俺は勇者をやめるぞ
[その他]
薄暗い部屋の中、舞人が目を覚ますとベッドの上にはミレイアの姿は無かった。
月明かりが射し込んでいることから、どうやら今は夜中なのだと言うことがわかる。
起きあがって部屋を見渡すとベランダへの窓が開いていた、おそらくミレイアはそこにいるのだろう。
服を着てベランダへ向かうと、果たしてそこには羽を広げた少女姿のミレイアが、
月明かりに照らされながら外の景色を眺めていた。
薄暗い部屋の中、舞人が目を覚ますとベッドの上にはミレイアの姿は無かった。
月明かりが射し込んでいることから、どうやら今は夜中なのだと言うことがわかる。
起きあがって部屋を見渡すとベランダへの窓が開いていた、おそらくミレイアはそこにいるのだろう。
服を着てベランダへ向かうと、果たしてそこには羽を広げた少女姿のミレイアが、
月明かりに照らされながら外の景色を眺めていた。
[ミレイア]
「起きたみたいね。寝ぼすけなんだから」
「起きたみたいね。寝ぼすけなんだから」
[その他]
ミレイアは気配で気づいたのか舞人の方へ振り向かずに語りかけてくる。
ミレイアは気配で気づいたのか舞人の方へ振り向かずに語りかけてくる。
[舞人]
「仕方ねーだろ、俺はこの世界の者じゃないんだし、魔族のように夜行性って訳でもないんだぜ?w」
「仕方ねーだろ、俺はこの世界の者じゃないんだし、魔族のように夜行性って訳でもないんだぜ?w」
[ミレイア]
「そっか・・・」
「そっか・・・」
[その他]
ミレイアはそう呟くと舞人の方へと振り向き、羽を畳むと手すりに寄りかかった。
ミレイアはそう呟くと舞人の方へと振り向き、羽を畳むと手すりに寄りかかった。
[ミレイア]
「ネェ、舞人はこれからどうしたい訳?ルネーニに帰ってアタシと戦うつもり?」
「ネェ、舞人はこれからどうしたい訳?ルネーニに帰ってアタシと戦うつもり?」
[その他]
ミレイアは相変わらず強気な態度で舞人に質問する。
ミレイアは相変わらず強気な態度で舞人に質問する。
[舞人]
「そうだな・・・」
「そうだな・・・」
[その他]
舞人はしばらく黙った後に、静かに心境を語りだした。
舞人はしばらく黙った後に、静かに心境を語りだした。
[舞人]
「俺は、実際の所魔王ってのがどんな奴なのか一目見たら帰る、偵察のつもりでこのトコナに来たんだ。
結局の所、俺が間抜けだった為もありああやって捕まった所で、ミレイアと初めて会ったんだったな。
第一印象は恐い、ってよりもこんな女の子が魔王なのか?だった。」
「俺は、実際の所魔王ってのがどんな奴なのか一目見たら帰る、偵察のつもりでこのトコナに来たんだ。
結局の所、俺が間抜けだった為もありああやって捕まった所で、ミレイアと初めて会ったんだったな。
第一印象は恐い、ってよりもこんな女の子が魔王なのか?だった。」
[その他]
舞人はそこまで言い終えると申し訳なさそうにそっぽを向く。
しかし少しすると、ミレイアの表情が少し曇り、今度はミレイアの方が語り始める。
舞人はそこまで言い終えると申し訳なさそうにそっぽを向く。
しかし少しすると、ミレイアの表情が少し曇り、今度はミレイアの方が語り始める。
[ミレイア]
「アタシは・・・最初こんな頼りなさそうなバカが異世界の勇者なの?ってそう思ってた」
「アタシは・・・最初こんな頼りなさそうなバカが異世界の勇者なの?ってそう思ってた」
[舞人心の声]
(・・・俺ってそんな風に見られてたのかorz)
(・・・俺ってそんな風に見られてたのかorz)
[ミレイア]
「でも無詠唱でツンデインを唱えられたときには舞人、アンタを恐いと思ったわ。
だから手先にするつもりで、夢の中に侵入して襲った。でも舞人はアタシを・・・負かした」
[その他]
ミレイア等淫魔にとって人間相手に絶頂を迎えることは負けと言っても良いのだろう。
ミレイアの顔が見る見るうちに泣き出しそうになってくる。
「でも無詠唱でツンデインを唱えられたときには舞人、アンタを恐いと思ったわ。
だから手先にするつもりで、夢の中に侵入して襲った。でも舞人はアタシを・・・負かした」
[その他]
ミレイア等淫魔にとって人間相手に絶頂を迎えることは負けと言っても良いのだろう。
