第3幕

第1場

(イタリア戦線の露営地。レオノーラとはなればなれになったアルヴァーロは、イタリア戦線で義勇軍の近衛将校として参加している。)


<カット>







































アルヴァーロ
この世に生きることは
地獄に住むと同じ。
セヴィリア!
レオノーラ!
思い出よ! おぉ、あの時
すべては消えた!
かくなる我が定め、永久に。
祖国の自由を守らんと
願う我が父は、
インカの娘を
妻にめとった、最後の願
いを託して。
だがそれも
空しく消えて、
牢屋で生まれ
私は孤独に
生きながらえた。
親たちは
斧で首を断ち切られて果てた!
我が身はどう
なることか!
あぁ天使に抱(いだ)かれ
永遠(とわ)に清らかに、
憂き世を逃れて
そなたは眠る。
安らかな時よ、
聖なる憩い、
惨い定めに
もてあそばれる
我を哀れめ、
愛しい人、
名さえ名乗れず
人目を避ける
身を潜
めるみじ
めな私
を忘れ
ないでくれ。
レオノーラ、忘れずに
レオノーラ、哀れみを
哀れな心に(別訳:哀れな私に)救いを。
レオノーラ、救いを(別訳:私の)
哀れな心に(別訳:悲しい愛を)、
レオノーラ、私を忘れないように(別訳:あぁその変わらぬ心で)、私に救いを。

カルロ
(舞台裏から)
騙したな!


殺せ!

アルヴァーロ
あの声は!

カルロ
誰か!

アルヴァーロ
すぐ行(ゆ)くぞ


くたばれ!

(彼は叫び声が聞こえた方へ急いで行く。剣のぶつかり合う音が聞こえてくる。何人かの将校が舞台を逃げて行く。)



第2場

(ドン・アルヴァーロはドン・カルロと一緒に戻って来る)

アルヴァーロ
逃げた! 傷はないか?

カルロ
いや、危ないところを。

アルヴァーロ
あいつらは?

カルロ
やくざどもだ。

アルヴァーロ
陣地の近くで?

カルロ
実は賭けの口論(別訳:実は博打の上で)。

アルヴァーロ
分かった、そこのうちで。

カルロ
あぁ。

アルヴァーロ
だが何故、あなたのような方が、博打など
するとは?

カルロ
お恥ずかしい。
将軍のお供で昨日(きのう)着いた
ばかり。危うい命を。
お陰で、どうかお名前を。

アルヴァーロ
運よく…

カルロ
私から名乗りましょう。まさか知るまい。
ドン・フェリーチェ・デ・ボルノス、公爵の副官です。

アルヴァーロ
近衛擲弾兵大尉、
ドン・フェデリコ・エレロス。

カルロ
全軍の華だ!

アルヴァーロ
それは…

カルロ
どうぞよろしく、長い友情を。

アルヴァーロ
こちらこそどうぞよろしく。
(彼らは握手する)

アルヴァーロ、カルロ
生も死も越えて
永遠(とわ)に変わらぬ友情。
誓う、神かけて
変わるまじと。
誓う、死の日まで、変わるまい、
この誓いを。

舞台裏からの声
(舞台裏からの声とトランペットの響きが聞こえてくる)
万歳、万歳!
みんな、(ゆ)行くぞ!
武器を、武器を、はやく、急げ!

カルロ
友よ、我ら共に、名誉ある
戦いを。

アルヴァーロ
目覚ましいお手柄の
証(あか)しはこの私が。

カルロ
はやく、武器を、武器を、急げ!

(彼らは走り去る)


第3場

(陣地)








兵士たち
勝利間近(まぢか)。

軍医
(望遠鏡を覗きながら)
あと一息!

兵士たち
指揮はエレロス!

軍医
あぁ! 倒れたぞ。
すぐ助けろ。
副官が駆け寄り
代わり指揮をとる。
敵は逃げるぞ。
大勝利だぞ!


(舞台裏から)
イスパニア万歳!

別の声
イタリア万歳

全員
万歳!

軍医
大尉を運んで来るぞ。


第4場

(戦闘中にアルヴァーロは負傷し、傍らにドン・カルロがつきそって現われる。)




カルロ
おい、静かに、
ここへ寝かせろ。

軍医
黙って。

カルロ
もう駄目か?

軍医
胸の傷が心配だが。

カルロ
助からぬか(別訳:どうにかして)。

アルヴァーロ
(意識が戻って)
あ、ここは?

カルロ
味方だぞ。

アルヴァーロ
このまま死なせて(別訳:死にたい)。

カルロ
いやきっと治る。
その
名誉には必ずカラトラーヴァの勲章が。

アルヴァーロ
何、カラトラーヴァ! いや、いや

カルロ
(独白)
何故、
恐れるのか、カラトラーヴァと聞いて。

アルヴァーロ
友よ…

軍医
静かに…

アルヴァーロ
ただひと言…

カルロ
(軍医に)
しばらく二人だけで。

(軍医は出て行く。ドン・アルヴァーロはドン・カルロに傍に来るように合図する。)

アルヴァーロ
最後の願い、
聞き届けて
くださるなら。

カルロ
御名(みな)にかけて。

アルヴァーロ
ここを探して。

カルロ
鍵だ。

アルヴァーロ
(鞄を指して)
その小箱の
中の巻物。
私の秘密、
息絶えたら
焼いてくれ。
友情にかけて。

カルロ
神に誓う。

アルヴァーロ
今安らかに
私は死ねる、
友よ、今私は
心静かに
今安らかに
私は死ねる。

カルロ
(感極まって彼を抱擁し)
その願いは神かけて叶えられよう、
その願いは叶えられよう。
さらば。

アルヴァーロ
さらば。

(軍医と兵士たちは負傷した彼を医務室へと運ぶ)



