ブレス オブ ファイアIIIのエンディング

O-BIRDの隔壁で仕掛けを解いたリュウたちが待っていたのはミリアだった。

???「‥レイ‥ニーナ、モモ‥ガーディアン・ガーランド‥そして‥リュウ。荒れ狂う海を…死の砂漠を恐れぬ‥頼もしき、子供達よ…私が、ミリアです。」
ガーランド「神よ‥あなたに、会い‥真実を問わんと、遠く…旅してまいりました‥‥。神よ‥お教え下さい‥‥竜族は…滅ばねば、ならない運命…だったのですか?」
ミリア「いとしき生命の滅びを誰が、望みましょう?ただ‥‥竜の力は、大きすぎました‥私の、小さな小さな世界には‥知っての通り‥この世界のほとんどは砂におおわれた‥‥生物が、生きて行くのに良いとは言えません。生き物の、住みよい土地はほんのわずか‥私は、それを護らないとなりません‥竜の力という、危険から‥他の生命を遠ざけないとならなかったのです。」
レイ「つまり‥よけいな事しねぇで、大人しくあんたに守られてろっ‥て事か?」
ミリア「その通りです、レイ。私が、外海というシールドで守らねば‥死の砂漠は、じわじわと世界をのみつくし、私が、修復できる機械を与えなければ‥世界は、機能しなくなるでしょう‥」
モモ「でも‥‥今は、まだ無理でも‥いつか、私たち‥自分たちの手で機械を作りだせるかも‥‥」
ミリア「生きていくだけで精一杯の‥砂漠の世界で、あなたたちが何かを生み出せるとは思いません。それに‥もしも作り出せたとして‥それが、自分たちを破滅させる危険な兵器でないといえますか、モモ?かつての、この世界は‥あなたたちが、考えもしないほど、大きくて‥古の都にもたくさんの人が住んでいました‥しかし、人々は争い‥都は、砂漠に沈みました‥私は‥‥彼らを守れなかった‥同じ間違いは、おかしません。私は、あなたたち残された生命を守ります…」
ニーナ「‥お話は、よく分かります。たしかに、私たちは誰かに守られなければ‥生きてゆけない、弱い存在かもしれません。竜の力は、その昔に古の都を滅ぼしたのと同じような、力かもしれません‥でも‥‥だからって、どうしろと?リュウは、死ぬべきだと?作り物の世界に‥とじこめておくべきだと言うのですか?‥‥ティーポのように!?」
レイ「‥‥まったくだ。何もかも、全部あんたの‥手の上、ってのは気にくわねぇ‥‥じっとしろ、って言われたらあばれたくなるんだよ。ガキだからな‥!」
ガーランド「神よ‥‥我々は。今のところリュウをあなたにわたす気も‥殺させる気も、ありません。いっしょに、旅してきたから言えるのですが‥竜の力には、神のおっしゃるような‥危険だけが、あるようには思えないのです。」
ニーナ「世界のほとんどが‥荒れ果てた砂漠だというのはショックでした‥でも、リュウの‥みんなの力があれば‥‥」
ミリア「‥‥‥そこまでにしましょう、子供達よ。あなた達の勇気と、自信を‥‥ほこらしく、思います‥レイ。」

レイ消滅

ミリア「心配ありません‥ここでの、記憶を奪いもといた世界へ戻すだけです‥モモ。」

モモ消滅

ミリア「私の力がおよぶのはほんとうに小さい‥しかし、あなたたちはそこでしか生きられない。分かりますね、ニーナ‥」

ニーナ消滅

ミリア「‥よくぞリュウを連れてきてくれました‥‥ガーディアン・ガーランド。あなたの使命は、これで終わりです。」

ガーランド消滅
しかし、ペコロスが消滅した仲間を復元した。

ペコロス「わしの名を呼ばなかったな。ミリア‥‥?わしが、誰だか分からんのか‥‥?」
ミリア「お前は‥賢樹‥?」
ペコロス「わしが、いるうちは‥お前に、勝手なまねはさせんぞ‥‥」
ミリア「私は‥‥私の世界でしか生きられない幼子の手をひいただけです‥」
ペコロス「だが、わしらはお前の言う小さな世界を越えてきた‥リュウと共に、な‥」
ミリア「‥‥リュウ?‥‥‥いいでしょう。それでは‥‥‥あなたに、問いましょう。リュウ‥あなたがどうする気なのか。あなたが、その力を捨てれば‥世界はこれまで通り私の加護の下‥安らかに在りましょう。あなたをここまで連れてきた‥その力は。世界には大きすぎるのです。他の多くの竜族がかつてそうしたように‥運命をうけいれなさい。私の‥リュウ‥」

女神ミリアは、目をとじてリュウの決心を待っている‥‥
リュウは、まだ心を決めかねた‥仲間たちは、どう思っているのだろう‥?

