たちが必死に銃撃する。 キャット「形勢がいいとは言えないわね!」 ブーム「どうも、そうみたい!」 グラム皇帝のそばでは、クルーガーの妻のアイシニアが捕えられている。 グラム「よく見るがいい、アイシニア。偉大なるお方に会えるのは、素晴しいことだろう?」 クルーガーが現れる。 クルーガー「アイシニア!」 アイシニア「ドギー! 来るって信じてたわ!」 グラム「クルーガー、悪運の強い奴め! その悪運も、尽きるときが来た!」 クルーガー「S.P.D.! エマージェンシー!! ケリをつけるぞ!」 クルーガーがシャドーレンジャーに変身。 一歩も引かない戦いの末、シャドーの剣が次第にグラムを追い詰める。 宇宙空間で、エイリアン犯罪組織の支配者オムニが、グラムの宇宙船に合体する。 グラム「もう手遅れだ、クルーガー! オムニ様が地球に向かった!」 シャドー「安心しろ、オムニならレンジャーたちが追っている! さぁ、俺の妻を返せ!」 ジャックたちはパワーレンジャーとなり、キャットから送られた巨大ロボ、スワットメガゾード((『デカレンジャー』のデカウイングロボ。))で地球を目指す。 レッド「間に合ってくれ!」 アイシニア「グラム、あきらめなさい!」 グラムがアイシニアの手をつかんで引っ張り、壇上から宙吊りの状態にする。 眼下では、炎が燃え盛っている。 シャドー「アイシニア!?」 アイシニア「ドギー!」 グラム「それ以上近づくな、クルーガー! 一歩でも近づいてみろ! この手を離すぞ!」 アイシニア「助けてぇ!」 地球署ではクライボットたちの大軍の前に、隊員たちが次々に倒される。 一足先に地球上に戻っていたピギーも、固唾をのんで戦いを見守っている。 オメガレンジャーがクライボットに吹っ飛ばされる。 そのとき、宙に光が瞬き、クライボットたちが吹っ飛ぶ。 ブーム「キャット、あれ! あれ、何です!?」 キャット「時空トンネルみたい……!?」 時空トンネルの中から、未来世界でのオメガの相棒、ノバレンジャー((『デカレンジャー』のデカブライト。))が姿を現す。 オメガ「やったぁ!」 ノバ「未来のディフェンダー! S.P.D.ノバレンジャー! エレクトロモード!!」 ノバレンジャーの電撃が、クライボットたちを吹き飛ばす。 オメガ「来てくれてすごく嬉しいよ、ノバレンジャー!」 ノバ「待たせたわね。タイムラインでずっと、あなたを捜してたのよ」 突然の轟音。 オメガ「なんだ!?」 宇宙船と融合して巨大な怪物となったオムニが、地上に降り立つ。 シャドー「今のは!?」 グラム「ハッハッハ! オムニ様のお出ましだ!」 オムニ「この星は── 私が頂いた! 私に逆らう者は皆、破壊してやる!」 オムニが強烈な光線を放ち、地上に火柱が上がる。 グラム「さぁて、ドギーよ、どうする!? シリウスでも妻を救えなかった。今度もお前には、俺を止めることはできん!」 グラムが手を離す。 アイシニアが眼下の炎へ── アイシニア「ドギ──っ!」 シャドー「うおぉ──っっ!」 シャドーが突進し、グラムに一撃を見舞い、そのまま眼下へ飛び降りる。 アイシニアを受け止め、壁面を蹴って床上へジャンプ、アイシニアを床上へ放り投げる。 自分も床上へ戻りつつ、グラムの腕を引きずりおろし、今度はグラムが宙吊りとなる。 アイシニア「掴まって!」 グラム「何もかも手遅れだ、クルーガー! オムニ様はすでに、お前の星のすべてを破壊尽くしている!」 アイシニア「離さないで!」 グラム「この俺も、お前になど捕まるものかぁ!」 グラムが自ら手を離し、炎の中へ…… アイシニア「ドギー、しっかり!」 シャドー「奴は消えた……」 アイシニア「やっと一緒になれたわね!」 ノバレンジャーの助けで勢いづいたオメガレンジャーが、ブームたちをかばいつつ奮闘を続ける。 オメガ「行って! ここは任せて!」 オムニ「地球は私のものだ──!」 