「1回戦敗退友の会」第11回
当SSはトナメキャラが登場しますが、フィクション上の、さらに空想上のお話で他単発SS等との関連性はありません。
独立したギャグとしてお読みください!
独立したギャグとしてお読みください!
第16回オリスタトーナメント決勝第1試合終了後――

政勝
「(エライことになっちまった……)」
「(エライことになっちまった……)」

光之助
「…………」
「…………」

政勝
「…………」
「…………」

光之助
「…………」
「…………」

政勝
「…………」
「…………」

光之助
「…………」
「…………」

政勝
「(2人だけの会議室……沈黙がキツい!)」
「(2人だけの会議室……沈黙がキツい!)」

光之助
「…………」
「…………」


光之助
「…………」
「…………」


光之助
「…………」
「…………」

政勝
「(それが意味することはすなわち……この会からの脱会!)」
「(それが意味することはすなわち……この会からの脱会!)」

光之助
「…………」
「…………」

政勝
「…………」
「…………」

光之助
「…………」
「…………」

政勝
「(…………光之助さんはじっと固まったまま何を考えているんだろうか)」
「(…………光之助さんはじっと固まったまま何を考えているんだろうか)」

光之助
「…………」
「…………」

政勝
「あのー……光之助さん、始めないんスか?」
「あのー……光之助さん、始めないんスか?」

光之助
「……まだ全員揃っていないからな、もちろん彼らを除いてだが」
「……まだ全員揃っていないからな、もちろん彼らを除いてだが」

政勝
「(心なしか声が小さい)」
「(心なしか声が小さい)」

光之助
「たった2人で会議も何もないだろう……もう少し待ってくれ」
「たった2人で会議も何もないだろう……もう少し待ってくれ」

政勝
「あ、そういえばまだ来てなかっスね……
「あ、そういえばまだ来てなかっスね……
えーと、あの……『スター・キャスケット』の」

光之助
「…………」
「…………」
ガチャ!

巻
「すまねえ! 電車に乗り遅れちまった」
「すまねえ! 電車に乗り遅れちまった」

政勝
「……あ、巻さんを忘れてた」
「……あ、巻さんを忘れてた」

巻
「ん?
忘れてたって何がだ」
「ん?
忘れてたって何がだ」

政勝
「(あんたの存在をだ)」
「(あんたの存在をだ)」

光之助
「……では全員揃ったようだな、それでは会議をはじめよう」
「……では全員揃ったようだな、それでは会議をはじめよう」

政勝
「……えッ!?」
「……えッ!?」

巻
「えっ!?
「えっ!?
おいおい、3人しかいねーじゃねえか!!
足りないだろ!」
足りないだろ!」

光之助
「…………」
「…………」

政勝
「(巻さんが的確なツッコミを!)」
「(巻さんが的確なツッコミを!)」

巻
「……マルコや幻十郎がいねーじゃねえかッ!
無断欠席かアイツら!!」
「……マルコや幻十郎がいねーじゃねえかッ!
無断欠席かアイツら!!」

政勝
「ソコじゃねーよ!
それはもう俺のモノローグで確認し終わったんスよ!!」
「ソコじゃねーよ!
それはもう俺のモノローグで確認し終わったんスよ!!」

光之助
「マルコくんと桐木くんは今日ここには来ない、
彼らは第16回オリスタトーナメント決勝第1試合にて再登場し、この会の参加資格を失った……」
「マルコくんと桐木くんは今日ここには来ない、
彼らは第16回オリスタトーナメント決勝第1試合にて再登場し、この会の参加資格を失った……」

