そして彼の受難は続く ◆W64RXO1Nhg
「待たせたな」
「本当にやるつもりか…………?」
「当たり前だ」
「当たり前だ」
返す言葉に迷いはない。
二人の間に取り交わされた一つの賭け。
宍岡の銃弾を放ち、片嶌が生き残ったら片嶌の勝ち。片嶌が死んだら宍岡の勝ち。
たったそれだけのシンプルな賭けだ。
二人の間に取り交わされた一つの賭け。
宍岡の銃弾を放ち、片嶌が生き残ったら片嶌の勝ち。片嶌が死んだら宍岡の勝ち。
たったそれだけのシンプルな賭けだ。
「そんなことよりも、何か使えるモノはあったのか?」
着替えを待つとともに宍岡は片嶌に十分な時間を与えてやった。
その間に支給品の確認は済んでいるはずだ。
宍岡が全力で攻め、片嶌が死力を尽くし守る。
宍岡にとってそうでなくては意味がない。
その間に支給品の確認は済んでいるはずだ。
宍岡が全力で攻め、片嶌が死力を尽くし守る。
宍岡にとってそうでなくては意味がない。
「では行くぞ――――ゲームスタートだ!!」
開始を告げると同時に、宍岡は躊躇うことなく引き金を引いた。
対する片嶌はそれよりも一瞬早く。
対する片嶌はそれよりも一瞬早く。
「――――スキルカード【ブレーキ】!」
己のスキルカードを発動させた。
片嶌を中心に空間が展開する。
空間に囚われた弾丸が勢いをなくし空中で静止する。
カランという音をたて、弾丸が地面に落ちて床を転がる。
空間に囚われた弾丸が勢いをなくし空中で静止する。
カランという音をたて、弾丸が地面に落ちて床を転がる。
それを見て、片嶌は安堵したように息を吐き。
それを見た、宍岡は口の端を吊り上げた。
それを見た、宍岡は口の端を吊り上げた。
「――――面白い」
そう言って、宍岡は再度銃口を片嶌に向け直した。
「なっ!? 防いだじゃないか!」
「一発だけとは言っていない!」
「一発だけとは言っていない!」
タン、タンとリズムよく放たれた弾丸は2発。
片嶌はこれを横っ飛びで回避した。
日頃の練習の成果か、その跳躍力は並ではない。
そこに容赦なく迫る追撃の弾丸。
その数は先ほどと同じく2発。
片嶌は跳びぬいた勢いのまま横に転がり、机を盾にしてその影に隠れた。
片嶌はこれを横っ飛びで回避した。
日頃の練習の成果か、その跳躍力は並ではない。
そこに容赦なく迫る追撃の弾丸。
その数は先ほどと同じく2発。
片嶌は跳びぬいた勢いのまま横に転がり、机を盾にしてその影に隠れた。
「ふん。それで隠れたつもりか?
――――スキル【魔弾の射手】」
――――スキル【魔弾の射手】」
宍岡がそう宣言した瞬間、弾丸が青い光を帯びた。
銃弾が放たれると同時に空気の壁を破る炸裂音が響く。
音速を超えた弾丸は、壁となるはずの机を豆腐のように貫き、片嶌の脇下を掠めた。
銃弾が放たれると同時に空気の壁を破る炸裂音が響く。
音速を超えた弾丸は、壁となるはずの机を豆腐のように貫き、片嶌の脇下を掠めた。
「どうした! さっきのスキルを使って止めてみせろ!!」
宍岡が叫ぶ。
その挑発に片嶌は乗らない。
いや、乗りたくても乗れない。
【ブレーキ】は発動までに能力十数秒のインターバルが必要となる。
回復まであと数秒。
だが、相手の武器がスキルによってライフルの如き威力となった今、机ごと打ち抜かれるのがオチだ。
(……2……1……0ッ)
内心でスキルの回復を確認した片嶌は、意を決し机の影から飛び出した。
それを迎え撃つ、宍岡。
その挑発に片嶌は乗らない。
いや、乗りたくても乗れない。
【ブレーキ】は発動までに能力十数秒のインターバルが必要となる。
回復まであと数秒。
だが、相手の武器がスキルによってライフルの如き威力となった今、机ごと打ち抜かれるのがオチだ。
(……2……1……0ッ)
内心でスキルの回復を確認した片嶌は、意を決し机の影から飛び出した。
それを迎え撃つ、宍岡。
スキル【ブレーキ】。
宍岡もその名から大体のスキル効果は想像できる。
銃弾の勢いにブレーキをかけられるのならば、攻撃を当てるのは不可能だ。
宍岡もその名から大体のスキル効果は想像できる。
銃弾の勢いにブレーキをかけられるのならば、攻撃を当てるのは不可能だ。
だが、その防御は絶対ではないと宍岡は見ている。
発動から停止までの僅かなタイムラグがあるはずだ。
ならば、その隙を【魔弾の射手】にて強引に貫く――――!
