猫を被った蛇二人 ◆WiEGmmiZ1g
人には誰しも、生まれもっての「癖」というものがある。
彼の知り合いで言うなら、乾巧という男には変身したときに手首を振るう癖、草加雅人という男にはウェットティッシュで片手を拭う癖があった。
では、この海堂直也の癖は何だろう。
彼の知り合いで言うなら、乾巧という男には変身したときに手首を振るう癖、草加雅人という男にはウェットティッシュで片手を拭う癖があった。
では、この海堂直也の癖は何だろう。
「呪いか──」
例のホールで殺されたオルフェノクのことが海堂の脳裏に浮かぶ。
あの男──この世界の海堂には、その外形からわかることは『オルフェノクであること』以外になかった──の断末魔は頭から離すに難しいものであった。誰かに助けを求めようとしていたあの男だが、一度青い炎に包まれたオルフェノクが助かったような例は見たことがない。
この呪いというものに引っ掛かれば、オルフェノクであろうと助かりようがないのだ。
あの男──この世界の海堂には、その外形からわかることは『オルフェノクであること』以外になかった──の断末魔は頭から離すに難しいものであった。誰かに助けを求めようとしていたあの男だが、一度青い炎に包まれたオルフェノクが助かったような例は見たことがない。
この呪いというものに引っ掛かれば、オルフェノクであろうと助かりようがないのだ。
いや、海堂の世界の場合は『オルフェノクであろうと』という言い方は不自然かもしれない。
オルフェノクの存在と繁栄が当然となっているのが彼らの世界であり、海堂もこの儀式の「とばっちり」の大半はオルフェノクだと、つい先ほどまで思っていた。
彼の世界でも残る人間は僅か。その僅かな人間が、彼らの世界では『悪』。──人間に協力する海堂も同じだ。元の世界で受けた扱いは、人にもオルフェノクにもなれない悪だ。
たとえば、ホールで死んだ男(以下、海堂は名前を知らないが琢磨と表記する)もまた、「我々オルフェノク」という言い回しを使っていた。それは儀式の参加者の多くがオルフェノクである、と考えていたからだろう。まあ、園田真理とか、草加雅人とか、菊地啓太郎のような例外はいたが。
だが、無意識にオルフェノク中心の考え方をしていた海堂もホールから出てここに来ると、全員がオルフェノクであるということには違和感を感じずにはいられなかった。
オルフェノクの存在と繁栄が当然となっているのが彼らの世界であり、海堂もこの儀式の「とばっちり」の大半はオルフェノクだと、つい先ほどまで思っていた。
彼の世界でも残る人間は僅か。その僅かな人間が、彼らの世界では『悪』。──人間に協力する海堂も同じだ。元の世界で受けた扱いは、人にもオルフェノクにもなれない悪だ。
たとえば、ホールで死んだ男(以下、海堂は名前を知らないが琢磨と表記する)もまた、「我々オルフェノク」という言い回しを使っていた。それは儀式の参加者の多くがオルフェノクである、と考えていたからだろう。まあ、園田真理とか、草加雅人とか、菊地啓太郎のような例外はいたが。
だが、無意識にオルフェノク中心の考え方をしていた海堂もホールから出てここに来ると、全員がオルフェノクであるということには違和感を感じずにはいられなかった。
──見たところ、あなたはオルフェノクでもないただの人間だ。
まずは琢磨のこの台詞が頭に引っ掛かっていた。
アカギもこの言葉に対する否定をしていない。ニヤリと笑った彼の態度は自分の正体を間違えた琢磨を嘲笑したとも解釈できるが、オルフェノクのお偉方が『人間』という侮辱語にこう冷静に返せるほど優しいとも思えない。
まあ、結果的に相手を殺しているものの、自分が人間だとホール中に誤認させたまま、最後まで訂正しないのは海堂の感覚では不自然だ。
だいたい、ただの人間がオルフェノクを束縛し、圧倒することができるだろうか。それほどの力を持っていながら、その目的も不明慮。人間解放が目的なら、少なくとも真理や啓太郎のような人間を巻き込むことはないはずだ。
アカギもこの言葉に対する否定をしていない。ニヤリと笑った彼の態度は自分の正体を間違えた琢磨を嘲笑したとも解釈できるが、オルフェノクのお偉方が『人間』という侮辱語にこう冷静に返せるほど優しいとも思えない。
まあ、結果的に相手を殺しているものの、自分が人間だとホール中に誤認させたまま、最後まで訂正しないのは海堂の感覚では不自然だ。
だいたい、ただの人間がオルフェノクを束縛し、圧倒することができるだろうか。それほどの力を持っていながら、その目的も不明慮。人間解放が目的なら、少なくとも真理や啓太郎のような人間を巻き込むことはないはずだ。
それから、琢磨が変身したことで周囲の人間が多少なりともおびえたのも不自然だ。
この世界では、オルフェノクの姿をした者への恐怖はない。街中で人間解放軍とオルフェノクが戦っても、まるで何もおきていないかのように笑顔で飯を食う親子がいるほどだ。人間解放軍の「カイザ」が出てこない限りは一家団欒は崩れない。
琢磨の様子に周囲が退く──この情景は、世界がオルフェノクに支配される前までしかありえないものだ。
この世界では、オルフェノクの姿をした者への恐怖はない。街中で人間解放軍とオルフェノクが戦っても、まるで何もおきていないかのように笑顔で飯を食う親子がいるほどだ。人間解放軍の「カイザ」が出てこない限りは一家団欒は崩れない。
琢磨の様子に周囲が退く──この情景は、世界がオルフェノクに支配される前までしかありえないものだ。
(ん……? 待てよ?)