巻
「な、なんだって……そんなの初めて聞いたぞ」
「な、なんだって……そんなの初めて聞いたぞ」

政勝
「トナメ読んでないんスか巻さん」
「トナメ読んでないんスか巻さん」

光之助
「ともかく……今この『1回戦敗退友の会』会議メンバーはこの3人だけだ」
「ともかく……今この『1回戦敗退友の会』会議メンバーはこの3人だけだ」

政勝
「え?
あの……『スター・キャスケット』のひとが来てないスけど」
「え?
あの……『スター・キャスケット』のひとが来てないスけど」

光之助
「……政勝くん、君はまだ掲示板のチェックがおろそかのようだな」
「……政勝くん、君はまだ掲示板のチェックがおろそかのようだな」

政勝
「……え?」
「……え?」

光之助
「オリスタSS板『【オリスタ】ジョジョの奇妙なダンジョン【RPG】』の7レスめを見てみろッ!」
「オリスタSS板『【オリスタ】ジョジョの奇妙なダンジョン【RPG】』の7レスめを見てみろッ!」

政勝
「ああっ、ああああああああ……!」
「ああっ、ああああああああ……!」

巻
「しかも……プレイキャラクターのひとりになっているようだ」
「しかも……プレイキャラクターのひとりになっているようだ」


光之助
「画像引用は製作者に一言いうのがマナーだぞ巻さん」
「画像引用は製作者に一言いうのがマナーだぞ巻さん」

政勝
「でも待って……待ってくれ、
この7レスめの中にも、『トナメと同一人物とは限らない』と……」
「でも待って……待ってくれ、
この7レスめの中にも、『トナメと同一人物とは限らない』と……」

巻
「見苦しいぞ政勝!!」
「見苦しいぞ政勝!!」

政勝
「うっ…………巻さんに怒鳴られた」
「うっ…………巻さんに怒鳴られた」

光之助
「そのとおりだ巻さん。
政勝くん、確かに同一人物とは限らないかもしれん……
「そのとおりだ巻さん。
政勝くん、確かに同一人物とは限らないかもしれん……
というか『そもそも名前がないから同一人物かどうか確かめようがない』んだが」

政勝
「…………」
「…………」

光之助
「純粋にデザインやスタンド能力を買われてキャラクターに採用されているんだ、
ここは素直に彼女の栄光を讃えようじゃないか」
「純粋にデザインやスタンド能力を買われてキャラクターに採用されているんだ、
ここは素直に彼女の栄光を讃えようじゃないか」

政勝
「でも……でも……」
「でも……でも……」

巻
「なんだよ政勝、アイツがこの会からいなくなって困ることでもあるのか?」
「なんだよ政勝、アイツがこの会からいなくなって困ることでもあるのか?」

政勝
「…………だって」
「…………だって」

光之助
「…………」
「…………」

政勝
「好きだったんスもん…………」
「好きだったんスもん…………」

巻
「…………」
「…………」

光之助
「…………」
「…………」

政勝
「…………」
「…………」

政勝
「(ツッコむ人や茶化す人がいないから余計に恥ずかしい)」
「(ツッコむ人や茶化す人がいないから余計に恥ずかしい)」

光之助
「……では会議をはじめようか。
実は1年ぶりくらいだから改めて自己紹介からはじめよう。
「……では会議をはじめようか。
実は1年ぶりくらいだから改めて自己紹介からはじめよう。
私はこの『1回戦敗退友の会』の進行を仰せつかっている
第1回トーナメント1回戦敗退者、『グラビティ・オブ・ラヴ』の小室光之助だ」
第1回トーナメント1回戦敗退者、『グラビティ・オブ・ラヴ』の小室光之助だ」

巻
「第5回大会、『ショッキング・ブルー』の巻誠志郎だ」
「第5回大会、『ショッキング・ブルー』の巻誠志郎だ」

政勝
「第2回トーナメント初戦敗退、『バレエ・メカニック』の井波政勝ッス」
「第2回トーナメント初戦敗退、『バレエ・メカニック』の井波政勝ッス」

光之助
「さて、何度も確認していたように、
マルコくんと桐木くんがトーナメントの試合の中で見事出演を果たし、表舞台に返り咲くことができた」
「さて、何度も確認していたように、
マルコくんと桐木くんがトーナメントの試合の中で見事出演を果たし、表舞台に返り咲くことができた」