発動から停止までの僅かなタイムラグがあるはずだ。
ならば、その隙を【魔弾の射手】にて強引に貫く――――!
「――――【ブレーキ】!!」
「【魔弾の射手】――――!!」
「【魔弾の射手】――――!!」
宣言ととともに互いのスキルが発動し、正確に片嶌の頭部に弾丸が放たれる。
舞う鮮血。
正確に片嶌に放たれた弾丸はその頭部を貫き――――否。
放たれた弾丸は、片嶌の眼前で静止し、額の皮を破り紙一重で静止した。
舞う鮮血。
正確に片嶌に放たれた弾丸はその頭部を貫き――――否。
放たれた弾丸は、片嶌の眼前で静止し、額の皮を破り紙一重で静止した。
「うおおおおおおおおおおおおおおお!!」
その成果を確認するよりも早く片嶌が宍岡を制圧せんと飛びかかる。
全身のバネを使って、拳銃を持つ右腕に両腕を伸ばす。
だが、
全身のバネを使って、拳銃を持つ右腕に両腕を伸ばす。
だが、
「――――甘い」
宍岡は左腕で伸ばされた両腕を掴むと、一本背負いの勢いで片嶌を投げ飛ばした。
そして、そのまま流れるような体術で片嶌の上に馬乗りになると、額に銃口を突きつける。
スキルも意味を成さないゼロ距離。
笑わない男と呼ばれた宍岡が楽しげにニィと口の端を吊り上げて言った。
そして、そのまま流れるような体術で片嶌の上に馬乗りになると、額に銃口を突きつける。
スキルも意味を成さないゼロ距離。
笑わない男と呼ばれた宍岡が楽しげにニィと口の端を吊り上げて言った。
「弾切れだ」
■ ◇ ■ ◇ ■ ◇ ■ ◇
「いいのかよ、こんなところで使いきって」
「安心しろ、予備の弾ならある」
「…………まさか、それで続けるとか言わないよな」
「安心しろ、予備の弾ならある」
「…………まさか、それで続けるとか言わないよな」
片嶌の言葉を宍岡はふん、と鼻で笑う。
先ほどの攻防。
宍岡の攻撃を凌げたのは片嶌の力ではなく、スキルの力だ。
だが、そのスキルを偶然引き当て、使いこなしたのは紛れもなく片嶌の力だ。
宍岡はそれを認める。
先ほどの攻防。
宍岡の攻撃を凌げたのは片嶌の力ではなく、スキルの力だ。
だが、そのスキルを偶然引き当て、使いこなしたのは紛れもなく片嶌の力だ。
宍岡はそれを認める。
「いや――――お前の勝ちだ」
そして初めて人間に向けて引き金を引いた瞬間の興奮と、想像やシュミュレーションとは違う思い通りに事が運ばない歯がゆさ。
それはまさしく宍岡の望むモノだった。
それはまさしく宍岡の望むモノだった。
宍岡にとって、目的など善でも悪でもどちらでも構わない。
これ以降もあの興奮が味わえるのならば、この男の目的の先にそれがあるのならば、宍岡としては言うことはない。
これ以降もあの興奮が味わえるのならば、この男の目的の先にそれがあるのならば、宍岡としては言うことはない。
「約束通り、お前の目的に付き合ってやるよ」
そう言って宍岡は手を伸ばした。
あまりにも予想外に素直な行動に、それが握手を求めているのだと片嶌が気づくのが少し遅れるのも仕方のない事だった。
あまりにも予想外に素直な行動に、それが握手を求めているのだと片嶌が気づくのが少し遅れるのも仕方のない事だった。
「あ、ああ。よろしく頼む」
片嶌の認識が追いつき、それを受け入れようと手を伸ばす。
その刹那、片嶌は背後でガラスの割れる音を聞いた。
同時に目の前から響くスコンという軽い音。
その刹那、片嶌は背後でガラスの割れる音を聞いた。
同時に目の前から響くスコンという軽い音。
見れば、宍岡の額からナイフが生えていた。
いや違う、生えたのではない。
どこかからナイフが投擲され宍岡の頭部に突き刺さったのだ。
宍岡の体がゆっくりと後ろに倒れる。
いや違う、生えたのではない。
どこかからナイフが投擲され宍岡の頭部に突き刺さったのだ。