──そうだ。君たちはこれから行われる『儀式』を完遂するために、数多の時間、空間という可能性宇宙のひとつひとつから選び出された戦士たちなのだ……!
気にもかけなかった言葉が、海堂の中で覚醒する。
数多の時間、空間──この言葉がどうしてか、海堂の頭をよぎった。その意味を海堂を考える。
数多の時間、空間──この言葉がどうしてか、海堂の頭をよぎった。その意味を海堂を考える。
(難しいことはわからねえな……あんにゃろー、わざと小難しい言い方しやがって。
ちゅーか、それってタイムマシンとかで『オルフェノクのいない時代』とかから人を連れてきたってことか?
わお。やっぱりそれでビンゴか? ちゅーか俺様って大天才?)
ちゅーか、それってタイムマシンとかで『オルフェノクのいない時代』とかから人を連れてきたってことか?
わお。やっぱりそれでビンゴか? ちゅーか俺様って大天才?)
よく考えれば、真理以外には「死亡している」という認識をされている乾巧、海堂の目の前で灰になった草加雅人はいずれもこの場にいる。名簿にも名前があるし、ホールではその姿も見ているのだ。
巧は真理の言うとおり生きていたということもあるだろうが、草加は『海堂の目の前で』『灰になった』のだ。海堂は彼の死をまごうことなく確かめているのに、生きているなんてことがありえるだろうか。
本当にタイムマシンがあるなら可能だろうが……
いや、だとすると巧やら草加やらがここに連れてこられることになるわけで、そうなると海堂のいる時代に繋がらないのでは……
巧は真理の言うとおり生きていたということもあるだろうが、草加は『海堂の目の前で』『灰になった』のだ。海堂は彼の死をまごうことなく確かめているのに、生きているなんてことがありえるだろうか。
本当にタイムマシンがあるなら可能だろうが……
いや、だとすると巧やら草加やらがここに連れてこられることになるわけで、そうなると海堂のいる時代に繋がらないのでは……
と、そこまで考えておきながらも馬鹿らしくてやめる。一度始めた思考をすぐにシャットダウンできるのがこの男だ。
確かに草加が生きているのは気がかりな話だが、やれタイムマシンだ、オルフェノクのいない時代だ……そんなの非現実だ。海堂の思考の範囲外だ。確かに人間がオルフェノクよりも多い時代も見てはいたが、タイムマシンでその時に行けるなら人間のときの自分に「事故に気をつけろ」とでも言ってやりたいくらいだ。
まあ、オルフェノクには非現実も数多あると海堂は思う。たとえば、死者を蘇生させるのも可能なことなのかもしれない。海堂は知らないが、実際に他の世界では流星塾のメンバーなどがオルフェノクによって蘇生させられている。知らないにしても、想像の範囲内ではある。
だが、タイムマシンをダメ少年の机の中にあるものだとか、便所で転んだ博士がひらめいて車を改造してできたとか、そんなイメージで考えている海堂には、到底スマートブレインとは結びつかない。せくせくと時空移動の機械を作っているオルフェノクの姿は、到底想像できないのだ。
確かに草加が生きているのは気がかりな話だが、やれタイムマシンだ、オルフェノクのいない時代だ……そんなの非現実だ。海堂の思考の範囲外だ。確かに人間がオルフェノクよりも多い時代も見てはいたが、タイムマシンでその時に行けるなら人間のときの自分に「事故に気をつけろ」とでも言ってやりたいくらいだ。
まあ、オルフェノクには非現実も数多あると海堂は思う。たとえば、死者を蘇生させるのも可能なことなのかもしれない。海堂は知らないが、実際に他の世界では流星塾のメンバーなどがオルフェノクによって蘇生させられている。知らないにしても、想像の範囲内ではある。
だが、タイムマシンをダメ少年の机の中にあるものだとか、便所で転んだ博士がひらめいて車を改造してできたとか、そんなイメージで考えている海堂には、到底スマートブレインとは結びつかない。せくせくと時空移動の機械を作っているオルフェノクの姿は、到底想像できないのだ。
(まあ、やっぱり考えても仕方ねえな。
とりあえずは誰か──できれば人間解放軍のやつらか、木場か結花かに会って適当に話でもすっか)
とりあえずは誰か──できれば人間解放軍のやつらか、木場か結花かに会って適当に話でもすっか)
知り合いで合流を優先するなら巧、木場、結花、真理、啓太郎、一応草加というところだろう。
草加は人間解放軍だが、海堂や木場や結花を一切信用していない。無理もない話だが、まあなんとかゴマを摺りきることができれば、仲間として申し分ない実力を持っている。できれば、何故生きてるのかも聞きておきたいこともある。
逆に、スマートブレイン社の社長である村上とは絶対に会いたくはない。会ったときは、琢磨同様に持つであろうアカギへの敵対意識を利用して何とか丸め込めないだろうか……と対処法も雑に考えて念頭に入れておく。まあ、彼がアカギに反逆するとしても、その嫌味な性格は海堂にもつっかかる。彼と会って得があるとすれば、なんでクビ人間じゃなくなっているかを訊けることだけだ。
草加は人間解放軍だが、海堂や木場や結花を一切信用していない。無理もない話だが、まあなんとかゴマを摺りきることができれば、仲間として申し分ない実力を持っている。できれば、何故生きてるのかも聞きておきたいこともある。