政勝
「マルコさんや幻十郎さんだけじゃなく、いろんなキャラクターが登場したッスね」
「マルコさんや幻十郎さんだけじゃなく、いろんなキャラクターが登場したッスね」

巻
「1回戦敗退者だけじゃねえ、2回戦で負けたヤツ、優勝したヤツまで……いったい何人出たかわからないくらいだ」
「1回戦敗退者だけじゃねえ、2回戦で負けたヤツ、優勝したヤツまで……いったい何人出たかわからないくらいだ」

光之助
「強大な敵を相手に、討伐隊として何人ものスタンド使いが招集される……その中のひとりとして登場したわけだ」
「強大な敵を相手に、討伐隊として何人ものスタンド使いが招集される……その中のひとりとして登場したわけだ」

政勝
「幻十郎さんなんて死んでるのに、幽霊で登場したッスからね」
「幻十郎さんなんて死んでるのに、幽霊で登場したッスからね」

巻
「逆に言えば幻十郎でさえ出れたんだから、俺らが出てもおかしくなかったわけだ……
「逆に言えば幻十郎でさえ出れたんだから、俺らが出てもおかしくなかったわけだ……
くーっ、悔しいぜ!」

光之助
「…………」
「…………」

政勝
「…………(巻さんが普通に会話に参加しているのがすごい違和感ある)」
「…………(巻さんが普通に会話に参加しているのがすごい違和感ある)」

光之助
「……そうだな、ではなぜ我々でなく彼らが参戦することになったのか、その理由を分析して……」
「……そうだな、ではなぜ我々でなく彼らが参戦することになったのか、その理由を分析して……」
ガチャ

幻十郎
「うーーっすwwwww
「うーーっすwwwww
元気でやってるかwwwwwwwwwwwww」

マルコ
「…………」
「…………」

政勝
「幻十郎さん、マルコさん!?」
「幻十郎さん、マルコさん!?」

巻
「なっ、何しにきたんだお前ら!!」
「なっ、何しにきたんだお前ら!!」

幻十郎
「いやぁー俺らがSSに登場した後だから会議開いてると思ってねぇーwwww
「いやぁー俺らがSSに登場した後だから会議開いてると思ってねぇーwwww
ひとこと?
これまでの?
感謝の言葉でもぉーと思って?」

光之助
「…………」
「…………」

政勝
「くっ……幻十郎さんが殺したいほど憎い!」
「くっ……幻十郎さんが殺したいほど憎い!」

巻
「もう死んでるけど……クソッ、幻十郎め!!」
「もう死んでるけど……クソッ、幻十郎め!!」

幻十郎
「おおー……政勝ゥ、
てめェ『幻十郎さん死んでるからSS出れるワケないじゃないスか』とかよく言ってくれたよなァ!
「おおー……政勝ゥ、
てめェ『幻十郎さん死んでるからSS出れるワケないじゃないスか』とかよく言ってくれたよなァ!
それがどうだァ!!
てめェより先に登場してやったぜぇ!!」
てめェより先に登場してやったぜぇ!!」

光之助
「考えてみれば本家ジョジョでも幽霊キャラはそこそこいる……
「考えてみれば本家ジョジョでも幽霊キャラはそこそこいる……
死んだまま出ても不思議ではないか」

幻十郎
「そういうことだなァ……政勝、おめェもいっぺん死んでみるかぁ?
ギャハハハハハハハ!!!」
「そういうことだなァ……政勝、おめェもいっぺん死んでみるかぁ?
ギャハハハハハハハ!!!」

政勝
「くそっ……死んでることをこうも誇らしげにしてる人見るのはじめてだ……!」
「くそっ……死んでることをこうも誇らしげにしてる人見るのはじめてだ……!」

巻
「あれ?
マルコ元気なくねェ?」
「あれ?
マルコ元気なくねェ?」

マルコ
「…………」
「…………」
ギクッ

幻十郎
「おオ゛ッ!?
んなコトねーよなァ、マルコ。
「おオ゛ッ!?
んなコトねーよなァ、マルコ。
俺たちゃカムバックを果たした勝ち組、こいつらは負け組……そうだよなァ?」