スワットメガゾードが飛来して、オムニに立ち向かう。 レッド「みんな、これは最後の戦いだ! 力のすべてを出し切って行こうぜ!」 キャットは基地内で、クルーガーと通信を試みる。 キャット「ドギー、どこにいるの?」 クルーガー「オムニの内部だ。中からは止めることができない」 キャット「ここからできるかもしれない。オムニの回路図を、できるだけアップリンクして」 クルーガー「やってみる」 地球署のS.P.D.隊員たちは、クライボットたちの猛攻の前に半壊状態。 オメガたちも囲まれる。 オメガ「もう戦えるのは、君と僕だけだ」 ノバ「えぇ」 突然の銃撃が、クライボットたちに炸裂する。 S.P.D.本部のバーディ司令官やシルバーバック軍曹たちが駆けつける。 ノバ「見て!」 一同「私たちもいるぞ!」 オメガ「S.P.D.本部から援軍が来た!」 レッド「一斉射撃!」 パワーレンジャーはスワットメガゾードでオムニに果敢に立ち向かうも、その巨体の前に苦戦する。 レッド「しっかり掴まれ!」 キャット「ドギー、オムニの弱点を見つけたわ。オムニの左胸の下にあるパネルを開けて」 クルーガー「──グラムが操縦をロックしてる。手動で開けるしかない。まだ間に合う。君は逃げろ、アイシニア」 アイシニア「いいえ。やっとあなたを見つけたんだもの。私はあなたのそばにいるわ」 キャット「みんな。もしドギーがパネルを……」 クルーガー「『もし』じゃない! 必ず開ける!」 キャット「……ドギーがパネルを開けたら、レーザーを最大出力にして、そこを撃って。オムニの中心部を貫いて、大爆発を起こすはずよ」 レッド「よぉし、やってやるぜ!」 オムニの強烈な光線が、次々にスワットメガゾードに炸裂する。 レッド「もう一発食らったら、もたないぞ!」 クルーガーたちがオムニの体内を駆け回り、目的の胸部に到着する。 クルーガー「コントローラーを見つけた!」 キャット「いつでも準備OKです。ボス、たぶん脱出することは……」 クルーガー「……わかってる、キャット」 胸部のパネルが開き、中からクルーガーの姿が覗く。 クルーガー「いつでもいいぞ! 用意はいいか、レンジャー!」 レッド「ボス、これをあんたに捧げるぜ!」 一同「レディ!!」 クルーガー「伏せろぉ!」 スワットメガゾードのレーザーが、オムニの胸部に炸裂。 オムニ「ウオオォォ──ッッ!!」 一同「シャットダウン!!」 オムニが全身から火を吹き、大爆発、木端微塵──! 変身を解いたジャックたちが地上に降り立ち、爆煙を上げるオムニの残骸の山を見つめる。 シドニー「ボスは助からなかった……」 スカイ「偉大な司令官を失った……」 もうもうと上がる爆煙の中から、かすかに人影。 ジャック「見ろ!」 クルーガーとアイシニアが、姿を現す。 ジャック「生きてる! 助かったんだ!」 一同「イエ──イ!」「やったぁ──っ!」 一同が、歓喜にあふれる。 笑顔で、涙声で、クルーガーの生還を喜び合う。 地球署のクライボットたちも一掃され、オメガレンジャーたちが隊員たちの救護にあたっている。 オメガ「大丈夫か?」 キャット「ケガ人を手伝って! 全員いるか確認して!」 クルーガーとジャックたちが凱旋する。 クルーガー「みんな、無事か!?」 隊員たちが、その姿を喜び合う。 クルーガー「S.P.D.──!!」 ジャックたち「S.P.D.!!」 隊員たち「S.P.D.!!」 一同が声を合せ、一斉に敬礼。 クルーガー「今日は地球を祝福しよう!」 ジャック「俺たちの命の恩人もね。ピギーだ」 一同がピギーに拍手を送る。 ピギー「えぇっ? 照れるなぁ、もう……」 声「クルーガー!」 オムニの残骸の山の中から、死んだと思われていたグラムが飛び出す。 グラム「悪かったな、祝いの席に遅れてしまって!」 ジャック「援護します、ボス」 クルーガー「いや。