ロックマンエグゼ BEASTの最終回

~次回予告~
熱斗『超電脳獣が誕生し、悪の科学者ワイリーが復活した』
ロックマン『だけど、僕達のトリルは、シンクロナイザーの力を失って今にも消えようとしていた』
熱斗『超電脳獣はビヨンダートを超え、俺達の世界にも侵略を始めた。もう誰も奴を止めることはできないのか!?』
ロックマン『熱斗くん、僕がトリルの代わりになる!』
熱斗『何だって!?』
ロックマン『僕がシンクロナイザーになる!』
熱斗・ロックマン『次回、ロックマンエグゼビースト最終回『光を超えて』』
ロックマン『サイバージャングルに』
熱斗・ロックマン『トランスミッション!』
?『ガォォォン・・・』





2体の電脳獣、グレイガとファルザーは死闘の果てに合体し、
超電脳獣グレイザーとなった。
ロックマン「グレイガとファルザーが・・・」
熱斗「合体した・・・」
ケースの中のトリルから光が飛び出て、
グレイザーと一体化した。
グレイザーが咆哮する。

光を超えて

熱斗達の世界、
デンサンシティ上空に浮かぶフォッサアンビエンスが強く光っている。

科学省、祐一郎とデカオ達がいる研究室に
ネット警察の貴船総監と真辺刑事が入る。
貴船「光博士」
透「貴船総監だ」
「クロスフュージョンメンバーは間もなくデンサンタウンに集結します」
真辺「周囲10kmの避難も完了しました」
祐一郎「フォッサアンビエンスは今も拡大中です」
「十分に警戒して下さい」
貴船「で、ビヨンダートの方は」
名人「博士!ビヨンダートのワイリー研究所とシステムリンクできそうです」
祐一郎「やった!名人、ありがとう」
「そっちのコードとプロトコルをまわしてくれ」
「名人、コネクトできた」
名人「映像出します」
祐一郎「頼む」
科学省のモニターにグレイザーが映される。


ビヨンダートでは、覆面隊長率いるレジスタンスの車両がグレイザーを囲んでいる。
覆面隊長「何を始める気だ?」
グレイザーは口からビームを放った。
直撃した山が砕け、地の底のマグマが見えている。
サロマ「山が・・・」
みゆき「山が消滅した・・・」
覆面隊長「何て化物だ!」

グレイザーが空気を激しく吐き出す。
それに吹き飛ばされた獣化ウイルス達がデータに分解される。
グレイザーは吸い込みでそのデータを吸収していく。
覆面隊長「何て奴だ・・・」
みゆき「獣化ウイルスを吸収して・・・」
サロマ「ウイルスをエネルギーにしてるんだわ」
覆面隊長「レーザー砲、砲撃準備!」
レジスタンスの車両がキャノガード型の砲台を展開し、
グレイザーに照準を向ける。

ワイリー研究所では、
ガラスケースに入れられたトリルが横たわっている。
熱斗「トリル!トリル!しっかりしろ!」「トリルー!トリル!トリル!」
バレル「限界を超えた能力を発揮してデータが分解を始めたんだ」

ロックマン「しっかりして、トリル!」
トリル「ロックマン・・・」
ロックマン「トリル!トリル!」
トリル「ロックマン・・・」
熱斗「助けなきゃ・・・」
熱斗はインクPETとケースのシステムを連動させた。
熱斗「ここから出すのは難しくても、データの修復は出来るかも・・・」
熱斗がウィンドウを出して、トリルの修復を行おうとする。
トリル「ロックマン・・・」
ライカ「そうか、ロックマンと似たデータならロックマンと同様の修復が出来る可能性がある」
炎山「急げ、熱斗!トリルはビヨンダートの戦争を終結に導く切り札なんだ!」
熱斗「頑張れ、トリル・・・」
バレル「何かこのケースを開ける方法があるはずだ。皆、探してくれ」
メイル「はい!」ディンゴ「おお!」


覆面隊長「発射!」
レジスタンスの車両がグレイザー目掛けて、ビームの一斉射撃を行った。
砲撃は全弾グレイザーに命中し、煙が巻き上がる。
覆面隊長「撃ち方やめ!」
車両の砲撃が中断される。
煙が晴れ、無傷のグレイザーが姿を見せた。
みゆき「そんな!」
サロマ「無傷だなんて・・・」

グレイザーの一撃で地割れが起きる。
覆面隊長「退避―!」
レジスタンスの隊員達は地割れから逃れるも、車両は巻き込まれ、動けなくなる。
グレイザーが翼を広げ、空に浮かぶ。
サロマ「飛んだ・・・」
覆面隊長「何!?」
グレイザーは飛び去っていった。
覆面隊長「何て奴だ・・・」