マルコ
「い……いや、幻十郎、そのへんにしておかないか。
あいさつは済んだだろう、もう邪魔するのはよそう」
「い……いや、幻十郎、そのへんにしておかないか。
あいさつは済んだだろう、もう邪魔するのはよそう」

政勝
「なんかマルコさんが居心地悪そうッス」
「なんかマルコさんが居心地悪そうッス」

巻
「まぁマルコは、他人が自分を妬む姿を見て楽しむよーなキャラじゃねーだろ」
「まぁマルコは、他人が自分を妬む姿を見て楽しむよーなキャラじゃねーだろ」

幻十郎
「あ゛ァ゛!?
おいマルコ、こんなチャンスめったにねーぞ!
「あ゛ァ゛!?
おいマルコ、こんなチャンスめったにねーぞ!
俺らのSSでの活躍、こいつらに自慢してやろうぜ!!
そのためにおめーも連れてきたんだからよー」
そのためにおめーも連れてきたんだからよー」

マルコ
「い、いやいい……俺はいい……」
「い、いやいい……俺はいい……」
ビシッ

幻十郎
「『俺は桐木幻十郎。このお姫様と同じく、お前を捕まえるためにやってきた』
「『俺は桐木幻十郎。このお姫様と同じく、お前を捕まえるためにやってきた』
……白鳥のお姫様『リリス・クド・カラオストロ』に乗って俺様登場!!」
バァーン

巻
「なんか始まった」
「なんか始まった」

政勝
「幻十郎さん、イキイキしてるッス。
「幻十郎さん、イキイキしてるッス。
死んでるのに」

幻十郎
「『くそっ、なんなんだよあいつはッ!? 大勢でかかってるのに全然倒れねぇッ!!』
面影もないほど変貌を遂げた怪物を前に苦戦する俺様!!」
「『くそっ、なんなんだよあいつはッ!? 大勢でかかってるのに全然倒れねぇッ!!』
面影もないほど変貌を遂げた怪物を前に苦戦する俺様!!」
ゴゴゴゴ

政勝
「苦戦している様子をこれほどまでに楽しそうに演じる人初めて見たッス」
「苦戦している様子をこれほどまでに楽しそうに演じる人初めて見たッス」

幻十郎
「『オラッ! キリキリ歩けッ!』標的を捕縛し、連行する俺様!!」
「『オラッ! キリキリ歩けッ!』標的を捕縛し、連行する俺様!!」
シャキーン

巻
「まるで自分が倒したかのように」
「まるで自分が倒したかのように」

光之助
「自分がその他大勢として倒された部分は省いたな」
「自分がその他大勢として倒された部分は省いたな」

政勝
「でも悔しいけど……幻十郎さん、確かに物語の中でそこそこ出番があったッスね」
「でも悔しいけど……幻十郎さん、確かに物語の中でそこそこ出番があったッスね」

マルコ
「よし、もう十分だろう幻十郎。
「よし、もう十分だろう幻十郎。
もう帰ろう、な?」

幻十郎
「なんだよマルコ、てめーの活躍も見てもらおうぜ」
「なんだよマルコ、てめーの活躍も見てもらおうぜ」

マルコ
「いや、俺はそういうの、いいからさ。会議の邪魔しちゃいけないだろ、帰ろうぜ」
「いや、俺はそういうの、いいからさ。会議の邪魔しちゃいけないだろ、帰ろうぜ」

政勝
「なんかマルコさん必死ッスね」
「なんかマルコさん必死ッスね」

光之助
「心なしかキャラがマルコらしくない」
「心なしかキャラがマルコらしくない」

巻
「そーいや俺まだ読んでなかったんだよな~この試合。ちょっと読んでみっか~」
「そーいや俺まだ読んでなかったんだよな~この試合。ちょっと読んでみっか~」

マルコ
「や、やめろ!!」
「や、やめろ!!」

政勝
「ああっ、巻さんわざわざマルコさんの活躍まで発表しなくても!
また俺らがみじめな思いをするだけッスよ!」
「ああっ、巻さんわざわざマルコさんの活躍まで発表しなくても!
また俺らがみじめな思いをするだけッスよ!」

