~都内某所 深夜未明~
・・・・ハァッ、ハッ
タタタタタ・・・・
???『ハァッ、ハッ 待たせた・・・』
???「・・・持ってきたか?」
???『も、問題ない・・・』ハァハァ
ガチャッ
???「・・・確かに」
???『しかし・・・そんなものに何の価値が?ただのナイフにしか見えないが・・・』
???「お前のボスが大事に抱え込んでたシロモノだ、ただのナイフじゃあない・・・」
???『?なんだってんだ?』
???「・・・黙れ もう用はないとっと失せろ」
???『あ、ああ・・・じゃあカネは指定の銀行口座に頼む・・・』スッ・・・
???「待て。ちなみに、お前の足跡だが・・・」
カチリッ
???『!!!!?????うわああああああああああああああああああ』
チュドオーーーーーーーーーーーーーン
???「・・・遅かったか 踏むと危ないよ、と伝えたかったのだが」
???「私のスタンド『ワンステップフォワード』が既にお前の『足跡』を『地雷』に変えていたのでね・・・」
~徐所大学付属考古学博物館 PM1:30~
ドサッ
教授「・・・ふぅ、これで最後だ」
丈二「よお、オヤジ 進んでるか?」
教授「ジョージ、きたのか」
丈二「ヒマなんでね・・・いよいよ明日だな」
教授「ああ、今日中にこの荷物の展示を済ませなければな」
丈二「こんなのも飾るのか?」
教授「こら、触るんじゃない それはとても重要なものだ」
丈二「錆びれたナイフにしか見えねえけどな」
教授「考古学に携わる者だけがそのナイフの真価を知る。お前も私の研究室に通うようになればいずれわかるさ
それがどういうものなのか」
丈二「考古学にキョーミはねえ・・・俺は未来に生きてるんでね」シュボッ
教授「館内は禁煙だ」
丈二「・・・外で吸ってくるよ」
スタスタ・・・
スタッフ「教授、こちらお願いします」
教授「・・・ああ、今行く」
教授(アイツも・・・いつか私の研究の素晴らしさを理解する日が来るのだろうか・・・?)
~??? ??~
女「・・・以上、何か質問は?」
金髪男「いや、ねえな ・・・警報装置はマジで鳴らないんだろうな?」
女「大丈夫よ。手は打ってある」
金髪男「ならいいんですけどねえ・・・でも何故俺とアンタなんだ?他に適役はいるだろうに」
女「アンタが全然『私達』に貢献してないからよ ここらで自分の有能さを証明しておかないと・・・」
金髪男「と?」
女「『クビ』よ 代わりなんてゴロゴロいる」
金髪男「・・・おー、おっかねえ」
女「頑張ってね新入りクン 23時きっかりよ」
金髪男「へいへい・・・」
~徐所大学付属考古学博物館・教授室 PM10:40~
・・・・・・・・・・・・
教授「ハッ!」
教授「いかん、寝てしまってたのか・・・今は・・・11時前か・・・」
コツコツコツコツ・・・
教授「しかし警備員のヤツ・・・見回りに来なかったのか?起こしてくれてもいいだろうに」
~徐所大学付属考古学博物館・警備室 PM10:45~
教授「やはり鍵はない・・・もう入口は閉められてるだろうな。仕方ないジョージを呼ぶか」
教授「あいつにはスペアキーを渡してあったはずだ」
~徐所大学付属考古学博物館・裏口玄関 PM10:50~
ガッ ジャラジャラ
警備員「おっ、と」
警備員「なんだこれ・・・『鎖』か?こんなところに・・・」
ザッザッザッザッ・・・・
警備員「展示品か?全く誰が置いたんだ・・・さて鍵、鍵・・・」
警備員「・・・?裏口の鍵はどれだっけ・・・?」
ザッザッザッザッ・・・・
警備員「『青』の鍵だよな・・・青、青・・・青い鍵」
警備員「『青』って・・・何色だ?」
ザクゥッ!!!
警備員「・・・グハァッ!!!」
金髪男「何色でもいいよ・・・お疲れ」
警備員「・・・・・」ピクピク
金髪男「行こう」
女「ええ・・・その前に、死体を見られるとマズイわ」スッ
ジュワァァァァ!!!
