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アリスティア編その10 リアル魔王ごっこ

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だれでも歓迎! 編集
[エフィー]
「アリスティアさん、お待たせしました」
[舞人]
「いやあ、ほんと待たせてすまんこ」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・いい」
[エフィー]
「それじゃ遅くなりましたけど、取引始めましょうか」
[アリス]
「(コク)」
[エフィー]
「じゃあこれ持ってきましたから、好きなの選んでくださいね」
[その他]
そういうとエフィーは持っていた大きな袋をアリスに差し出した。アリスは黙ってそれを受け取ると、かわりに自分の持ってきた袋をエフィーに渡した。
エフィーが会釈してそれを受け取ると、二人は早速袋の中身を出して品定めを開始した。
[舞人]
「うほっ、これは・・・・・・」
[その他]
アリスの袋から出てきたのは森で取れた多種多様の薬草・野草・キノコ。
エフィーの袋から出てきたのは果物・野菜などの食料と衣類、その他雑貨・・・・・・。
[舞人]
「普通じゃん」
[エフィー]
「え?何がですか?」
[舞人]
「もっとこう、グッとくるようなもんないの?伝説の勇者の残した剣だとか、鎧だとか」
[エフィー]
「そんな大層なもの持ってませんよ」
[舞人]
「食べると体がゴムになる木の実とか」
[エフィー]
「そんな奇怪な食べ物もありません」
[舞人]
「7つ集めると何でも願いがかなう玉とか」
[エフィー]
「・・・・・・・・・・・・」
[舞人]
「無視されてもHEAD-CHA-LA!」
[エフィー]
「もう!ちょっと静かにしててください!」
[舞人]
「はぁーい」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・(ゴソゴソ)」
[エフィー]
「・・・・・・うーん・・・・・・これとこれとー・・・・・・」
[舞人]
「・・・・・・・・・・・・」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・(ゴソゴソ)」
[舞人]
「・・・・・・なぁなぁ、その草ってなんなの?」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・?」
[舞人]
「それそれ。薬草か何かか?」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・(ムシャムシャ)」
[舞人]
「あ、食えんの?どれどれ・・・・・・」
「ゲロマズッ!!」
[その他]
強烈な苦味の中に渋みもあり、まったりとしてそれでいてクセのあるその不味さに舞人は噴出してしまった。
[舞人]
「この草を持ってきたやつはだれだぁっ!」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・わたし」
[舞人]
「お前か!・・・・・・あっ、俺もだった、てへ」
[エフィー]
「・・・・・・マイトさん・・・・・・」
[舞人]
「ん?」
[その他]
エフィーの方に目をやると、舞人の噴出した草が顔中に張り着いている。
[舞人]
「あ・・・・・・えーと・・・・・・」
[エフィー]
「・・・・・・もういいから向こうで待っててください・・・・・・」
[舞人]
「わざとじゃないよ?ホントだよ?」
[エフィー]
「向こう行ってなさい!」
[舞人]
「しーましぇーん!!」
[その他]
またもやエフィーに怒られ、舞人は二人から離れたところへ追いやられてしまった。
[舞人]
「やべーやべー、また調子乗りすぎちった」
「どうするかなー。結構荷物の量多かったし、あの様子じゃ時間かかりそうだよなー」
[ガキ]
「やー!えい!とりゃ!」
[舞人]
「お、ガキ共発見。何やってんだ?」
[その他]
暇をもてあましブラブラうろついていた舞人が見つけたのは、子供たちだった。
はじめは遊んでいるのかと思ったが、どうもそうではないようである。
[舞人]
「うわー・・・・・・武術の稽古してやがる。信じらんねえー」
[ガキ]
「はぁっ!けいっ!けりゃ!」
[舞人]
「オレがガキの頃は毎日がエブリデイサンデーだったけどなぁ。時代の流れってやつか?」
「大体最近は小さい頃から塾なんか行かせ過ぎだぜ。ゆとり教育だとか言いながら余った時間習い事に行かせて、どこがゆとりなんだっての」
「親がそんな圧迫するからガキのストレス溜まって、いじめだなんだで教師のストレスも溜まって、人心荒廃して戦争が起きて、世界が核の炎に包まれて・・・・・・」
「・・・・・・よし。ここはいっちょ・・・・・・」
[ガキ]
「しょう!へい!へーい!」
[舞人]
「ねえねえ、そこのキミたち」
[ガキ]
「!?」
「な、なに?」
[舞人]
「ちょーっとお兄さんに付き合ってくれないかなぁ・・・・・・?フヒヒ!」