幻十郎
「ナイスだ巻さん!
空気読めないだけあるぜ」
「ナイスだ巻さん!
空気読めないだけあるぜ」

巻
「ふむ……
「ふむ……
お~お~幻十郎が登場して……
幻十郎が苦戦して……おおっ、ここで『テンポラリー・プレジャー』と『マルコ』の文字が!!」

マルコ
「あっ、あああっ!!」
「あっ、あああっ!!」
「くそっ、なんなんだよあいつはッ!? 大勢でかかってるのに全然倒れねぇッ!!」
幻十郎は息を切らしていた。まさかあの女がここまで強いとは思ってもいなかった。
彼の周りには、ネクスト・アルカディアの攻撃をくらい、三名のスタンド使い達が気絶していた。
彼の周りには、ネクスト・アルカディアの攻撃をくらい、三名のスタンド使い達が気絶していた。
『エンヴィー』のスタンド使い、茜。
『テンポラリー・プレジャー』のスタンド使い、マルコ。
『イエスタデイ・エンパイア』のスタンド使い、畔上藍。
この三人はネプティスのスタンドに強い打撃を与えたのに、当の本人は全くダメージを受けていない。
この女は本物の化け物かと、幽霊の身でありながら幻十郎が思っていると、「まだまだぁッ!」と本結久良來は、リボンのスタンド『フィール・ソー・ムーン』で、ネプティスの右腕を縛る。
この女は本物の化け物かと、幽霊の身でありながら幻十郎が思っていると、「まだまだぁッ!」と本結久良來は、リボンのスタンド『フィール・ソー・ムーン』で、ネプティスの右腕を縛る。

巻
「あれっ?」
「あれっ?」

政勝
「…………」
「…………」

光之助
「…………」
「…………」

幻十郎
「あっ…………」
「あっ…………」

マルコ
「…………」
「…………」

巻
「……読み終わった」
「……読み終わった」

マルコ
「…………」
「…………」

巻
「マルコ、これしか登場しなかったな」
「マルコ、これしか登場しなかったな」

政勝
「登場する前から気絶して、気絶したまま終わったっス」
「登場する前から気絶して、気絶したまま終わったっス」

マルコ
「…………」
「…………」

幻十郎
「あー……マルコ、そのー……」
「あー……マルコ、そのー……」

マルコ
「…………」
「…………」

幻十郎
「マルコ?」
「マルコ?」

マルコ
「…………」
「…………」

光之助
「マルコ…………!」
「マルコ…………!」

幻十郎
「こ……こいつ」
「こ……こいつ」

光之助
「死んでいる……!!」
「死んでいる……!!」
二〇一五年 一二月二三日
マルコ 死亡

光之助
「という冗談はさておき――
「という冗談はさておき――
なんにせよ一切話題に上らない1回戦敗退者の中からSSに再登場した者が現れたことは喜ばしいことである」

マルコ
「活躍はしてないけどな」
「活躍はしてないけどな」

巻
「(マルコが卑屈になっている)」
「(マルコが卑屈になっている)」

幻十郎
「…………ゴメン」
「…………ゴメン」

政勝
「(幻十郎さんはしょぼくれてるッス)」
「(幻十郎さんはしょぼくれてるッス)」

光之助
「活躍がどうこうということではない……慰めではないぞ、マルコ。
我々に限らず1回戦敗退者が再登場したその事実が喜ばしいことなのだ」
「活躍がどうこうということではない……慰めではないぞ、マルコ。
我々に限らず1回戦敗退者が再登場したその事実が喜ばしいことなのだ」

政勝
「え、どういうことッスか?」
「え、どういうことッスか?」

光之助
「もし我々が会議を開かずにただじっと塩漬けのように何も行動を起こさずに出番を待ち続けていたら……
我々の存在は忘れ去られ、陽の目を見ることはなかっただろう」
「もし我々が会議を開かずにただじっと塩漬けのように何も行動を起こさずに出番を待ち続けていたら……
我々の存在は忘れ去られ、陽の目を見ることはなかっただろう」

