高速戦隊ターボレンジャーの第31話

どことも知れぬ岩山。
(ながれ)(ぼし) (ひかる)こと流れ暴魔ヤミマルが、暴魔城に向けて呼びかけ続けている。

ヤミマル「暴魔大帝、ラゴーン!! 暴魔大帝…… ラゴ──ンッ!!」

しかし、ラゴーンからの返事はない。風が、岩肌をむなしく吹き抜けてゆく。

ヤミマル「なぜだ…… なぜこの俺の手柄を認めようとしないのだ」


暴魔城──

ラゴーン「フフフ…… 若いな、ヤミマル。お前はまだ若い」
ズルテン「そうだ! それほど世の中甘くはないぜ」

ヤミマルが天を睨む。

ヤミマル「わかったぜ、ラゴーン。自分から迎えに来ないということか。ならば会いに行くぜ! 自分の力で、暴魔城に乗り込んでみせるぞ」



女戦士キリカ



その頃、ターボレンジャーとヤミマルが通う都立武蔵野学園高校3年A組では、学園祭の出し物である『シンデレラ』の劇の配役決めが行われていた。
シンデレラ役を争うのは、はるなともう1人、(つき)(かげ) ()()()。美貌の持ち主だが、その名の通りどこか暗い影を背負った印象がある。
クラスメートの投票では、5対0ではるなが圧倒的に有利。

洋平「また森川はるなさん…… も~、みんな女を見る目がないっていうんだよ!」
俊介「……月影小夜子さん」
洋平「お~、お~、お~……」

はるなの友人の女子生徒たちがブーイングを起こすが、小夜子は気にも留めない。

洋平「おっ、また森川はるなさん」
大地「森川はるなさん!」
俊介「森川はるなさん」
洋平「もういいっていうんだよ~」
俊介「森川はるなさん…… 森川はるなさん……」

どんどんはるなの票が増えていく。
王子役の力がふと小夜子を見る──一見、平静を装っているように見えた小夜子は、鉛筆で机を小刻みに叩いていた。

俊介「最後は、森川はるなさん!」
洋平「皆さ~ん、シンデレラは、はるなに決定しました~」

結果は15対1。クラスメートが拍手で祝福する中、小夜子は何も言わず、じっとはるなを見ている。

洋平「力の王子様に、はるなのシンデレラ。まさに最高のコンビですね~」

微笑みあう力とはるな。小夜子はただそれを見つめ続ける。

小夜子(……何さ、はるななんて)

小夜子が静かに鉛筆をへし折る。
力だけは小夜子の感情を察したが、はるなたち4人を始めとするクラスメートは全く関心を示さない。

俊介「これで学園祭の優勝は、わがクラスの『シンデレラ』に決まったようなもんだな!」

小夜子を気遣って、沸き立つ一同をそれとなく制する力。

はるな「私、鏡見てくる!」
小夜子(鏡でも割って、大けがすればいい)

はるなが鏡から離れた直後、鏡に暴魔獣の姿が映り込む。
驚く小夜子。力が鏡を見つめる小夜子に気づくと同時に、鏡が粉々に割れ、破片がはるなをめがけて吹き飛ぶ。

力「危ないっ!!」

力がはるなを抱き寄せてかばう。破片の一部はシンデレラの衣装用のマネキン人形の首に突き刺さった。

力「はるな、大丈夫か?」
はるな「えぇ……」
洋平「は~、さすが王子様。シンデレラのことが心配でたまらないようですね~、隅に置けない子」

茶化す洋平をしり目に、鏡を調べる力。

力「いったい、今のはなんなんだ……?」
小夜子(思った通りになるなんて…… それにしても、いったいあれは?)


