遠坂時臣＆ランサー - 二次キャラ聖杯戦争OZ Re:visited | アウターゾーン聖杯

　パラディウム・シティにおける経済の中心地、センターロード街。
C区とD区の中間に位置する場所には、とある高層の本社ビルが建てられている。
当の組織名は「Gerd」。パラディウム・シティの中でも有数のコングロマリットを前身とする組織である。
影響力は他企業や都市にまで及び、テロ事件が多発する現在でもなお、急速な拡大を続けていることが話題を呼んでいる。

　その社においてトップを補佐する副社長もまた、聖杯戦争のマスターであった。
新しく就いた副社長は商才に恵まれた実力者だけあり、順応することも難はなかった。
当初は前身の組織で幹部としての役割を与えられていた様だが、
新社長を中心とした唐突な交代劇を経て、早々に乗っ取ることを務める。
その後も、人脈においても都市の有力者にまで強い関係性を持つなど手腕を振るい、組織に貢献していた。

　なお、この副社長の名は、遠坂時臣という者らしい。

「次のご予定はいかがなさいますか。王よ。」

　時臣は、目の前にいる社長を王として忠誠を誓う様に仕えていた。
フロア一面もある社長室の椅子に悠々と腰かけているのは、彼が契約したサーヴァントである。
230mもある長身に褐色の肌、強靭な体付きと気迫を持つ巨漢であり、王者の風格を感じさせるオーラを放っていた。
真名は、ガノンドロフ。ハイラルと言われる王国において、魔王として君臨した反英雄として語られている。
　このガノンドロフこそが、現在のGerdにおける社長だ。
表向きな要因として時臣の商才も関わっているが、世界に来て早々に急進的な交代を成し遂げ、
内外問わず、支配を拡げているのはガノンドロフの知略とカリスマ性、そして魔術による洗脳によるものだ。
得体の知れない新参者でありながらも、誰一人として異論を唱える者はおらず、飲み込まれる様に服従している。

「『キャッスル』とやらの調査も進めろ。陣地にするには良いからな。」
「はっ、承知いたしました。」

　ガノンドロフは地図のA-7 にチェスの駒を置くと、時臣はその従順に命令を聞き入れた。
この時臣もまた、既にガノンドロフの洗脳を受けており、王に従える臣として服従させている。
彼は、まだ召喚されて間もない時に隙を突かれたのであった。
ガノンドロフとしても時臣が有望とは感じられず、下手に令呪などを使われるよりも、
早々に見切りを付け、マスターを自身の傀儡として操った方が良いと判断したまでのことだ。
　陣営の主な方針は、都市の支配である。都市を裏から支配していき、戦略的優位性を取ることが狙いなのだ。
ランサーとしての彼は直接戦闘よりも集団戦寄りな戦力なため、元となる社会を有利に扱うことが戦いに適している。

「王よ。これより15:00ほどに社内会議があります故、先に失礼させていただきます。」
「……そうか。では、下がれ。」
「はっ、では。失礼致します。」

　時臣は一度時計を見ると次の会議のために、ガノンドロフがいる社長室を後にした。
ガノンドロフは椅子を翻して席を立つと、背後のカーテンウォールに映る光景を見渡した。
　一つはビッグアイ。赤黒い外壁に目玉の様なデザインが施された高層ビルである。
かつて一城の持ち主であったガノンドロフから見てもこのビルの強度は非常に高いことが分かり、
いずれ拠点として手に入れ、聖杯戦争のために有効活用するのもありかと考えていた。

　もう一つはB-6からB-7に当たる方角。通称「辺獄」と言える地域である。
時臣が知り得た情報によればNPC達の自殺の名所の様で、昨今のガラクシアテロと似通った点を睨んでいた。
実際、ガノンドロフも試しに偵察用の魔物達を放ったが、やはり倒されたか帰ってきていない。
故にガラクシアの拠点か何かしらの重要地点、もし違ったとしても聖杯戦争に関係する場と目星を付けているのである。
ガラクシアはガノンドロフにとっても排除しておきたい目障りな障害。いずれ向かうことを踏まえ、その地を見ていた。