ミレイアの顔が見る見るうちに泣き出しそうになってくる。
[ミレイア]
「魔王でもある淫魔が勇者相手に負けたなんて知られたら・・・ッ・・・
だからっ、今日は屈辱をはらすつもりだったのに・・・ック・・・」
「魔王でもある淫魔が勇者相手に負けたなんて知られたら・・・ッ・・・
だからっ、今日は屈辱をはらすつもりだったのに・・・ック・・・」
[その他]
ミレイアは嗚咽を漏らしていた。それを見て慌てた舞人は急いでミレイアを抱きしめる。
ミレイアは嗚咽を漏らしていた。それを見て慌てた舞人は急いでミレイアを抱きしめる。
[ミレイア]
「ッ!?は、離せ!は・・・な、せぇ・・・」
「ッ!?は、離せ!は・・・な、せぇ・・・」
[舞人]
「だが断る」
「だが断る」
[舞人心の声]
(こんな所で泣かれて四天王、特にベアにでも聞かれたら、それこそ俺の人生が終わっちまうw
こんなシーンはエロゲーだと何をする?いいか、落ち着いて考えるんだ・・・)
(こんな所で泣かれて四天王、特にベアにでも聞かれたら、それこそ俺の人生が終わっちまうw
こんなシーンはエロゲーだと何をする?いいか、落ち着いて考えるんだ・・・)
[その他]
ミレイアは舞人から逃れようとぽかぽかと舞人の胸板を叩く。だがその力はとても弱かった。
舞人は必至に記憶を手繰り寄せてこの状況を打破する方法を考え、そして一つの結論に辿り着く。
ミレイアは舞人から逃れようとぽかぽかと舞人の胸板を叩く。だがその力はとても弱かった。
舞人は必至に記憶を手繰り寄せてこの状況を打破する方法を考え、そして一つの結論に辿り着く。
[ミレイア]
「ヒック、う・・・ムグッ!?・・・ん・・・」
「ヒック、う・・・ムグッ!?・・・ん・・・」
[その他]
舞人は泣き出しかけたミレイアの口を強引に自分の口によって塞いだ。
暫くの間舌と舌が絡み合う水音のみが辺りに響く。ミレイアはいつの間にか抵抗を止めていた。
暫くの後、舞人はゆっくりと唇を離してミレイアの様子を伺う。
だが肝心のミレイアは視線が定まらない呆けた顔をしていた。
舞人は泣き出しかけたミレイアの口を強引に自分の口によって塞いだ。
暫くの間舌と舌が絡み合う水音のみが辺りに響く。ミレイアはいつの間にか抵抗を止めていた。
暫くの後、舞人はゆっくりと唇を離してミレイアの様子を伺う。
だが肝心のミレイアは視線が定まらない呆けた顔をしていた。
[舞人]
「ミレイア?おーい、俺の声が聞こえてますかー?」
「ミレイア?おーい、俺の声が聞こえてますかー?」
[その他]
舞人の呼びかけにビクッと反応したミレイアは、最初は驚いたような、次にはとまどったような
どうしていいか分からないような、最後には紅潮させて怒ったような表情へと顔を変化させていった。
舞人の呼びかけにビクッと反応したミレイアは、最初は驚いたような、次にはとまどったような
どうしていいか分からないような、最後には紅潮させて怒ったような表情へと顔を変化させていった。
[ミレイア]
「い……」
「い……」
[舞人]
「……い?」
「……い?」
[ミレイア]
「いきなり何をするのよーっ! あんたはーっ!!」
「いきなり何をするのよーっ! あんたはーっ!!」
[舞人]
「ま、待て。時に落ち着け、な?うわっ!」
「ま、待て。時に落ち着け、な?うわっ!」
[その他]
振り上げられた手に思わず目を瞑って頭を抱える舞人。
どんな衝撃が来るのかと思った舞人だったが、何時まで経っても何も起こらない。
振り上げられた手に思わず目を瞑って頭を抱える舞人。
どんな衝撃が来るのかと思った舞人だったが、何時まで経っても何も起こらない。
[舞人]
「……?」
「……?」
[その他]
ゆっくり目を開けるとそこには泣きそうな、そして半分笑ってるような、それでいて怒っているような
ミレイアが拳を振り上げたまま立ち尽くしていた。
ゆっくり目を開けるとそこには泣きそうな、そして半分笑ってるような、それでいて怒っているような
ミレイアが拳を振り上げたまま立ち尽くしていた。
[ミレイア]
「こんなに頼りなさそうなのに……バカなのに……敵のはずなのに……」
「こんなに頼りなさそうなのに……バカなのに……敵のはずなのに……」
[その他]
