[その他]
晴れてルーシィに弟子入りした舞人。
本日が特訓初日である。
二人はギコナの郊外の森の近くへと足を運んでいた。
[ルーシィ]
「じゃあまず君の基礎体力を見せてもらうよ」
[舞人]
「えっ、特訓は?」
[ルーシィ]
「その前に君の実力をちゃんと知っておかないと駄目でしょ」
[舞人]
「お、俺はそんなことしなくても……」
[その他]
舞人はとっさに強がって見せる。
[ルーシィ]
「そう?」
[その他]
ルーシィは何気ない動作で、足元に転がっていた岩を持ち上げ、
[ルーシィ]
「ほら、パス」
[その他]
無造作に舞人に向けて放り投げた。
[舞人]
「へ? ……うおっ!?」
[その他]
舞人はとっさに両手でその岩をキャッチした――つもりだった。
[その他]
どぎゃっ!!
[舞人]
「パンナコッタッ!?」
[その他]
だが、実際には想像以上の重さの岩を受けきれず、足の上に落としてしまったのだ。
あまりの激痛にどくろ怪獣バリに痛がり、転げまわる舞人。
[ルーシィ]
「ほら。そんくらいの岩も満足に受け切れなくて、特訓なんて10年早いよ」
[舞人]
「ふ、不意打ちだろーが……!!」
[ルーシィ]
「そんなに言うなら、その石持ち上げてボクに投げ返してみなよ」
[その他]
ルーシィはどう見ても岩と呼ぶにふさわしいそれを石と言い捨て、不敵に笑う。
[舞人]
「お、おーし……僕たち男の子っ……!!」
[その他]
意味不明な掛け声を発し、痛みから復活した舞人は岩につかみかかる。
だが――
[舞人]
「むおっ……ぬううう……できるっ」
[その他]
岩はなかなか持ち上がらない。
[舞人]
「ぬおおおおおっ!!」
[その他]
気合を入れて、両手を使って悪戦苦闘する。
[舞人]
「こなくそおおおお!!」
[その他]
顔を真っ赤にしてふんばる舞人。
[その他]
ずず……
[舞人]
「おっ……!!」
[その他]
びくともしなかった岩が、ようやく少しずつ動いてきた。
すかさず手を突っ込み、ぐーっと根性で持ち上げる舞人。
[舞人]
「死なば諸共ぉぉぉ!!」
[その他]
再び意味不明の掛け声と同時に、一気に持ち上げる――!
[その他]
ごとんっ、ばぎゃっ!!
[舞人]
「レッドキングッ!!」
[その他]
そして、またしても足に落とす。
[ルーシィ]
「ほーら。筋力不足。そんなんじゃ重たい剣を振り回すことなんて無理だよ、筋力不合格っと」
[その他]
痛みのあまりゴロゴロと転げまわる舞人に向けて辛辣な言葉を吐くルーシィ。
[ルーシィ]
「ほらっ、次は体力測定、ランニングいくよ!」
[舞人]
「あ……」
[ルーシィ]
「あ?」
[舞人]
「足が痛いから今日は……」
[ルーシィ]
「泣き言いうなッ!!」
[その他]
わざとらしく骨が折れたとでもいいたげな視線の舞人のケツに、蹴りをくれてやるルーシィ。
[舞人]
「どひーっ!」
[その他]
舞人は飛び上がって、あわてて走り出すのであった。
晴れてルーシィに弟子入りした舞人。
本日が特訓初日である。
二人はギコナの郊外の森の近くへと足を運んでいた。
[ルーシィ]
「じゃあまず君の基礎体力を見せてもらうよ」
[舞人]
「えっ、特訓は?」
[ルーシィ]
「その前に君の実力をちゃんと知っておかないと駄目でしょ」
[舞人]
「お、俺はそんなことしなくても……」
[その他]
舞人はとっさに強がって見せる。
[ルーシィ]
「そう?」
[その他]
ルーシィは何気ない動作で、足元に転がっていた岩を持ち上げ、
[ルーシィ]
「ほら、パス」
[その他]
無造作に舞人に向けて放り投げた。
[舞人]
「へ? ……うおっ!?」
[その他]
舞人はとっさに両手でその岩をキャッチした――つもりだった。
[その他]
どぎゃっ!!