逆に、スマートブレイン社の社長である村上とは絶対に会いたくはない。会ったときは、琢磨同様に持つであろうアカギへの敵対意識を利用して何とか丸め込めないだろうか……と対処法も雑に考えて念頭に入れておく。まあ、彼がアカギに反逆するとしても、その嫌味な性格は海堂にもつっかかる。彼と会って得があるとすれば、なんでクビ人間じゃなくなっているかを訊けることだけだ。
できれば、彼ら以外に出会った人間には、人間かオルフェノクかどうかも訊いておきたい。
相手が人間ならば極力、オルフェノクであることを隠しておきたいという気持ちもあるからだ。
感情が人間寄りだろうと、オルフェノク寄りだろうと、人は外見で相手を判断する。海堂がオルフェノクだということを知られると、それだけで迫害する人間もいる。いや、多くがそういう人間だ。
口には出さなくても、海堂を信用しない人間が大半だろう。そうなると、当然海堂は孤立する。木場や結花と三人だけの世界が、またやってくる。本当は海堂も、いまだに真理や啓太郎の本心が怖いのだ。彼らに否定されれば、オルフェノクにも忌み嫌われ、人間にも恐れられる孤独が待っている。
嘘をついてでも、その孤立だけは避けたい。オルフェノクであると告げることに、一文の得もありはしないのだ。
相手が人間ならば極力、オルフェノクであることを隠しておきたいという気持ちもあるからだ。
感情が人間寄りだろうと、オルフェノク寄りだろうと、人は外見で相手を判断する。海堂がオルフェノクだということを知られると、それだけで迫害する人間もいる。いや、多くがそういう人間だ。
口には出さなくても、海堂を信用しない人間が大半だろう。そうなると、当然海堂は孤立する。木場や結花と三人だけの世界が、またやってくる。本当は海堂も、いまだに真理や啓太郎の本心が怖いのだ。彼らに否定されれば、オルフェノクにも忌み嫌われ、人間にも恐れられる孤独が待っている。
嘘をついてでも、その孤立だけは避けたい。オルフェノクであると告げることに、一文の得もありはしないのだ。
「ま、こんだけ知り合いがいりゃ一人くらいは会えんだろ。そしたら、俺の博学英才の頭脳で助ける方法考えてやる。
…………だから、俺に会うまでは絶対に死ぬんじゃねえぞ、木場、それに────結花」
…………だから、俺に会うまでは絶対に死ぬんじゃねえぞ、木場、それに────結花」
先ほど、人の癖の話をしたと思う。
まあ、これを癖というかどうかを考えると、グレーゾーンに引っ掛かるか引っ掛からないかというところだし、これを言うなら巧もまた「手首を振るう」なんかより相応しい癖があるんじゃないかとか、色々意見はあると思う。
それを承知で結論を言うとしたら、彼の癖は──
まあ、これを癖というかどうかを考えると、グレーゾーンに引っ掛かるか引っ掛からないかというところだし、これを言うなら巧もまた「手首を振るう」なんかより相応しい癖があるんじゃないかとか、色々意見はあると思う。
それを承知で結論を言うとしたら、彼の癖は──
何だかんだあれど、結局お人よし、といったところか。
「ちょいと、そこの貴方、勝手に話をまとめてしまっては困りますわ」
と、いつからか海堂の近くで彼の話を訊いていた、豪奢な格好の女性が話しかける。偶然通りすがり、様子を見ていたところだ。
海堂の目にも金髪縦ロールの外人さんは気になるが、このご時世にこんな「いかにも金持ち」な格好ができる人間なんてほんの限られている。
まず、人類には不可能だろう。──ということは、
海堂の目にも金髪縦ロールの外人さんは気になるが、このご時世にこんな「いかにも金持ち」な格好ができる人間なんてほんの限られている。
まず、人類には不可能だろう。──ということは、
「あんた、オルフェノクか?」
「……何をおっしゃっているんだか、さっぱりですわ。
私(ワタクシ)はただ、あなたが博学英才で、ここから生きて助かる方法を知っていると言っていたから、詳細を訊こうとして来たんです……」
「はぁん、なるほど。俺様の頭脳に心惹かれてやって来たってわけか、見る目あるね、おねーさん」
「……何をおっしゃっているんだか、さっぱりですわ。
私(ワタクシ)はただ、あなたが博学英才で、ここから生きて助かる方法を知っていると言っていたから、詳細を訊こうとして来たんです……」
「はぁん、なるほど。俺様の頭脳に心惹かれてやって来たってわけか、見る目あるね、おねーさん」
海堂は満面の笑みで、彼女をベタ褒めする。「さすがお目が高い!」、「日本語ペラペラ!」、「よく見れば美人だし」、「おっぱい大きいね」と、海堂は出来る限り相手の機嫌を取れるように頑張っていた。
相手がオルフェノクにしても、襲ってこない限りは無駄な殺人はしたくないのだ。今のところ、彼女がオルフェノクであっても、襲い掛かる様子はない。だから、できればおだてて、その後で距離をおきたい。
とはいえ、そんな意図が理解されるはずもなく、彼女は一度目を点にする。目がヒトの冷静さを取り戻すと、少なくとも彼が「博学英才」ではないということに気付いた。
いや、むしろ────
相手がオルフェノクにしても、襲ってこない限りは無駄な殺人はしたくないのだ。今のところ、彼女がオルフェノクであっても、襲い掛かる様子はない。だから、できればおだてて、その後で距離をおきたい。
とはいえ、そんな意図が理解されるはずもなく、彼女は一度目を点にする。目がヒトの冷静さを取り戻すと、少なくとも彼が「博学英才」ではないということに気付いた。
いや、むしろ────
「…………はぁ。どうやら私は何か勘違いをしていたようですわね。ただのバカでしたわ」
「バカ!? この俺が?」
「だいたい、その『オルフェノク』っていうのは何なんですの?