しかし、その先はミレイアには言う事はできなかった。 口にしてしまえば楽になれるかもしれない。
だが、その言葉を言ってしまったらもう戻れない。
もしも舞人が受け入れてくれなかったら、その瞬間から二人はまた敵となる。
今この場で殺すか殺されるかの戦いを始めてもおかしくない。
魔王と勇者、二人は双極に位置する立場なのだ。
しかし、その先はミレイアには言う事はできなかった。 口にしてしまえば楽になれるかもしれない。
だが、その言葉を言ってしまったらもう戻れない。
もしも舞人が受け入れてくれなかったら、その瞬間から二人はまた敵となる。
今この場で殺すか殺されるかの戦いを始めてもおかしくない。
魔王と勇者、二人は双極に位置する立場なのだ。
[舞人]
「敵の筈、か。ならミレイア、俺は勇者をやめるぞ」
「敵の筈、か。ならミレイア、俺は勇者をやめるぞ」
[ミレイア]
「え?」
「え?」
[その他]
思っても見なかった言葉にミレイアはぴたりと体の動きを止めた。
思っても見なかった言葉にミレイアはぴたりと体の動きを止めた。
[ミレイア]
「今……なんて?」
「今……なんて?」
[舞人]
「俺は勇者を止めるって言ったんだ。実際の所異世界に呼び出されていきなりあなたは勇者です、
なんて言われても実感が沸くものじゃない。俺はそれまでは至って普通の人間だったんだぜ?」
「俺は勇者を止めるって言ったんだ。実際の所異世界に呼び出されていきなりあなたは勇者です、
なんて言われても実感が沸くものじゃない。俺はそれまでは至って普通の人間だったんだぜ?」
[舞人心の声]
(・・・まぁ、VEPに入り浸ってるとか、オタだとかそういうのはあるけどなwww)
(・・・まぁ、VEPに入り浸ってるとか、オタだとかそういうのはあるけどなwww)
[その他]
舞人は心の中で自分にそう突っ込むと話を続ける。
舞人は心の中で自分にそう突っ込むと話を続ける。
[舞人]
「ルネや他の人らの方がよほど強そうなのに、俺なんかに頼るような所には戻りたくはないね。
俺から見ればこっちの世界の人間もミレイア達魔族も大して変わらないんだよな。
それなら、勇者なんてのはやめて魔王と一緒に世界征服する方が面白そうだと思ったんだ。
だから俺はミレイアに協力したい。これじゃあだめか?」
「ルネや他の人らの方がよほど強そうなのに、俺なんかに頼るような所には戻りたくはないね。
俺から見ればこっちの世界の人間もミレイア達魔族も大して変わらないんだよな。
それなら、勇者なんてのはやめて魔王と一緒に世界征服する方が面白そうだと思ったんだ。
だから俺はミレイアに協力したい。これじゃあだめか?」
[ミレイア]
「ううん、それで十分・・・。舞人、アンタをアタシ達の仲間と認めるわ」
「ううん、それで十分・・・。舞人、アンタをアタシ達の仲間と認めるわ」
[その他]
ミレイアは首を振り、舞人に手を差し伸べる。舞人も手を伸ばし握手を交わした。
ミレイアは首を振り、舞人に手を差し伸べる。舞人も手を伸ばし握手を交わした。
[ミレイア]
「ただし、仲間になったからと言ってこれからの行動次第ではどうなるか、わかってるわよね?」
「ただし、仲間になったからと言ってこれからの行動次第ではどうなるか、わかってるわよね?」
[その他]
ミレイアはそう言うと以前の強気な態度を取り戻していた。
ミレイアはそう言うと以前の強気な態度を取り戻していた。
[舞人]
「お・・・オーケー、把握した。これから頑張らさせていただきます」
「お・・・オーケー、把握した。これから頑張らさせていただきます」
[ミレイア]
「わかればいいのよ、わかれば。さ、昼間の続きをしよ、今度は夢の中でね」
「わかればいいのよ、わかれば。さ、昼間の続きをしよ、今度は夢の中でね」
[舞人心の声]
(やっぱり魔王って言うだけはあるのなwwwコワスwwww)
(やっぱり魔王って言うだけはあるのなwwwコワスwwww)
[その他]
舞人は改めてミレイアが魔王なのだと言うことを実感しつつベッドに向かっていった。
長い夜はまだ始まったばかりである。
舞人は改めてミレイアが魔王なのだと言うことを実感しつつベッドに向かっていった。
長い夜はまだ始まったばかりである。
ミレイア3-10舞人に残る謎 へ