第5場

カルロ
恐ろしいことだ!
この勇者もやはり死ぬのか! だが腑に
落ちぬ。何故カラトラーヴァと聞いて。もしや彼が
父の仇(かたき)? 神よ、嘘だ!
だがもし彼が?
今彼は生きてここに!
この鍵が?(別訳:この中に)
すべてを語る。(別訳:秘密の鍵が。)
(震えながら鞄を開き、封書を取り出す)
この手紙、何を。
(手を止めて)
誓いを忘れたか?
この命を助けたのは?
だがわしもまた。もし彼が呪わ
れた男で目指す仇なら、封印を
破れ。誰もおらぬ。いや?
それはできぬ!
(封書を下に落とす)
あぁすべてはこの中に、
ためらいは無駄なこと、
だができぬ、我が誇り
辱めることは。
騎士の誇りを守り
この箱に手を触れるな。
湧き上がるこの迷い、
雲のように我が胸を包む
迷いの雲よ去れ、
湧き上がるこの迷い、
雲のように我が胸に湧く、
疑いの雲よ去れ、
恐ろしいこの迷い、
守らねば我らの誓いを
ここに謎を解く鍵があるのでは?
よし。
(鞄に戻って中をかき回す)
これは何…
封印はない…このことは…
約束はない…開(あ)けてみよう…
あぁ! レオノーラ!
彼はドン・アルヴァーロ!
生きている、この手で殺す。

(軍医が部屋のドアから現れる)

軍医
助かります、命は。
(出て行く)

カルロ
助かる、助かる、あいつは!
あぁ、彼は助かるぞ、
溢れる喜び!
今こそ復讐の(別訳:今こそ仇を)
時が来たのだ(別訳:討つ時が来た)。
レオノーラ、お前は
何処に隠れている、
父の血流した
仇を愛する
恥ずべき娘は?
あぁ、このひとつきで
二人を地獄に
それさえ叶えば
無上の喜び!
彼は助かるぞ、
溢れる喜び!
レオノーラ、お前は
何処に隠れているか、
父上の血潮を
流したその敵
を愛する恥ずべき娘は?
彼らを地獄に落とせば
彼らを地獄に落とせば
何にも勝る喜び。

(急いで出て行く)


第6場

(夜ふけの露営地)






合唱
夜の見回り、
よく調べろ。
音もせず、
静かな夜。
足音立てず
よく調べろ。
静かに
灯りひとつ
ささず、まるで
墓場のよう。
足音立てず
よく調べろ。
夜の明ける
のも近い。
見回りだぞ、
見回りだぞ、
よく調べろ。
よく調べろ。
物音も聞こえない、
聞こえない、
墓場のように
静かだな。
物音も聞こえない、
足音立てず
よく調べろ。
夜の明ける
のも近い。
間近だぞ、出掛けよう。
出掛けよう。
静かだぞ、出掛けよう。
静かに、行(ゆ)こう、
行こう、行こう、行こう。


第7場

(徐々に夜が明ける。沈痛な様子でドン・アルヴァーロが入って来る。)

アルヴァーロ
しばしの時も
心休まず、
胸も張り裂けるばかり。
徒(いたずら)に安らぎを
神に祈るもすべて空し。


第8場

(ドン・アルヴァーロ、ドン・カルロ)

カルロ
隊長…

アルヴァーロ
誰だ?
(カルロに気づいて)
あぁ、君の手当のお陰だ。

カルロ
傷跡は
もう痛まぬか?

アルヴァーロ
いや。

カルロ
では?

アルヴァーロ
大丈夫。

カルロ
立ち会えるか?

アルヴァーロ
誰と?

カルロ
敵は持たぬか?

アルヴァーロ
そうは言わぬ、だが誰か、よく分からぬ…

カルロ
分からぬ? お前はまさしく
インディオのドン・アルヴァーロ!

アルヴァーロ
何さては、
見たか、あの巻物を開いたか?

カルロ
いや、だが絵姿
ですべてを。
この私はドン・カルロ・ディ・ヴァルガス。

アルヴァーロ
そんな脅しを
恐れはせぬ。

カルロ
表へ出ろ。
刀を取れ。

アルヴァーロ
君と争う
ことはできぬ。
一度は我が
友だったのに。

カルロ
黙れ、二度と
それを言うな。
黙れ、聞くのも
汚らわしい。

アルヴァーロ
あれは運命だ、
私ではない。
誘惑と言(ゆ)うが
それも違う。
神に誓う、
我が誠を
繰り返して言う、
罪ないことを。
神に誓う、
私には
罪はないと。

カルロ
妹は?

アルヴァーロ
行方知れぬ、
あの夜私は
ひどい手傷、
その後(あと)あちこ
ちを探した。
だが、何処にも、
レオノーラ、死んだか。

カルロ
恥知らずめ!
妹は
ある身寄りの元に
潜んでいたが…

アルヴァーロ
そして?

カルロ
逃げたわ。

アルヴァーロ
(大いに驚いて)
レオノーラ、生きているのか!

カルロ
そ、そうだ。

アルヴァーロ
ドン・カルロ、まるで夢のよう
な喜び、胸が騒ぐ。
からだ中の血が湧き
かえり燃えるようだ。
主よ、思いがけ
ぬこの喜び!
幸せは神の恵み!