[エフィー]
「これと、あとこれも・・・・・・私の方はこれくらいですね」
「アリスティアさんはその食料だけで良いんですか?」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・(コク)」
[エフィー]
「たまには服とかいかがですか?その服と数着しか持ってないんでしょう?」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・」
[エフィー]
「この服とか自信作なんですよ!」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・いらない」
[エフィー]
「うぅ・・・・・・でもアリスティアさん女の子なんだし・・・・・・もっと身だしなみに気を使っても」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・着替えはしてる」
[エフィー]
「そうじゃなくって、オシャレに気を配るっていうか・・・・・・」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・?」
[エフィー]
「えーと・・・・・・ホラ、今マイトさんと一緒に住んでるでしょ?」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・??」
[エフィー]
「男の人と一つ屋根の下に一緒に住んでて、何か感じません?」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・何も」
[エフィー]
「そ、そうですか・・・・・・」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・あ」
[エフィー]
「え!?なんです?やっぱり何か感じます!?」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・イビキうるさい」
[エフィー]
「・・・・・・・・・・・・ハァ」
[ガキ]
「キャーーー!」
[エフィー&アリス]
「!!!」
[その他]
エフィーが溜息を漏らしうなだれていたところへ、突然悲鳴が響いた。
[エフィー]
「何があったのっ!?」
[その他]
エフィーとアリスが声のした方へ駆けていくと、子供が誰かに追いかけまわされていた。
[ガキ]
「キャーー!キャーー!」
[舞人]
「ハハハ!どこへ行こうというのかね!?」
[エフィー]
「( ゚д゚)」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・」
[舞人]
「ほれ、捕まえたー!」
[ガキ]
「きゃっ!」
[エフィー]
「な・・・・・・まっ、マイトさん!何してるんですか!!」
[ガキ]
「あっ!お姉ちゃん!」
[舞人]
「おっ、エフィーにアリス。取引終わったの?」
[エフィー]
「終わりましたけど・・・・・・ってそれより!いったい何してるんですか!」
「小さな女の子追い掛け回したりして・・・・・・まさか・・・・・・!」
[ガキ]
「あのねー、このお兄ちゃんに遊んでもらってたんだよー」
[エフィー]
「えっ?・・・・・・・・・・・・そ、そうなの?」
[舞人]
「そうなんだよNE!」
[ガキ]
「ねー!」
[エフィー]
「そ、そうなんですか。わたしてっきり・・・・・・」
[舞人]
「てっきり、なんですか?」
[エフィー]
「その、マイトさんは小さい子供が好きな人なのかと・・・・・・・・・・・・性的な意味で」
[舞人]
「エフィーの中の俺の評価ってどんなんなの・・・・・・」
(まぁ、あながち間違いでもないけど・・・・・・二次元なら)
[エフィー]
「それにしても・・・・・・何の遊びなんです?」
[舞人]
「鬼ごっこ・・・・・・いや魔王ごっこ」
[エフィー]
「ま、魔王・・・・・・ごっこ・・・・・・?」
[舞人]
「そう。悪の魔王が逃げ惑う人々を追いかけて捕まえるんだ。最初に捕まったやつが次の魔王を襲名するのさ。」
[エフィー]
「へ、へえ・・・・・・」
(なんか分かったようで全然分からない!)
[ガキ]
「ねー、続きやろーよー」
[舞人]
「ん、そうだな。あと2人か・・・・・・よし、付いて来い!俺の動きを見て学び、立派な次期魔王となるのだ!」
[ガキ]
「はーーい!」
[その他]
そうして舞人たちはワーワー叫びながら広場の方へと走り去っていった。
[エフィー]
「あっ・・・・・・行っちゃった」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・」
[エフィー]
「アリスティアさん、マイトさんまた遊びに行っちゃいましたけど・・・・・・」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・良い。待つ」
[エフィー]
「それにしても・・・・・・いつの間にか仲良くなったんですねぇ・・・・・・」
「ここにいるのはいい子供ばかりだけど、辛い経験をした子ばかりだから、やっぱり他人に対して心を開きにくいところがあるんですよね」
「私も慣れてもらうのに結構時間かかったんだけどなぁ・・・・・・」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・」
[エフィー]
「なんかマイトさんて不思議な人ですよね。色々と滅茶苦茶なんだけど、憎めないっていうか。親しみやすいっていうか」
「ね、アリスティアさんもそう思いません?」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・ユニーク」
[エフィー]
「アハハハ!そうですよね!」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・(コク)」
[エフィー]
「フフフ・・・・・・アリスティアさん、マイトさんに何も感じないって言ってたけど、やっぱり興味はあるみたいですね」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・分からない」
[エフィー]
「そうでなきゃあんなアザだらけになるほど特訓に付き合わないですよ」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・」
[エフィー]
「・・・・・・実は最初に殴っちゃったとき、思わず魔力こめちゃったんですよ。なのにケロッとしてて。正直驚きましたよ」
[アリス]
「・・・・・・!」
[エフィー]
「いったいどんな特訓したんです?今後の参考までに教えてくれません?」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・」
[エフィー]
「・・・・・・アリスティアさん?」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・」
[エフィー]
「ごっ、ごめんなさい。何か気に障ること言いました・・・・・・?」
[エフィー]
「・・・・・・・・・・・・あのー?」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・」
[エフィー]
「と、とりあえず、中に入ってマイトさん待ちましょうか」
[アリス]
「・・・・・・・・・・・・」
[エフィー]
(・・・・・・泣きたい・・・・・・)

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