ホールのあの男が『我々オルフェノク』とか言ってましたわね…………
はっ! 貴方、まさか私があのような全身灰色の薄気味悪いバケモノとでも言いたいっていうの!?」
「ん……? あんた、もしかしてオルフェノクじゃねえのか?」
「バカ!? この俺が?」
「だいたい、その『オルフェノク』っていうのは何なんですの?
ホールのあの男が『我々オルフェノク』とか言ってましたわね…………
はっ! 貴方、まさか私があのような全身灰色の薄気味悪いバケモノとでも言いたいっていうの!?」
「ん……? あんた、もしかしてオルフェノクじゃねえのか?」
死人に対して薄気味悪いバケモノとは、随分と失礼な言い草だが、フツーの人間の感覚で言うなら、灰色のバケモノで、忌むべきもの。それが人間にとって、ならば。
海堂も実際、……一応はそのバケモノなのでカチンと来そうにはなったが、一旦抑える。俺は人間……俺は人間……。人間の思考に直して考えよう。
海堂も実際、……一応はそのバケモノなのでカチンと来そうにはなったが、一旦抑える。俺は人間……俺は人間……。人間の思考に直して考えよう。
「いや、ほら、あのホールにいたメガネの兄ちゃんも随分偉そうにしてたろ?
だからほら、うっかりさんの俺はあんたもオルフェノクなのかなーって、ちょっと勘違いしてしまったっつーわけ」
「誰が偉そうですって! この私に対する侮辱ですわ!」
「まあまあ、怒らない怒らない。ちゅーか、あんた人間ってことは俺と同じじゃん。偶然。なら、全然俺にキレる理由はないだろ?」
「貴方のバカは底なしですわね。同じ人間っていうだけで奇遇?
いや、確かに不気味な全身灰色の薄気味悪いバケモノ──えっと、オルフェノク?
そう、オルフェノクとやらがこの場にいたのは確か。だからと言って、人間と人間が顔をあわせるのは 当 り 前 ではなくて?」
だからほら、うっかりさんの俺はあんたもオルフェノクなのかなーって、ちょっと勘違いしてしまったっつーわけ」
「誰が偉そうですって! この私に対する侮辱ですわ!」
「まあまあ、怒らない怒らない。ちゅーか、あんた人間ってことは俺と同じじゃん。偶然。なら、全然俺にキレる理由はないだろ?」
「貴方のバカは底なしですわね。同じ人間っていうだけで奇遇?
いや、確かに不気味な全身灰色の薄気味悪いバケモノ──えっと、オルフェノク?
そう、オルフェノクとやらがこの場にいたのは確か。だからと言って、人間と人間が顔をあわせるのは 当 り 前 ではなくて?」
……やはり、海堂は考えを改めなおす必要があるようだ、とようやく気付く。
乾巧に、草加雅人の存在。それから、「数多の時間、空間という可能性宇宙」という言葉。オルフェノクの存在を知らず、人間が生活していて当然の世界。
これら全てをあわせると、やはり、少なくとも彼女は海堂と同じ世界の人間じゃない──
乾巧に、草加雅人の存在。それから、「数多の時間、空間という可能性宇宙」という言葉。オルフェノクの存在を知らず、人間が生活していて当然の世界。
これら全てをあわせると、やはり、少なくとも彼女は海堂と同じ世界の人間じゃない──
「……ひとつ訊きたいんだけど、あんた──えっと……」
「ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト」
「長い名前だな。とにかく、ルヴィアゼリッタ? は俺より頭が回るっていう自信があるのか?」
「ええ、ありますとも。少なくとも、あなたの百倍、千倍は学問を嗜んでいますわ!」
「なら、とりあえず訊きたいことあるんだけどさ、アカギとかいうヤツの言ってた『数多の時間、空間という可能性宇宙』って何だかわかるか?」
「……? あのような戯言を本気にして──」
「いや、いいから、教えてくれ。さっきはああ言ったけど、実は俺そんな頭よくねえんだよ。でも、俺でもわかる言葉に言い換えられるのかもしれないんだ、な? 一番簡単な言い方にしてくれ」
「そうですわね…………可能性宇宙──多元宇宙、並行宇宙、並行世界……」
「ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト」
「長い名前だな。とにかく、ルヴィアゼリッタ? は俺より頭が回るっていう自信があるのか?」
「ええ、ありますとも。少なくとも、あなたの百倍、千倍は学問を嗜んでいますわ!」
「なら、とりあえず訊きたいことあるんだけどさ、アカギとかいうヤツの言ってた『数多の時間、空間という可能性宇宙』って何だかわかるか?」
