アンドリューNDR114 (吹替版)のエンディング

アンドロイドであるアンドリューはリトル・ミスことアマンダ・マーティンの娘であるポーシャ・チャーニーとの恋に落ち結婚しようとする中で国際法廷で認めようとするものの否定された中、医療などによる人工臓器製造技術の発展によって人間に近い技術が出たのを機にルパート・バーンズの手助けで血液を注入しロボット自身を捨て人間に近い存在となり再びポーシャとの結婚を認めようと法廷に出廷した。

国際法廷内。
そこでは数多くの議員が登場していた。

ポータ「アンドリュー・マーティンさんどうぞ」

ポータ議長がそれをいうと、人間に近い存在となった影響か老化したアンドリューが出廷する。

アンドリュー「私が物事を理解しようと努めてきました。自分の存在にも何かの理由があると。ご覧になれば分かるように私はもう不死身ではありません」
ポータ「死ぬように処置したんですか?」
アンドリュー「早く言えばそうなります。すっかり年をとって、だんだん衰えました。みなさんと同じように最後は機能しなくなる。ロボットなら永遠に生きられた。でもみなさんに申し上げたい。機械として生きるより私は人間として死ぬことを選んだのです」
ポータ「何故?それを望むのですか」
アンドリュー「認めてほしい。自分が誰で何なのか、それしかありません。勝算や喝采ではなく、ただ人間として認められることを…。それが私の存在を支えてきた力です。それが果たせた時、人間らしく生き威厳を売って死ねるでしょう」
ポータ「マーティンさん。あなたが私たちに求めていることが非常に複雑で議論の多いので簡単に結論は出せません。どうか忍耐を持ってください。この複雑でデリケートな問題を判断を下すには、それなりに時間があるのです」
アンドリュー「わかりました。議長のご決断を待ちます。皆さん、ありがとうございました。努力はした」

アンドリューは出廷していたポータに話すと、ポーシャは笑顔になる。

数十年後、ポーシャの自宅ではポーシャとアンドリューがベットにおり、看護師に見守られる中、生命維持装置で寿命を持ち堪えながら判決を待っていた。

アンドリュー「そろそろ時間かな…」
看護師「後、2、3分です。」

看護師が去るとポーシャがアンドリューに言う。

ポーシャ「議会が何と言おうとかまわないわ。何故、証人が必要なの?」
アンドリュー「長年の習慣かな。生まれた時はロボットだったから人になにかを決めてもらうと嬉しいんだ」

アンドリューがそれを言うと二人は手をつなぐと、看護師がやって来て。

看護師「始まりますよ」

看護師が2人の目線の先の大型モニターを写し議事堂内が映りポータ議長が前にいた。

アナウンス『お待たせしました。世界議会立法府議長マージョリー・ポータです』
ポータ「北アメリカ、ロボティックス社の記録によりますと、アンドリュー・マーティンの名で知られるロボットを始めて始動したのは2005年の4月3日午後5時15分でした。あと数時間で彼は200歳になります。ということはメトセラなど聖書に出てくる人物は例外としてアンドリューは人類の歴史上、最も長く生きた人間です。この宣言により当議会は彼とポーシャの婚姻を有効にし彼の人間性を認めます。」

ポータがそれを言うとポーシャは先に息を引き取ったアンドリューを見る。

ポーシャ「アンドリュー…」

看護師はアンドリューの顎に触れ彼の死を確認する。

看護師「ご覧になれなかったようですね…」
ポーシャ「きっと必要なかったでしょう…あなたにお願いがあるの…電源を切ってくれない?。これは命令よ」

ポーシャの言う通り看護師は生命維持装置の電源を切った後、ポーシャは看護師に話す。

ポーシャ「ありがとうガラテア…」

2人を看護していた看護師はルパートの女性ロボットでアンドリュー同様に人間の姿になったガラテアであった。

ガラテア「議会のアンドリューがいつもいってた言葉なんですけど…お役に立てれば幸いです」

ガラテアが去ると最後はポーシャがアンドリューを再び見て一言を言う。

ポーシャ「私もすぐ行くわ…」

ポーシャが死に際にそれを言うと、つないでいた2人の手が映って終わる。


(終)

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最終更新:2017年12月06日 19:13