このページは、OpenUtau公式Wiki Phonemizersをもとに執筆しています。
Phonemizerとは
従来のUTAUでは手動(またはプラグイン)で逐一行なっていた、「連続音化」「CVVC化」を自動的に行うシステムです。より正確には、ノートの歌詞を音素に変換するシステムです。
言語や録音形式ごとに複数のPhonemizerが存在します。
言語や録音形式ごとに複数のPhonemizerが存在します。
音源に合ったPhonemizerが設定されているとき、音符や歌詞を入力するとリアルタイムに変換され、結果が下に表示されます。

一般的な歌声合成において、発音(音素)は発音記号やアルファベット(X-SAMPAなど)で表されます。 例えば、歌詞に英単語や漢字を入力するような言語では単語から音素への変換の機構が必要になり、これはG2P(Grapheme-to-Phoneme)などと呼ばれます。 OpenUtauにおいてこの役割を行うのがPhonemizerです。 日本語の場合は発音記号の代わりにひらがなをそのまま使えるので、単独音のような単純な仕組みであれば歌詞に「あ」と入力するだけで「あ」の素材を鳴らすことができます。 しかし、連続音やCVVCのようなより高度な接続方法になると、歌詞(ひらがな)からエイリアス(音源内の各素材)への変換が必要になります。 Phonemizerは音源(シンガー)にどのような音声素材があるかを調査し、最適な素材を選び出して音符に沿って並べます。
Phonemizerの選択
Phonemizerを変更するには、トラックのPhonemizerメニューをクリックして選択します。
シンガーにデフォルトPhonemizerが設定されているときは、シンガーを選択した時点で最適なPhonemizerが自動的に選択されます。
そうでない場合は「DEFAULT」になっているので、これをクリックしてください。
シンガーにデフォルトPhonemizerが設定されているときは、シンガーを選択した時点で最適なPhonemizerが自動的に選択されます。
そうでない場合は「DEFAULT」になっているので、これをクリックしてください。

連続音/CVVC化されたustをOpenUtauで使用する
既に連続音化されているustをOpenUtauで使用する場合は、一括編集から「連続音→単独音(日本語)」メニューを使用して一括でひらがなに直すことができます。

CVVC化されている、つまり音符が分かれてしまっているustは、OpenUtauで単独音に戻すことができません。
autoCVVCなどのプラグインを使用して単独音化してください。
autoCVVCなどのプラグインを使用して単独音化してください。
エイリアスごとに調声できるパラメータ
OpenUtauでは、音符に付属するパラメータと音素に付属するパラメータがあります。
例えば、ピッチやビブラートは音符ごとに設定しますが、フラグや子音速度などの「表情」と呼ばれるパラメータは音素(エイリアス)ごとに設定できます。
(さらに、どちらにも属さないカーブ型の表情があります)
例えば、ピッチやビブラートは音符ごとに設定しますが、フラグや子音速度などの「表情」と呼ばれるパラメータは音素(エイリアス)ごとに設定できます。
(さらに、どちらにも属さないカーブ型の表情があります)
CVVC音源では、1つの音符が複数の音素に分割されることがありますが、表情は音素ごとに設定できるため、CVとVCで違うVoice Colorを設定するなどが可能です。
また、各エイリアスのタイミングや先行発声・オーバーラップなども、下のエンベロープエディターで音素ごとに調整できます。
また、各エイリアスのタイミングや先行発声・オーバーラップなども、下のエンベロープエディターで音素ごとに調整できます。

Phonemizerの種類
JA VCV & CVVC(Japanese Presamp Phonemizer)
単独音、連続音、CVVC、すべての音源で使用できます。
このPhonemizerは歌詞をまず連続音に、連続音がない場合はCVVCに、それもない場合は単独音に歌詞を変換します。
選択されたVoiceColorがCVVCで、メイン音源が連続音だった場合は、連続音よりもVoiceColorが一致するCVVCが優先的に使われます。
このPhonemizerは歌詞をまず連続音に、連続音がない場合はCVVCに、それもない場合は単独音に歌詞を変換します。
選択されたVoiceColorがCVVCで、メイン音源が連続音だった場合は、連続音よりもVoiceColorが一致するCVVCが優先的に使われます。

ローマ字で入力された歌詞はひらがなに変換します(詳細は後述)。

声門破裂音(喉切り音)は「あ・」のように入力してください。
このPhonemizerはpresampの動作に準じています。音源にpresamp.iniがあれば使用します。
presamp.ini内でサポートしている要素:
[VOWEL][CONSONANT][PRIORITY][REPLACE][ALIAS(VCPAD,VCVPAD)]
[VOWEL][CONSONANT][PRIORITY][REPLACE][ALIAS(VCPAD,VCVPAD)]
presamp.iniにはデフォルトで[REPLACE]欄にローマ字からひらがなへの変換規則が含まれています。
そのため、シンガーにpresamp.iniが存在しないか、またはシンガーのpresamp.iniの[REPLACE]にローマ字をひらがなに変換する記述がある場合は、ローマ字がひらがなに変換されます(完全一致のみ)。 デフォルトのVCの長さは、次のCVの先行発声です。
そのため、シンガーにpresamp.iniが存在しないか、またはシンガーのpresamp.iniの[REPLACE]にローマ字をひらがなに変換する記述がある場合は、ローマ字がひらがなに変換されます(完全一致のみ)。 デフォルトのVCの長さは、次のCVの先行発声です。
発音ヒントが入力されている場合はそれをエイリアスとしてそのまま使用し、連続音やCVVCに変換しません。

JA CVVC(Japanese CVVC Phonemizer)
古いPhonemizerです。このPhonemizerはVCを挿入し、母音を連続音に変換します。デフォルトのVCの長さは、次のCVの先行発声です。
歌詞はひらがなで書いてください。ローマ字で書かれている場合は、「ローマ字→ひらがな」でひらがなに変換できます。
歌詞はひらがなで書いてください。ローマ字で書かれている場合は、「ローマ字→ひらがな」でひらがなに変換できます。
発音ヒントが入力されている場合はそちらを使用し、CVVCに変換しません。
JA VCV(Japanese VCV Phonemizer)
古いPhonemizerです。このPhonemizerは単独音を自動で連続音に変換します。連続音がない場合は単独音になります。
歌詞はひらがなで書いてください。ローマ字で書かれている場合は、「ローマ字→ひらがな」でひらがなに変換できます。
歌詞はひらがなで書いてください。ローマ字で書かれている場合は、「ローマ字→ひらがな」でひらがなに変換できます。
発音ヒントが入力されている場合はそちらを使用し、連続音に変換しません。
その他のPhonemzier
OpenUtauにはその他の言語のPhonemizerも数多く搭載されています。
また、Classicシンガー(UTAU音源)ではなくAIボイスバンクを使用する場合は、それぞれのエンジンに合わせたPhonemizerが用意されています。
それらの詳細はOpenUtau公式Wiki Phonemizersをお読みください。
また、Classicシンガー(UTAU音源)ではなくAIボイスバンクを使用する場合は、それぞれのエンジンに合わせたPhonemizerが用意されています。
それらの詳細はOpenUtau公式Wiki Phonemizersをお読みください。
外部Phonemizerの導入
本体付属のPhonemizerだけでなく、有志が配布しているPhonemizerも使用できます。
インストールするには、.dllファイルをOpenUtauのデータフォルダ内のPluginsフォルダに配置してください。
インストールするには、.dllファイルをOpenUtauのデータフォルダ内のPluginsフォルダに配置してください。
配布されている外部PhonemizerはOpenUtau公式Wiki Other Phonemizersにリストアップされています。