女「行きましょう」
~徐所大学付属考古学博物館・教授室 PM10:58~
丈二「オヤジ?」
教授「おお、来たか丈二」
丈二「なにやってんだよ。居眠りして閉じ込められるなんてダサすぎるぜ」
教授「・・・む、ここんところ忙しかったからな。疲れが溜まってたのかもしれん」
教授「お前に鍵を預けておいてよかったよ、危うくここに寝泊りするハメになるとこだった」
丈二「鍵は使わなかったぜ。玄関開いてたぞ」
教授「なに?」
丈二「大丈夫か?ヤベーんじゃねえのここの警備」
教授「妙だな・・・」
教授「・・・!?」
丈二「?どうした?」
教授「今何か音が聞こえなかったか?ガラスを割るような」
丈二「いや、気付かなかったが・・・」
教授「展示室の方からだ、行って見よう」
丈二「オープン前日だぜ、もう泥棒かよ?」
タタタタタタ・・・・
~徐所大学付属考古学博物館・展示室 PM11:00~
金髪男「これか・・・オラッ!」バリーン
金髪男「・・・おおっ、鳴らねー」
女「ぬかりはないわ・・・それより」
金髪男「?」
女「誰か来る」
金髪男「なに?誰もいないんじゃあなかったのか?」
女「警備員が残ってたのかもね・・・さっさとそれ持って。消えましょう」
バターン!
丈二、教授「!!!」
女「・・・チ、めんどくさい」
丈二「おい!何してんだお前ら!」
金髪男「どうする?」
女「決まってる。殺して」
金髪男「チョリース」
教授「警備システムが作動してない・・・!?」
丈二「さっさと通報しろよ!行くぜオラァッ!」ダダダダダ!
ガシィッ!
金髪男「うおッ、こいつッ」
丈二「警察がくるまで大人しくしてもらうぜッ!」
金髪男「・・・は、放せ・・・うぜええぞクソおおおお」ザクゥッ!
ブシュウウッ!
丈二「!!? ガハッ」
丈二「い、いた・・・・ああ」ドクドク
丈二「ぐ・・・・・っ」
女「!? ちょっと、まさか『ナイフ』で刺したの!?」
金髪男「う・・・て、手違いだッ!こいつ、うぜえから!」
丈二「・・・う、うが・・・」
教授「丈二!」
金髪男「大丈夫だろ!?どうせこいつは無理だ!『適応』なんぞできねえッ!早く行こう!」
女「最低すぎるわ・・・『ナイフ』を使うなんて!」
教授「あああ、丈二!丈二!」
丈二「・・・・」
女「クソッ、仕方ない・・・」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
女「目撃者は残しておけないわよ」
金髪男「わかってるさ・・・」
ガシィッ!
教授「ぐ・・・(な、何だ・・・何か・・・『見えない力』が私の頭を掴んでいる・・・!)」
金髪男「わりぃなオッサン」ギリギリギリギリギリ
教授「うわああああああああああああああああああああああああああああ」
金髪男「死んでもらうぜ」
グシャアアアアアアアアアアアアッ!
丈二(・・・・・・・・・・・)
丈二「・・・う」
ズリズリズリ・・・
丈二「・・・ぐっ・・・」
丈二「・・・オ、オヤジ・・・・!」
ググググッ・・・
女「血は拭いたわね?」
金髪男「ああ、大丈夫だ 新品みてえだぜ」
女「よし、行きましょう・・・ ・・・!」
金髪男「!? な・・・」
ググググッ・・・
丈二「・・・う、ぐううう」ハァハァ
金髪男「ウソだろ・・・まさかコイツ」
女「超厄介ね・・・」
女「私は先に行く!さっさとそいつを始末して!」タタタタタタ・・・
金髪男(出すしかしない、『スタンド』を!)
ドバァァァァン!
金髪男「クソが、死んでろおおおおお」ゴオオオオオッ
丈二「!・・・」スッ
ベキィッ!
丈二「・・・ぐッ・・・!」ドサァッ!
金髪男(!? 今『防御』の構えを取りやがった!)
金髪男(くそッ、やっぱりコイツ、見えてやがる!)
グググッ・・・
丈二「・・・ハァー、ハァーッ」
金髪男(最悪だ・・・こんなやつに・・・『スタンド』がッ!)