宍岡の体がゆっくりと後ろに倒れる。
とっさにナイフの飛んできた方向を見れば、そこには凄まじい勢いで迫り来る襲撃者の影が。
息つく暇もなく襲撃者は窓ガラスを突き破り、破片をまき散らしながら机の上に着地した。
息つく暇もなく襲撃者は窓ガラスを突き破り、破片をまき散らしながら机の上に着地した。
その姿を見た瞬間、片嶌の全身を言いようのない悪寒が奔った。
と同時に、片嶌は是も非もなく全力でその場を飛びのいた。
瞬間、それまで片嶌がいた場所を紫電が貫いた。
と同時に、片嶌は是も非もなく全力でその場を飛びのいた。
瞬間、それまで片嶌がいた場所を紫電が貫いた。
「がは…………ッ!」
壁に強かに背を打ち咳き込む。
着地など考えている余裕はなかった。
いや、そうでなければすでに死んでいた。
着地など考えている余裕はなかった。
いや、そうでなければすでに死んでいた。
「ハァ…………」
そんな片嶌の様子を見ながら楽しげに息を吐いた襲撃者の口元が釣り上がる。
ヒビ割れた亀裂のような歪んだ笑み。
そこから放たれるのは、さっきまでのやり取りがお遊びに感じられるほどの、圧倒的な殺意。
ヒビ割れた亀裂のような歪んだ笑み。
そこから放たれるのは、さっきまでのやり取りがお遊びに感じられるほどの、圧倒的な殺意。
片嶌はチラリとその足元に転がる宍岡の体を見た。
もう、動きはしない。
脳裏に浮かぶのは確実な死の予感。
もう、動きはしない。
脳裏に浮かぶのは確実な死の予感。
「……なんで、こんなこと」
だが、目の前の男には説得や取引など無意味だ。
まるで野生の獣に襲われたよう。
言語など通用しない。
まるで野生の獣に襲われたよう。
言語など通用しない。
この場を切り抜けるには、生き残るためには自分の力で何とかするしかないのだ。
机の上に乗ったまま、襲撃者が剣を振るう。
瞬間、穂先より雷光が走り、片嶌の肩口を打った。
瞬間、穂先より雷光が走り、片嶌の肩口を打った。
「がぁ……………ッ!?」
まるで強力なスタンガンでも食らったよう。
電流が全身を駆け巡るような感覚に片嶌の動きが止まる。
電流が全身を駆け巡るような感覚に片嶌の動きが止まる。
この隙に相手が距離を詰めればそれで終わり。
もともと二人の間には接近戦ならば一瞬で決着がつくほどの実力差がある。
もともと二人の間には接近戦ならば一瞬で決着がつくほどの実力差がある。
だが、襲撃者はそれをしない。
襲撃者が警戒しているのはただ一点、片嶌のスキルである。
襲撃者が警戒しているのはただ一点、片嶌のスキルである。
放たれる雷光を【ブレーキ】で防ぐことは不可能である。
片嶌が弾丸を防げたのは、あくまで引き金を引かれるタイミングに合わせてスキルを発動させていたからに過ぎない。
弾丸が放たれてからスキルを発動していたのでは、とっくの昔に彼は風通しの良い頭になっていただろう。
片嶌が弾丸を防げたのは、あくまで引き金を引かれるタイミングに合わせてスキルを発動させていたからに過ぎない。
弾丸が放たれてからスキルを発動していたのでは、とっくの昔に彼は風通しの良い頭になっていただろう。
だが、この雷鳴の場合は違う。
雷撃を放つのに必要なアクションは刀を振るう事だけ。
放たれる一撃は音速を超える雷速。
剣の軌道をなぞるように放たれる攻撃を回避するには【剣技】のスキルを持つ相手の攻撃を避けるだけの技量が必要となる。
宍岡ならまだしも、片嶌はそんな技量は持ち合わせていない。
雷撃を放つのに必要なアクションは刀を振るう事だけ。
放たれる一撃は音速を超える雷速。
剣の軌道をなぞるように放たれる攻撃を回避するには【剣技】のスキルを持つ相手の攻撃を避けるだけの技量が必要となる。
宍岡ならまだしも、片嶌はそんな技量は持ち合わせていない。