「……? あのような戯言を本気にして──」
「いや、いいから、教えてくれ。さっきはああ言ったけど、実は俺そんな頭よくねえんだよ。でも、俺でもわかる言葉に言い換えられるのかもしれないんだ、な? 一番簡単な言い方にしてくれ」
「そうですわね…………可能性宇宙──多元宇宙、並行宇宙、並行世界……」
ルヴィアゼリッタはホールではこの言葉を気に留めなかった。
他に印象的な出来事が多すぎたからだ。思い出してみればそんなことを言っていた、とそんな感じの曖昧な記憶だろう。よくそうもはっきりと覚えたものだと、少し海堂に関心した。
殺し合いをしろとか、目の前で化け物が死ぬとか、そんな出来事に比べて、アカギの中身のないポエムともとれる言葉は耳を傾け難かった。だが、ある意味良い着眼点かもしれない。言い直すうちに、ルヴィアゼリッタもまた、その言葉の意味に気付いていく。まあ、今の彼女には、「あくまで一つの可能性」でしかない。
あらゆる言葉に変換していくと、最も簡単な言葉に行き着いた。
まあ、それでも海堂がわかる言葉かどうかはわからないが。
それを、ルヴィアゼリッタが試しに口に出してみた。
他に印象的な出来事が多すぎたからだ。思い出してみればそんなことを言っていた、とそんな感じの曖昧な記憶だろう。よくそうもはっきりと覚えたものだと、少し海堂に関心した。
殺し合いをしろとか、目の前で化け物が死ぬとか、そんな出来事に比べて、アカギの中身のないポエムともとれる言葉は耳を傾け難かった。だが、ある意味良い着眼点かもしれない。言い直すうちに、ルヴィアゼリッタもまた、その言葉の意味に気付いていく。まあ、今の彼女には、「あくまで一つの可能性」でしかない。
あらゆる言葉に変換していくと、最も簡単な言葉に行き着いた。
まあ、それでも海堂がわかる言葉かどうかはわからないが。
それを、ルヴィアゼリッタが試しに口に出してみた。
「パラレルワールド」
「やっぱり! それなら俺もわかるべ。要するに、俺とあんたは別世界の住民ってわけだ!」
「…………呆れましたわ」
「は?」
「確かに国籍は違うかもしれませんが、異世界の住民? 馬鹿らしいことこの上ありませんわね」
「…………呆れましたわ」
「は?」
「確かに国籍は違うかもしれませんが、異世界の住民? 馬鹿らしいことこの上ありませんわね」
「…………あのさ、どうしてかな……。どうして、そう夢ないのかな。もうちょっと夢持ってみ?
もしあの時ああしてなかったら……とか考えたことないの? もしあの時、ああじゃなかったら俺はこうだったかもしれない……みたいな。
パラレルワールドってそういうもんなんだろ? あんたが『オルフェノクのいない世界』から来たって言うなら、そりゃ俺の夢見る世界だ。
俺の世界はオルフェノクばっかりなのが常識だけど、あんたの世界は違うんだろ? な?」
もしあの時ああしてなかったら……とか考えたことないの? もしあの時、ああじゃなかったら俺はこうだったかもしれない……みたいな。
パラレルワールドってそういうもんなんだろ? あんたが『オルフェノクのいない世界』から来たって言うなら、そりゃ俺の夢見る世界だ。
俺の世界はオルフェノクばっかりなのが常識だけど、あんたの世界は違うんだろ? な?」
ルヴィアゼリッタは、彼をもう一度愚弄しようとしたが、彼の言葉がおおよそ本気なのを彼の表情で察し、態度を改める。見下したような表情を一度きり止めたのだ。この男の「オルフェノクのない世界」に対する望みが、どうやら本気らしい。泣きそうで、怒りそうで、また世界を望み笑っているような──不自然なミックス。思い込みや嘘の表情ではない。
まあ、確かにバカだが、ある程度思考が正常な────彼はそこいらに溢れる不潔でだらしがない程度のバカであって、現実と空想の区別がつかなくなるほどではないだろう、と察した。言ってることが非現実的なだけで、一貫性もなく、筋が全く通らないほど出鱈目なことを言っているわけじゃない。
彼の言葉は意味不明というほどでもないし、魔法少女云々よりは遥かに……
まあ、確かにバカだが、ある程度思考が正常な────彼はそこいらに溢れる不潔でだらしがない程度のバカであって、現実と空想の区別がつかなくなるほどではないだろう、と察した。言ってることが非現実的なだけで、一貫性もなく、筋が全く通らないほど出鱈目なことを言っているわけじゃない。
彼の言葉は意味不明というほどでもないし、魔法少女云々よりは遥かに……
「まあ、兎にも角にも、そういうなら貴方の世界についてしっかり教えていただけますか?