ロックマン「頑張れ、トリル・・・」
アイリス「お願い、トリル。地球を救えるのはあなただけなの・・・」
苦しみ続けているトリル、
熱斗は修復を試し続けているが・・・
熱斗「駄目だ・・・止まらないよ・・・」
アイリス「トリル!トリル!!」
トリル「ロック・・・マン・・・」
トリルはデータの欠片に分解されてしまった。
ロックマン「トリル!」
アイリス「トリル!」
熱斗「・・・くそーーー!!」
熱斗がケースを殴りつける。

炎山「熱斗・・・」
炎山のPETがコール音を鳴らす。
ブルース「何者かが脱出ゲートを起動しました」

屋上の脱出ゲートが開く。
その真下のヘリポートで、
キャプテンクロヒゲとチロルが金品を手当たり次第にヘリに放り込んでいる。
チロル「ワイリーも薄情よね、私たちを置き去りにしてさ」
クロヒゲ「所詮は血も涙もない人造頭脳だ」
「面倒に巻き込まれる前に今のうちに脱出だ!」
その時、2人に獣化ウイルスが近づいてきた。
チロル「獣化ウイルス!」
クロヒゲ「もう来やがったか!」
2人がヘリの扉を閉めるが、それと同時にヘリの中に何かが放り込まれる。
クロヒゲ「ほら急げ!」
チロル「分かってるわよ!」
離陸しようとするヘリに獣化ウイルスが群がってきた。
チロル「もう!邪魔よ!邪魔!」
ヘリが電流を流し、機体に群がる獣化ウイルスをデリートした。

ライカと炎山がヘリポートに来た。
ダーク・キリサキも既に来ていた。
キリサキ「クロヒゲとチロルだよ」
ライカ「キリサキ!」
キリサキ「逃げても無駄さ」

キリサキがスイッチを押すと、ヘリの中に放り込まれた爆弾が爆発。
ヘリは爆発を起こし、何処かへ吹き飛んでいった。
クロヒゲ・チロル「「あ~れ~~~」」(その後二人は、フォッサアンビエンスによりBeast+の第7話「デーモンデコなのであ~る」で熱斗たちの世界に流れ着く)

炎山「いつの間に・・・」
キリサキのPETがコール音を鳴らす。
キラーマン「表の獣化ウイルスは全て退治しました」
キリサキ「ご苦労」
ライカ「見ろ、炎山!あの装置は何だ?」
ライカが真下に見つけた装置は巨大なディメンショナルジェネレーターだった。

グレイザーは一体化したワイリーの声をビヨンダートの人々に聞かせながら、
空を飛行している。
ワイリー「人類よ、抵抗は無駄だ」
「グレイガ軍とファルザー軍は我が支配下に入った」
「天才科学者Drワイリーの支配下にな!」
「はははは!はははは、ははははは!」

熱斗達は地下のディメンショナルジェネレーターの元に来ていた。
熱斗「ディメンショナルジェネレーター・・・」
炎山「そうだ、間違いない!」
ディンゴ「おいおい、ビヨンダートじゃ土竜がクロスフュージョンするのかよ?」
ライカ「なんだって、ジェネレーターが地の底に浮いているんだ?」
熱斗のPETに通信が入る。
熱斗「パパだ」
祐一郎「分かったぞ!熱斗!」
「ワイリーが望む獣化因子の世界には、
「ディメンジョナルエリア研究所とワイリー研究所の2機のジェネレーターを連動する必要があったんだ」
「2機のジェネレーターは、天と地へ獣化因子を放出」
「その結果、ビヨンダートは天変地異に見舞われ、獣化因子が蔓延した」
「なら、獣化因子の抗体として作られたトリルを装置に組み込み、
同じ条件下でディメンショナルビームを照射すれば、
ビヨンダートの獣化因子は消滅するはずだ!」

メイル「本当ですか、博士!」
炎山「だから、光正博士はトリルをワイリー研究所に連れて行けと言ったのか」
熱斗「駄目だよパパ・・・肝心のトリルがデータに分解してしまったんだ」
ライカ「ディメンショナルエリア研究所も機能を停止しています」
祐一郎「ディメンショナルエリア研究所は科学省のジェネレターが代用できる」
「そしてシンクロナイザーは、ロックマンだ!」

祐一郎「分解したトリルのデータをロックマンに移植する」
ロックマン「僕の中にトリルのデータを?」
熱斗「そんな事が出来るの!?」
祐一郎「ロックマンもおじいさんのテクノロジーを受け継ぐナビだ」
トリルがロックマンを獣化できるのも、同じ光正博士の遺伝子が共鳴しいてるからだ」
「熱斗、ロックマン。一刻の猶予を争うぞ!」