だが、接近する動きに対してなら対応は可能だ。
トドメを刺そうと近づいてくる相手に対して【ブレーキ】を使えば、相手の動きを止めその隙に逃げることだって可能だろう。
それ故に、襲撃者は迂闊に近づく真似はせず遠距離から確実に仕留める算段を取った。
トドメを刺そうと近づいてくる相手に対して【ブレーキ】を使えば、相手の動きを止めその隙に逃げることだって可能だろう。
それ故に、襲撃者は迂闊に近づく真似はせず遠距離から確実に仕留める算段を取った。
そして、その慎重さは片嶌にとって幸運であった。
相手がジワリジワリと追い詰めるつもりならば、その隙に反撃の一手を打つことができる。
相手がジワリジワリと追い詰めるつもりならば、その隙に反撃の一手を打つことができる。
宍岡との戦いの切り札としてポケットに忍ばせておいた切り札を取り出す。
本来の支給品の数を知らない片嶌にはあずかり知ることのできない話なのだが、それは椎名祢音が彼に残した支給品であった。
本来の支給品の数を知らない片嶌にはあずかり知ることのできない話なのだが、それは椎名祢音が彼に残した支給品であった。
パチン、と雷鳴が弾ける。
それを合図にするように片嶌はそれを目の前に投げつけ、同時に宣言した。
それを合図にするように片嶌はそれを目の前に投げつけ、同時に宣言した。
「――――――――【ブレーキ】!」
■ ◇ ■ ◇ ■ ◇ ■ ◇
片嶌がオーヴァーに投げつけたのは閃光弾だった。
投擲されたモノが閃光弾であると瞬時に判別したオーヴァーは、咄嗟に両目を手で覆った。
だが、その程度で閃光弾の光は遮断しきれなかった。
視界が白に染まり、閃光が目を潰す。
だが、その程度で閃光弾の光は遮断しきれなかった。
視界が白に染まり、閃光が目を潰す。
光の晴れたころには既に片嶌は逃げ仰せた後だった。
だがそれはおかしい。
あの状況で閃光弾を使えばその被害は片嶌にも及んでいるはずである。
目を焼かれた状況で動くことなどできない。
だというのに、片嶌が逃げる事が出来たのは何故か?
だがそれはおかしい。
あの状況で閃光弾を使えばその被害は片嶌にも及んでいるはずである。
目を焼かれた状況で動くことなどできない。
だというのに、片嶌が逃げる事が出来たのは何故か?
スキル【ブレーキ】は自らに向かう物理現象を停止させる能力だ。
それは光とて例外ではない。
そして、何より重要なのは、制止するのは自らに向かうモノに限定されるという事。
つまり、相手に向かう光は停止しない。
その応用によっては、その範囲にいながら自らは閃光弾の威力を味わうことなく一方的に相手にその被害をもたらすことが可能なのだ。
それは光とて例外ではない。
そして、何より重要なのは、制止するのは自らに向かうモノに限定されるという事。
つまり、相手に向かう光は停止しない。
その応用によっては、その範囲にいながら自らは閃光弾の威力を味わうことなく一方的に相手にその被害をもたらすことが可能なのだ。
「……………ちっ」
オーヴァーが舌を打つ。
目を細めてあたりを見渡してみる。
完全に見えないという訳ではないが、物体の輪郭が朧気に判別がつく程度まで視力が落ちている。
すぐに快復するとは思うが、ひとまずオーヴァーは逃げ出した片嶌を追うのを諦め、冷静に快復を待つことにした。
目を細めてあたりを見渡してみる。
完全に見えないという訳ではないが、物体の輪郭が朧気に判別がつく程度まで視力が落ちている。
すぐに快復するとは思うが、ひとまずオーヴァーは逃げ出した片嶌を追うのを諦め、冷静に快復を待つことにした。
【一日目・黎明/E-2学校】
【オーヴァー】
【状態】視界不良
【装備】サンダーソード
【スキル】『剣技』『平賀源内のエレキテル』『雷剣士』
【所持品】基本支給品
【思考】
1.視力が戻るまで待機
