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【スター】オリジナルスタンドSSスレ【ゲイザー】第二十六話

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orisuta

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ドドドドドド・・・



遥「お母さんッ!!



晶「・・・ぐッ!


乱堂「お前が人間でないのなら・・・
僕は遠慮無しに能力を使える訳だよなぁ?



地面に落ちた、晶の右腕が消滅していく。

乱堂「自分で腕を切り落としたのは正しい判断だが・・・

その体で満足に戦えるかな?



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

晶「(まさかここまでタフな奴だとは・・計算外ッ!!
C・Wもあと数呼吸おかなきゃ使えないし・・・
一転して、ピンチ!)


乱堂「ォオオオオ!!
オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!


晶「UUUUURRRRYYYYYAAAAァッッ!!


―ドガッ!!ガシガシガシガシッ!!!


アクセンスターのラッシュに片腕で応戦する晶。

拳に触れぬよう、細心の注意を払い一つ一つ丁寧に捌いていく。





准一「・・・す、すげぇ・・・ッ!

遥「・・・駄目。


准一「え?


御園「あぁ、押されてるな・・・。



晶「URRRRYYYYAAAAAッ!!


―グオォッ!


クロック・ワークスが一瞬の隙を縫って一撃を見舞おうとする・・・



だが

晶「うッ!?

―ブオンッ


その攻撃は空振りに終わった。それどころか、晶の体は体勢を崩し転倒してしまう!!


乱堂「フハハハハッ!!
片腕を失い体のバランスが崩れた状態で不用意にパンチを放つからそうなるんだよッ!!


―グオッッ!!

アクセンスターの大降りな一撃が晶を襲う!!



御園「ちッ・・・メタル・ジャスティス!!


スタンドを発現させ、駆け出す御園。
 
 
 




―ドッガギィィッ!


晶へと振り下ろされた拳は、金属の盾により受け止められる!


ゴゴゴゴゴ・・・


御園「間一髪だな。


乱堂「金属の盾か・・・だが、貧弱ッ!!


―・・バカァッ!


盾は砕け散り、破片が辺りへと舞う!



乱堂「オラァッ!!


その破片を払う拳で撃ち出す乱堂。

―ドバドバドバッ!!


御園「無駄だッ!!金属での攻撃は俺には届かない!


―ドロドロォオオッ!

金属片を片っ端から溶かし、攻撃を防いだ御園の表情が固まる・・・


御園「・・いないッ!?


遥「後ろぉッ!!


ドドドドドドド・・・


御園「・・・!

乱堂「お前、まさかこの僕が金属片を飛ばす為だけに、腕を振ったと思ったのか?


―・・・ズッ。


御園の首に乱堂の指が突き刺さる。


御園「ぐあぁっ!?


准一「てめ・・・ッ!


晶「クロック・ワークスッ!!


―バァアアァーンッ!!




乱堂「・・・・?


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・・


乱堂「超スピードで動くのがお前の能力なのか?


乱堂が今の今まで、その手で触れていた相手が唐突に消え失せ、別の場所に移動している。


晶「・・まぁ、似たようなものよ。

乱堂「だが・・・一度使うと、インターバルが必要みたいだな。
でなければ、さっきの攻撃だってかわせたはずだ・・・



晶「・・・
 
 
 




乱堂の言ったことは
晶にとって、不利な事実の的を射ていた。

晶の能力は、本来なら一度使うと、2分程のインターバルが必要なのだ。
それを無理矢理に連続して発動させているため、本体の精神力と身体にかかる負担は尋常ではない・・・
いかに不死身の吸血鬼とはいえ、長い間食事も取らず、飢えた状態でのスタンド能力の酷使は
彼女の肉体と精神を酷く消耗させていた。



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

晶「・・・(今のは、10秒も遅らせられなかったわね・・
遥たちを抱えて、距離をとるのが精一杯。



乱堂「何も答えないと言うことは・・・
正解、と見ても構わなそうだな。



遥「お母さん・・薬、アイツの体内に直接入れたのに、効かなかったみたいね。


晶「えぇ、何かが足りなかったのかしらね・・・


・・・ん?



准一「え・・いつ入れたんだよ?



遥「いつ・・って。 さっき、ゆっくりになった時よ。


ゴゴゴゴゴゴゴ・・・


晶「・・!(まさか・・・この子!!



乱堂「さて、と。


―ガシッ。


乱堂は、ゆったりとした動作で、幸田の亡骸まで近づき、その身体を掴む。


晶「・・!まさかッ!?


乱堂「その【まさか】・・さ。


―ズギュウゥウンッ!!


遥は何も出来ず、ただその姿を見つめていた。
遺体を蹂躙する乱堂の意図は、理解の範疇を越えていたが
命を冒涜される仲間の無念を思うと、怒りがこみ上げて来る。
その凶行を止めようと、飛びかかりたい気持ちで一杯になるも、頭の片隅でこれ怒らせる作戦なのだと考えていた。



准一「てめ・・・やめろッ!!
イースタン・ユース!!
 
 
 




E・U「ウロァア゛ア゛アッ!!


―ドバドバドバッ!

乱堂「真っ正面から突っ込んでくるとは・・何か作戦でもあるのかな?