ロックマン「やるよ、熱斗君。僕がシンクロナイザーになる!」
熱斗「ロックマン」

熱斗たちの世界のフォッサアンビエンスの真下に
7人のクロスフュージョンメンバーが集まっていた。

プライド「亀裂がますます広がってしまうわ」
燃次「あの奥で熱斗達も頑張っているんだ」
ジャスミン「私たちも力の限り頑張るネ!」

チャーリー「嬉しいよ、テスラ。君がアバンチュールより世界の平和を選んでくれて」
テスラ「仕方ないじゃない。空港が使えないんじゃ・・・」
そういうテスラがゆっくりと上がって行き、そこから落ちた。
彼女の真下からバブルマンが実体化してきた。
テスラ「きゃぁ!」
チャーリー「テスラ!」
テスラ「失礼ねアンタ!レディーのスカートから顔を出すなんて!このスケベ!」
テスラがバブルマンを蹴り飛ばした。
バブルマン「ディメンショナルエリアもないのに実体化してるプク・・・?」
ゆり子「ビヨンダートの影響が強くなってるのね」
ミヤビ「来るぞ!」

バブルマン「何が始まったプク・・・?」
燃次「来やがったか!」
フォッサアンビエンスから無数の獣化ウイルスが降ってきた。
貴船「始まったぞ」

燃次「何だ!?」
ジャスミン「獣化ウイルス!」
プライド「凄い数・・・」
ミヤビ「ディメンショナルエリアはまだか」
ゆり子「ウイルスが実体化できるのよ。ディメンショナルエリアは不要よ」
「シンクロチップ、スロットイン!」

ゆり子・ニードルマン「「クロスフュージョン!」」
ゆり子とニードルマンがクロスフュージョンする。

ミヤビ「そうか。ならば、シンクロチップ、スロットイン!」
ミヤビ・シャドーマン「「クロスフュージョン!」」
ミヤビとシャドーマンがクロスフュージョンする。

燃字「おお!」
ブライト「私達も行くわよ」
燃次「おっしゃ!」
燃次・ナパームマン・プライド・ナイトマン・ジャスミン・メディ「「「クロスフュージョン!」」」
燃次とナパームマン、プライドとナイトマン、ジャスミンとメディがクロスフュージョンする。

テスラ・マグネットマン・チャーリー・ジャイロマン「「クロスフュージョン!」」
最後にテスラとマグネットマン、チャーリーとジャイロマンがクロスフュージョンする。

ワイリー研究所ではロックマンがトリルの入っていたケースに入り、
トリルのデータを吸収している。


ゆり子「はぁ!」
CFニードルマンが両手のニードルキャノンを連射する。
ミヤビ「シャドーブレード!」
燃次「ファイヤーボム!」
ジャスミン「メディカプセル!」
プライド「ロイヤルレッキングボール!」
テスラ「マグボール!」
チャーリー「トルネードアーム!」
他の6体も獣化ウイルスを攻撃する。
バブルマンもアクアシューターを連射し、獣化ウイルスと戦っていた。
バブルマン「こっちの世界はダークロイドのものプク!」
「勝手は許さないプク!」

透「無茶だ!あの数の獣化ウイルスをたった7人で!」
やいと「倒すそばから敵は壊れた水道みたいに溢れ出して来るし!」
デカオ「くそぉ!この俺がクロスフュージョンで戦えたら・・・」
チサオ「みんな、頑張るっちゅ!」

貴船「急いでください、博士!彼らの力が尽きる前に!」

名人「ロックマンとトリルの融合率、87パーセント・・・90パーセント・・・」


トリル「ロックマン、ここは・・・?」
ロックマン「僕の中だよ、トリル」
トリル「ロックマンの中・・・?」
ロックマン「力を貸して、シンクロナイザーの力を」
トリル「うん、ロックマン!」

「完了しました!」

熱斗「ロックマン!」
ロックマンが強い光を放つ。その光を受けバレル達の近くの端末が起動した。
バレル「熱斗くん、ディメンショナルジェネレーターが起動を始めたぞ」
熱斗「あぁ!」
バレル「ロックマンがシンクロナイザーの力を発揮しはじめたんだ」


名人「ロックマンのエネルギーがディメンショナルジェネレーターに逆流しています」
祐一郎「獣化因子を撃退する抗体だ・・・ディメンショナルジェネレータースタンバイ!」
職員「スタンバイします」
祐一郎「座標はデンサンシティ上空のフォッサアンビエンスだ!」
職員「分かりました!」


