歯車がきしめき、紫の電流が走る工場に魔物の老科学者、DrM2がいた。
M2「フッヒッヒッ・・・・」
そこでは、あのバルカン300と同じ姿をしたロボット、メカバルカンが無数に作られていた。
M2「ヒッヒッヒッ・・ハハハハハ・・・・」
M2が指を鳴らすとメカバルカン達は一斉に起動し、歩き出した。
M2「フーッハーハハハ!ダーヒャッハッハ!」
高嶺家。
清麿が椅子に座ったまま、寝ていた。
清麿「りんかいがっこう・・・」
椅子が下がり、清麿が落ちかけると共に目覚めた。
清麿「あっあっあっ!」
清麿はあがくも、床に叩きつけられた。
華「清麿、早くしないと集合時間に遅れるわよ。臨海学校行くんでしょ」
清麿「りんかい・・・学校!・・・遅刻だ」
清麿「何で起こしてくれねえんだよ!間に合わねえじゃねえか!」
玄関には茶色のバッグと緑色のバッグが用意されていたが、
緑色のバッグの方に、ガッシュとバルカンが隠れていた。
ガッシュ「ここにいれば、置いてかれる心配ないのだ。臨海学校では海に行くらしいぞ」
トーストをくわえた清麿が緑色のバッグにガッシュがいることに気づいて・・・
ガッシュ「きっと皆でブリを食べるのだ・・・ん?」
ガッシュはバッグから顔を出すと、既に清麿は居なかった。
華「あら、ガッシュちゃん」
ガッシュ「母上殿!清麿は!?」
華「もう行ったわよ、臨海学校」
ガッシュが家を飛び出したが、一旦戻ってきて、
花壇の中に建てたバルカン(1代目と2代目)の墓の前で手を合わせた。
ガッシュ「おっと、忘れる所だったのだ。1代目、2代目、今日も一日楽しく過ごせますように」
それからガッシュがまた家を飛び出した。
ガッシュ「清麿~~~~~!!」
M2「さあ行け、デス18よ!奴を連れてこい私の元に!」
1体のメカバルカンが翼を広げ、黒雲の中へ飛び上がっていった。
最終更新:2018年09月01日 22:30