フェリシテの過去について-アンクウの話
※注意!※
この項には、今後のネタバレにつながる内容や
キャラについての核心的な事項が記されている場合があります。
恐らくこれらの事を知ったところで、たいした問題は無いと思われますが、
「あくまで設定資料であり、まだ表には出ていないものである」
と言う前提のもとに御覧下さい。 これらの設定は予告なく変更される場合があります。
――
フェリシテ?
ああ、あいつはほんとうにひどいやつだったよ。
今は大人しいけどね。
どう酷かったって、そりゃあ――
そうだね、それじゃ今日はフェリシテについて話してあげるよ。
アタシの知ってる限りでだけどね。
――キミも知ってる通り、フェリシテといえば
いくら傷つけられても回復する身体を持ってて、
殴られ屋をしてて、なんかナヨナヨしたおとなしそうなアレだよ。
でもさ、おかしいと思わない?
なんで、折角そんな最強とも言えるような能力持ってて
考えが行き着く先が「殴られ屋」なんだろうね。
力っていうのはホント、これがやっかいなもんでね。
身に余る力は特に――どんなやつが手に入れても、大抵は人が変わっちゃう。
まぁ、フェリシテの場合は生まれつきだったみたいだけどさ。
でもやっぱり、最初からそんな事知ってるワケがなくて――
ある日気づいた、って言ってたね。
最初は、転んで擦り剥いたりしてもすぐ治るのが普通だって思ってたらしいけど。
んで、なんだっけ。 ……あー、もういいや。
そろそろ感づいてると思うから、もう言っちゃうよ。
ぶっちゃけ、アイツもご多分に漏れずって感じだったんだよね。
力に溺れちゃったってやつ?
まあ、なんでそんな事が解ったか。
あと、なんでアタシとアイツが出会う事になったかって言うと―ー
ぶっちゃけ。 アイツが一時期、大量に仕事増やしてくれたからなんだよね。
ね、今のアイツからじゃあ想像できないでしょ?
でも想像してみてよ。 恐ろしくない?
不死身で、しかも相手を一撃で殺せるような毒持ってるヤツが暴れまわってるんだよ?
流石にこれにゃお父さん……ああいや、冥王も参ったみたいでね。
冥界ではさ、「通常の殺戮であれば当然放置するべきだが、
今回は不死身という、そもそも現世の摂理にそぐわぬ者が起こした事件につき――」
なんて話がお偉いさんの間でされてた気がするね。
それで結局、そいつらに押されて冥王は
フェリシテの討伐をアタシに命じたわけ。
いい迷惑だと思ったよ、そりゃ。
ほら、あんまり良くない話ではあるけどさ……戦争とかでもそうだけど、
こう、人が沢山死ぬような事が起こってるとね、やっぱり魂も沢山出るじゃない。
だから死神はある意味大助かりなんだよね。
で、その原因を止めるわけでしょ?
そりゃあ、周りの死神からも目の敵にされるって。
まぁ――アタシ自身はそういう、力持って暴れるのって大嫌いだったから、
周りの目なんて気にせず意気揚々と討伐に向かったけどね。
そこで、はじめてアイツと出会ったんだ。
その時のアイツの目は、今とは違って――
最終更新:2009年07月13日 16:45