[舞人]
「パンナコッタッ!?」
[その他]
だが、実際には想像以上の重さの岩を受けきれず、足の上に落としてしまったのだ。
あまりの激痛にどくろ怪獣バリに痛がり、転げまわる舞人。
[ルーシィ]
「ほら。そんくらいの岩も満足に受け切れなくて、特訓なんて10年早いよ」
[舞人]
「ふ、不意打ちだろーが……!!」
[ルーシィ]
「そんなに言うなら、その石持ち上げてボクに投げ返してみなよ」
[その他]
ルーシィはどう見ても岩と呼ぶにふさわしいそれを石と言い捨て、不敵に笑う。
[舞人]
「お、おーし……僕たち男の子っ……!!」
[その他]
意味不明な掛け声を発し、痛みから復活した舞人は岩につかみかかる。
だが――
[舞人]
「むおっ……ぬううう……できるっ」
[その他]
岩はなかなか持ち上がらない。
[舞人]
「ぬおおおおおっ!!」
[その他]
気合を入れて、両手を使って悪戦苦闘する。
[舞人]
「こなくそおおおお!!」
[その他]
顔を真っ赤にしてふんばる舞人。
[その他]
ずず……
[舞人]
「おっ……!!」
[その他]
びくともしなかった岩が、ようやく少しずつ動いてきた。
すかさず手を突っ込み、ぐーっと根性で持ち上げる舞人。
[舞人]
「死なば諸共ぉぉぉ!!」
[その他]
再び意味不明の掛け声と同時に、一気に持ち上げる――!
[その他]
ごとんっ、ばぎゃっ!!
[舞人]
「レッドキングッ!!」
[その他]
そして、またしても足に落とす。
[ルーシィ]
「ほーら。筋力不足。そんなんじゃ重たい剣を振り回すことなんて無理だよ、筋力不合格っと」
[その他]
痛みのあまりゴロゴロと転げまわる舞人に向けて辛辣な言葉を吐くルーシィ。
[ルーシィ]
「ほらっ、次は体力測定、ランニングいくよ!」
[舞人]
「あ……」
[ルーシィ]
「あ?」
[舞人]
「足が痛いから今日は……」
[ルーシィ]
「泣き言いうなッ!!」
[その他]
わざとらしく骨が折れたとでもいいたげな視線の舞人のケツに、蹴りをくれてやるルーシィ。
[舞人]
「どひーっ!」
[その他]
舞人は飛び上がって、あわてて走り出すのであった。
(暗転)
[舞人]
「ぜはーぜはー」
[ルーシィ]
「君、持久力なさすぎ」
[その他]
ランニングを終えた舞人は、地面に大の字になってヘバっていた。
[舞人]
「ま、街までかと思ったらさらに周りを3周とか……ねーよ……ぜーぜー」
[ルーシィ]
「これくらい普通だって」
[舞人]
「ありえねー」
[その他]
ただ走っただけだというのに、すでに虫の息の舞人。
そんな舞人を見下ろし、ルーシィはため息をついた。
[ルーシィ]
「やれやれ……ランニングでこのざまじゃ、先が思いやられるよ……まずは体力強化の特訓だね」
「ぜはーぜはー」
[ルーシィ]
「君、持久力なさすぎ」
[その他]
ランニングを終えた舞人は、地面に大の字になってヘバっていた。
[舞人]
「ま、街までかと思ったらさらに周りを3周とか……ねーよ……ぜーぜー」
[ルーシィ]
「これくらい普通だって」
[舞人]
「ありえねー」
[その他]
ただ走っただけだというのに、すでに虫の息の舞人。
そんな舞人を見下ろし、ルーシィはため息をついた。
[ルーシィ]
「やれやれ……ランニングでこのざまじゃ、先が思いやられるよ……まずは体力強化の特訓だね」
(暗転)
[ルーシィ]
「というわけで朝です」
[舞人]
「……あのー、なんか寝た気がしないんですけど」
[ルーシィ]
「気のせいだよ」
[その他]
ルーシィは笑顔だったが、有無を言わさぬ迫力があった。
[舞人]
「……はい」
[ルーシィ]
「さっそく今日の特訓にいくよ」
[舞人]
「……はい」
[その他]
すっかりイエスマンに成り下がった舞人。
[ルーシィ]
「じゃ、準備して」
[舞人]
「……これは?」
[その他]
舞人の目の前に用意されたもの。