マルコ
「…………」
「…………」

光之助
「だがたとえみじめでも、卑屈でも、こうして会議を行って人の目に付く場所にいること……
そうした活動の成果として、我々はSSの書き手に、ひいてはオリスタ住民に忘れ去られる存在ではなくなった」
「だがたとえみじめでも、卑屈でも、こうして会議を行って人の目に付く場所にいること……
そうした活動の成果として、我々はSSの書き手に、ひいてはオリスタ住民に忘れ去られる存在ではなくなった」

巻
「なんか、図々しくないか? 俺ら」
「なんか、図々しくないか? 俺ら」

光之助
「実際にこの会に登場した我らだけでない、
その他の1回戦敗退者たちにも目をむけてもらえること……
「実際にこの会に登場した我らだけでない、
その他の1回戦敗退者たちにも目をむけてもらえること……
『忘れ去られた者でも、再登場させていい』という風潮を生み出せた」

政勝
「確実に図々しいッス」
「確実に図々しいッス」

光之助
「それが今回、最後のトーナメントで確認することができた……
「それが今回、最後のトーナメントで確認することができた……
もうこの1回戦敗退友の会の役割は果たしたといえるだろう」

巻
「えっ、ええっ!?」
「えっ、ええっ!?」

政勝
「その口ぶり……まさか終わっちゃうんスか!?」
「その口ぶり……まさか終わっちゃうんスか!?」

光之助
「トーナメントも終わる……
優勝者トーナメントを残してはいるが、そこに我々が割り込むのも無粋だろう。
「トーナメントも終わる……
優勝者トーナメントを残してはいるが、そこに我々が割り込むのも無粋だろう。
潮が来たのだ」

政勝
「だって俺らはまだ単発SSとかに出てないじゃないッスか!
……光之助さんだって!!」
「だって俺らはまだ単発SSとかに出てないじゃないッスか!
……光之助さんだって!!」

巻
「そうだぜ光之助!
俺ら3人が脱会してはじめて終わりじゃねーのかよ!!」
「そうだぜ光之助!
俺ら3人が脱会してはじめて終わりじゃねーのかよ!!」

幻十郎
「なんかドラマの最終回でありがちな掛け合いだな」
「なんかドラマの最終回でありがちな掛け合いだな」

マルコ
「もう俺たちは蚊帳の外だがな」
「もう俺たちは蚊帳の外だがな」

光之助
「では……まだ続けていられると思っているのか?
私と、政勝くんと……巻さんで」
「では……まだ続けていられると思っているのか?
私と、政勝くんと……巻さんで」

政勝
「…………」
「…………」

マルコ
「…………」
「…………」

幻十郎
「…………」
「…………」

巻
「あったりめーだろ!
これからは俺が会議をリードしてやるぜ!
「あったりめーだろ!
これからは俺が会議をリードしてやるぜ!
実はずっとやりたかった議題がたくs」

政勝
「わかりました! やめましょう!!」
「わかりました! やめましょう!!」

巻
「ええっ!?」
「ええっ!?」

幻十郎
「(3人だけの会議……だけならまだいいとして、巻さんはな……)」
「(3人だけの会議……だけならまだいいとして、巻さんはな……)」

マルコ
「(トーナメントが終わった後、巻さんも中心に据えて続けるのはキツいかもしれん)」
「(トーナメントが終わった後、巻さんも中心に据えて続けるのはキツいかもしれん)」

光之助
「では――
「では――
マルコくんと桐木くんの門出を祝い、我々3人の再起を祈り……
ここに1回戦敗退友の会の閉会を宣言する!!」
ガチャ

???
「やあ、みんなー集まってる?
なんか最後っぽいって聞いたから寄ってみたんだけど」
「やあ、みんなー集まってる?
なんか最後っぽいって聞いたから寄ってみたんだけど」