　ガノンドロフの行うことは聖杯戦争においても変わらない。それは力で我が物にすることである。
この世を支配する。戦略として利用するために。無力な都市関係者を突くことは非常に容易い。
ガノンドロフは不敵な笑みを浮かべ、これより支配を目論む都市の光景を見ていた。

【クラス】
ランサー

【真名】
ガノンドロフ＠ゼルダの伝説

【出典】
ゼルダの伝説

【性別】
男性

【属性】
混沌・悪

【パラメーター】
筋力B　耐久A　敏捷A　魔力B　幸運D　宝具B+

【クラススキル】
対魔力：B
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。

【保有スキル】
邪智のカリスマ：B
国家を運営するのではなく、悪の組織の頂点としてのみ絶大なカリスマを有する。
ガノンドロフの悪性カリスマはB。
ハイラル以上に進出することはなかったため、規模は一国ほどに限られる。

魔術：B
基礎的な魔術を一通り修得していることを表す。
キャスタークラスでの召喚でないので大規模な魔術を行使することはできないが、
洗脳や空間転移、空中浮遊といった小規模な魔術は行使することができる。

不屈の意志：B
あらゆる苦痛、絶望、状況にも絶対に屈しないという極めて強固な意思。
肉体的、精神的なダメージに耐性を持つ。
ただし、幻影のように他者を誘導させるような攻撃には耐性を保たない。
封印されてもなお諦めることなく、復活の時を待ち続けていた。

【宝具】
『妖覇の眷種（ファミリア・ガノンドロフ）』
ランク：B　種別：対軍宝具　レンジ：1～99　最大補足：1000人
自身が配下とした魔物達を召喚する宝具。
召喚できる魔物は霊基の時期を基準とし、このガノンドロフは「時のオカリナ」の時期を中心としている。
汎用個体と名有個体の2種類があり、汎用個体は少量の魔力でも呼び出せるが、
名有個体は3倍の魔力を必要とする。
なお、名有個体の場合、本来の魔物よりも数段劣化したものに当たる。
魔物達は現地に湧き出る魔力の吸収、もしくは魂喰いをする形で現界し続ける性質を持ち、
倒されるか魔力を得られなくなると消滅する。

『力源一器・神世写鏡（トライフォース・オブ・ディン）』
ランク：A　種別：対人(自身)宝具　レンジ：-　最大補足：1人
かつて手中に収めた“力のトライフォース”を模した宝具。
小規模な魔力炉として働き、ランサーは宝具の効力によって、一定量の魔力を供給し続ける。
この魔力量は、契約破棄されたとしてもCランクの「単独行動」と
同様のエネルギーが確保できるほどの量に相当する。
だが、再現した宝具であるため、実際のトライフォースと違って供給は無限ではなく、
また破壊や大量の消費による限界が来てしまえば、この宝具も機能しなくなる。

『賊は地の果てに魔猪となりて（ディザスター・ガノン）』
ランク：A+　種別：対軍宝具　レンジ：2～50　最大補足：100人
真名開放によって巨猪の化身「魔獣ガノン」へと変貌し、魔力を伴った突進を行う。
変身は一時的になり、魔力を使い切り経過すると通常のガノンドロフへと戻る。
この状態では「対魔力」はAにまで上昇、さらに備わった不死性により如何なる攻撃を受けても無効化する。
ただし、「魔物としての性質」、「神器による効力」、「不死性」などを曲げる（突いた）攻撃などは
その限りではなく、十分通用する。
また、急所である尻尾にのみ効果が及んでいないため、その部分のみダメージを与えることはできる。

【weapon】
「トライデント」
「ゼルダ無双」で使われている武器。
ゲルド族に伝わるとされている雷の魔力を宿した三叉の長槍。
自在に操ることも可能で、槍を投げてブーメランのように扱うこともある。