丈二「ガハッ!!」ビチャビチャ
金髪男(あの吐血量・・・大丈夫だ、イケる!殺れる!)
金髪男「終わりだッ!死ね!」ゴオオオオオオオオッ!
丈二「・・・・・」
ドゴォォォン!
・・・・・・・・
・・・・・・しーん・・・・・・
金髪男「・・・・?」
金髪男(!?、?! 何だ・・・?消えた・・・?どこへ行った?)
・・・ズズッ
丈二「・・・・」ヌッ
丈二「オラァッ!」ベキィッ!
金髪男「! ぐぎゃあああああッ!!」
金髪男「あ、足が!足がぁっ!こッ、このブタ野郎ッ!」ブオオン!
スカッ
しーん・・・
金髪男(な、何だ・・・?またいない、どこへ消えたんだッ!?)
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
金髪男(いやそれより・・・やつはどこから攻撃を?俺の脚を狙った!?)
・・・ズズズズズ
丈二「・・・・」ヌッ・・・・
金髪男「・・・!」
丈二「オラァッ!!!」バキィッ!
金髪男「ぶぐううううううううッ!!」ブシャアアアアア
金髪男(・・・み、見えた・・・!ヤツの体が『血』から出てきた、『血溜まり』から!)
金髪男(そして俺を殴ったあと『血』へ入っていった!間違いない、『血』に自由に出入りできる能力ッ!)
丈二「・・・・」
金髪男(末恐ろしい能力だぜ・・・だが正体がわかればなんてことはねえ!)ビリビリィッ!
金髪男「ふふ・・・へへへ」ずりずりずり
金髪男「どうだクソ野郎ッ!『血』を拭いてやったぜッ!お前はもう出て来れねえ!」
金髪男「『血』の中はどうなってんのか知らねぇーけどよぉーッ、窒息でもするがいいぜ!」
しーーーーーーーーん
金髪男「ハハハッ!くたばったか!」
・・・・ヌッ
丈二「いや、ここだよ」
金髪男「!!!!」
金髪男(な、なにィ~ シャ、シャンデリアから・・・上から)
丈二「最高の気分だぜェ~ッ 雑魚を見下ろすのはよぉ~ッ!!」
丈二「オラァァァァァァッ!!」
ドグシャアアアアアアア
金髪男「ぶげェェッ!!!」
ドゴーン!!
丈二「・・・ハァッ、ハァーッ」
金髪男(何故だ・・・赤色のシャンデリアガラスから・・・血がガラスに付いていたのか・・・?)
金髪男(・・・!『赤色』)
金髪男(そうか・・・ヤツは『赤色』に!『赤色のもの』に出入りするのかッ!)
金髪男「・・・くくっ」
丈二「・・・?」
金髪男「ぐっ・・・ふふ、『血』でなくて良かったよお前の能力が・・・『赤色』で」
丈二「・・・・なに?」
金髪男「わりぃが俺の『スタンド』とは最悪の相性みてえだぜ・・・てめえの『スタンド』はな」
丈二(『スタンド』・・・この能力のことか?)
金髪男「『ゼブラ・ヘッド』ッ!!」
ドバァァァン!
丈二(人が出てきたぞ)
ジャラジャラジャラジャラジャラジャラ・・・・
金髪男「コイツの『鎖』は効くぜ!オラァァァァァッ!」ブオン!
丈二(鎖!?くそ、避けきれねえ!)バチィィィン!
金髪男「やっと出したな・・・それがてめーの『スタンド』か・・・」
金髪男「咄嗟に防御したのは正しい判断だ・・・だが鎖に触れたそのとき!『ゼブラ・ヘッド』の能力は発動した!」
丈二「!?・・・・(な、なんだこれ・・・)」クラクラクラ
丈二(色が・・・!わからねえ・・・・)
金髪男「『ゼブラ・ヘッド』の鎖は相手の色彩感覚を奪う!お前には今見えてねえハズだ、『赤色』がな」
丈二「・・・・・!」
金髪男「1分間だけだけどなァー」ベコォォッ!
丈二「うげえぇッ!!」
金髪男「1分ありゃあ十分だぜえ てめーを殺すのはよぉーッ」
丈二「・・・ぐっ・・・オラァッ!」シュバシュバッ!!