カルロ
いや、死なねばならぬ、
呪われて、死なねばならぬ。
生きている、がすぐに死なねばならぬ。

アルヴァーロ
生きているならば
何よりもまず
我ら二人、力
合わせて探し出そう。
共に名誉あるもの、
我らの家名は
広く世にあまねき
輝かしいもの。
あぁ、争わず力
合わせ戦おうぞ。

カルロ
ばかな!
ばかげたたわ言を聞く
も汚らわしい。
まず血を流して汚さ
れた名誉を
清めねばならぬ。
この場ですぐに。
汚れた女も
死なねばならぬ。

アルヴァーロ
何を、言うか?

カルロ
死ぬのだ。死ぬのだ。死ね、死ね。

アルヴァーロ
黙れ! 黙れ!

カルロ
共に地獄へ落ちろ。

アルヴァーロ
あぁ戦えば君は必ず負ける。

カルロ
黙れ!二人を殺す
までは倒れぬ。
その血で濡れた
刀で妹も。

アルヴァーロ
よし! その言葉の
通りしてやろう。
君の最後の
時だ、覚悟は、
いいか、いいか、どうだ!
愚かな奴、その
命もこれまで、覚悟しろ、
行(ゆ)け、行け!

カルロ
いや、二人を殺す
までは倒れぬ。
その血に濡れた刀
で妹も殺すのだ、
来い、来い!

アルヴァーロ、カルロ
地獄へ、来い!

(剣を抜いて激しく戦う)


第9場

(警備隊が宿営所から駆けつけて二人を引き離す)

合唱
待て、やめろ!

カルロ
(怒り狂って)
いや、奴か俺かだ、放せ。

合唱
争いはよせ。

アルヴァーロ
(独白)
神は我を助け給う。

カルロ
死ぬのだ!

合唱
(逃れようとするカルロに)
よせ!
来い!

カルロ
(ドン・アルヴァーロに)
我が父の仇だ!

アルヴァーロ
この上は、ただ神の
御手(みて)にすがるばかり。
人里離れ、山深く、
ただ祈りの明け暮れ。

(退場。彼らは少しずつ離れて行く。)


第10場

(夜が明ける)








合唱
太鼓の響きに
この胸ははずむ。
戦いは我が
命、我が喜び。
我ら兵士には
昨日(きのう)も明日(あす)もない。
ただ今日という日
のことばかりさ。

プレチオシルラ
(女たちに)
遠い国から
来た占い師、
どんなことでも
よく当たるよ。
(兵士たちに)
その手を出して、
見ておもらいよ、
お前の女が
どうしているか。

合唱
みんな手を出して
占ってもらおうよ、
あれに誠が
あるかどうかを。

<カット>



























兵士たち
姐(ねえ)さん、早く酒だ。

(酒場の女たちは彼らのグラスを満たす)

ひとりの兵士
さぁ元気に行こうぜ。

全員
(飲む)
万歳!

ひとりの兵士
イタリア、スペイン万歳!

合唱
万歳!

プレチオシルラ
我らの勇士、ドン・フェデリコ・エレロス!

全員
万歳!

別の兵士
我が同盟の友、ドン・フェリーチェ・デ・ボルノス!

全員
(飲む)
のために!


第11場

(行商人トラブーコ親方の周りに人が集まる。)



トラブーコ
さぁ安いよ、買いなさらんか?
針に、はさみ、上等の石鹸!
さぁ安いよ、買いなさらんか?
どんなものでも現金払い、
なんでもすぐこの場で。

ひとりの兵士
この腕輪いくら?

別の兵士
この数珠(じゅず)でいくら払う?

別の兵士
これでいくら払う?

全員
(時計や指輪などを見せながら)
いくら払う…

トラブーコ
どれもみんな
安物で、がらくただ、がらくただ!

全員
悪党めが、ひどい奴だ。

トラブーコ
では少し折れ合うとして、ひとつ当たり
30では。

全員
そりゃ泥棒だ。

トラブーコ
ま、それではひとつ当たり
20文上乗せして。
さ、品物を!

全員
金を拝
ませればすぐ渡そう。

トラブーコ
まず先に、ここへ出して。

全員
(品物を渡して)
それ。それ。

トラブーコ
(品物を引き取って金を払う)
ほれ、ほれ、これが、お前、さんの、分だ。
これで、どっちも、これで。

全員
(彼を追いかけながら)
早く、出て行け
ささ、出て行け
ささ、早く出て行け、
すぐ消え失せろ!

トラブーコ
(幸せそうに、独白)
まずまずいい商売!
(それから声を上げて)
さ、安いよ、買いなさらんか?
さ、安いよ、買いなされ、
さ、安いよ、安いよ、
何でもすぐこの場で。

(キャンプの別の隅の方に移動する)


第12場

(前場の人々、物乞いする農夫たち)

農夫たち
お恵みくだされ、
食べるものを。
戦(いくさ)のために
町も村も焼けて
住む家もなく、
食べ物もなく。


第13場

(前場の人々、新兵たち)

新兵たち
別れる時、可哀想な
お袋は泣いていた。
あの娘にも会えない(別訳:あの娘とも別れて)
あぁ家(うち)に帰りたい。

酒場の女たち
(陽気に新兵たちに近づいて酒を注ぎ)

泣かないで、お若いの、
おっかさんの代わりに
私らがみんなで
可愛がってあげよう。
だから涙を
拭いて、過ぎたこ
とはよく見えるもの、
さぁ忘れて。

プレチオシルラ
(新兵たちの間に入りながら、何人かの腕を取って冗談めかして言う)
何をしてるの、さ、いい若い
者がどうして?
子供みたいに泣いて
みっともないよ、
笑われるわよ。
周りを見てご覧
よ、私の占い、
みんなでお前を
慰めてくれよう。

