SAN(何はさておき。とにかくこれを減少させないように細心の注意を払って下さい!)
通称SANチェックだとか、正気度ロールだとか呼びます。本作品では、これが0になったらゲームオーバーと見なしますのでご注意を。単にSANと表記した場合、クトゥルフ神話を題材にしたTRPG『クトゥルフの呼び声』(『クトゥルフ神話TRPG』)で使われるパラメーターの事です。これはキャラクターがどれだけ理性を保持しているか、どれだけ精神的ショックに耐えられるかを指します。
① 【まず、SANチェックから!】
1D100を振り、キャラクターのSAN値以下の数字が出れば成功、大きい数字が出れば失敗。
式例) 1D100<=【PLの現在SAN値】
② 【成否判定とSAN減少値について!】 例えば0/1D6←こういう表記をよくします。
「0/1D6」ってのはどれだけSAN値を減らすのかって話。
「成功した場合の減少値/失敗した場合の減少値」という表記です。
この場合、「SANチェックに成功」したならばSAN値0減少、つまり減少無し。
「SANチェックに失敗」した場合、SAN値1D6減少って意味です
「1/1D6」の場合、「SANチェックに成功」した場合でもSAN値1減少。
「SANチェックに失敗」した場合、SAN値1D6減少。
(以下に減少例を列挙しますので参考にして下さいお。ただしあくまでクトゥルフルルブでの一例に過ぎませんので
『ナマクラ+リフレイン!』独自解釈では下記とはスケールが違う場合があります。ご注意ください)。
正気度の喪失(※) | 神経に障る恐ろしい状況 |
0 / 1D2 | めった切りにされた動物の死骸を見て驚く |
0 / 1D3 | 人間の死体を見て驚く |
0 / 1D3 | 人体の一部分を発見して驚く |
0 / 1D4 | 川に血が流れているのを見る |
1 / 1D4 + 1 | めった切りにされた人間の死体を見て驚く |
0 / 1D6 | 目を覚ましてみたら、棺桶の中に閉じ込められている |
0 / 1D6 | 友人の非業の死を目撃 |
0 / 1D6 + 1 | 食屍鬼を見る |
1/ 1D6 + 1 | 死んだはずの者に出会う |
0 / 1D10 | ひどい拷問を受ける |
2 / 2D10 +1 | 死体が墓場から立ち上がるのを見る |
2 / 2D10 +1 | 切り取られた巨大な頭が空から落ちてくるのを見る |
1D10 / 1D100 | 大いなるクトゥルフを見る |
※ : ロールが成功した場合の喪失値 / ロールが失敗した場合の喪失値
③ 【「一時的な狂気」と「不定の狂気」】
「一時的な狂気」は5ポイント以上の正気度を一度に失い、かつ〈アイデア〉ロールに成功したときに発生します。
〈アイデア〉ロールはINT×5で判定。頭がよいほど「真実」に気づき狂いやすいことになります。
「不定の狂気」は、1ゲーム時間内(節単位)に現在の正気度の20%を超える正気度を失ったときに発生します。
平均的な人(正気度52.5ポイント)であれば、10.5ポイントということになりますお。正気度が減れば減るほど発生
しやすくなる仕組みですな。
だいたいプレイヤーキャラクターとしては使い物にならなくなります。これは長期間持続しますから演じるのが大変ですw
一時的狂気 [1D10]時間持続
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不定の狂気 [1D10]日間持続
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■ 症状例 ■
▼失語症
恐怖のあまり言葉を話せなくなってしまいます。伝えたいことがある場合は、筆談か身振り手振りで伝えなければなりません。身振りから相手の伝えたい内容を汲み取るためには、知力判定に成功しなければなりません。
▼緊張症
ある一定の姿勢のまま硬直したり、何らかの反復行動を延々と繰り返します。内容はキーパーの判断によります。状況に応じた描写をして下さい。
▼放心状態(痴呆症)/幼児退行
◇放心状態(痴呆症)
周囲の物事に反応せず、放心したように宙を見つめたままになってしまいます。世話をしてやれば反応はするのですが、自分で自分の面倒を見ることは出来ません。
◇幼児退行
自分のことを子供だと思い込んで、大人の庇護を求めるようになります。その思考や振る舞いは完全に子供のもので、自分の面倒もまともに見られなくなってしまいます。
