執行起源者

『』のケモノとも呼ばれる。限定された事象を執り行うための者達。
本来ならば始原に至る空の第11層以降に出現する、始徒概念適応体の大半をも時として凌駕する存在。
普段は『』へ至ろうとする者を強制排除する為に機能している。

一部の例外を除き、執行起源者を滅し切る事は不可能に近い。例えそれが四界の音階クラスであろうと例外は無い。
彼らの目的はあくまで『』の中核を守る事であり、それ以外の機能を使う事が殆どない…が、その分戦闘力は、次元違いという言葉さえ生温いほどのレベルとなっている。
また、敵対者を認識した時点で戦闘出力を決定する為、基本的に強者であればあるほど、彼らとの戦いは苦しいものとなる。ただし、出力の最低限値は設定されている為、最低でも概念体クラスの戦力を持たなければ、戦いにすらならない。
また、どのような環境でも適応出来る為(ぶっちゃけた話太陽や宇宙、冥界のような苛酷な環境であっても)、生存能力としても既存の存在を遥かに超える。

稀に、何らかの拍子で『』への道が開いた時に現世に出現する事があり、大抵は大規模な破壊を引き起こして、『』への道を塞いで去っていく。
彼らを殺す権限を保持する者、或いは一部の例外能力のみ、彼らを殺し切ることが可能。
明確には一部武装や能力、スキルに付加される虚無属性、或いは、一切の条件を無視した確定消去を可能とする手段でなければ彼らを殺す事が出来ないのである。
権限保持者は『極天回帰す黄昏の詩』と呼ばれる、執行起源者にとって天敵である武装が与えられている。

大まかには甲種、乙種、丙種の三種に分けられ、以下のような違いがある。
【丙種】
  • 基本的には自我を持たず、全体的な戦闘力としては弱い。(とはいえ、概念体クラスの力を持つ為、油断は出来ない)
  • 常に姿が性能の悪いテレビの映像のようにブレており、輪郭が曖昧。ただし、成長次第ではこのブレも無くなる。
  • 聖誕ト汚欲ノ呼ビ声から作られた大半の端末もコレに該当する。
  • 同じ執行起源者を倒し、喰らう事で、乙種に進化する場合がある。
  • 主に『成り損ない』と呼ばれる。
  • 適合する生命体と融合する事が可能。ただし、乙種と違い、丙種が適合存在と融合した場合は甲種として扱われない。

【乙種】
  • 一般的な『』のケモノ。『呼ビ声』、『ヒトガタ』、『絶叫』等の名を持つ者が該当。
  • 大抵が概念適応体にすら匹敵する力を持つ。
  • 大抵の場合コアを持ち、それが弱点である場合が多い。
  • 適合する生命体と融合する事で、甲種存在へと進化する事が可能。

【甲種】
  • 自我を持ち、保有する力は『四界の音階』一歩手前クラスという、次元違いという言葉すら生温い存在。ごく稀に、それらに匹敵し、状況次第では凌駕する存在もいる。個体数希少。
  • 大抵は有機黄金に姿を変え、『虚ロナルモノ』の内部に姿を隠していることが多い。
  • 『極天回帰す黄昏の詩』に姿を変えている者達もまた、甲種扱いとなる。
  • 『融合者』は実力的には乙種に近いが、種別としては甲種扱いになる。
  • 生来からの執行起源者・甲種の場合はαタイプ、何らかの形で別のモノが甲種となったタイプはβタイプと呼ばれる。
  • 乙種以下と違い、それぞれに固有の能力を持つ。
  • 甲種全体に言える事だが、乙種や丙種の執行起源者を倒して取り込む事で、更なる能力を得ていく性質を持つ。
  • 甲種の殆どが、『黄金の主』ないし、『黒の司書』の複製存在。

【原種】
――――例外中の例外。
詳細不明。執行起源者の中で事実上最強とされる。現状三体のみ、その存在が確認されている。
通常下に於いては幾億重にも枷を掛けられているが、それでも甲種クラスにひけを取る事は全く無い。

尚、甲種以上の存在は、創造主である『黄金の主』や『黒の司書』の手を離れ、より強い存在として成長する事をコンセプトとして創られている為、際限無く成長・強化する性質を持つ。

契約

一応、契約者モンスター同様の契約を結び、彼らの力を得る事は可能。
ただし、モンスターとしてのレアリティ度と、契約するまでの労力から、コレを従える者は限りなく少ない。一つの世界に一人いるだけでも多い位である。
また、高いポテンシャル持ちでなければ、彼らを制御下に置く事は不可能に近い。
ただし甲種クラス相手ならば意思の疎通が可能な為、どれだけ能力差があっても、相性と交渉次第では契約に持ち込む事は不可能ではない。

基本的に彼らが求める契約は、『契約者の体の一部に成り代わる』か、『契約者と生命を共有する』かの何れかのみ。前者は成り代わられた体の一部分を失う事を意味し、後者は契約者と執行起源者のどちらかが死んだ時点でもう片方も死ぬと言う事を意味する。
どうやら執行起源者は、契約存在とより深いつながりを求める傾向にあるようだ。

グランステイトの手により、『鍵』を解放された極天回帰す黄昏の詩の所有者は、事実上後者の契約を結ぶ事となる。

融合者

執行起源者は現世の生物に憑依する事があり、大抵はその生物の自我を壊して、超常めいた化物へと変化させる事がある。
稀に外見的には全く変化せず、また、自我を保ったままである生物もいないわけではない。
融合して尚自我を維持できる者を『融合者』と呼び概念適応体に匹敵する戦力を得る場合がある。尚、その融合者は他の執行起源者を倒していく事で、力を得ていく事が可能。

ただし、融合者は最終的に完全な形で執行起源者と化す為、一定期間内に自身に溶けた執行起源者を切り離せなかった存在はそのまま、元の存在としての形を失う事となってしまう。

関連

【乙種】

【甲種・β】


【甲種・α】

【原種】

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最終更新:2007年11月13日 19:48