CFナビも戦い続けている。
ゆり子「ふっ!はっ!」
ミヤビ「とぁー!」
チャーリー「ダブルジャイロカッター!」
テスラ「マグボール!マグボール!マグボール!」
燃次「うわぁぁ!」
ジャスミン「せいや!」
プライド「くっ!」


ロックマン「うぉぉぉぉぉ!!」
祐一郎「発射!」
科学省のディメンショナルジェネレーターが起動し、
デンサンシティ上空のフォッサアンビエンスにディメンショナルビームが照射された。
燃次「あれは!」
ゆり子「フォッサアンビエンスの中に」
チャーリー「ディメンショナルビームか!」


ライカ「二機のジェネレーターが天と地で連動を始めたぞ!」


サロマ「隊長、全員の無事を確認しました」
覆面隊長「よし、ご苦労」
みゆき「隊長、獣化ウイルスです」
覆面隊長「今攻撃されたら、一溜まりもないぞ!」
みゆき「でも何か様子が変です」
覆面隊長「あの光は・・・」
獣化ウイルスは何かから逃げようとしていたが、
後ろから来る光に飲まれ、消滅した。
サロマ「光が獣化ウイルスを・・・」
覆面隊長「熱斗君だ。ワイリー研究所で何か始めたんだ!」

熱斗達の世界でも、光が獣化ウイルスを消滅させていく。
テスラ「獣化ウイルスが消滅していく・・・」
チャーリー「熱斗達の作戦が成功したんだ!」
獣化ウイルスに追い詰められていたバブルマンも光に助けられた。


ライカ「成功だ!」
パクチー「これで憎っくき獣化ウイルスともおさらばだよ!」
ディンゴ「やったな、熱斗!」
熱斗「うん、ロックマンが頑張ってくれたから・・・」
ロックマンが苦しみ出す。
突如、ワイリーの高笑いが響き、
炎山達の端末と壁の全てのモニターにワイリーの顔が浮かぶ。
ワイリー「忘れたか?ビヨンダートもこの世界も私のものだと言ったはずだ!」

アイリス「獣化因子・・・ワイリーがロックマンに獣化因子を注入している!」
熱斗「くそぉ!」
炎山「プラグアウトしろ!」
ワイリー「無駄だ!」
ケースが電撃を放ち、熱斗達を跳ね飛ばす。

祐一郎「何が起きた、熱斗!」

獣化因子を消滅させる光が戻っていく。
みゆき「光が戻っていく!」

グレイザーがフォッサアンビエンスへ飛び込み、
熱斗達の世界に現れた。

貴船「電脳獣!」
真辺「ビヨンダートを超え、2つの世界を支配するつもりなの!?」

グレイザーの咆哮がビルの窓ガラスを砕く。
バブルマン「・・・ふん、残念プク。今はこのくらいにしといてやるでプク」
バブルマンが地中へ逃げ出した。

ジャスミン「逃げ出したいほど怖いヨ・・私・・・」
燃次「俺もだよ、嬢ちゃん・・・」

グレイザーが口からのビームの一撃で多数のビルを倒壊させた。
テスラ「このままだと、町がなくなるわね・・・」
チャーリー「あんな奴、どうやってやっつけりゃいいんだよ!」

ワイリー研究所が大きく振動し、崩れだした。
ディンゴ「な、なんだ?」
アイリス「ワイリー研究所が崩落を始めました!」
バレル「電脳獣の体を手に入れた今、ここは不要ということか・・・」

炎山「急げ、熱斗!」メイル「熱斗!」
熱斗「駄目だ!ロックマンをプラグアウトできない・・・」

ロックマン・トリル「うわぁぁぁぁ!!」
ワイリー研究所から地割れが広がっていき、
レジスタンスのいる地点でも確認された。
サロマ「なんなの!?」
覆面隊長「またあの時と同じ事が・・・」

アイリス「トリルの仕業です」
「獣化因子を取り込んだトリルが最終兵器としての力を
発揮し始めたんです・・・」
バレル「制御しろ、アイリス」
アイリス「駄目です・・・ここまで暴走してしまっては・・・」

熱斗「俺がやる」
「俺がロックマンとクロスフュージョンしてトリルの暴走を止める」
メイル「何を言うの、熱斗!」」
炎山「ただでさえ、ビヨンダートでのクロスフュージョンは危険なんだ!」
「獣化因子の影響下にあるロックマンとクロスフュージョンしたら、お前まで・・・」
熱斗「でも、苦しんでいる友達を放っておけないよ」
「クロスフュージョン!」
熱斗がPETをケースにあてると、強い光が溢れ出し、熱斗が飲まれていく。
メイル「熱斗!」
熱斗「うわぁぁぁ・・・・」
ワイリー研究所の崩壊とそこからの地割れが止まった。
そして、その屋上を一つの影が突き破り、空へ出る。
グレイガーに似た、純白の姿をしたCFロックマンだ。