スカスカッ
金髪男「全然見えてねえみたいだな、俺はここだぜ?」
ドコォォォッ!
丈二「・・・・!うぐおお」
金髪男「自分で吐いた血がどこにあるかも見えねえ、『赤』に逃げ込むのは不可能だな」
ドコォォォッ!
丈二「・・・・!!」
金髪男「くくく・・・パンチ力じゃねえ、結局は頭さ」
金髪男「オラァァ!」バリーン
金髪男「シャンデリアは破壊した!もうこの部屋にお前が入り込む場所はねえ!」
丈二「・・・・・」フラフラフラフラ・・・・
金髪男「情けねえぞ、敵に背を向けて逃走か?」
金髪男「オラァッ!」ドコオオオオオッ!
丈二「ガバッ!!!!」ブシャアアアアアアアアア
ドサッ
金髪男「雑魚が焦らせやがってよ」クルッ
・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・ズズッ・・・
金髪男「!!!」クルッ!
しーーーーーん
金髪男「!? いない!『血』に入ったのか!」
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
金髪男(見えなくてもわかるようにわざと『血』を壁にぶちまけたのか!?)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
金髪男(だがどこから出てくる気だ、壁の『血』以外の『赤』は見えないハズッ!)
・・・ヌッ
金髪男「・・・・!な、なにぃいいいい」
ズズズズズズ・・・
丈二「お前が壁の血を見てくれればそれでよかった・・・瞳に『赤』が映るからな」
金髪男(俺の目から・・・『シャンデリアのガラスの破片』がッ!)
丈二「『体』は出せないが『破片』なら・・・瞳からでも十分出せる、小さいからな」
ギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコギコ
丈二「やっぱり雑魚はお前だぜ・・・」
ザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザクザク
金髪男「うわあああああああああああああああああ」
丈二「死ね」
ブシャァァッ
・・・・・・・・・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
丈二「・・・・色が戻ってきたぜ」
ツカツカツカツカ・・・
丈二「・・・オヤジ」
丈二「・・・・くそッ」
丈二「くそぉぉぉッ・・・・!」
~???? ???~
ガチャ
女「遅い しっかり始末できたんでしょうね?」
女「!!」
ドバァァァーン!
丈二「ハァ・・・ハァ・・・」
女「まさか・・・アイツ、やられたの・・・?」
丈二「出せよ・・・『スタンド』を、ぶちのめしてやるからよ」
女「・・・」
女「私とやるの?無理よ、6秒以内で殺せるわ。あなたなんて」
丈二「黙れッ!お前らが殺したのは・・・俺のオヤジなんだぞッ!」
女「・・・」
丈二「俺の目の前で・・・よくも・・・『ナイフ』なんてくれてやったのに、なんで殺しやがったんだ!」
女「・・・仮に私を殺したところで、お父さんは生き返らないわ」
丈二「それは生きてたって同じことだッ!なら殺した方が得だぜ!」
女「でも言葉を交わすことならできる」
丈二「!」
女「もう一度彼と話したい?最後の別れを?ならついてきなさい」
~都内某所 ???~
丈二「どこへ行く?」
女「着いたわ」
ガチャリ
丈二「ここは・・・」
女「私達のアジト」
男1「・・・・・・・・」
男2「・・・・・・・・」
男3「・・・・・・・・」
丈二(痛いほどの視線を感じるぜ・・・だがそれだけじゃない、この威圧的な空気は・・・)
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
???「やあ、君か 『ゼブラ・ヘッド』を倒した『スタンド使い』は」
丈二(この威圧感・・・!間違いない、こいつが『頭』だ!)