放課後、体育館から小夜子の怒声が響いてきた。

小夜子「どういうこと? 説明してよ!」

それを偶然耳にした力は、体育館を覗くことにした。
小夜子が、所属するバレーボール部の部員たちと言い争っている。

小夜子「なぜ私がレギュラーじゃないの?」
部員「悪いけど、あなたを入れるとチームワークが保てないのよ」
小夜子「フン。あなたたち、チームワークだけで勝てると思っているの? そういうセリフは、私のスパイクを受け止めてからにしてほしいわ」

小夜子がコートに立つ。

小夜子「いいわね? いくわよ!」

小夜子の放ったボールに、先ほどの暴魔獣の姿が映る。今度は力にもそれがはっきりと見えた。
暴魔獣が憑依したボールは、レシーブしようとした部員に触れた瞬間に爆発。部員たちが吹き飛ばされ、次々と床に転がる。予想外の事態に、小夜子の表情も凍りつく。

力「みんな、大丈夫か!?」

倒れた部員たちに駆け寄る力。

力「あぁっ……!?」

ボールは焼け焦げ、バラバラになっていた。

部員たち「化け物よ、この人!」「化け物!」

口々に小夜子に罵声を浴びせながら、部員たちが逃げ出す。

小夜子(私のスパイクが、こんなにすごいなんて……!!)
力「本当にこれは…… どういうことなんだ……」


しばらくして、流星が学校に姿を見せた。
小夜子と力が前方から来るのを見て、木陰に身を隠す流星。

力「月影さん! いったい…… どうして、あんなことになったんだい?」
小夜子「わからないわ。わかるわけないでしょ!?」
力「しかし、何か心当たりが……」
小夜子「わからないと言ってるでしょ!? ……怖いのよ。私だって、怖いのよ……」

うつむく小夜子。流星が、そんな小夜子の顔をじっと見る。
流星の中で、先日、夢の中で自身に啓示を与えた謎の少女と小夜子の顔とが重なり合っていた。

流星「あっ! ……似ている……」

力と小夜子が歩き出した。とっさに身を隠す流星。

力「小夜子さん、送っていくよ」
小夜子「ごめんなさい……」

2人の後ろ姿を見送る流星。

流星「確かに夢の中のあいつに似ている」


月影邸──

小夜子「ただいま!」
小夜子の父「おかえり」
小夜子の母「おかえりなさい」
小夜子「紹介するわ。炎 力くんよ」
力「こんにちは」
小夜子の父「何? 炎 力……?」

小夜子の両親の顔が急に険しくなる。

小夜子の父「……帰ってもらいなさい」
小夜子「何言ってるのよ!」
小夜子の母「その人を上げるわけにはいきません。すぐに帰ってもらいなさい!」
小夜子「お父さんたち、どうかしてるわ! 誕生パーティーに招待したのよ?」

事情が見えず、戸惑う力。

小夜子「さぁどうぞ、遠慮しないで。どうぞ」

小夜子が力の腕を引いて、家の中に上がらせる。


小夜子がバースデーケーキに刺さったろうそくの火を吹き消す。が、食卓に両親の姿はない。

力「誕生日、おめでとう」
小夜子「ありがとう…… 実はね、月影家には不思議な言い伝えがあるのよ」
力「言い伝え……?」
小夜子「ええ。18歳の誕生日に、赤い糸で結ばれた若者が現れるというの」

小夜子から好意を寄せられていることを察する力だが、返事が思い浮かばない。そこへ小夜子の両親が飲み物と果物を持ってきた。

小夜子の父「どうも、先ほどは失礼しました」
小夜子の母「お詫びのしるしに、ワインでもお召し上がりください」
力「どうも」

小夜子の母が力のグラスに白ワインを注ぐ。ワインの水面に暴魔獣の姿が映った。

力「いただきます」
小夜子の母「どうぞ」

ワインを飲み干した直後、力が苦しみだし、倒れる。

小夜子「どうしたの、炎くん!?」

小夜子の父がナイフを抜き、力に刺そうとした。ナイフが刺さろうというその瞬間、力が小夜子の父の顔にワインを吹きかけ、ひるませる。
すかさずワインボトルを叩きつけようとしてくる小夜子の母を食い止める力。