酒場の女たち
私らみんなで
可愛がってあげよう。
過ぎたことはよく
見えるものだ。

プレチオシルラ
さぁ、子供みたいに泣いて
笑われるわよ。
もう泣くのはやめて
楽しく笑って、笑って
元気を出すのよ、
涙を拭いたら
元気を出して、
さぁ、しっかり、元気を、お出しよ。

酒場の女たち
もう泣くのはやめて
楽しく、もう泣かずに
泣かずに
元気を出すのよ。
涙を拭いたら
元気を出して、

<カット>










第14場

<カット>

































































(近くにたまたまあった太鼓を取り上げ、鼓手が演奏する真似をする。兵士たちが押し寄せて彼女を取り囲む。群衆が後に続く。)

プレチオシルラ、合唱
ラタプラン、ラタプラン、集まれ、
太鼓の用意はいいか。
ラタプラン、ラタプラン、さぁ行(ゆ)くぞ、
太鼓打ち鳴らして。
ラタプラン、ラタプラン、さぁ進め、
恐れ知らぬ兵士。
ラタプラン、ラタプラン、あれ見ろ、
敵の旗は倒れた!
ラタプラン、ピム、パム、プム、後ろを見せる(別訳:敵を恐れる)
卑怯者は出て行(ゆ)け。
ラタプラン、面(おもて)に受けた
手傷は輝く名誉。
ラタプラン、ラタプラン、勝利を
目指していざ進め1
ラタプラン、ラタプラン、今こそ、
世界はお前のもの。
ラタプラン、ラタプラン、ラタプラン!

(走って出て行く)
ATTO TERZO

SCENA I

In Italia presso Velletri. Bosco. Notte oscurissima. Don Alvaro, in uniforme di capitano spagnuolo dei Granatieri del Re, si avanza lentamente dal fondo. Si sentono voci interne a destra.

CORO
Attenti al gioco, attenti, attenti al gioco, attenti …

PRIMA VOCE
Un asso a destra.

SECONDA VOCE
Ho vinto.

PRIMA VOCE
Un tre alla destra.
Cinque a manca.

SECONDA VOCE
Perdo.

ALVARO
La vita è inferno all'infelice.
Invano morte desio!
Siviglia!
Leonora!
Oh, rimembranza! Oh, notte
Ch'ogni ben mi rapisti!
Sarò infelice eternanmente, è scritto.
Della natal sua terra il padre volle
Spezzar l'estranio giogo,
E coll'unirsi
All'ultima dell'Incas la corona
Cingere confidò.
Fu vana impresa.
In un carcere nacqui;
Ho vinto.
Invano morte desio!
Siviglia!
Leonora!
Oh, rimembranza! Oh, notte
Ch'ogni ben mi rapisti!
Sarò infelice eternanmente, è scritto.
Della natal sua terra il padre volle

ALVARO
La vita è inferno all'infelice.
Invano morte desio!
Siviglia!
Leonora!
Oh, rimembranza! Oh, notte
Ch'ogni ben mi rapisti!
Sarò infelice eternanmente, è scritto.
Della natal sua terra il padre volle
Spezzar l'estranio giogo,
E coll'unirsi
All'ultima dell'Incas la corona
Cingere confidò.
Fu vana impresa.
In un carcere nacqui;
M'educava il deserto;
Sol vivo perchÈ ignota
È mia regale stirpe!
I miei parenti
Sognaro un trono, e li destò la scure!
Oh, quando fine avran
Le mie sventure!
O tu che seno agli angeli
Eternamente pura,
Salisti bella, incolume
Dalla mortal jattura,
O tu che seno agli angeli
Salisti bella, e pura.
Non iscordar di volgere
Lo sguardo a me tapino,
Che senza nome ed esule,
In odio del destino,
Che senza nome ed esule,
In odio del destino,
Chiedo anelando,
Ahi misero,
Chiedo anelando,
Ahi misero,
La morte d'incontrar.
Leonora mia, soccorrimi,
Leonora mia, soccorrimi,
Pietà, pietà, pietà del mio penar!
Leonora, soccorrimi,
Pietà del mio penar!
Leonora mia, pietà, pietà del mio penar!
Soccorrimi, pietà di me!

CARLO
dall'interno
Al tradimento!

VOCI
Muoia!

ALVARO
Quali grida!

CARLO
Aita!

ALVARO
Si soccorra.

VOCI
Muoia! Muoia!

Accorre al luogo onde si udivano le grida; si sente un picchiare di spade, alcuni ufficiali attraversando la scena fuggendo in disordine da destra a sinistra.


SCENA II

Don Alvaro ritorna con Don Carlo

ALVARO
Fuggir! Ferito siete?

CARLO
No, vi debbo la vita.

ALVARO
Chi erano?

CARLO
Assassini.

ALVARO
Presso al campo così?

CARLO
Franco dirò: fu alterco al gioco.

ALVARO
Comprendo, colà, a destra.

CARLO
Sì.

ALVARO
Ma come, si nobile d'aspetto, a quella bisca
scendeste?

CARLO
Nuovo sono.
Con ordini del general sol ieri
giunsi; senza voi morto sarei.
Or dite a chi debbo la vita?

ALVARO
Al caso …

CARLO
Pria il mio nome dirò. (Non sappia il vero)
Don Felice de Bornos, aiutante del duce.

ALVARO
Io, Capitan dei Granatieri,
Don Federico Herreros.

CARLO
La gloria dell'esercito!

ALVARO
Signore…

CARLO
Io l'amistà ne ambia; la chiedo e spero.

ALVARO
Io pure della vostra sarò fiero.
Si danno la destra.