私の世界に『オルフェノク』なんていうものはありませんわ。ただ、その『オルフェノク』とかいうものに関する──筋の通った納得のいく説明と、貴方の名前を教えていただかなくては、こちらも『パラレルワールド』について信用できません」
「ん……? 名乗ってなかったか? 俺の名前は海堂直也。えっと……オルフェノクってのはな……」
私の世界に『オルフェノク』なんていうものはありませんわ。ただ、その『オルフェノク』とかいうものに関する──筋の通った納得のいく説明と、貴方の名前を教えていただかなくては、こちらも『パラレルワールド』について信用できません」
「ん……? 名乗ってなかったか? 俺の名前は海堂直也。えっと……オルフェノクってのはな……」
海堂はオルフェノクについて話し始める。人間を装ってはいるが、彼はオルフェノク。知っていることは山ほどある。
元は人間であること、みな灰色で動植物の姿をしていること、大概はその力に溺れて悪事を働くこと、死ぬと青い炎を出して燃えること、既に人間世界を支配していること、村上峡児はオルフェノクであること、僅かに残った人類がカイザの力や独自の武器でオルフェノクと戦っていること……などを話していく。
必要のある情報もあれば、必要のない情報もある。筋を通すためには、どんな些細な真実も話しておかないわけにはいかない。木場や結花や自分の正体は当然除くが、それ差し引いても信憑性を得るのに充分な情報を差し出す。
粗方話し終えると同時に、それを察したルヴィアゼリッタは話をやめさせる。
元は人間であること、みな灰色で動植物の姿をしていること、大概はその力に溺れて悪事を働くこと、死ぬと青い炎を出して燃えること、既に人間世界を支配していること、村上峡児はオルフェノクであること、僅かに残った人類がカイザの力や独自の武器でオルフェノクと戦っていること……などを話していく。
必要のある情報もあれば、必要のない情報もある。筋を通すためには、どんな些細な真実も話しておかないわけにはいかない。木場や結花や自分の正体は当然除くが、それ差し引いても信憑性を得るのに充分な情報を差し出す。
粗方話し終えると同時に、それを察したルヴィアゼリッタは話をやめさせる。
「……なるほど、だいたい理解することができましたわ。
実際、私も目の前でオルフェノクを見ているわけですし、そこまで融通の利かない性格ではありませんのよ。貴方の話を一応は信じて頭に入れておきます」
「まあ、信じてくれるに越したことはないんだけどよ。オルフェノクの話を聞いても、あんた平気そうだな。大概は恐れるとか、おびえるとか……」
「ええ。こう見えても私は身体能力にも自信がありましてよ。それからオルフェノクと思われる人間として心当たりが二人ほど……」
「ん? そいつは一体誰だ?」
実際、私も目の前でオルフェノクを見ているわけですし、そこまで融通の利かない性格ではありませんのよ。貴方の話を一応は信じて頭に入れておきます」
「まあ、信じてくれるに越したことはないんだけどよ。オルフェノクの話を聞いても、あんた平気そうだな。大概は恐れるとか、おびえるとか……」
「ええ。こう見えても私は身体能力にも自信がありましてよ。それからオルフェノクと思われる人間として心当たりが二人ほど……」
「ん? そいつは一体誰だ?」
聞きながらも、何かミスでもして自分の正体がバレたのではないかと思い、海堂は冷や汗を流す。ルヴィアゼリッタの口から、海堂の名前が出るかもしれないという恐怖。
自分の説明が詳しすぎたのだろうか。確かに、オルフェノクでもない限りあそこまで詳しくは知らないかもしれない……。海堂は俺のバカ!と心の中で自分を吹っ飛ばした。
そんな海堂の頭の中の格闘を知らずに、ルヴィアゼリッタは話し始める。
自分の説明が詳しすぎたのだろうか。確かに、オルフェノクでもない限りあそこまで詳しくは知らないかもしれない……。海堂は俺のバカ!と心の中で自分を吹っ飛ばした。
そんな海堂の頭の中の格闘を知らずに、ルヴィアゼリッタは話し始める。
「一人は、あのホールで死んだ男が死に際に助けを求めた『北崎』という名前。名簿にありますわ。何のミスだか、下の名前がないので男か女だかもわかりませんわね。
もう片方の『影山』という名前は名簿にはありませんでしたわ。まあ、偽名を使っているかもしれませんが……」
「それで二人か?」
「いいえ。片割れだけ偽名を使うというのは変でしょう? もう一人は───────」
もう片方の『影山』という名前は名簿にはありませんでしたわ。まあ、偽名を使っているかもしれませんが……」
「それで二人か?」
「いいえ。片割れだけ偽名を使うというのは変でしょう? もう一人は───────」
ルヴィアゼリッタの表情が険しくなる。
そのせいで、海堂は無意識のうちに睨まれているような錯覚に陥り、あまりの威圧に何もできなくなった。
できるとすれば、平謝りだろうか。
それをしようと、海堂が地面に手をつこうとすると──
そのせいで、海堂は無意識のうちに睨まれているような錯覚に陥り、あまりの威圧に何もできなくなった。
できるとすれば、平謝りだろうか。
それをしようと、海堂が地面に手をつこうとすると──
「にっくきミス・トオサカですわ!!!!!!!
あの女、前々からレディらしからぬ野蛮人だとは思ってはいたけど、あの人並み外れたしぶとさ、人間とは考えられません!!!!!!!!