女「彼は私達のリーダーで、『阿部さん』と呼ばれているわ」
丈二「『阿部』?本名か?」
阿部「記号みたいなものさ、リーダーと呼ばせるのは気恥ずかしくてね・・・よろしく城嶋 丈二。」
丈二「・・・俺は挨拶しにきたんじゃない、オヤジと話をさせろ!」
阿部「・・・わかってるよ だが話をするには条件がある」
丈二「!?」
阿部「それは丈二、君がわれわれの『チーム』に参加することだ」
丈二「・・・なめてんのか?さっさとオヤジに合わせろ」
阿部「君は強い・・・資格十分だ。俺達とともに働いてもらいたい」
丈二「ふざけやがって、いいから早くしろよ 殺すぞ」
阿部「君に俺は殺せないよ・・・隣の彼女を倒すことだって無理だろう」
女「・・・・」
阿部「君が少しでも素振りを見せたら2秒で跡形も無く消されるぞ?彼女にな」
丈二「なに?」
阿部「なんなら君をこの場で処刑してやったっていい。俺達の仲間を殺したんだからな。
だが俺達は常に有能な人間を求めてる。君のその能力を買ってやろうと、そう言ってるんだ」
丈二「・・・・」
阿部「俺達に協力して父親と会うか、死ぬか。君が決めろ」
丈二「・・・・・・・・」
丈二(こんな奴らの・・・仲間になるのか?親父を殺した連中の・・・『犯罪者』どもの・・・)
女「・・・・」
阿部「さあどうする!」
丈二(・・・・・・・・!)
ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドド
丈二「・・・・・」
丈二「・・・・何を・・・すればいいんだ?」
阿部「・・・嬉しいよ丈二。君は『仲間』になる、そんな予感がしてた。」
丈二「・・・・・」
阿部「この『ナイフ』・・・これは北極から持ち込まれたモノだ」
阿部「何故こんなモノが北極で発見されたのか?それは俺も知らない。だが少なくとも『5本』・・・これは存在している。」
丈二「なんなんだその『ナイフ』は 何故そんなものを集めてる?」
阿部「俺に話す義務はないし、君もそれを知る権利はない。」
丈二「・・・」
阿部「われわれは『5本』内の『2本』を確保していた。だが・・・」
丈二「だが?」
阿部「一つ盗まれてしまってね。・・・裏切り者の手引きによって。君には奪われた『ナイフ』を取り返してもらいたい。」
丈二「それが仕事か?」
阿部「そうだ」
丈二「いいだろう、『ナイフ』は取り戻す、ただし・・・」
阿部「?」
丈二「俺はお前らの『チーム』じゃない。仕事はこれだけだ。終わったら親父と話をさせろ。」
阿部「・・・いいだろう、では早速彼女と組んで仕事に取り掛かってもらいたい」
丈二「一人で十分だ」
阿部「そうはいかない。一時的だが仕事の間は君も『チーム』の一員だ。」
阿部「われわれは『チーム』での行動を基本とする。それに・・・」
阿部「『虹村 那由多』・・・彼女は必ず君の助けになる。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ
那由多「・・・・・・・・・」
丈二「・・・・・・・」
那由多「よろしく、城嶋 丈二。」
丈二「・・・アンタの助けは必要ない。俺と、この『アークティック・モンキーズ』が仕事を終わらせる」
那由多「『アークティック・モンキーズ』・・・?」
丈二「俺の『スタンド』だ。アンタには関係ないが」
那由多「・・・ふふ、そう。『‘‘北極猿’’』ね・・・」
丈二(『協力』だと?クソくらえだぜ、必ず報いを受けさせてやる・・・!)
~都内某所 ???~
ピピッ、ピピッ!
男「!きた!きましたッ!『潜入成功』の合図です!」
???「・・・成功したか」
男「『城嶋 丈二』・・・やはり彼に頼んだのは正解でした」
???「レプリカの準備は?」
男「ばっちりです。5本分、用意しました。」
???「よし、では城嶋にレプリカを引き渡し、すぐさま作戦開始だ」
男「了解!」
???「『ナイフ』は渡さない・・・奴らを叩き潰すッ!」
第1話 終了
使用させていただいたスタンド
No.113 | |
【スタンド名】 | アークティック・モンキーズ |
【本体】 | 城嶋 丈二 |
【能力】 | 赤い色のものに出入りできる |
No.60 | |
【スタンド名】 | ワンステップフォワード |
【本体】 | 須藤 |
【能力】 | 範囲内のすべての者の歩行時に足跡が出現し、地雷になる |
No.65 | |
【スタンド名】 | ゼブラ・ヘッド |
【本体】 | 金髪男 |
【能力】 | 鎖で殴られた相手は色の区別が付かなくなる |
当wiki内に掲載されているすべての文章、画像等の無断転載、転用、AI学習の使用を禁止します。