共通ストーリー #16 (2/19)
翻訳者: AFK: Twitter
事象の地平線
発信者: エメル・ヴォーデン
発信地: クラス C 研究船 ヴィクター 3
レポート No.21 - ζ サジタリィ 3.32 星紀
分類: [空白]
発信地: クラス C 研究船 ヴィクター 3
レポート No.21 - ζ サジタリィ 3.32 星紀
分類: [空白]
こっ、こちらはエメル、帝国のヴォーデン家の者です。すみません、報告を任されたのですが手順がよくわからなくて… その、他の者は今手一杯でして。パノペアは… ええ… 大破しました。その瞬間私は艦橋にいたんです。パノペアが光の中心に接触すると、船体が、その… バラバラになったんです。クラス A の宇宙船があんなことになるなんて、初めての光景です。まるで内側から何かに引き裂かれたかのようでした。あんなことが起こるなんてありえない。あんな…
そ、それから、小型戦闘艇の残がいを回収しました。ですがいくつか… いえ他の戦闘艇はほぼ行方不明です。影も形もなくなってしまったんです。なんと言えばいいのか… 消失数も不明です。というより、誰も未だに正確な消失数を把握できていないと思います。
とにかく何かが起きたんです。それでその、その後も…光は残ったんです。今の光は穏やかに… なったと思われます。センサー値を確認する限り、ええこれまでも何度も確認してきているんですが、あの異常なほどのものだったエネルギー量が大きく減少しているんです。パノペアとの接触で何らかの反応が起きたように思われます。今の光の状態なら、クラス C の船でも中心部に突入できるかもしれません…
しかし船団にそれをやろうという者はいないでしょう。あんな光景を見た後では、とても。誰も光に近づきたがらないんです。私は残がいから救出された者の姿も見ました。光が体に沿って流れていて、絶叫しているんです。凄まじい激痛に苦しんでいる、というような様子で。ちなみに、体とのクアンタム融合が起きた、と周りではささやかれています。わ、私はパイロメーターの数値を見ていただけなので、よくわからないんです。
現在我々は、前回報告時の位置から約 3 倍ほど光から離れた位置で軌道周回中です。光のエネルギー放出量の減少もあり、これだけ距離を取れば安全が確保できるはずです。今は評議会の応援が到着したら光に再度突入すべきだ、という声も周りから上がっています。それを聞いた瞬間私は震えあがりましたよ。帝国民が選ばれませんように… 私が選ばれませんように。
- 通信終了 -
このまとまりのない報告から読み取れる限りでは、光の塊の中心にパノペアを突入させる作戦は失敗に終わったようです。ただし理由は不明ですが、この突入によって光の放つエネルギー量は大幅に減少したようです。パノペア乗組員たちの迎えた結末は痛ましいことですが、彼らの犠牲によって非常に貴重なデータが得られました。それを元に検討した結果、さしたる懸念もなく評議会から調査船団にクラス B の船隊を派遣できそうです。クラス B 船は素早く用意できるものなので、コアシステム外への派遣準備完了までそれほど時間はかからないでしょう。つまり、光の中心部の徹底的な調査がじき実行できる、ということです。なお調査船団には、ステーション・イグニスへの帰還が安全に行えるようになるまで、今の位置で待機するよう評議会から命じてあります。