ペコロス「ぷき、リュウよ‥お前自身と、お前を信じてくれる者を信じるのだ‥‥、ぷぅ。」
レイ「あいつは‥、ティーポにもあの調子で下らねぇ事ふきこんで‥ティーポを俺達にけしかけたんだ‥‥俺の弟に、手ェ出したんだ‥きっちり、ケリつけさせてもらうぜ‥?お前が、どうしようと俺は、女神と 戦ってやる‥勝てるか、勝てねぇかなんてやってみるまで分かるかよ!?」
ガーランド「ふむ‥俺は‥自分の、した事の真実を知りたくてお前を連れてきた‥まったく、俺の勝手な理由だったが‥‥分かったことが、一つある。俺は、今‥ミリア様よりお前を信じている。リュウよ‥‥たくさんの立族を殺した事の、わびになるとは思わん、が‥お前をここに連れて来れてよかった‥」
モモ「たしかに、今は遺された機械を修理するしか能がないわ‥でも、砂の下から機械を掘り出して‥知ることは、できるもの‥!そうよ、たとえ世界が砂に埋もれても‥あきらめなければ何とかなる‥、かなー‥?なんて言いつつ、実は‥世界が滅ぶとか砂漠になるとか‥あんまり、実感ないのよねー。そーゆーのはリュウが、決めなさいよ」
ニーナ「ほんと言うと‥、すごく恐いの‥‥私たちは‥強くないわ‥ここで、リュウが運命にさからったら‥世界はどうにかなってしまうかもしれない。でも‥‥私、リュウが邪悪な竜じゃないって‥ずっと、信じてたから‥最後まで、信じる。だいじょうぶ‥うまくいきそうな、気がする。」

それは、重大な決意だった‥
己の力を捨てて‥女神の守る、安らぎの世界を生きてゆくのか‥
己の力を信じて、死の危険が待つ何もない砂漠に、旅立つか‥
リュウは‥‥意を決した‥‥

「自分の足で歩く」と‥

リュウは‥力を捨てることができないと思った‥‥
一族の恨み‥宿命‥ティーポの事‥それらが頭になかったというわけではない‥
けれども、そんな事より‥‥
力を捨てると‥‥自分が、自分でなくなる気がしていた‥

ミリア「お前は、自分がなにをしようとしているのか‥分かっているのですか?私に、剣を向けることは‥世界に、剣を突きつけるのと同じだということが分かっているのですか?お前が‥竜族が‥それほど、愚かでないことを信じています‥さあ、剣をおろしなさい。」

ミリアの言っていることが正しいのは、分かっていた‥

ミリア「‥‥‥‥かわいそうな、リュウ‥。大きすぎる力が‥お前を狂わせてしまった。竜族のように、強い力を持たぬ者は‥私の加護なしに生きてゆくことはできないというのに‥‥お前は、力を手放さず‥その者たちを生存の危機にさらすと、言うのですね。やはり、竜は‥世界に破滅をもたらす存在なのですね‥」
ペコロス「それは違う‥、ミリア。生命が、お前の世界におさまらぬ時が、来たのだ‥」
ミリア「賢樹よ‥何を言われようと私は、世界を守ります。それが、すべての生命のためでもあるのです。」
ペコロス「ミリアよ‥お前の世界では生命は、『死なない』だけだ‥それだけでは、『生きている』とは、言えない‥‥」
ミリア「‥‥‥リュウよ‥呪われし、竜の一族よ‥話は、つきました‥お前の決意が、変わらぬと言うのであれば‥私は、お前を滅ぼしましょう。悲しみのうちに‥愛する生命たちを‥我が子を‥‥この手に、かけねばならないのは‥つらいことです。しかし、リュウ。許して下さい‥‥お前を‥竜の力を‥放っておくわけにはいかないのです。他の、多くの生命のため‥私は、あえて‥鬼神となりましょう‥‥‥‥さようなら、子供達。」

ついにミリアとの最終決戦が始まった!
激戦の末、ついに女神ミリアに打ち勝ったリュウたち。

ガーランド「……終わった、いや。お前達には‥はじまり、か‥。長かった‥しかし‥間違った事は、していない。そうだな、リュウ‥?」
ニーナ「‥ガーランドさん!?」
ガーランド「ガーディアンの生死は、女神と共に、ある‥石に戻る時が、来た‥‥さあ、行け‥今からは、自分たちの力で歩んでいくのだ‥‥」

ガーランドは石像に戻った。
取り残された女神ミリアは世界を守れなかった事を悔やんでいる。

ミリア「‥‥‥守れなかった。私の世界が、また滅んでしまう‥神よ‥いらっしゃるならお教え下さい‥私は、あの強大な力をどうすればよかったのです!?竜族をどうすればよかったのでしょう!?」

ディースが現れる。

ミリア「ねえさん‥‥?」
ディース「これでよかったのさ…これまであんたは、この世界を守ってきた…。竜族を滅ぼそうとしたのはやりすぎだったけど…
      結局、それも、これも、あの子達が乗り越えなくちゃならない
      ものだったんだよ…自分の足で歩くためにね…。
      大丈夫…あの子達も…あたしらが思ってる以上に強いんだよ…
      きっと、ね。」

O-BIRDから脱出するリュウ達。

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最終更新:2020年06月14日 23:34