シュレーディンガーの猫? ◆ZtzLZ6i8bM
きっかけは些細な一言だった。
「そういえば貴方のデイパックには何が入っていたんですの?」
――それがあの事件の始まりだった。
「えっと“『儀式』を円滑に進行させるためにランダムで配られた様々な品”だっけか。俺のは……まあ、なんというか……」
「妙に歯切れが悪いですわね。そんなに役に立たない物でしたか?」
「いや寧ろ逆」
「ん?」
「……うん、これなんだ」
「妙に歯切れが悪いですわね。そんなに役に立たない物でしたか?」
「いや寧ろ逆」
「ん?」
「……うん、これなんだ」
そう言って海堂がデイパックから取り出したのは一枚の紙。
よく見るとその紙には別の紙切れが貼ってある事が分かる。
ちなみにこれが海堂の唯一の支給品である。
よく見るとその紙には別の紙切れが貼ってある事が分かる。
ちなみにこれが海堂の唯一の支給品である。
「なんですの、この紙は?」
「いや、紙じゃなくて紙切れの方。裏の説明書きによると『名前を書いた相手が40秒後に心臓麻痺で死ぬノートの切れ端』だとさ」
「……それ本当ですの?」
「いや、いくらなんでも名前書くだけで相手が死ぬとか。どこまで信じていいんだこれ」
「いや、紙じゃなくて紙切れの方。裏の説明書きによると『名前を書いた相手が40秒後に心臓麻痺で死ぬノートの切れ端』だとさ」
「……それ本当ですの?」
「いや、いくらなんでも名前書くだけで相手が死ぬとか。どこまで信じていいんだこれ」
最初はこれを使って村上も脅せるかと思ったが、実際に使えるかどうか分からないのでその案はすぐに却下していた。
だがルヴィアは既に海堂の言う事などほとんど聞いていなかった。
だがルヴィアは既に海堂の言う事などほとんど聞いていなかった。
「つまりこの紙切れにミス・トオサカの名前を書けば、私の勝利は確実……(ニヤァ)」
「まあ、これが本当なら遠坂って奴は40秒後には……って、おいちょっと待ったあああああ!?」
「まあ、これが本当なら遠坂って奴は40秒後には……って、おいちょっと待ったあああああ!?」
そこで海堂は気付いた。
オルフェノクも真っ青な俊敏な動きでルヴィアが紙切れを掠め取っている事を。
そして流れるように鉛筆で一人の名前を書いている事を。
一仕事終えたルヴィアの手元の紙切れには名前が一つ書き記されていた。
オルフェノクも真っ青な俊敏な動きでルヴィアが紙切れを掠め取っている事を。
そして流れるように鉛筆で一人の名前を書いている事を。
一仕事終えたルヴィアの手元の紙切れには名前が一つ書き記されていた。
『遠阪凛』と。
「うふふ、これで私の勝利は確実ですわ」
「おい、これ間違っているぞ」
「え?」
「俺もこの手の間違いはよくやったなあ」
「あ、貴方に言われずとも元より――」
「ほらここ。遠坂の『坂』の字が微妙に……正しくはこうだな……」
「おい、これ間違っているぞ」
「え?」
「俺もこの手の間違いはよくやったなあ」
「あ、貴方に言われずとも元より――」
「ほらここ。遠坂の『坂』の字が微妙に……正しくはこうだな……」
そう言いつつ海堂はボールペンを走らせて名前を一つ書き記した。
『遠坂凛』と。
「よし、書けt……ぶへ!?」
「ちょっとなに本気で書いているんですか!? 本当だったらどうするんです!?」
「す、すまん、ついノリで……って、先に書いたのはルヴィアじゃ痛てえええええ!!!!!」
「あれはちょっとした憂さ晴らしと云うか、勢いと云うか、それに名前もわざと間違えたんです!
……第一ミス・トオサカをこんな手段で葬っても私としては――」
「え、わざと? それより後半の方がよく聞き取れぎゃあああああ!!!!!?????」
「ちょっとなに本気で書いているんですか!? 本当だったらどうするんです!?」
「す、すまん、ついノリで……って、先に書いたのはルヴィアじゃ痛てえええええ!!!!!」
「あれはちょっとした憂さ晴らしと云うか、勢いと云うか、それに名前もわざと間違えたんです!