それは牛乳瓶が満載されたカゴだった。
[ルーシィ]
「牛乳配達のバイトだよ」
[舞人]
「なんで!?」
[ルーシィ]
「君の持久力をつけるために、昨日短期で契約してきたんだよ」
[舞人]
「どういう理屈だそりゃ!!」
[ルーシィ]
「街中の家を回って牛乳配達すれば、持久力も筋力もある程度つくでしょ」
[舞人]
「そんな特訓、アリか……?」
[ルーシィ]
「文句言わない」
[その他]
再び、強烈なプレッシャー。
[舞人]
「……はい」
[その他]
ということで、舞人の特訓とは名ばかりの牛乳配達が始まった。
「というわけで朝です」
[舞人]
「……あのー、なんか寝た気がしないんですけど」
[ルーシィ]
「気のせいだよ」
[その他]
ルーシィは笑顔だったが、有無を言わさぬ迫力があった。
[舞人]
「……はい」
[ルーシィ]
「さっそく今日の特訓にいくよ」
[舞人]
「……はい」
[その他]
すっかりイエスマンに成り下がった舞人。
[ルーシィ]
「じゃ、準備して」
[舞人]
「……これは?」
[その他]
舞人の目の前に用意されたもの。
それは牛乳瓶が満載されたカゴだった。
[ルーシィ]
「牛乳配達のバイトだよ」
[舞人]
「なんで!?」
[ルーシィ]
「君の持久力をつけるために、昨日短期で契約してきたんだよ」
[舞人]
「どういう理屈だそりゃ!!」
[ルーシィ]
「街中の家を回って牛乳配達すれば、持久力も筋力もある程度つくでしょ」
[舞人]
「そんな特訓、アリか……?」
[ルーシィ]
「文句言わない」
[その他]
再び、強烈なプレッシャー。
[舞人]
「……はい」
[その他]
ということで、舞人の特訓とは名ばかりの牛乳配達が始まった。
[舞人]
「うう……チャリがほしい」
[ルーシィ]
「なにそれ? ぐだぐだ言ってないでさっさと走る!!」
[その他]
もちろん舞人の居た世界とは別世界であるフォスタリアに、バイクや自転車などあるはずもなく。
舞人は10件も回らないうちにヘバりはじめていた。
ルーシィも舞人と同じ量のカゴを抱えているというのに、ペースは落ちることはない。
[ルーシィ]
「ほら、そんくらいでヘバるなんてまだまだ! 次はジグザグ走りでだよ!」
[舞人]
「な、なんだその意味のない走法は! だいたい、この修行どっかで見たことあるぞ!」
[ルーシィ]
「ぶつくさ言わないで走る走る!!」
[その他]
舞人の突っ込みも、ルーシィの厳しい叱咤の前には意味を成さないのであった。
[舞人]
「いっそ殺せ……!!」
[その他]
舞人は悪態をつきながらも、必死に足を動かす。
[舞人]
「じーぐざーぐじーぐざーぐ」
[その他]
その遥か前方で、ルーシィが本当にジグザグ走行をしていた。
しかもただのジグザグではない、まるで見えない敵の攻撃をよけているような機敏な回避運動といって差し支えないような動きだ。
[舞人]
「ありえねー……」
[その他]
果たして自分に同じ真似ができるだろうか、否、できるわけがない。
[舞人]
「……」
[その他]
一瞬の逡巡。
ルーシィは遥か前方だ。
舞人の腹は決まった。
[舞人]
「じーぐざーぐじーぐざーぐ」
[その他]
どこぞのハゲのように、口だけジグザグ言いながらまっすぐ走る舞人。
[舞人]
「じーぐざーぐじーぐざーぐ」
[ルーシィ]
「……じー」
[舞人]
「じーぐざーぐじーぐざーぐ」
[ルーシィ]
「……次に君は、『じーぐざーぐじーぐ……はっ!?』と言う」
[舞人]
「じーぐざーぐじーぐ……はっ!?」
[その他]
唐突に聞こえたルーシィの声に、あからさまに驚く舞人。
ギギギ、と軋む音がたちそうなしぐさで声の主を探る舞人。
すると、道端でルーシィがしゃがみこみ、ジト目でこちらを睨んでいた。
[ルーシィ]
「特訓初日からいっちょまえにサボんな!!」
[その他]
そして張りのある声で一喝。
[舞人]
「ひぃぃ!! しーましェーン!!」
[その他]
舞人は牛乳カゴを取り落としそうになりながら、大慌てでジグザグしながら走り出すのであった。
「うう……チャリがほしい」
[ルーシィ]
「なにそれ? ぐだぐだ言ってないでさっさと走る!!」
[その他]
もちろん舞人の居た世界とは別世界であるフォスタリアに、バイクや自転車などあるはずもなく。
舞人は10件も回らないうちにヘバりはじめていた。
ルーシィも舞人と同じ量のカゴを抱えているというのに、ペースは落ちることはない。
[ルーシィ]
「ほら、そんくらいでヘバるなんてまだまだ! 次はジグザグ走りでだよ!」
[舞人]
「な、なんだその意味のない走法は! だいたい、この修行どっかで見たことあるぞ!」
[ルーシィ]
「ぶつくさ言わないで走る走る!!」
[その他]
舞人の突っ込みも、ルーシィの厳しい叱咤の前には意味を成さないのであった。
[舞人]
「いっそ殺せ……!!」
[その他]
舞人は悪態をつきながらも、必死に足を動かす。
[舞人]
「じーぐざーぐじーぐざーぐ」
[その他]
その遥か前方で、ルーシィが本当にジグザグ走行をしていた。
しかもただのジグザグではない、まるで見えない敵の攻撃をよけているような機敏な回避運動といって差し支えないような動きだ。
[舞人]
「ありえねー……」
[その他]
果たして自分に同じ真似ができるだろうか、否、できるわけがない。
[舞人]
「……」
[その他]
一瞬の逡巡。
ルーシィは遥か前方だ。
舞人の腹は決まった。
[舞人]
「じーぐざーぐじーぐざーぐ」
[その他]
どこぞのハゲのように、口だけジグザグ言いながらまっすぐ走る舞人。
[舞人]
「じーぐざーぐじーぐざーぐ」
[ルーシィ]
「……じー」
[舞人]
「じーぐざーぐじーぐざーぐ」
[ルーシィ]
「……次に君は、『じーぐざーぐじーぐ……はっ!?』と言う」
[舞人]
「じーぐざーぐじーぐ……はっ!?」
[その他]
唐突に聞こえたルーシィの声に、あからさまに驚く舞人。
ギギギ、と軋む音がたちそうなしぐさで声の主を探る舞人。
すると、道端でルーシィがしゃがみこみ、ジト目でこちらを睨んでいた。
[ルーシィ]
「特訓初日からいっちょまえにサボんな!!」
[その他]
そして張りのある声で一喝。
[舞人]
「ひぃぃ!! しーましェーン!!」
[その他]
舞人は牛乳カゴを取り落としそうになりながら、大慌てでジグザグしながら走り出すのであった。
(暗転)
[その他]
ようやくすべての牛乳を配達し終えたころ、舞人の足は棒のようになっていた。
腕もパンパンになり、体の節々が痛い。
[舞人]
「ということで舞人の特訓初体験は、ボロボロの結果に終わったのだった」
[ルーシィ]
「……君、なに独りでナレーションしてんの?」
[舞人]
「……うっさい」
[ルーシィ]
「とりあえず、今日の特訓は終わりだよ」
[舞人]
「ほっ……よ、よかっ」
[ルーシィ]
「午前の部はね。お昼食べたら、午後の部だよ」
[舞人]
「…………」
[その他]
舞人は安堵の表情のまま凍りつき、そして無造作に両手を突き上げた。
[舞人]
「\(^o^)/」
ようやくすべての牛乳を配達し終えたころ、舞人の足は棒のようになっていた。
腕もパンパンになり、体の節々が痛い。
[舞人]
「ということで舞人の特訓初体験は、ボロボロの結果に終わったのだった」
[ルーシィ]
「……君、なに独りでナレーションしてんの?」
[舞人]
「……うっさい」
[ルーシィ]
「とりあえず、今日の特訓は終わりだよ」
[舞人]
「ほっ……よ、よかっ」
[ルーシィ]
「午前の部はね。お昼食べたら、午後の部だよ」
[舞人]
「…………」
[その他]
舞人は安堵の表情のまま凍りつき、そして無造作に両手を突き上げた。
[舞人]
「\(^o^)/」