ALVARO e CARLO
Amici in vita e in morte
Il mondo ne vedrà.
Uniti in vita e in morte
Entrambi troverà.
Uniti in vita e in morte, in vita e in morte
Entrambi ne vedrà.

VOCI INTERNO
Si odono voci interne e squilli di trombe
All'armi, all'armi!
Andiamo, all'armi!
All'armi, all'arm, all'arm, all'armi!

CARLO
Con voi scendere al campo d'onor, emularne
l'esempio potrò.

ALVARO
Testimone del vostro valor
Ammirarne le prove saprò.

CORO
All'armi, all'arm, all'arm, all'armi!

Escono correndo.


SCENA III

È il mattino. Salotto nell'abitazione d'un ufficiale superiore dell'esercito spagnuolo in Italia non lungi da Velletri. Nel fondo sonvi due porte, quella a sinistra mette ad una stanza da letto, l'altra è la comune. A sinistra presso il proscenio è una finestra. Si sente il rumore della vicina battaglia. Un Chirurgo militare ed alcuni Soldati ordinanze dalla comune corrono alla finestra.

SOLDATI
Arde la mischia.

CHIRURGO
guardando con un canocchiale
Prodi i granatieri!

SOLDATI
Li guida Herreros.

CHIRURGO
Ciel! … Ferito ei cadde! …
Piegano i suoi! …
L'aiutante li raccozza,
Alla carica li guida! …
Già fuggono i nemici.
I nostri han vinto!

VOCI
di fuori
A Spagna gloria!

ALTRE VOCI
Viva l'Italia!

TUTTI
Vittoria!

CHIRURGO
Portan qui ferito il Capitano.


SCENA IV

Don Alvaro, ferito e svenuto, è portato in una lettiga da quattro Granatieri. Da un lato è il Chirurgo, dall'altro è Don Carlo, coperto di polvere ed assai afflitto. Un Soldato depone una valigia sopra un tavolino. La lettiga è collocata quasi nel mezzo della scena.

CARLO
Piano … qui posi …
Approntisi il mio letto.

CHIRURGO
Silenzio.

CARLO
V'ha periglio?

CHIRURGO
La piaga che ha nel petto mi spaventa.

CARLO
Deh, il salvate.

ALVARO
rinvenendo
Ove son?

CARLO
Presso l'amico.

ALVARO
Lasciatemi morire.

CARLO
Vi salveran le nostre cure.
Premio
L'Ordine vi sarà di Calatrava.

ALVARO
Di Calatrava! Mai! Mai!

CARLO
fra sé
Che!
Inorridì di Calatrava al nome!

ALVARO
Amico …

CHIRURGO
Se parlate …

ALVARO:
Un detto sol …

CARLO
al chirurgo
Ven prego ne lasciate.

Il chirurgo si ritira. Don Alvaro accenna a Don Carlo di appressarsegli.

ALVARO
Solenne in quest'ora
Giurami dovete
Far pago un mio voto.

CARLO
Lo giuro, lo giuro.

ALVARO
Sul core cercate.

CARLO
Una chiave.

ALVARO
indicando la valigia
Con essa trarrete
Un piego celato!
L'affido all'onore,
Colà v'ha un mistero
Che meco morrà.
S'abbruci me spento.

CARLO
Lo giuro, sarà.

ALVARO
Or muoio tranquillo;
Vi stringo al cor mio.
Al core or muoio tranquillo;
Vi stringo al cor mio.
Or muoio tranquillo;
Vi stringo al cor mio.

CARLO
lo abbraccia con grande emozione
Amico, fidate, fidate nel cielo, fidate nel cielo,
Amico, fidate nel cielo, fidate.
Addio.

ALVARO
Addio.

Il chirurgo ed i soldati trasportano il ferito nella stanza da letto.


SCENA V

CARLO
Morir! Tremenda cosa!
Sì intrepido, sì prode, ei pur morrà! Uom singolar
costui! Tremò di Calatrava al nome. A lui palese n' è
forse il disonor? Cielo! Qual lampo!
S'ei fosse il seduttore?
Desso in mia mano, e vive!
Se m'ingannassi?
Questa chiave il dica.
Apre convulso la valigia, e ne trae un plico suggellato
Ecco i fogli! Che tento!
S'arresta
E la fé che giurai?
E questa vita che debbo al suo
valor? Anch'io lo salvo! S'ei fosse quell' Indo
maledetto che macchiò il sangue mio?… Il suggello
si franga. Niun qui mi vede. No?
Ben mi vegg'io!
Getta il plico
Urna fatale del mio destino,
Va, t'allontana, mi tenti invano;
L'onor a tergere qui venni, e insano
D'un onta nuova nol macchierò.
Un giuro è sacro per l'uom d'onore;
Que' fogli serbino il lor mistero.
Disperso vada il mal pensiero
Disperso vada il mal pensiero, il mal pensiero
Che all'atto indegno mi concitò.
Disperso vada il mal pensiero
Disperso vada il mal pensiero, il mal pensiero
Che all'atto indegno mi concitò.
Disperso vada il mal pensiero
Che all'atto indegno mi concitò, mi concitò.
E s'altra prova rinvenir potessi?
Vediam.
Torna a frugare nella valigia
Qui v'ha un ritratto…
Suggel non v'é … nulla ei ne disse …
Nulla promisi … s'apra dunque …
Ciel! Leonora!
Don Alvaro è il ferito!
Ora egli viva, e di mia man poi muoia!

Il chirurgo si presenta sulla porta della stanza

CHIRURGO
Lieta novella, è salvo!
Esce.

