馬主データベース@Wiki
#6 野球と馬主
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コラム第6回
管理人です。今回のコラムでは、野球に関する馬主をひたすら列記していきます。プロ野球に限らず、学生野球や野球関連事業など、さまざまな観点からまとめていきます。ちなみに管理人は野球の知識がゼロどころかマイナスなので、野球での実績に関する説明はせいぜい球団を書くくらいしかできません。ご了承ください。
現役・引退プロ野球選手・監督
佐々木主浩氏
元横浜ベイスターズ(現横浜DeNAベイスターズ)所属、現在は野球解説者。「大魔神」の愛称で知られ、野球関連としての馬主としては最も活躍したと言っても過言ではない人物。代表所有馬はハルーワスウィート産駒のヴィルシーナ・シュヴァルグラン・ヴィブロスの3きょうだい。昔は「マジン」を冠名に使っていたりした。詳細は→佐々木主浩
新庄剛志氏
元阪神タイガース・元北海道日本ハムファイターズ所属、現在は日本ハム監督。「ビッグボス」の通称で知られる。地方競馬でのみ馬主となったことがあり、タノシンジョイという馬を所有。同馬は南関東で4勝を挙げた。
陳偉殷氏
台湾人選手でかつて日本の3球団(中日ドラゴンズ・千葉ロッテマリーンズ・阪神タイガース)に所属経験がある。現在は北米の独立リーグの球団に所属。2012年にJRAで馬主デビューしたが、愛馬ミチャエルはルメール・川田を背に4戦したものの未勝利。その後同馬は組合馬主・クレイベンチャーに名義移転しているが陳との関連は不明。
樋口正蔵氏
元南海ホークス(現福岡ソフトバンクホークス)所属、現在は合名会社樋口鐵工所の代表社員。父の樋口正一氏は日本馬主協会連合会会長を務めた。現役生活は順調だったが、家業引き継ぎのために現役引退。冠名は「バンブトン」で、代表的な所有馬に1977年の阪神3歳ステークスを勝ったバンブトンコート。
- 参考:“元プロ野球選手馬主”のパイオニア 南海黄金時代に活躍した俊足巧打の2番打者(デイリースポーツ)
三浦大輔氏
元横浜DeNAベイスターズ所属、現在は同球団の監督。「リーゼント」の冠名で知られ、オープン勝ちまで果たしたリーゼントロック号が現時点での最活躍馬となっている。
柳田悠岐氏
福岡ソフトバンクホークス所属の現役選手。馬主としては、初期にはレーシングネーム「Y'sレーシング」を用いていたが、現在は本名で登録されている。2024年に初出走を果たすも年内は未勝利、その後アクアプローヴァがデビュー戦で故障し安楽死という悲劇にも見舞われたが、2025年2月に初出走馬であるゴッドヴァレーが未勝利戦を制し、馬主初勝利となった。
吉井理人氏
現役時には複数の国内球団、メジャーリーグで活躍し、現在は千葉ロッテマリーンズの監督。地方・中央共に馬主で、2024年には浦和で7連対を果たしたリジンを中央へ移籍させた。
松谷竜二郎氏(同姓同名?)
元読売ジャイアンツ・元近鉄バファローズ(現オリックスバファローズ)所属、現在はスチールエンジ株式会社の代表取締役。同姓同名の人物が2024年から馬主となっている。本人か否かは不明だが、現在は実業家であるという点を踏まえると馬主資格を取得されている可能性は大いにあるといえる。
学生野球で活躍した馬主
浅井礼三氏
早稲田大学の野球部に所属し六大学野球で活躍。「100万ドルの名外野手」と謡われたが、プロには転向せず親戚筋の大昭和製紙株式会社に就職した。その後、系列会社の代表に就任した傍ら、大昭和製紙野球部の創設にも携わった。1985年に死去。馬主としてはヘキラクで1956年の皐月賞を優勝している。姉の夫の息子(義理の甥?)にはフジキセキやジャングルポケットの馬主として知られる齊藤四方司氏がいる。
高田喜嘉氏
北海高等学校在籍時に甲子園に出場。以降大学などで野球を続けていたかは不明。その後は不動産業や飲食業を手掛ける株式会社えぞ企画の代表となる。2022年に死去。「ケイエス」の冠名の馬主で、代表所有馬には1991年のスワンステークスを勝ったケイエスミラクルがいる。詳細は→高田喜嘉
その他
浦野和由氏
本業は北海道でデイサービスなどを運営する株式会社才谷屋の代表。その傍ら、道内の少年野球チームである砂川ファイヤーズの監督、および北海道の少年野球の振興を目的とした北海道チャンピオンシップ協会の役員も務めている。馬主としては中央競馬での初所有馬であるキミノナハマリアが活躍中である。
小谷野宗靖氏
2024年に中央の馬主資格を取得した新興馬主。父がロッテオリオンズ(現千葉ロッテマリーンズ)に所属していた得津高宏氏であるほか、代表を務める株式会社ケーダッシュセカンドでもスポーツに関する事業を中心に扱っており、同社は茨城県の独立リーグ・茨城アストロプラネッツのオーナーとなっている。
菅野隆志氏
息子が、元読売ジャイアンツ所属で現在はメジャーリーグで活躍している菅野智之氏。義理の兄(妻の兄)には読売ジャイアンツで監督を務めた原辰徳氏がいる。自身の本業は都内で不動産業を手掛ける株式会社ワイズ都市開発の代表で、東海大学付属相模高等学校、法政大学在学時に選手としてプレーしていた。馬主としては2024年にカリーンが未勝利戦を制し初勝利。
永田雅一氏
大映株式会社の代表として活躍した日本映画界の大物であり、馬主としても「幻の馬」トキノミノルを所有していたことで知られる。球界とも大きな関わりがあり、現在の千葉ロッテマリーンズに繋がっている大映ユニオンズのオーナーであった。詳細はWikipediaの、同氏野球との関わりの項をご覧いただければ...
長山尚義氏
2020年代に障害で一時代を築いたオジュウチョウサンのモノ言う馬主として有名な人物。本業や親族は特に野球とは関連がないが、学生時代までは野球に勤しみ、法政第二高等学校在学時には野球での活躍も志していたものの、父の死去により会社を継がなければならず断念したという経歴がある。また法政二高~法政大で同窓生であったアマチュア野球選手で、プロ野球のスカウターとして著名だった山本泰と親しく、一口馬主としての相馬眼に優れていた長山が、山本を社台サラブレッドクラブで募集されていた「スタセリタの2014」、のちのソウルスターリング(2017年オークスなどGⅠ2勝)の出資に導いたこともある。詳細は→長山尚義
堀川三郎氏
「クレスコ」の冠名で知られ、2011年の京都新聞杯を勝ったクレスコグランドや2024年の宮崎ステークスを13番人気で逃げ切ったクレスコジョケツなどを所有。本業はピッチングマシンやバッティングセンターで用いられる備品などを専門に取り扱うキンキクレスコ株式会社の会長。工場や直営のバッティングセンターも経営している。詳細は→堀川三郎
山住勲氏
株式会社ニッシンホールディングスの名義でエエヤン、シランケドなどを所有する馬主。叔父(恐らく母方?)に選手・監督双方で活躍した金田正一氏がいる。本業は製造業の日伸工業株式会社代表で、野球とはあまり関係がない。詳細は→山住勲
番外編
戸川大輔氏
元西武ライオンズ所属。実家がモーリスなどの生産牧場である戸川牧場。現役引退後の2025年にノーザンファームへの入社が報じられ、将来実家の牧場経営を引き継ぐにあたって必要となる経験やノウハウを培うものであると考えられる。本人が現時点で馬主資格を取得しているわけではないので、番外編とさせていただいた。
同姓同名
野球関係者と同姓同名の栗山英樹氏、近藤健介氏、山本昌氏(Yama'sレーシング)が現役の馬主にいるが、いずれも同姓同名の別人であることが確定している。
- 侍ジャパン監督と同姓同名の栗山氏はウィナーズサークルなどで知られる栗山牧場の関係者。
- ホークスの現役選手と同姓同名の近藤氏はオーナー本人が否定(所有馬アサガクルのnetkeiba掲示板など)。
- ウマ娘にも登場した元中日ドラゴンズで野球解説者と同姓同名の山本氏は、球界の山本氏が熱烈な競馬ファンでシャフリヤールなどに出資する一口馬主でもあることから本人ではないかと噂されていたものの、球界の山本氏側がnoteで明確に否定されている。→「先日のセレクションセール以降、私が馬を購入した、馬主になったという情報がまことしやかに囁かれていますが…そのような事実はございません(笑)。(中略)購買者も同姓同名とあっては、そう思われても無理もないと思いますが、私ではありません」