准一には、作戦など何も無い。
ただ、目の前で行われる行為が許せなかっただけである。

例え敵であれ、亡骸をいたずらに冒涜する乱堂に対し、怒りの感情を拳に乗せて放つ!



―ゴオッ!!

乱堂「無策か・・・
やれやれだ。
遺伝子が半分違うだけでこうも差が出るのか。
・・純粋なクローンたる僕との差がなッ!!
アクセンスター!


―ッゴォ!!




―ドガッシィイッ!!


アクセンスターとE・Uの拳が衝突する。




ゴゴゴゴゴゴゴ・・・

准一「・・・・




乱堂「・・・・・




―ビシビギィッ!!


一瞬の静寂の後、
EUの拳にヒビが入るッ!

准一「・・うおぉッ!?



乱堂「フハハハハッ!!


准一「く・・・そおぉおおッ!!


―ガバァッ!

再び殴りかかろうとする准一の足を、椅子の足を蹴るかの如く払い、転倒した准一の頭を踏みつける!


手足をばたつかせ、何とか逃れようとする准一だが
吸血鬼の圧倒的な筋力を跳ね返せない。


乱堂「ククク・・・
このまま、頭を踏み砕いて欲しいか?
それとも、窒息死が好みか!?
ァアアアアアーー!!ハハハハハハハハッ!!!


御園「ぐッ!・・・前とは感じが変わったか。

晶「力に溺れているからね・・って、
・・・遥はどこ?



准一「・・・~ッ!



遥「その足をどけろ!てめえーッ!!
ォアアラァッ!!!


乱堂「やはり来たか。
さっき・・一撃もらったが、それをマグレだと証明してやるッ!!


オラオラオラオラオラオラァアアアッッ!!
 
 
 




―ゴガゴガゴガゴガッ・・・!!



互いの拳が衝突しあうラッシュの応酬が始まる!


遥「ォアアラァアアアッ!!

乱堂「オラオラオラオラオラオラ!!


―ドガガガガガ!!



准一「かはッ・・!
上・・城!


乱堂「コイツ・・・!!吸血鬼になった僕のスタンドと互角だとッ!?



ドドドドドドドドド・・・

御園「・・どういう事だ?
吸血鬼と人間が互角に戦えるなんて・・・

晶「多分【矢】のおかげ・・
前に手を傷つけたんでしょ?
スタンドの進化はしないけど、強化された・・・ってところじゃない?

それより、気になるのはあの子が【私の能力を認識した】事と・・・
アイツの姿・・・

もしかしたらスタンドを消せるかもしれないわ。


御園「認識した?
・・・確かに似たような能力は持っていたが、貴方のとは違うと感じたが?
それに抗スタンド薬は失敗・・・



―ドゴオォオッ!


遥「・・ぐぅッ!!


アクセンスターの拳がS・Gの腹部を強烈に打ち据えるッ!


晶「・・悠長に話をしている暇はなさそうね。
ホントはもう少し時間が欲しいけど・・助けないと。


御園「任せろ。





遥「・・・かはッ!

遥の口からは鮮血が流れ、その膝を地面へとつかせる。

ドドドドドドドド・・



乱堂「・・・喜べ。
お前は僕の最初の食事だ・・・ッ!!


―グオッ!!


遥「・・くッ!



乱堂の手刀が遥の首もとへと迫る。



―ズスッパァッッ!!

―・・・ボドッ。
 
 
 




遥「・・!

准一「ッ!?


乱堂「・・・・?


ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・




音を立てて地面へと落ちたものは、遥の頭部ではなく
乱堂の腕であった。


乱堂「何だと・・・?


遥の口から溢れ出た血液は、鋭利な刃物となり彼女の周りを守るかのように浮遊している。


ドドドドドドドド・・・


御園「メタル・ジャスティス・・・!



ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・


乱堂「血中の鉄分をを刃物に・・・
時間稼ぎが上手いな。



―ズズ・・・


遥「斬られた手が・・・

准一「動いてるッ!?
ホラー映画じゃねえか・・・



乱堂「フハハハハッ!
全く、吸血鬼の体は素晴らしい・・・ん?




―ボンッ!!



乱堂「な・・ッ!?


突如、乱堂の腕が燃え上がり、あっと言う間に骨だけとなる。



ゴゴゴゴゴゴゴ・・・


―ビチャ・・

乱堂「はッ!?


後ろから聞こえる水音に、振り向く乱堂・・・



氷室「・・・てめぇ~!よくもやってくれたなぁ?


遥「氷室ッ!!

准一「生きてたのか!

明菜「やっくん!!




乱堂「誰かと思えばお前か・・・
よくもやってくれたは、こっちの台詞だ。
くっつけるのと違って、再生するのは時間もエネルギーもかかるんだぞ・・・?


氷室「そうかい・・
だったら、反対の手も焼いてやんよッ!!!
レッド・ホットッ!!


わずかに残る炎から発現したR・Hは
猛然と乱堂に襲いかかるッ!!


氷室「ドラドラドラドララァーーッ!!


乱堂「フン・・・!





―ガシィイッ!!!



だが、R・Hの拳は乱堂へ届く前に受け止められる・・!


ゴゴゴゴゴゴゴ・・


氷室「!?

准一「あ・・ぁ・・・そんなバカなッ!!

遥「・・・!!


晶「アイツ・・・!!



ゴゴゴゴゴゴゴゴ・・・・
 
 
 



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