2.この場にいる全てを皆殺し
3.最後にヨグスも殺す
【オーヴァー】
【状態】視界不良
【装備】サンダーソード
【スキル】『剣技』『平賀源内のエレキテル』『雷剣士』
【所持品】基本支給品
【思考】
1.視力が戻るまで待機
2.この場にいる全てを皆殺し
3.最後にヨグスも殺す
【宍岡琢磨 死亡】
※宍岡琢磨の支給品はその場に放置されています
※サバイバルナイフは宍岡琢磨の額に刺さっています
※スキルカード【魔弾の射手】は宍岡琢磨の死体の上にあります
※宍岡琢磨の支給品はその場に放置されています
※サバイバルナイフは宍岡琢磨の額に刺さっています
※スキルカード【魔弾の射手】は宍岡琢磨の死体の上にあります
■ ◇ ■ ◇ ■ ◇ ■ ◇
愛沢優莉は一部の欠けた奇妙な閃光を見た。
光が放たれているのは確か地図で言うところの学校のある方角だ。
何事かと視線を向ければ、そこには必死の形相で走りくる男が一人。
男は優莉の姿を確認したかと思うと、僅かに進路を変更し駆け寄ってきた。
何事かと視線を向ければ、そこには必死の形相で走りくる男が一人。
男は優莉の姿を確認したかと思うと、僅かに進路を変更し駆け寄ってきた。
「……はぁ……はぁ……はぁ……っ!
殺人鬼がいるんだ! ここにいちゃ危ない! 逃げよう!」
殺人鬼がいるんだ! ここにいちゃ危ない! 逃げよう!」
そういうや否や男は優莉の手を取って走り出だした。
優莉は有無を言わせぬ急展開にあっけにとられ、引かれるままに駈け出してしまった。
優莉は有無を言わせぬ急展開にあっけにとられ、引かれるままに駈け出してしまった。
手を引く男、片嶌からすれば、いつ追いついてくるとも知れない殺人者の恐怖に冷静な判断を下せる余裕はなく。
ただ偶然出会った目の前の女を殺人鬼の脅威から逃がしたいという純粋な親切心だった。
自らが手を引く女もまた殺人者であることも知らず、片嶌は走る。
ただ偶然出会った目の前の女を殺人鬼の脅威から逃がしたいという純粋な親切心だった。
自らが手を引く女もまた殺人者であることも知らず、片嶌は走る。
そして彼の受難は続く。
【一日目・黎明/F-2橋の手前】
【片嶌俊介】
【状態】ダメージ(中)、疲労(大)
【装備】なし
【スキル】『ブレーキ』
【所持品】基本支給品、不明支給品1~3(確認済み)閃光弾×2
【思考】
1.この場から離れる
2.弥音を探す
【片嶌俊介】
【状態】ダメージ(中)、疲労(大)
【装備】なし
【スキル】『ブレーキ』
【所持品】基本支給品、不明支給品1~3(確認済み)閃光弾×2
【思考】
1.この場から離れる
2.弥音を探す
【愛沢優莉】
【状態】健康
【装備】ナース服
【スキル】『病の呪い』
【所持品】基本支給品、不明支給品1~2
【思考】
0.え? なに?
1.殺し合いに乗る
2.F-4病院を目指す
【備考】
※ヨグスは実在せず、この殺し合いの黒幕は三城愛理沙だと思っています。
【状態】健康
【装備】ナース服
【スキル】『病の呪い』
【所持品】基本支給品、不明支給品1~2
【思考】
0.え? なに?
1.殺し合いに乗る
2.F-4病院を目指す
【備考】
※ヨグスは実在せず、この殺し合いの黒幕は三城愛理沙だと思っています。
18:思い出依頼 | 時系列順 | 21:少女観察記 |
19:魔法少女になりました! | 投下順 | 21:少女観察記 |
15:生の実感 | オーヴァー | 26:目まぐるしく回る事態 |
05:素晴らしき哉、人生 | 宍岡琢磨 | 死亡 |
05:素晴らしき哉、人生 | 片嶌俊介 | 28:Don't think just feel!! |
06:奇形の天使 | 愛沢優莉 | 28:Don't think just feel!! |