小夜子「お父さん!! お母さん!!」

力に蹴倒される小夜子の両親。力が口元をぬぐう。

力「何をするんだ!! 怪しげなワインを飲ませようったって、そうはいかないぞ!」

小夜子の父が立ち上がると、その顔が暴魔獣のものに変わる。
悲鳴を上げ、顔を覆う小夜子。

力「貴様、やはりただものじゃなかったな!? いったい何者だ!!」

続いて小夜子の母も暴魔獣に変身。

小夜子「どうなってるの!? お父さんも、お母さんも……!! うっ、ううぅっ……!!」

突然、小夜子が胸を押さえて倒れる。

力「小夜子さん、どうした!?」

すると、小夜子の体から光があふれ、小夜子の周りで数々の怪現象を引き起こしていた暴魔獣の姿になった。

オマモリボーマ「暴魔獣・オマモリボーマ!!」
小夜子「私の体からも……」
力「君までも……?」

あまりのことに気を失う小夜子。そこに窓ガラスを破って流星が乗り込んできた。

力「流星っ!!」
流星「黙れ!! 暴魔獣オマモリボーマ!」

流星は気を失った小夜子を抱きかかえて逃げ出す。それを追う力を、小夜子の両親とオマモリボーマが追撃。

力「待て、流星!」
オマモリボーマ「待て~!」
力「とうっ! レッドターボ!!

力が空中回転しながらレッドターボに変身、流星に飛びかかろうとするが、オマモリボーマが髪の毛を伸ばしてレッドの足首に絡め、阻む。
地面に落ちたレッドを小夜子の両親が襲う。オマモリボーマに片足を封じられ、うまく戦えないレッド。
そこへ残りの4人が駆けつけ、レッドを救出する。

ブラック、ブルー、イエロー、ピンク「レッド、大丈夫か!?」「大丈夫!?」
レッドターボ「みんな、後は頼む!」
ブラック、ブルー、イエロー、ピンク「OK!!」

4人がオマモリボーマと小夜子の両親に立ち向かう。
オマモリボーマは手にした御幣を振るい、4人をなぎ倒す。小夜子の両親も、素早い身のこなしで攻撃のチャンスを与えない。


月影邸からやや離れた森で、小夜子が流星に起こされる。

流星「小夜子!」
小夜子「流星くん…… これはどういうことなの?」

ターボレンジャーを倒したオマモリボーマと小夜子の両親がそこへ合流してきた。

小夜子の父「小夜子よ、実はお前は人間じゃない。この流星 光と同じ、流れ暴魔なのさ……」
小夜子「流れ暴魔……? なんなの、それ!?」
流星「2万年の間、君はこのオマモリボーマたちに守られていた」
小夜子の母「そして…… お前が必要とされる時が近づいてきたので、私たち2人がこの18年間、お前を人間界で育てた…… というわけさ」
小夜子「ウソ…… ウソ、ウソ、嘘よ!! なんで……」
オマモリボーマ「嘘じゃない! 昔、何度かお前の命を救ったのは、この私なんだよ……」

回想──

転がったボールを取ろうとした幼い小夜子の頭上に、ビルに取り付ける途中だった看板が落ちてきた。
しかし、看板は小夜子にぶつかる前に空中で止まり、小夜子は傷ひとつ負わなかった。

それとは別の日、空き地で自転車に乗っていた小夜子にトラックが突っ込んできたこともあった。
その時も、小夜子を乗せたまま自転車が宙に浮いて、小夜子は助かったのだった。

オマモリボーマ「そして18歳の誕生日を迎えた今日、自ら流れ暴魔の力を出せるようになったのだ」

学校での出来事を思い出し、恐怖する小夜子──

流星「その他にも君は、夢の中で、俺に謎のパワーを与えてくれたのさ」
小夜子「そんな……」
流星「俺こそが、君と赤い糸で結ばれた男なんだよ」
小夜子「えっ、君が?」
流星「俺たちはね…… この世でたった2人きりの流れ暴魔なんだよ!」

小夜子の肩を抱く流れ星。
そこに力たちが現れる。

力「月影さん、ダメだ! そいつの言うことを聞いてはいけない!!」
流星「俺と君が世界を支配するのだ! 俺と君は、そういう宿命に結ばれているんだ。いいか、俺たちは人間をはるかに超えた、特別な存在なんだ!!」
力「違う!! 君は人間だ。暖かい、赤い血の流れた人間だ!! 俺は知ってる。2年前、総合病院で、大けがをした子供が運び込まれた時、真っ先に献血を申し出たのは、小夜子さん…… 君だったじゃないか!」
流星「何っ!?」
力「君は本当に優しい女の子なんだ!!」
流星「ええいっ、かかれ、オマモリボーマ!!」
オマモリボーマ「守れ~!」
小夜子の両親「おうっ!」

戦いが再開される。流星は小夜子を連れて切り立った断崖へ。

流星「人間のどこがいい? 思い出してみろ! 誰も君を認めようとしなかったではないか」

迷う小夜子。
流星が小夜子に近づき、かけている厚い丸眼鏡をそっと外す。

流星「美しい……」
小夜子「えっ……」

小夜子の頬に優しく触れる流星。

流星「こんなに美しいのに…… 誰も君のこの美しさに気づかなかったではないか。それどころか、君を憎み、排斥さえしようとしたではないか!」

小夜子の脳裏に、荒々しく戦うはるなの姿が浮かぶ。

流星「見せてやるのだ。君がどれだけ美しく、どれだけすごい存在か!」

ついに覚悟を決めた小夜子が流星に視線を向け、静かにうなずく。
ほくそ笑む流星。

流星「小夜子!」

流星が小夜子の手を取り、いずこかへ向かう。


力「なんとしても月影さんを連れ戻すんだ!」
洋平「おう!」
力「行くぞ!!」
大地、洋平、俊介、はるな「おう!!」
5人「ターボレンジャー!!

5人がターボレンジャーに変身。

オマモリボーマ「かかれぇっ!!」

オマモリボーマと小夜子の両親が駆け出す。
小夜子を守ろうとするオマモリボーマと小夜子の両親の思いは強く、5人揃ったターボレンジャーといえど苦戦は免れない。
レッドがGTソードでオマモリボーマを切りつける。

レッドターボ「彼女には人間の血が流れているんだ!! 絶対に暴魔にしてはいけない!!」

小夜子の父が振るう鎌、小夜子の母が振るう薙刀をブラックとブルーがそれぞれの武器で受け止める。
小夜子の両親はキックで2人を吹き飛ばすと、その勢いで背後の小高い崖に跳び、互いの手を交差させて破壊光弾を連射してきた。

ブルーターボ「Jガン!!」

ブルーがJガンとターボレーザーを合体させたJマシンガンで小夜子の両親を狙い撃つ。
崖から落下する小夜子の両親。

ブラック、ブルー、イエロー、ピンク「ターボレーザー!!」

4人の一斉射撃で全身を撃ち抜かれ、小夜子の両親が倒れ伏す。

小夜子の母「小夜子や…… 立派な流れ暴魔になるんだよ……!
小夜子の父「小夜子──っっ!!

それが、2人の末期の言葉だった。


両親の爆発四散音を聞き、小夜子が立ち止まる。

流星「驚くことはない。俺と君は、もっとすごいパワーを手に入れることができるのだ」

小夜子の表情は晴れない。小夜子を抱き寄せる流星。

流星「怖いのかい?」
小夜子「誰だって、こんな目に遭えば…… この先、どうなるのか……」
流星「信じろよ!」

流星は小夜子を見つめ、手を取り、力強く励ます。

流星「この世でたった2人しかいない流れ暴魔…… 赤い糸で結ばれた、この俺の言葉を!」

小夜子も確かに、流星の情熱にほだされつつあった。


レッドターボとオマモリボーマの1対1の戦いが続く。
オマモリボーマは髪の毛でレッドを縛り、放り投げようとした。しかしレッドはその勢いを利用してオマモリボーマの腹にGTソードを突き立て、逆に投げ飛ばす。

レッドターボ「GTクラッシュ!!
オマモリボーマ「うわぁっ!!」

必殺技が炸裂し、オマモリボーマが大ダメージを負ったところで4人が合流してきた。

レッドターボ「行くぞ! Vターボバズーカだ!!」

ターボビルダーからVターボバズーカが転送され、5人がそれをキャッチ。
続いて転送されてきたVターボエンジンがバズーカに合体する。

レッドターボ「Vターボエンジン・オン!!

唸りを上げるVターボエンジン。
Vターボバズーカにエネルギーが満ちていく。

ブラック、ブルー、イエロー、ピンク「レディ!!
レッドターボ「マックス!!

レッドがオマモリボーマに照準を合わせる。

レッドターボ「GO!!

バズーカから撃ち出された黄金のエネルギー波がオマモリボーマに炸裂!

オマモリボーマ「ぐあぁ──っ!! ヤミマル、小夜子を頼む……!!

うつぶせに倒れこみ、オマモリボーマが爆発・消滅──その直後、地面に転がった小夜子の両親の生首が最後の執念を振り絞って戦場に漂うオマモリボーマの残滓と結合。
オマモリボーマが巨大な姿となって復活した。

レッドターボ「ラガーファイター、発進!!」

ターボビルダーの上部ハッチが開き、ラガーファイターが出撃。

レッドターボ「変形シフト・ターボラガー!!

すぐさまラガーファイターが4つのブロックに分かれ、ターボラガーへと再合体・変形してゆく。

レッドターボ「セットアップ! ターボラガー!!


その頃、流星と小夜子はひたすらに山の頂を目指していた。
足を滑らせないように進む小夜子に流星が手を貸す。

流星「小夜子、つかまるんだ」

手を固く握りあう2人の若者。


レッドターボ「キックオフ!!」

ラグビーボール型爆弾・バトルボールを取り出し、巨大オマモリボーマめがけて蹴りつけるターボラガー。
戦いの余波で地鳴りが起こり、小夜子が転落しそうになる。
岩肌をつかみ、必死にそれを食い止める流星。しかし、小夜子が手を滑らせ、落ちてしまう。

流星「小夜子──っ!!」

落下する小夜子、必死に手を伸ばす流星──
その時、互いの小指の先から、真っ赤な糸が伸び、固く絡まりあって2人をつないだ。

小夜子「赤い糸が!」
流星「小夜子──っ!!」

流星は赤い糸を使って小夜子を引き上げようとする。


レッドターボ「ビッグラガーガン!」
ピンク、イエロー「発射!!」

両肩のキャノン砲で巨大オマモリボーマを攻撃するターボラガー。

レッドターボ「ラガージャンプ!!」

最後に大きく飛び上がり──

レッドターボ「スクリューラガーキ──ック!!

エネルギーを込めた両足蹴りで巨大オマモリボーマを粉砕した。
その余波で再び地鳴りが起こり、赤い糸で結ばれていた流星と小夜子がもろともに落下。
赤い糸が消滅する。

流星「小夜子──っ!!
小夜子「っくぅ──っ!!

落ちながら、手を伸ばしあう2人。その手の間に再び赤い糸が現れ、さらに真っ赤な光が2人を包み込んだ。
光に包まれながら、2人がゆっくりと上昇していく。
そして2人の手が合わさった時、小夜子の服は流星の夢の中に現れた少女と同じ赤・白・金の華美な衣装に、流星の学ランは今までのヤミマルとしての姿とは全く違う、紅い鎧に変わっていた。
そのままいずこかへ飛んでいく2人を、力たちはただ見送るしかできない。

力「ヤミマルが……」
はるな「月影さんが……」
洋平「信じられない…… 流れ暴魔だったなんて……」

ヤミマルの高笑いが響く。

ヤミマル「ハハハハハ…… 見たか、ターボレンジャー! 流れ暴魔ヤミマルの新しき姿…… 宿命の赤い糸で結ばれた、流れ暴魔キリカ……」



赤い糸に結ばれた2人が出会った時、
2人は互いに、究極のパワーを引き出しあって、
流れ暴魔ヤミマルとキリカになった!

ついに自らの力で、暴魔城に乗り込む流れ暴魔2人。
果たして、2人の運命は!?




つづく

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最終更新:2021年02月19日 00:51