幻十郎
「……? 誰?」
「……? 誰?」

???
「せっかく表舞台に再び出られたっていうのに誰も祝ってくれないから私から来ちゃったよ」
「せっかく表舞台に再び出られたっていうのに誰も祝ってくれないから私から来ちゃったよ」

マルコ
「おまえは……」
「おまえは……」

政勝
「まさか」
「まさか」

???
「ってアレ?
光之助さん……さっきの門出の祝いに、私の名前がなかったようだけど……」
「ってアレ?
光之助さん……さっきの門出の祝いに、私の名前がなかったようだけど……」

光之助
「…………」
「…………」

ナナ・シーノ
「てめーッ、私の名前入れるの忘れてやがったなぁァァ~~~!?」
「てめーッ、私の名前入れるの忘れてやがったなぁァァ~~~!?」

政勝
「星キャスゥゥーーーーッ!!」
「星キャスゥゥーーーーッ!!」

マルコ
「うわああああ星キャスに名前がついてるゥーーーッ!!」
「うわああああ星キャスに名前がついてるゥーーーッ!!」

幻十郎
「お……おまえは『名前がないのが名前』、
『スター・キャスケット』のスタンド使いじゃねーか。
なんで名前がついてるんだ?」
「お……おまえは『名前がないのが名前』、
『スター・キャスケット』のスタンド使いじゃねーか。
なんで名前がついてるんだ?」

ナナ・シーノ
「え……オリスタのゲームで名前がついたの……知らないの?」
「え……オリスタのゲームで名前がついたの……知らないの?」

政勝
「何ィィーーーーッ!!」
「何ィィーーーーッ!!」

ナナ・シーノ
「なんかみんなに話が通じないなぁ……巻さん?」
「なんかみんなに話が通じないなぁ……巻さん?」

巻
「お、おう」
「お、おう」

マルコ
「……今までカギカッコの前に何もなかったのに、急に6文字も入って逆に見にくいな」
「……今までカギカッコの前に何もなかったのに、急に6文字も入って逆に見にくいな」

ナナ・シーノ
「5月にオリスタゲームに出演が決まったとき、
名前ももらったから脱会の発表のときに見せてってゲームのスクリーンショット渡したよね?」
「5月にオリスタゲームに出演が決まったとき、
名前ももらったから脱会の発表のときに見せてってゲームのスクリーンショット渡したよね?」

巻
「おう、ずいぶん時間たっちまったけど今日見てもらったぜ、1枚」
「おう、ずいぶん時間たっちまったけど今日見てもらったぜ、1枚」

ナナ・シーノ
「1枚!?
私が渡したのは名前もちゃんと入ったこっちの画像も含めた2枚だろーがッ!!」
「1枚!?
私が渡したのは名前もちゃんと入ったこっちの画像も含めた2枚だろーがッ!!」


光之助
「画像引用は製作者に一言いうのがマナーだぞ、星キャスさん」
「画像引用は製作者に一言いうのがマナーだぞ、星キャスさん」

ナナ・シーノ
「名前で呼べよ!」
「名前で呼べよ!」

巻
「すまねえ! 忘れちゃってた!」
「すまねえ! 忘れちゃってた!」

ナナ・シーノ
「オーーーノォーーー信じらんない、なに考えてんだあのカブりキャラ野郎!」
「オーーーノォーーー信じらんない、なに考えてんだあのカブりキャラ野郎!」

政勝
「…………おめでとう、おめでとう星キャスさん……いや、ナナ・シーノさん」
「…………おめでとう、おめでとう星キャスさん……いや、ナナ・シーノさん」

井波政勝(バレエ・メカニック)は
このあと星キャスに愛の告白をするが「ダンジョンに戻らないといけないから」と言われ
自分もゲームの世界に出ようとするがスタンド能力がRPGゲームの技に適用しにくく門前払いとなる
本来の学業に専念し留年を免れる
このあと星キャスに愛の告白をするが「ダンジョンに戻らないといけないから」と言われ
自分もゲームの世界に出ようとするがスタンド能力がRPGゲームの技に適用しにくく門前払いとなる
本来の学業に専念し留年を免れる