CARLO
È salvo! Oh gioia!
Egli è salvo! Gioia immensa
Che m'innondi il cor ti sento!
Potrò alfine il tradimento
Sull'infame vendicar.
Leonora, ove t'ascondi?
Di': seguisti tra le squadre
Chi del sangue di tuo padre
Chi del sangue di tuo padre
Ti fe' il volto rosseggiar?
Ah, felice appien sarei
Se potessi il brando mio
Ambedue d'averno al dio
D'un sol colpo consacrar!
Egli è salvo! Oh gioia immensa
Che m'innondi il cor ti sento!
Leonora, ove t'ascondi?
Ove t'ascondi, ove t'ascondi?
Di': seguisti tra le squadre
Chi del sangue di tuo padre
Ti fe' il volto, ti fe' il volto rosseggiar?
Ambedue al Dio d'averno vo' consacrar,
Ambedue al Dio d'averno vo' consacrar,
Ambedue vo' consacrar,

Parte precipitosamente.


SCENA VI

Accampamento militare presso Velletri. Sul davanti a sinistra è una bottega da rigattiere; a destra un'altra ove si vendono cibi, bevande e frutta. All'ingiro sono tende militari, baracche di rivenduglioli, ecc. È notte; la scena è deserta. Una pattuglia entra cautamente in scena, esplorando il campo.

CORO
Compagni, sostiamo,
Il campo esploriamo;
Non s'ode rumor,
Non brilla un chiarore;
Compagni, sostiamo,
Il campo esploriamo;
Non s'ode rumor,
Non brilla un chiarore;
In sonno profondo
Sepolto ognun sta.
Compagni, sostiamo,
Il campo esploriamo;
Fra poco la sveglia
Suonare s'udrà.
Il campo esploriamo,
Il campo esploriamo,
Il campo esploriamo,
Il campo esploriamo,
Ah no, non s'ode, non s'ode rumor,
Non s'ode rumor,
In sonno profondo
Sepolto ognun sta.
Non s'ode rumor, non s'ode rumor,
Compagni, inoltriamo,
Compagni, inoltriamo,
Fra poco la sveglia
Suonare s'udrà.
Non s'ode rumor, andiamo,
Compagni, Andiamo,
Non s'ode rumor, andiamo,
Compagni, Andiamo,
Andiamo, andiamo, andiamo.


SCENA VII

Spunta l'alba lentamente. Entra Don Alvaro pensoso


ALVARO
Né gustare m' è dato
Un' ora di quiete.
Affranta è l'alma dalla lotta crudel.
Pace ed oblio indarno, indarno
Io chieggo al cielo, indarno, indarno.


SCENA VIII

Detto e Don Carlo

CARLO
Capitano…

ALVARO
Chi mi chiama?
Riconosce Carlo
Voi, che si larghe cure mi prodigaste.

CARLO
La ferita vostra
Sanata è appieno?

ALVARO
Sì.

CARLO
Forte?

ALVARO
Quale prima.

CARLO
Sosterreste un duel?

ALVARO
Con chi?

CARLO
Nemici non avete?

ALVARO
Tutti ne abbiam …ma a stento, a stento comprendo …

CARLO
No? Messaggio non v'inviava
Don Alvaro, l'Indiano?

ALVARO
Oh tradimento!
Sleale! Il segreto fu dunque violato?

CARLO
Fu illeso quel piego,
L'effigie ha parlato.
Don Carlos di Vargas, tremate io sono.

ALVARO
D'ardite minacce
Non m'agito al suono.

CARLO
Usciamo all'istante.
Un deve morire.

ALVARO
La morte disprezzo,
Ma duolmi inveire
Contr'uom che per primo
Amistade m'offria.

CARLO
No, no, profanato
Tal nome non sia.
No, no, no, profanato
Tal nome non sia.

ALVARO
Non io, fu il destino,
Che il padre v'ha ucciso.
Non io che sedussi
Quell'angiol d'amore.
Ne guardano entrambi,
E dal paradiso
Ch'io sono innocente
Vi dicono al core.
Ch'io sono innocente
Vi dicono al core.
Sono innocente.

CARLO
Adunque colei?

ALVARO
La notte fatale
Io caddi per doppia
Ferita mortale;
Guaritone, un anno
In traccia ne andai,
Ahimé, ch'era spenta
Leonora trovai.

CARLO
Menzogna, menzogna!
La suora -
Ospitavala antica parente.
Vi giunsi, ma tardi …

ALVARO
Ed ella?

CARLO
Fuggente.

ALVARO
trasalendo
E vive! Ella vive, gran Dio!

CARLO
Sì, vive.

ALVARO
Don Carlo, amico, il fremito
Ch'ogni mia fibra, mia fibra scuote,
Vi dica che quest' anima
Infame esser non puote.
Vive! Gran Dio, quell'angelo …
Vive quell'angelo, vive!
Quell'angel vive, vive gran Dio!

CARLO
Ma in breve morirà.
In breve, in breve, in breve morirà.
Ella vive, ma in breve, ma in breve morirà.

ALVARO
No, d'un imene il vincolo
Stringa fra noi la speme;
E s'ella vive, insieme
Cerchiamo ove fuggì.
Giuro che illustre origine
Equale a voi mi rende,
E che il mio stemma splende
Come rifulge il di.
Ah! E s'ella vive, insieme
Cerchiam, cerchiamoo ove fuggì.

CARLO
Stolto!
Stolto! Fra noi dischiudesi
Insanguinato avello.
Come chiamar, come chiamar fratello
Chi tanto a me rapì?
D'eccelsa o vile origine.
È d'uopo ch'io vi spegna,
E dopo voi l'indegna
Che il sangue suo tradi.

ALVARO
Che dite? Che dite?

CARLO
Ella morrà, ella morrà, morrà,morrà.

ALVARO
Tacete! Tacete!

CARLO
Il giuro a Dio: morrà l'infame.

ALVARO
Voi pria cadrete, voi pria cadrete nel fatal certame.

CARLO
Morte! ov'io non cada esanime
Leonora giungerò
Tinto ancor del vostro sangue
Questo acciar le immergerò.

ALVARO
Morte! Sì! Col brando mio
Un sicario ucciderò;
Il pensier volgete a Dio.
L'ora vostra alfin suonò.
Morte! morte! morte!
Ora il pensier volgete a Dio.
L'ora vostra, l'ora vostra alfin suonò.
Andiam, andiam.

CARLO
Tinto ancor del vostro sangue
Questo acciar le immergerò.
Sì! Tinto ancor del vostro sangue
Questo acciar le immergerò, le immergerò.
Andiam, andiam.

TUTTI E DUE
A morte! Andiam morte!

Sguainano le spade e si battono furiosamente.


SCENA IX

Accorre la pattuglia del campo a separarli

CORO
Fermi! Arrestate!

CARLO
furente
No - la sua vita o la mia - tosto.

CORO
Lunge di qua si tragga.

ALVARO
fra sé
Forse del ciel l'aita a me soccorre.

CARLO
Colui morrà!

CORO
a Carlo che cerca svincolarsi
Vieni!
Vieni!

CARLO
a Don Alvaro
Carnefice del padre mio!

ALVARO
Or che mi resta? Pietoso Iddio,
Tu ispira, illumina il mio pensier.
Al chiostro, all'eremo, ai santi altari
L'oblio, la pace chiegga il guerrier.

Esce. Si allontanano poco a poco.


SCENA X

Spunta il sole; il rullo dei tamburi e lo squillo delle trombe danno il segnale della sveglia. La scena va animandosi a poco a poco. Soldati spagnuoli ed italiani di tutte le armi sortono dalle tende ripulendo schioppi, spade, uniformi, ecc. Ragazzi militari giuocano ai dai sui tamburi. Vivandiere che vendono liquori, frutta, pane, ecc. girano per il campo. Preziosilla, dall'alto d'una bracca, predice la buona ventura. scena animatissima.

CORO
Lorché pifferi e tamburi
Par che assordino la terra,
Siam felici, ch'è la guerra
Gioia e vita al militar.
Vita gaia, avventurosa,
Cui non cal doman né ieri,
Ch'ama tutti i suoi pensieri
Sol nell'oggi concentrar.

PREZIOSILLA
alle donne
Venite all'indovina,
Ch'è giunta di lontano,
E puote a voi l'arcano
Futuro decifrar.
ai soldati
Correte a lei d'intorno,
La mano le porgete,
Le amanti apprenderete
Se fide vi restâr.

CORO
Andate/Andiamo all'indovina,
La mano le porgiamo/porgete,
Le belle udir possiamo
Se fide a voi restâr.

PREZIOSILLA
Chi vuole il paradiso
s'accenda di valore,
e il barbaro invasore
s'accinga a debellar.
Avanti, avanti, avanti,
predirvi sentirete
qual premio coglierete
dal vostro battagliar,
ah! - qual premio coglierete
dal vostro battagliar.

SOLDATI
Avanti, avanti, avanti,
predirci sentiremo
qual premio coglieremo
dal nostro battagliar.

VIVANDIERE
Avanti, avanti, avanti,
predirivi sentirete
qual premio coglierete
dal vostro battagliar.

CORO
circondandola
Avanti, avanti, avanti.

SOLDATI
Qua, vivandiere, un sorso.

Le vivandiere versano loro

UN SOLDATO
Alla salute nostra!

TUTTI
bevendo
Viva!

UN SOLDATO
A Spagna ed all'Italia unite!

CORO
Evviva!

PREZIOSILLA
Al nostro eroe Don Federico Herreros!

TUTTI
Viva! Viva!

UN ALTRO SOLDATO
Ed al suo degno amico Don Felice de Bornos.

TUTTI
bevendo
Viva, viva!


SCENA XI

L'attenzione è attirata da Mastro Trabuco, rivendugliolo, che, dalla bottega a sinistra, viene con una cassetta al collo portante vari oggetti di meschino valore.

TRABUCO
A buon mercato chi vuol comprare?
Forbici, spille, sapon perfetto!
Io vendo e compro qualunque oggetto,
Concludo a pronti qualunque affar.
Concludo a pronti qualunque affar.

UN SOLDATO
Ho qui un monile; quanto mi dai?

ALTRO SOLDATO
V'è una collana. Se vuoi la vendo.

ALTRO SOLDATO
Questi orecchini, li pagherai?

TUTTI
mostrando orologi, anelli, ecc.
Vogliamo vendere …

TRABUCO
Ma quanto vedo
Tutto è robaccia, brutta robaccia, brutta robaccia!

TUTTI
Tale, o furfante, è la tua faccia.

TRABUCO
Pure aggiustiamoci, aggiustiamoci, per ogni pezzo
Do trenta soldi.

TUTTI
Da ladro è il prezzo.

TRABUCO
Ih! Quanta furia! C'intenderemo.
Qualch'altro soldo v'aggiungeremo.
Date qua, subito!

TUTTI
Purché all'istante
Venga il denaro bello e sonante.

TRABUCO
Prima la merce, qua, colle buone.

TUTTI
dandogli gli oggeti
A te. A te.

TRABUCO
ritrando la roba e pagando
A te, a te, benone, benone, benone, benone.
Benone, benone, benone.