▼健忘症
一時的に記憶を失ってしまいます。この場合でも身に付いた技能や言語を忘れることはありませんが、家族や友人などの個人的な情報は全く思い出せなくなります。
▼妄想(被害化)
周りの者を誰も信用しなくなったり、誰かに監視されているなどと思いこみます。常に見張られていると感じる(注察妄想)、他人から被害を受けている(被
害妄想)、何者かに追われている(追跡妄想)、食べ物や飲み物に毒が入っている(被毒妄想)、ラジオの電波やパソコンの電磁波などに影響を受けると思いこ
む(影響妄想)、夫や妻に愛人ができたなどと信じ込む(嫉妬妄想)などがあります。
▼妄想(過大化)
自分が他の者より優れていると考え、多くの場合は尊大に振る舞うようになります。自己の能力、財産、地位、権力などを過大なものと思いこむ(誇大妄
想)、自分が高貴な生まれだと信じている(血統妄想)、悟りの境地に達したり教祖になったと思いこむ(宗教妄想、予言者妄想)、一方的に異性が自分を愛し
ていると感じてしまう(恋愛妄想)などがあります。
▼妄想(過小化)
自分のことを取るに足らないものと感じたり、あるいは許されざる存在として定義してしまいます。些細な出来事を大罪と考える(罪業妄想)、特別な病気を
持っている(心気妄想)、自分が空虚で存在しないものと思いこむ(虚無妄想)、自分は死ぬことを許されず未来永劫苦しみ続けなければならない(コタール症
候群)などがあります。
▼強迫観念
1つの目的にとらわれ、他のことをまったく気にとめなくなります。あるいは、1つの動作を繰り返し行い、ほかのことを何もしなくなってしまいます。多くの患者は不眠症に陥ります。
▼薬物中毒
アルコールや麻薬の依存症となってしまい、日常生活よりも快楽を優先するようになります。中毒がひどくなると、犯罪を犯してでもそれを手に入れようとします。
▼幻想(同化)
異様な出来事や怪物などを目にしても、それをごく日常的なものだと思いこんでしまいます。この患者に超自然的なものを理解させるのは不可能となります。
▼幻想(異化)
ごく日常的なものを見ても超自然的なものと思い込んでしまいます。普通の人間が怪物に見えてしまったり、幻影を見てしまうこともあるでしょう。
▼恐怖症
特定の事柄や物を異常に怖がります。多くの場合は逃げ出そうとしたり、あるいは恐怖のあまり動けなくなってしまいます。
▼フェティッシュ
特定の事柄や物を異常に偏愛するようになります。周囲から見てそれは異常としか思えないのですが、彼らにとってはそれを愛さずにはいられないのです。
▼発作
患者は神経性の痙攣や嘔吐、過度の発汗などを起こすようになります。通常の環境でも起こり得ますが、ストレス状態になると特に激しくなり、時には気絶することもあります。
▼自傷行動
自分を無性に傷つけたくなります。手に武器を持っていればそれを使いますし、持っていなくても自分の肌に激しく爪を立てたり、腕にかみついたりします。誰かが止めても、それを振り切って自らを傷つけます。
▼多重人格/憑依状態
◇多重人格
恐怖から逃れるために、新しい人格を次々と生み出してゆきます。別の人格といっても振る舞いが異なるだけなのですが、多くの場合は人格ごとにはっきりと
区別できますし、それぞれに名前もあります。どのような人格が生まれるかは、キーパーがその場の判断に応じて決定します。
◇憑依状態
キツネや悪魔など、何かに取り憑かれたように振る舞います。状態はキーパーが任意に決定して下さい。なお、霊能力によってこのような状態になった場合は、専門家でなければ区別することはできないでしょう。
▼犯罪性精神異常
愛情や友情などを信じず、他人を自分の利益のためのみに存在するものとしてとらえます。このような精神状態にある人間は、自分では衝動を押さえているつ
もりですが、実際には発作的に犯行を繰り返してしまいます。道徳観念や罪悪感が犯罪を抑止することはなく、物理的な障害だけが彼らを止める唯一の手段とな
ります。
▼錯乱状態/衝動行動
通常の状態でも理解しがたい行動を取りますが、特にストレス状態になると過度の錯乱状態に陥ってしまいます。突然叫んだり走りだしたり、あるいは誰かに必死で助けを求めたりします。他人の言葉はほとんど聞こえておらず、ただひたすら見えない何かに怯え続けます。
▼狂信
この状態に陥った者は、特定の考え方に強く支配されています。そのため、何かの狂信者として行動するようになったり、想像もつかない妄想に取り憑かれたまま、反社会的な活動に従事したりします。