俺がケリをつける」 グラムが斧を振るって突進する。 クルーガーが剣で立ち向かい、刃と刃のぶつかり合いとなる。 次第にクルーガーがグラムを追い詰め、グラムの斧を叩き折る。 崩れ落ちたグラムを目がけ、クルーガーが剣を振り上げる。 グラム「遠慮はいらん、クルーガー…… トドメを刺せ!」 クルーガー「でやあぁっ!!」 振り下ろされた剣が、グラムの片角を斬り落とす。 クルーガー「これで左右、同じだ((過去の戦いで、グラムは2本の角の片方をクルーガーに斬り落とされ、そのことをずっと怨んでいた。))」 クルーガーがS.P.D.モーファーをかざし、グラムはキャプチャー・カードの中に閉じ込められる。 グラム「覚えていろ、クルーガー!」 クルーガー「これにて一件コンプリート!!」 一同「やったあぁ──っ!」「よっしゃ──っ!!」 後日のS.P.D.地球署。 パワーレンジャー一同が召集されるが、ジャックの姿はない。 クルーガー「集まってもらったのは、大事なことを伝えるためだ。ジャック・ランダースがS.P.D.を去った」 ブリッジ「辞めたんですか?」 シドニー「でも、どうして? さよならも言わないで」 ジー「ジャックらしいわ。一つ終わると、消えちゃうの」 クルーガー「最大の難局で見せたお前たちが真の勇気。その勇猛果敢な姿勢を評価し── お前たちをAスクワッドに昇格させる!」 一同「……」 クルーガー「聞こえなかったか? Aスクワッドに昇格するんだ」 ブリッジ「ちゃんと聞こえてます、ボス。でも、みんなで話し合ったんです。僕らは、Bスクワッドだって。それが僕らです。Bスクワッドでいたい!」 一同が頷き合う。 クルーガー「いいだろう、Bスクワッドのままだ。Aスクワッドは廃止する。残る問題は一つ、レッドレンジャーがいない。つまりリーダーが欠けている」 一同「……」 クルーガー「スカイ・テート、一歩前へ。──私がシドニーをレッドレンジャーに指名したら……」 シドニー「!?」 クルーガー「彼女に従うか?」 スカイ「ボス。自分は、あなたが指名したレッドレンジャーに従います」 クルーガー「おめでとう、スカイ。お前が新しいレッドレンジャーだ! 親父さんもきっと喜んでるぞ」 一同がスカイに拍手を送る。 突如、宙に時空トンネルが開く。 オメガ「見て! 僕らの迎えが来た」 オメガレンジャーとノバレンジャーの2人が、時空トンネルへ進み出る。 オメガ「さようなら、みんな。未来の平和を守ってくれて、ありがとう!」 ノバ「えぇ、本当に……」 シドニー「待って!」 シドニーがオメガに抱きつく。 シドニー「さようなら、サム。20年後に逢おうね……」 オメガ「あぁ…… 未来で待ってるよ。行こう」 ノバ「えぇ」 オメガ「みんな、元気で!」 一同「さようなら!」「またね!」」 オメガとノバが変身を解き、素顔で笑顔を一同に送り、時空トンネルの中に消える。 さらに後日。 ジャックが下町の古着ボランティアで働いていると、スカイたち4人がやって来る。 スカイはレッドレンジャーの制服に身を包んでいる。 スカイ「服、持ってきたぞ」 ジャック「ありがとう、みんな!」 スカイ「なぁ。お前はS.P.D.を去ったけど、ずっと仲間だ」 ジー「ねぇ、兄弟。私たち、大きな目的を見つけたよね」 背広姿のピギーも現れる。 ピギー「コホン。どうも、みなさん」 スカイ「ピギー!? お前ここで、何やってんだ!?」 ピギー「ジャックから聞いてないの? 俺、2人と一緒にビジネス始めたんだ」 再会の場を引き裂くように、S.P.D.モーファーからの信号音。 顔色を窺うスカイに、ジャックは笑顔で頷く。 ジャック「行って来いよ」 スカイも、笑顔で頷き返す。 スカイ「行くぞ!」 一同「ロジャー!」 &bold(){&big(){「S.P.D.!! エマージェンシー!!」}} #center(){&big(){(終)}}