【人物背景】
ハイラル王国の支配を企み、魔族を統一して勢力を築き上げた大悪党。
従順な振りを見せてハイラル王に仕えていたが、時を見計らい、クーデターを起こし王を謀殺。
さらに時の扉を開いたリンクに続いて、聖地へ侵入したことで力のトライフォースを手に入れる。
その後、7年間ハイラル全土を暗黒の世界に変え、残りのトライフォースを得るべく
暗躍していたが、成長したリンクによって敗北。
力のトライフォースが暴走したことで魔獣へと変貌してしまったが、
マスターソードを有するリンクの下で敗北を喫し、殺すことができないがために封印されることとなった。
その後、話は分岐していくつものの時間線に分かれていくが、
いずれもその時代のリンク達の手によって倒されている。

女性しかいないゲルド族において100年に1度の周期で生まれた唯一の男性。
盗賊の王として弱肉強食な掟の下で生きてきたが故に、強大な力を信条に置き、
力によって欲しいものを手に入れようとする野望を根底に持つ。
目的のために行動を見越して他者を利用する狡猾さがあり、野望実現にかける謀略にも長けている。

晩年、彼自身の口から語られた話よると野心の大本は、過酷な砂漠で生まれ育ったが故の憧憬であったという。
彼が本当に欲しかったもの。それは他でもなく、死を運ばぬ風であった。

【サーヴァントとしての願い】
聖杯の力を使い、ハイラルを含めた世界を支配する。

【方針】
時臣を傀儡として操り、戦略として都市の支配を進める。
序盤は召喚した魔物達を使い、陣営の攻撃や情報収集などを行わせる。
魔物達が行うNPCの魂喰いついては当面は抑制させるが、
状況次第では構うつもりはない。

【把握媒体】
ゲーム「ゼルダの伝説　時のオカリナ」及び「ゼルダ無双」をご参照ください
某動画サイトでもプレイ動画が上がっているかと思います。

【マスター】
遠坂時臣＠Fate/Zero

【出典】
Fate/Zero

【性別】
男性

【能力・技能】
「魔術師としての技能」
特筆した点こそないが、魔術師として優秀な技能を誇っており、
自身の属性たる炎の魔術は魔術師の中でもトップクラスの威力・制御性を誇っている。
遠坂家伝来の技術として宝石魔術にも長けているが、凛の様な使い捨て戦法はしない。

【weapon】
「杖」
大粒のルビーを先端にはめ込んだ魔術礼装。
ルビーには彼が生涯をかけて練成してきた魔力が封入されている。

【人物背景】
由緒正しき魔術師として根源到達を目指す遠坂家の五代目当主。
魔術師として生まれ落ち、生涯の目的と見定めた信念や行動を全うすることに疑いはなく、
そのために冷酷かつ非情な選択を取る鉄の意志を持つ人物。
魔術師としての資質は凡庸であり、故に必要とされる数倍の修練と幾重もの備えを積み重ね、
実績を築き上げた努力家のエリートであり、
揺るぎない自負と威厳を備えた優雅な振る舞いから「本物の貴族の生き残り」とも言われる。
ただ、肝心なときに足元を疎かにしてしまううっかりさんであることは否めない。

魔術師の中では珍しく家庭人で、魔術師らしく偏った考えになるが、
娘である凛や桜の未来を案じ、結果の成否や本人の意思がどうであれ、
安定的な決断を下すなど、父親としては真っ当な情を持つ面もある。

第四次聖杯戦争ではアーチャー「ギルガメッシュ」を召喚し、アサシンのマスターとして
言峰綺礼を幕下に加えるなど策謀を練って挑むことになったが、
現在の彼は第四次聖杯戦争に参加する前の時空から参加している。
これから先の話において離反されることも知らず、言峰綺礼が何故あの様になってしまったのか知る由もない。

【マスターとしての願い】
王「ガノンドロフ」への忠誠として聖杯を捧げる（本来の願いは魔術師として根源到達）

【方針】
王に付き従い、勝利のために尽くす。

【ロール】
企業グループ「Gerd」の副社長。

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