紛れもないオルフェノクですわ!!!!!!!!」
あの女、前々からレディらしからぬ野蛮人だとは思ってはいたけど、あの人並み外れたしぶとさ、人間とは考えられません!!!!!!!!
紛れもないオルフェノクですわ!!!!!!!!」
──信用できないのはミス・トオサカだ。あいつはオルフェノクの力を楽しんでる。
──遠坂凛っていうやつの仕業なんだ。 by ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
──遠坂凛っていうやつの仕業なんだ。 by ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
相当苛立った様子で、彼女はギャーギャーと騒ぐ。
彼女の世界にオルフェノクがいたとしても、トオサカという女がオルフェノクであるという可能性は低いだろう……それは海堂にもわかる。
というより、むしろ個人的な因縁とか感情で勝手に決め付けているようにしか見えない。
まあ、彼女も本気ではないだろう。少なくとも──。海堂は思う。こいつもバカだ、と。
彼女の世界にオルフェノクがいたとしても、トオサカという女がオルフェノクであるという可能性は低いだろう……それは海堂にもわかる。
というより、むしろ個人的な因縁とか感情で勝手に決め付けているようにしか見えない。
まあ、彼女も本気ではないだろう。少なくとも──。海堂は思う。こいつもバカだ、と。
そういえば、海堂は遠坂凛という女この殺し合いの参加者の一人であった、と思い出した。
ルヴィアは先ほど、北崎は名簿に載っていて、影山は載っていないという判断から影山の名前を「二人のオルフェノク」から除外している。
ということは、ミス・トオサカは遠坂凛で間違いないだろう。名簿には他に遠坂なんて名前はない。
名簿の名前はオルフェノクの感覚ですぐに覚えることができたが、このルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトという名前にはファミリーネームが同じ──確か、美遊・エーデルフェルトという名前があっただろう。
「ブリタニア」、「ランペルージ」、「夜神」、「エーデルフェルト」、「アインツベルン」などはダブっていたので、特に覚えている。血縁者の可能性が高いが、だとすると……なんというか、気の毒だ。
ルヴィアは先ほど、北崎は名簿に載っていて、影山は載っていないという判断から影山の名前を「二人のオルフェノク」から除外している。
ということは、ミス・トオサカは遠坂凛で間違いないだろう。名簿には他に遠坂なんて名前はない。
名簿の名前はオルフェノクの感覚ですぐに覚えることができたが、このルヴィアゼリッタ・エーデルフェルトという名前にはファミリーネームが同じ──確か、美遊・エーデルフェルトという名前があっただろう。
「ブリタニア」、「ランペルージ」、「夜神」、「エーデルフェルト」、「アインツベルン」などはダブっていたので、特に覚えている。血縁者の可能性が高いが、だとすると……なんというか、気の毒だ。
「そういや、ルヴィアゼリッタちゃん?」
「長い! ルヴィアでいいですわ! あと、ちゃん付けはやめなさい!」
「名簿に、美遊・エーデルフェルトとかいう名前があったんだけど、それってあんたの娘か何か?」
「失礼な! まだそんなトシではありませんわ!!!
……まあ、美遊は私の義妹。それから、このイリヤスフィールという名前は美遊の友達ですわね。
クロ、もといクロエも……もう大きな悪事はしないでしょう。まあ、たぶん二人の友達ですわ。仲良さそうだし。
あと、藤村大河は美遊の担任、シェロ──いいえ、衛宮士郎は私の(本人曰く、未来の)婿。それから、あとはバゼット……一人でいるときにこの方に会ったら、『ルヴィアゼリッタは死んだ』とでも伝えておいてください」
「おい、また随分と(変わった)知り合いが多いな」
「ええ。この私の人望を甘く見ないでほしいですわね。中でも、私がシェロと呼ぶ衛宮士郎はいずれ夫婦になる運命!
むしろ、この名簿は『士郎・エーデルフェルト』とでも書くべきですわ!」
「はーん。なかなかやるじゃん、ねーちゃん。……ん? ちゅーか、さっき婿って言ってなかったか?」
「長い! ルヴィアでいいですわ! あと、ちゃん付けはやめなさい!」
「名簿に、美遊・エーデルフェルトとかいう名前があったんだけど、それってあんたの娘か何か?」
「失礼な! まだそんなトシではありませんわ!!!
……まあ、美遊は私の義妹。それから、このイリヤスフィールという名前は美遊の友達ですわね。
クロ、もといクロエも……もう大きな悪事はしないでしょう。まあ、たぶん二人の友達ですわ。仲良さそうだし。
あと、藤村大河は美遊の担任、シェロ──いいえ、衛宮士郎は私の(本人曰く、未来の)婿。それから、あとはバゼット……一人でいるときにこの方に会ったら、『ルヴィアゼリッタは死んだ』とでも伝えておいてください」
「おい、また随分と(変わった)知り合いが多いな」
「ええ。この私の人望を甘く見ないでほしいですわね。中でも、私がシェロと呼ぶ衛宮士郎はいずれ夫婦になる運命!
