"運命の力"

対訳【朝比奈隆 訳】

神よ平和を与えたまえ(動画対訳)





編集者より

  • 朝比奈隆は1949年に関西オペラグループ(現関西歌劇団)を結成し、以来、「椿姫」(1949)、「カルメン」(1950)、「お蝶夫人」(1951)、「ラ・ボエーム」(1952)、「カヴァレリア・ルスチカーナ」「パリアッチ(道化師)」(共に1953)と、毎年次から次へとオペラを上演しています。「運命の力」は1973年の第35回公演で上演されました。
  • 朝比奈隆訳で参考にしたのが、大フィルに保管されている、昭和56年(1981年)関西歌劇団第50回公演の時に使われたRICORDIのPARTITURAです。「運命の力」以外の朝比奈訳は、大半がヴォーカルスコアに直接書かれていますが、これはオーケストラの総譜で、その書き込みからおそらく指揮者の朝比奈隆が使ったものと思われます。ヴォーカルスコアなら1冊ですが、総譜ですので各幕ごと、4冊に分かれています。RICORDIのオリジナルの総譜をそのまま使うのでなく、拡大コピーを貼り合わせて、関西歌劇団の上演用に編集してあります。そこでWEBでダウンロードしたイタリア語のテキストと朝比奈訳をできるだけ楽譜に合わせて並べました。ところどころ、楽譜に訳がふたつ書かれている箇所は、(別訳:)という形にしました。
  • 「運命の力」は上演すると、ヴェルディのオペラの中では案外長いので一部カットしてあります。具体的に言うと、このオペラのストーリーには余り影響しない、修道士メリトーネの滑稽な部分です。ただ、1981年の上演では修道士メリトーネの滑稽な部分がカットされましたが、1973年の上演では、メリトーネの場面は残し、行商人トラブーコの売買の場面をカットしています。メリトーネの場面の訳詞もどこかにあるかもしれません。
  • 総譜には、ダウンロードしたイタリア語のテキストと同様、例えば第1幕なら、ダマスクで飾られた室内などと、舞台装置が細かく描くれています。が、上演当時、そんな豪華な舞台は作れなかったでしょうから、場面については、上演の際のパンフレットに掲載された程度にしました。
  • 対訳で難しいのは、繰り返しの場面です。繰り返しが同じ訳の時は省略しましたが、同じテキストで訳語が異なる時は、訳をつけておきました。合唱の掛け合いの部分などは、訳詞だけ読むと不自然にみえるかもしれませんが、ヴォーカルスコアを見ながらですと、ぴったり合います。

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@ Aiko Oshio

管理人より

  • 指揮者の朝比奈隆(1908年7月9日 - 2001年12月29日)が翻訳した「歌える日本語訳」を使用しています。日本語訳は左のイタリア語の意味とは必ずしも一致しません。
  • 朝比奈のテキストは遺族の許可をいただいて掲載しています。複製・転載・転用は固くお断りいたします。



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運命の力とは

  • 運命の力の36%はかわいさで出来ています。
  • 運命の力の36%は大人の都合で出来ています。
  • 運命の力の18%はミスリルで出来ています。
  • 運命の力の10%は株で出来ています。

最終更新:2022年09月03日 20:02