とあるビルの前にて
少女「こんな招待文で人がやってくるとでも思ってるのかな?」
と少女の手には“全ての答えはここにある!!”という文と地図が載ってる招待状がある。
少女の名は“宮下アキ”(アギラ)。
(アギラのオリジナルは“ウルトラセブン第32話「散歩する惑星」”に初登場したカプセル怪獣)
アキ「それでやってきちゃったのがボクなんだけどさ……
最近ボク自身に起きている不思議なこと……」
彼女に起きている不思議なこととは“ケガしてもすぐ治る”“さけぼうとしてしまう”“なぜかとってがとれた”という出来事。
アキ「きっとここならそれを教えてくれるハズ……」
と、セリフの言い終わりと同じに二人の少女とばったり会うアキ。ひとりはメガネをかけていてもうひとりはポニーテルである。
3人「おっ!?」
3人の前にひとりの少女が現れる。
少女「国際怪獣救助指導組織、通称“GIRLS(ガールズ)”へようこそ!」
3人「!?」
少女「怪獣娘の皆さん!」
アキ(これがボク達の出会いだった)
怪獣娘 かいじゅうがーるず~ウルトラ怪獣擬人化計画~
建物内
ポニーテールの少女「まさかあたし達があの怪獣娘だったとはなぁ……」
メガネの少女「そうですね。これでいろんなことが納得出来ました。
ときどき抑えられなくなる感情は、私達が怪獣の魂を宿してるからなんですね」
ポニーテールの少女「そーなんだよ! ええっと……」
メガネの少女は白銀レイカ(ウインダム)。
(ウインダムのオリジナルは“ウルトラセブン第1話「姿なき挑戦者」”に初登場したカプセル怪獣)
レイカ「ウインダム……らしいですね。怪獣の名前で自己紹介なんて不思議です」
ポニーテールの少女は牛丸ミク(ミクラス)。
(ミクラスのオリジナルは“ウルトラセブン第3話「湖のひみつ」”に初登場したカプセル怪獣)
ミク「じゃああたしはミクラスだから、“ミク”って呼んでね! ……ってこれじゃまんまだよ」
レイカ「ミクさん、可愛くて良いじゃないですか。私なんてウインダムですよ」
ミク「そーだね~……あだ名はウィンちゃんか…………ダム子!」
レイカ「ダム子!?」
ミク「で、キミは……」
アキ「……アギラ」
ミク「じゃあアギちゃんだね!」
アキ「うん……うん……」
少女「私は“ピグモン”って呼んでくださいねー。
じゃあみなさん! そろそろガイダンスを始めるのでこっちに集合~」
(ピグモンのオリジナルは“ウルトラマン第8話「怪獣無法地帯」”に初登場した友好珍獣)
ガイダンス終了後
ピグモン「……備品の説明は以上ですー。“ソウルライザー”は変身に欠かせないアイテムなので絶対に無くさないようにしてくださーい!」
ミク「無くした場合は?」
ピグモン「再発行手数料は24,800円になります~」
ミク「女子高生にはかなり大金額!!」
レイカ「でも、このソウルライザーを使えば私達も変身できるんですね?」
ピグモン「そうです~! ああ、でも……」
ミク「じゃー早速やってみよーよ! ……ええーっと、よくわかんなーい、へーんしん!」
と、仮〇〇〇ダーかと思わせるポーズをとるミクであったが……
ミク「あ……り?」
ピグモン「ええと、掛け声だけでは変身できないのです」
レイカ「ダメなんですか?」
ピグモン「はい。自分が怪獣だった時の本能“カイジューソウル”というのですが、それを実感して
人は初めて怪獣娘に変身できるのです~」
アキ「ミクちゃん」
ミク「なに? アギちゃん?」
アキ「……ちょっとカッコ悪い」
ミク「言わないで~~~!」
休憩室にてお茶を入れくつろぐ3人。
ミク「あ~あ、怪獣だった時の本能とか言われてもなぁ~……」
レイカ「映像で見ても分からないモノですねー。いつかは実感する時が来るとピグモンさんはおっしゃいましたが……」
アキ「実感……沸かない」
ミク「だよね~~……」
のけぞるミク。
すると突然爆発が起こる。
3人「!?」
窓から外を覗く3人。
ミク「なんだ!?」
レイカ「外ですね!」
外では爆発が起こり人々は大パニック。
建物から出てその様子を見に行く3人。
ミク「これ、結構ヤバいんじゃない!?」
レイカ「火の回りが早い!」
大きな炎により慌てふためく人々。
アキ「おっ!」
アキが何かに気づき
アキ「アレ……」
見上げた先を指さす。
2人「?」
ミク「アレは……」
レイカ「もしかして……!」
ビルの屋上にゼットンがいた。
アキ「ゼットン……」
(ゼットンのオリジナルは“ウルトラマン第39話(最終話)「さらばウルトラマン」”に初登場し、ウルトラマンを倒した怪獣である)
ゼットンは瞬間移動をし、炎の目の前に立ちバリアを炎に展開させる。
さらに瞬間移動しバリアを展開させまくり炎を囲い、最後はバリアを収縮させ炎を沈下させた。
事件解決に歓喜の声をあげる人々。
3人「……」
あまりの凄さに言葉を失う3人。
アキ「カッコいい」
3人の方を振り向くゼットン。
アキ「あ……」
しばらくすると、瞬間移動でその場から去るゼットン。
アキ「いきなり『怪獣娘だ』って言われても、やっぱりピンと来ない」
ミク「……うん」
アキ「でも今、ゼットンを見てすごいドキドキしてる」
レイカ「ええ」
アキ「ボクもあんな風になれるのかな?」
ミク「なれるよ! きっと!」
アキ「ミクちゃん……」
レイカ「3人一緒なら大丈夫ですよ!」
アキ「ウィンちゃん……」
ミク「3人で一緒になろうよ! そう! 誰よりも強くてカッコいい、怪獣娘に!!」
アキ「うん」
レイカ「ええ!」
第1話 END
最終更新:2017年12月29日 19:39