むしろ、この名簿は『士郎・エーデルフェルト』とでも書くべきですわ!」
「はーん。なかなかやるじゃん、ねーちゃん。……ん? ちゅーか、さっき婿って言ってなかったか?」
海堂が怪訝そうな目でルヴィアを見るが、妄想の世界に入ったルヴィアはもはやその視線すら入らない。
海堂など関係なしに一人で満足したルヴィアは、ここに来てから見せたことがないような満面の笑みで、海堂に向けて手を振った。
海堂など関係なしに一人で満足したルヴィアは、ここに来てから見せたことがないような満面の笑みで、海堂に向けて手を振った。
「というわけで、私そろそろ御暇させていただきますわ」
「いや、待てっちゅーに。オルフェノクとかいうバケモノがいる中、一人でウロチョロしてると危ないって」
「……で?」
「ウルトラ強い俺様が、あんたのボディガードをしてやるってわけだ」
「却下。自分の身くらい自分で守れますわ」
「遠慮はいらねえって。俺だって人間解放軍の一人だ。人間に死なれちゃ困るっていうか……なぁ?」
「いや、待てっちゅーに。オルフェノクとかいうバケモノがいる中、一人でウロチョロしてると危ないって」
「……で?」
「ウルトラ強い俺様が、あんたのボディガードをしてやるってわけだ」
「却下。自分の身くらい自分で守れますわ」
「遠慮はいらねえって。俺だって人間解放軍の一人だ。人間に死なれちゃ困るっていうか……なぁ?」
素直に人間を守りたいと言わないあたりが海堂らしいといえば、海堂らしい。
ルヴィアは海堂という男をそこまで知っているわけではないが、人間解放軍というものに所属してバケモノと戦っていたからには、ある程度の実力はあるのだろうと考えた。
オルフェノクに出会った場合、彼が話し忘れていた対処法もあるかもしれないし、オルフェノクを相手に戦うことに慣れた彼の存在も必要になるだろう。
まあ、生き残るには一人より二人、二人より三人だ。……信用できる人間のみの場合だが。
ルヴィアは「彼が信用できるか、できないか」の二択の考えの結果として──
ルヴィアは海堂という男をそこまで知っているわけではないが、人間解放軍というものに所属してバケモノと戦っていたからには、ある程度の実力はあるのだろうと考えた。
オルフェノクに出会った場合、彼が話し忘れていた対処法もあるかもしれないし、オルフェノクを相手に戦うことに慣れた彼の存在も必要になるだろう。
まあ、生き残るには一人より二人、二人より三人だ。……信用できる人間のみの場合だが。
ルヴィアは「彼が信用できるか、できないか」の二択の考えの結果として──
「なるほど、外見と頭脳に似合わず、考え方は素敵ですわね。
いいでしょう、しばらくはあなたにボディガードを頼みますわ。ボディガード代は元の世界に帰ってからきっちり払いますわね」
いいでしょう、しばらくはあなたにボディガードを頼みますわ。ボディガード代は元の世界に帰ってからきっちり払いますわね」
信用できる相手という方を選択した。
「──ただし、私にはシェロがいるので、変な真似をしたらぶっ飛ばします」
男としては、例外だが。
【C-4/森林/一日目 深夜】
【海堂直也@仮面ライダー555 パラダイス・ロスト】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考・状況]
基本:人間を守る。オルフェノクも人間に危害を加えない限り殺さない
1:ルヴィアのボディガードとして一緒に行動する。オルフェノクであることは明かさない
2:パラロス世界での仲間と合流する(草加含む人間解放軍、オルフェノク二人)
3:村上とはなるべく会いたくない
4:パラレルワールドか……
[備考]
※草加死亡後~巧登場前の参戦です
※ルヴィアの主観による「プリズマ☆イリヤ」世界と人物についてだいたい知りました
※北崎≒オルフェノク説に関する信頼度は不明です。少なくとも凛はオルフェノクではないと思ってます
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考・状況]
基本:人間を守る。オルフェノクも人間に危害を加えない限り殺さない
1:ルヴィアのボディガードとして一緒に行動する。オルフェノクであることは明かさない
2:パラロス世界での仲間と合流する(草加含む人間解放軍、オルフェノク二人)
3:村上とはなるべく会いたくない
4:パラレルワールドか……
[備考]
※草加死亡後~巧登場前の参戦です
※ルヴィアの主観による「プリズマ☆イリヤ」世界と人物についてだいたい知りました
※北崎≒オルフェノク説に関する信頼度は不明です。少なくとも凛はオルフェノクではないと思ってます
【ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト@Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ】
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考・状況]
基本:殺し合いからの脱出
1:海堂と行動する
2:元の世界の仲間と合流する
3:特にシェロ(士郎)との合流は最優先!
4:オルフェノクには気をつける
[備考]
※参戦時期はツヴァイ三巻
※海堂、木場、結花がオルフェノクであることを伏せたうえで「パラロス」世界と人物について知りました
[状態]:健康
[装備]:不明
[道具]:基本支給品、不明ランダム支給品1~3(確認済み)
[思考・状況]
基本:殺し合いからの脱出
1:海堂と行動する
2:元の世界の仲間と合流する
3:特にシェロ(士郎)との合流は最優先!
4:オルフェノクには気をつける
[備考]
※参戦時期はツヴァイ三巻
※海堂、木場、結花がオルフェノクであることを伏せたうえで「パラロス」世界と人物について知りました
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| 000:WORLD END | 海堂直也 | 025:シュレーディンガーの猫? |
| 初登場 | ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト |