ベトナム 1969年。
ベトナム戦争が続いている中で臆病な米軍兵士が逃げる中、駆けつけた二等兵リュック・デュブローがやってくる。
リュック「おい。おい、落ち着け。他のみんなはどうした?。しっかりしろ」
臆病な兵士「みんな死んだ!小隊は全滅だ!軍曹がおかしくなって殺したんだ!」
リュック「何?」
臆病な兵士「皆殺しにしたんだ!離してくれ!離せ!みんな死んだ!あんなことするなんて軍曹がおかしくなったんだ!うわ~!」
臆病な兵士は攻撃の巻き添えを食らう。
兵士「行くぞ!早く!ルーク!来い!」
リュックは戦場の中を警戒しながらゆっくりと歩く中で死んだ兵士を見る。
再び歩く中で戦死した米軍兵士の遺体を見る中、民間人も殺されており生きているベトナム人の声がかすかに聞こえることに気づき声がする方へと向かう。
ベトナムの民間人は軍曹のアンドリュー・スコットに拘束されており、民家を捜索していたリュックはその様子を目撃する。
リュック「軍曹。何があったんですか?」
アンドリュー「逆らうからだ」
リュック「村は掃討しました。彼らは敵ではないんです」
アンドリュー「みんな、裏切り者だ。後ろを抜くと途端に刺しやがる」
リュック「軍曹。もう、すぐ除隊です。早く国に帰りたい。さあ、帰りましょう…一緒に…」
アンドリュー「貴様もみんなと同じか。そんなに逃げたいのか?そしてここであったことを忘れる気か?俺は忘れない!ここであったことは紛れもない事実だ!そいつから逃げることなんてできない!おい!聞いてるのか!お前も裏切り者だな?そうだろ?小僧?」
リュック「違う」
アンドリュー「じゃあ、証明してみろ。女を殺せ!早く殺せ!この裏切り者!こいつは命令だぞ!」
アンドリューの指示にリュックは無言で否定すると、ベトナムの民間人の夫妻の夫を射殺する。
その怒りを買ったリュックはアンドリューを吹き飛ばす。
リュック「立て!来い!早く」
アンドリュー「待て!」
リュックはベトナム民間人の妻と共に逃げる中、アンドリューがリュックの足に向かって拳銃を発砲する。
怯えているベトナム民間人の妻を見たリュックは呼びかける。
リュック「逃げろ!」
リュックはそういう中でアンドリューは手榴弾を投げてベトナム民間人の妻を殺す。
リュック「くそっ!」
無慈悲のやり方に怒りを買ったリュックは持っていた銃剣でアンドリューの腹を突き刺すもそれに動じず、返り討ちとしてアンドリューに銃で撃たれるも、その拍車で持っていた銃剣の引き金が引かれたのかアンドリューも撃たれ共に相打ちとなる。
次に米軍キャンプで米軍部隊が待機していた中、戦場から戻ってきたヘリコプターがやってくる。
兵士A「隊長。報告書にはどう書くんです?ありのまま書くんですか?」
隊長「何も。何もなかったんだ。作戦中の行方不明。そういうことだ」
兵士B「作戦中の行方不明?」
隊長「リンカーンこちらイーグル。コード・ゼブラの発生を確認。数時間前です。死者は10名。了解。氷詰めにしろ」
兵士二人「はっ…」
兵士A「氷ね…」
その兵士二人は戦場から運ばれたリュックとアンドリューの遺体を袋に詰める。
最終更新:2023年09月08日 23:03