TUTTI
cacciandolo
Sì, sì, ma vattene!
Sì, sì, ma vattene!
Sì, sì, ma vattene, vattene.
Vattene, vattene, vattene.

TRABUCO
fra sé, contento
Che buon affare, che buon affare!
poi, forte
A buon mercato chi vuol comprare,
A buon mercato chi vuol comprare,
A buon mercato chi vuol comprare,
A buon mercato chi vuol comprare?

Si avvia verso un'altro lato del campo.


SCENA XII

Detti e Contadini questuanti con ragazzi a mano.

CONTADINI
Pane, pan per carità,
Pane, pan per carità!
Tetti e campi devastati
N'ha la guerra, ed affamati
Cerchiam pane per pietà,
Cerchiam pane per pietà.


SCENA XIII

Detti ed alcune Reclute piangenti che giungono scortate.

RECLUTE
Povere madri deserte nel pianto
Per dura forza dovemmo lasciar.
Della beltà n'han rapiti all'incanto,
A' nostre case vogliamo tornar.

VIVANDIERE
accostandosi gaiamente alle reclute ed offrendo loro da bere
Non piangete, giovanotti,
Per le madri, per le belle;
V'ameremo quai sorelle,
Vi sapremo consolar.
Certo il diavolo non siamo;
Quelle lagrime tergete,
Al passato, ben vedete,
Ora è inutile pensar.

PREZIOSILLA
entra fra le reclute, ne prende alcune pel braccio, e dice loro burlescamente:
Che vergogna! Su, coraggio!
Bei figliuoli, siete pazzi?
Se piangete quai ragazzi
Vi farete corbellar,
Vi farete corbellar.
Un' occhiata a voi d'intorno,
E scommetto che indovino,
Ci sarà più d'un visino
Che sapravvi consolar.

VIVANDIERE
V'ameremo quai sorelle,
V'ameremo quai sorelle,
Al passato, ben vedete,
Ora è inutile pensar.

PREZIOSILLA
Ah! se piangete quai ragazzi
Vi farete corbellar,
Se piangete, se piangete
Vi farete corbellar, corbellar,
Su, coraggio, su, coraggio!
Se piangete quai ragazzi
Vi farete corbellar,
Su, coraggio, coraggio, coraggio!

VIVANDIERE
Non piangete per le madri e
Per le belle, no, non piangete
Ah, no, no, no,
Su, coraggio, su, coraggio!
Al passato, ben vedete,
Ora è inutile pensar.

TUTTI
Nella guerra è la follia
Che dee il campo rallegrar;
Viva, viva la pazzia
Che qui sola ha da regnar!

Le vivandiere prendono le reclute pel braccio e s'incomincia vivacissima danza generale. Ben presto la confusione e lo schiamazzo giungono al colmo.


SCENA XIV

Detti e Fra Melitone che, preso nel vortice della danza, è per un momento costretto a ballare con le vivandiere. Finalmente, riuscito a fermarsi, esclama:

MELITONE
Toh! Toh! Poffare il mondo! Che tempone!
Corre ben l'avventura! Anch'io ci sono.
Venni di Spagna a medicar ferite,
ed alme a mendicar.
Che vedo? È questo un campo di Cristiani, o siete Turchi?
Dove s'è visto berteggiar la santa
domenica così?…Ben più faccenda
le bottiglie vi dan che le battaglie!
E invece di vestir cenere e sacco
qui si tresca con Venere, con Bacco?
Il mondo è fatto una casa di pianto;
ogni convento ora è covo del vento! I santuari
spelonche diventar di sanguinari;
perfino i tabernacoli di Cristo
fatti son ricettacoli del tristo.
Tutto va a soqquadro.
E la ragion? La ragion?
Pro peccata vestra: pei vostri peccati.

SOLDATI
Ah, frate, frate!

MELITONE
Voi le feste calpestate,
Rubate, bestemmiate …

SOLDATI ITALIANI
Togone infame!

SOLDATI SPAGNUOLI
Segui pur, padruccio.

MELITONE
E membri e capi siete d'una stampa:
Tutti eretici.
Tutti, tutti cloaca di peccati,
E finché il mondo
Puzzi di tal pece
Non isperi la terra alcuna pace.

SOLDATI ITALIANI
serrandolo intorno
Dàlli! Dàlli!

SOLDATI SPAGNUOLI
difendendolo
Scappa! Scappa!

SOLDATI ITALIANI
Dàlli! Dàlli sulla cappa!

Cercano di picchiarlo, ma egli se la svigna, declamando sempre.

PREZIOSILLA
ai soldati che lo inseguono uscendo dalla scena
Lasciatelo chi'ei vada.
Far guerra ad un cappuccio! Bella impresa!
Non m'odon? Sia il tamburo sua difesa.

Prende a caso un tamburo e, imitata da qualche tamburino, lo suona. I soldati accorrono tosto a circondarla, seguiti da tutta la turba.

PREZIOSILLA e CORO
Rataplan, rataplan, della gloria
Nel soldato ritempra l'ardor;
Rataplan, rataplan, di vittoria
Questo suono è segnal percursor!
Rataplan, rataplan, or le schiere
Son guidate raccolte a pugnar!
Rataplan, rataplan, le bandiere
Del nemico si veggon piegar!
Rataplan, pim, pam, pum, inseguite

Chi la terga, fuggendo, voltò …
Rataplan, le gloriose ferite
Col trionfo il destin coronò.
Rataplan, rataplan, la vittoria
Più rifulge de' figli al valor!…
Rataplan, rataplan, la vittoria
Al guerriero conquista ogni cor.
Rataplan, rataplan, rataplan!

Escono correndo.


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© Asahina Takashi
最終更新:2022年09月03日 07:45