桐木幻十郎(マイシクル・ティアーズ)は
第16回トーナメントに登場し、
ハエトリグサの両手を持つ幽霊としてこれからも出番を待つか成仏するか選択を強いられたが
さらなる出番を求めハエトリグサとともに幽霊を続けることを選んだ
第16回トーナメントに登場し、
ハエトリグサの両手を持つ幽霊としてこれからも出番を待つか成仏するか選択を強いられたが
さらなる出番を求めハエトリグサとともに幽霊を続けることを選んだ

マルコ(テンポラリー・プレジャー)は
得意のスーパーボールを生かしストリートから大道芸人として活躍
さらにアメリカの素人参加型テレビ番組で話題となり
一世を風靡するがスタンド使いとしてのオファーはまだない
趣味である好きスタスレ閲覧は生涯続けた
得意のスーパーボールを生かしストリートから大道芸人として活躍
さらにアメリカの素人参加型テレビ番組で話題となり
一世を風靡するがスタンド使いとしてのオファーはまだない
趣味である好きスタスレ閲覧は生涯続けた

巻誠志郎(ショッキング・ブルー)は
不遇ともいえるカブりに見舞われながらも再起を誓い修行を続ける
そしてのちに故郷ジョージアで初の黒人市長となる
不遇ともいえるカブりに見舞われながらも再起を誓い修行を続ける
そしてのちに故郷ジョージアで初の黒人市長となる

ナナ・シーノ(スター・キャスケット)は
政勝の告白に意も介さずオリスタダンジョンゲームに復帰
とあるプレイヤーのゲームデータの中で
誇り高きパーティメンバーのひとりとして名誉のゲームオーバーをとげる
政勝の告白に意も介さずオリスタダンジョンゲームに復帰
とあるプレイヤーのゲームデータの中で
誇り高きパーティメンバーのひとりとして名誉のゲームオーバーをとげる
そしてオリスタは続く 世代は交代する トーナメント出場者は……!
ガンッ

光之助
「うっ……! い……うう……」
「うっ……! い……うう……」

ロロ・ロサーノ
「ヒヒッ、スーツケース、ぶつかっちまったー。痛かったかな、オジサン?」
「ヒヒッ、スーツケース、ぶつかっちまったー。痛かったかな、オジサン?」

光之助
「く……ッ」
「く……ッ」

ロロ
「こまったなァ……空港の出発ロビーなんかでソッポ向いてるアンタが悪いんダヨ……ヒヒヒ……」
「こまったなァ……空港の出発ロビーなんかでソッポ向いてるアンタが悪いんダヨ……ヒヒヒ……」

光之助
「いや……いいってことです、まちがいは誰にでもありますよ」
「いや……いいってことです、まちがいは誰にでもありますよ」

光之助
「……ン、ちょっと待って、あんたトーナメント2回戦進出者か?」
「……ン、ちょっと待って、あんたトーナメント2回戦進出者か?」

ロロ
「フヒヒ、そうだけど?」
「フヒヒ、そうだけど?」

光之助
「なら話は別だ!」
「なら話は別だ!」
ドガァ!

ロロ
「ギニャーーーーーーッ!!!」
「ギニャーーーーーーッ!!!」

光之助
「……フン」
「……フン」

光之助
「……1回戦敗退友の会進行役としてこれまで会議を引っ張ってきたのに……
なぜ私が再登場できないんだ?
「……1回戦敗退友の会進行役としてこれまで会議を引っ張ってきたのに……
なぜ私が再登場できないんだ?
話題に上らない2回戦敗退者を含めても私の株はそこそこ上がったと思うのに……」
< ――15時08分発 アリタリア285便にお乗りのお客様は3番ゲートにお集まりください >

光之助
「でもグリシアたんは好きだがね」
「でもグリシアたんは好きだがね」
ゴ オ オ オ オ オ オ オ オ オ オ
【1回戦敗退友の会 閉会】
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