……第一ミス・トオサカをこんな手段で葬っても私としては――」
「え、わざと? それより後半の方がよく聞き取れぎゃあああああ!!!!!?????」
今更だが、海堂は現在進行中でルヴィアにプロレス技を掛けられていたりする。
ある意味羨ましい光景だが、当人にとっては降って湧いた災難でしかない。
ある意味羨ましい光景だが、当人にとっては降って湧いた災難でしかない。
「はっ、そんな事よりも早く名前を消さないと……って、なんでボールペンなんですか!」
「知らねえよ! 文句なら全員にそれ配ったアカギの野郎に言えよ!」
「ああ、もう! 貴方の責任なんですから早く何とかしなさい!」
「無茶苦茶言うな! くそっ、あ、そうだ! こういう時は燃やしちまうに限る! 火、火、火ィ!?」
「知らねえよ! 文句なら全員にそれ配ったアカギの野郎に言えよ!」
「ああ、もう! 貴方の責任なんですから早く何とかしなさい!」
「無茶苦茶言うな! くそっ、あ、そうだ! こういう時は燃やしちまうに限る! 火、火、火ィ!?」
海堂はルヴィアに急かされるままに火を起こせる道具を探すべく、二人分のデイパックの中身を地面にぶちまけていた。
正直とばっちりもいいところだが、実際に名前を書いたのは海堂なので半ば自棄だった。
正直とばっちりもいいところだが、実際に名前を書いたのは海堂なので半ば自棄だった。
「これじゃなくて……あれでもないし……」
地面にぶちまけた品々を必死に探る海堂。
地面にぶちまけた品々を必死に探る海堂。
ペットボトルに入ったミネラルウォーター。
パン。
懐中電灯。
名簿。
地図。
デバイス。
鉛筆・ペン数本と消しゴムと大学ノート。
何か小箱のような物。
豪勢な剣。
パン。
懐中電灯。
名簿。
地図。
デバイス。
鉛筆・ペン数本と消しゴムと大学ノート。
何か小箱のような物。
豪勢な剣。
見事に火を起こす物はなかった。
「だあ、なんで懐中電灯なんだよ! ランタンだったら燃やせるのに!」
こうして悩んでいる間にも時間は刻一刻と経っている。
このままでは結果的に遠坂凛を殺した犯人は海堂になってしまう。
正直こんな馬鹿な事件で誰かを殺してしまうなんて御免だ。
そうならないようにしたいが、燃やす以外に紙切れを消滅させるなんて――
このままでは結果的に遠坂凛を殺した犯人は海堂になってしまう。
正直こんな馬鹿な事件で誰かを殺してしまうなんて御免だ。
そうならないようにしたいが、燃やす以外に紙切れを消滅させるなんて――
――ボゥッ
「へ?」
一瞬辺りが明るくなった。
その原因が何かと見てみれば、それは一枚の燃え落ちる紙切れ。
そして海堂の視線の先には、片手に先程地面にぶちまけた小箱のような物を持ったルヴィアが立っていた。
その原因が何かと見てみれば、それは一枚の燃え落ちる紙切れ。
そして海堂の視線の先には、片手に先程地面にぶちまけた小箱のような物を持ったルヴィアが立っていた。
「……あ、すいません。私のデイパックの中にマッチがあった事をすっかり忘れていましたわ」
「あ、あはは、そ、そうかよ……」
「あ、あはは、そ、そうかよ……」
なんだか分からない徒労感に包まれながら海堂はぶちまけた荷物を拾う作業に入るのだった。
【C-4/森林/一日目 深夜】
【海堂直也@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】
[状態]:健康、なんだか徒労感
[装備]:なし
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:人間を守る。オルフェノクも人間に危害を加えない限り殺さない
0:疲れた……
1:ルヴィアのボディガードとして一緒に行動する。オルフェノクである事は明かさない
2:パラロス世界での仲間と合流する(草加含む人間解放軍、オルフェノク二人)
3:村上とはなるべく会いたくない
4:パラレルワールドか……
[備考]
※草加死亡後~巧登場前の参戦です
※ルヴィアの主観による「プリズマ☆イリヤ」世界と人物についてだいたい知りました
※北崎≒オルフェノク説に関する信頼度は不明です。少なくとも凛はオルフェノクではないと思っています
※デスノートの切れ端@DEATH NOTE(漫画)は灰になりました
[状態]:健康、なんだか徒労感
[装備]:なし
[道具]:基本支給品
[思考・状況]
基本:人間を守る。オルフェノクも人間に危害を加えない限り殺さない
0:疲れた……
1:ルヴィアのボディガードとして一緒に行動する。オルフェノクである事は明かさない
2:パラロス世界での仲間と合流する(草加含む人間解放軍、オルフェノク二人)
3:村上とはなるべく会いたくない
4:パラレルワールドか……
[備考]
※草加死亡後~巧登場前の参戦です
※ルヴィアの主観による「プリズマ☆イリヤ」世界と人物についてだいたい知りました
※北崎≒オルフェノク説に関する信頼度は不明です。少なくとも凛はオルフェノクではないと思っています
※デスノートの切れ端@DEATH NOTE(漫画)は灰になりました
【ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:健康
[装備]:澤田亜希のマッチ@仮面ライダー555
[道具]:基本支給品、ゼロの装飾剣@コードギアス 反逆のルルーシュ
[思考・状況]
基本:殺し合いからの脱出
1:海堂と行動する
2:元の世界の仲間と合流する
3:特にシェロ(士郎)との合流は最優先!