メイル「熱斗!」
バレル「クロスフュージョンに成功したのか」
ライカ「初めて見る獣化スタイルだ」

CFロックマンが空を飛び、フォッサアンビエンスに飛び込んだ。

グレイザーの電撃を受け、CFナビのクロスフュージョンが解除され、
傷ついたクロスフュージョンメンバーが地面に倒れる。

そこへフォッサアンビエンスから飛び出したCFロックマンがグレイザーに一撃を加え、地面に叩きつける。
ゆり子「ロックマン!」
ミヤビ「あれは!」

祐一郎「熱斗・・・」
デカオ・やいと・チサオ「熱斗!」

CFロックマンはグレイザーのビームを受けるも、耐え切った。
ワイリー「シンクロナイザーの力か!」
祐一郎「シンクロナイザーの力が電脳獣の攻撃を無力化したんだ!」

ゆり子「熱斗!」

CFロックマンはグレイザーの電撃をかわし、エネルギー弾を打ち返す。

飛び上がるグレイザーに、CFロックマンは赤いオーラを纏って突撃する。
グレイザーとCFロックマンが激突し――
ワイリー「馬鹿な!この私が・・・最強の電脳獣が負ける筈は・・・!!」
グレイザーは顎から真っ二つに割かれ、大爆発した。

CFロックマンはフォッサアンビエンスに飛び、ビヨンダートに戻る。
熱斗「うわぁぁぁぁ!!」
CFロックマンが獣化因子を消滅させる光をビヨンダート全体に放った。

パクチー「獣化因子が・・・」
キリサキ「獣化因子が消滅していく・・・」
バレル「この世界に戦争をもたらした獣化因子が・・・」
「見てるか、カーネル」

メイル「終わったんだね」
炎山「これでビヨンダートに平和が戻る」
バレル「君達のおかげだ、感謝する」
メイル「おかげだなんて、そんな・・・」
突如、メイルの姿が消滅した。
炎山「桜井!」
炎山の姿も消滅した。

続いて、ライカとディンゴも消滅した。
パクチー「ライカ!ディンゴ!」「どうなってるんだ・・・」



消えた熱斗達は奇妙な空間に出ていた。
ライカ「ここは?」
サーチマン「フォッサアンビエンスの中のようです」

アイリス「皆さん」
熱斗「アイリス」
アイリスも元のトリルを連れて、来ていた。
アイリス「獣化因子は完全に消滅しました」
「ありがとう。兄さんもきっと喜んでいます」
熱斗「ビヨンダートの未来はこれからだね。応援してるよ」
アイリス「光君・・・」

ディンゴ「おい、熱斗、急ごうぜ!」
炎山「フォッサアンビエンスが消えかけてる!」

アイリス「お別れね」
熱斗「頑張れよ・・・」
トリル「ロックマン!ロックマン・・・」

熱斗達の世界のフォッサアンビエンスが消滅した。

祐一郎「フォッサアンビエンスが・・・」

ゆり子「フォツサアンビエンスが」
「消えててしまった」

熱斗「「「おーい!!」」」
炎山達「「「おーい!!」
ゆり子達「「「熱斗!」」」
熱斗「みんな!」

戻ってきた熱斗達が仲間達の元に駆け寄る。

フォッサアンビエンスでのロックマンとトリルの別れが回想される。
トリル「ロックマン!」
ロックマン「トリル」
トリル「トリル・・トリル・・・残る・・・」
熱斗「トリル・・・」
アイリス「いいのよ、トリル。獣化因子は消滅したのだからロックマンといても」
トリル「でも町もたくさん壊れちゃったし、怪我した人もたくさんいる・・・」
「トリルも嫌だよ、さよならするの」
「でも・・・トリル決めたの。ロックマンみたく強くなるって」
「ロックマンみたく困ってる人たちを助けるって・・・」
熱斗「偉いぞ、トリル」
トリル「トリル泣かないよ・・・泣かないもん・・・」
目に大粒の涙を浮かべたトリルをロックマンが抱きしめる。
トリル「会えるよね・・・ロックマンとまた会えるよね・・・」
「ロックマン・・・!」
そして、皆は元居る世界に帰っていった。

ロックマン(また会えるさ、トリル)
熱斗(うん)



(終)

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最終更新:2023年02月11日 18:18