4:オルフェノクには気をつける
[備考]
※参戦時期はツヴァイ三巻です
※海堂、木場、結花がオルフェノクである事を伏せた上で「パラロス」世界と人物について知りました
[状態]:健康
[装備]:澤田亜希のマッチ@仮面ライダー555
[道具]:基本支給品、ゼロの装飾剣@コードギアス 反逆のルルーシュ
[思考・状況]
基本:殺し合いからの脱出
1:海堂と行動する
2:元の世界の仲間と合流する
3:特にシェロ(士郎)との合流は最優先!
4:オルフェノクには気をつける
[備考]
※参戦時期はツヴァイ三巻です
※海堂、木場、結花がオルフェノクである事を伏せた上で「パラロス」世界と人物について知りました
▼
「なあ、40秒経っていなかったよな?」
「たぶん大丈夫のはずです。だいたい30秒ちょっとだったかと」
「…………」
「…………」
「……ところで……燃やしたら無効になるんだよな?」
「……………………そもそも、ミス・トオサカがあんなもので死ぬはずないですわ」
「え、今なんて――」
「何でもないです」
「たぶん大丈夫のはずです。だいたい30秒ちょっとだったかと」
「…………」
「…………」
「……ところで……燃やしたら無効になるんだよな?」
「……………………そもそも、ミス・トオサカがあんなもので死ぬはずないですわ」
「え、今なんて――」
「何でもないです」
【デスノートの切れ端@DEATH NOTE(漫画)】
名前を書かれた人間が死ぬデスノートの切れ端。だいたい一人~二人分の名前が書ける。
切れ端だけなので「名前を書いた相手が40秒後に心臓麻痺で死ぬノートの切れ端」という説明書きが付随していた。
名前を書かれた人間が死ぬデスノートの切れ端。だいたい一人~二人分の名前が書ける。
切れ端だけなので「名前を書いた相手が40秒後に心臓麻痺で死ぬノートの切れ端」という説明書きが付随していた。
【澤田亜希のマッチ@仮面ライダー555】
真理や草加同様に流星塾で育った澤田亜希(スパイダーオルフェノク)が愛用しているマッチ。
澤田は相手を襲う際には犯行予告代わりのように折り紙の作品をこのマッチで燃やしていた。
真理や草加同様に流星塾で育った澤田亜希(スパイダーオルフェノク)が愛用しているマッチ。
澤田は相手を襲う際には犯行予告代わりのように折り紙の作品をこのマッチで燃やしていた。
【ゼロの装飾剣@コードギアス 反逆のルルーシュ】
最終回でゼロ(スザク)がルルーシュを刺し殺す時に使った剣。
元はブリタニアの所有の物なのか、宝石などで装飾されている他は至って普通の両刃の西洋剣。
最終回でゼロ(スザク)がルルーシュを刺し殺す時に使った剣。
元はブリタニアの所有の物なのか、宝石などで装飾されている他は至って普通の両刃の西洋剣。
| 024:puzzle game | 投下順に読む | 026:その南空ナオミをぶち殺す |
| 時系列順に読む | ||
| 011:猫を被った蛇二人 | 海堂直也 | 051:「Namby-pamby」 |
| ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト |