[その他]
突然の男の声にルーシィと舞人、おまけにモナは声の出所を探る。
[モナ]
「あそこですぅ!!」
[舞人]
「うおっ!?」
[その他]
モナが指差したのは窓の外だった。
そろそろ朝の日差しが昇り始めようとしている窓の外。
そこにひとりの男――魔族がベンチに悠然と腰掛けていた。
グッドマンの性を持つ魔族にして魔王四天王のひとり、アーヴェであった。
[舞人]
「って、ここ2階だろ!?」
[アーヴェ]
「俺は魔族なんだぜ? これくらいはワケもない」
[その他]
ツナギに身を包んだガタイのいいその魔族は、さも当然のように言い放つ。
[舞人]
「なるほど!」
[ルーシィ]
「納得するなよ……」
[その他]
横から冷ややかに突っ込むルーシィ。
[ルーシィ]
「さておき……アーヴェ・グッドマン! お前は……」
[その他]
気を取り直して、空中に浮かぶベンチに腰掛ける魔族アーヴェを睨み付けるルーシィ。
[アーヴェ]
「ああ、大方お前の想像通りだろう。俺は……勇者タカと魔王アーツ・グッドマンの血を受け継ぐものだ」
[舞人]
「ってそいつら男同士だろ!! どこをどうすればお前が生まれてくんだ!?」
[その他]
思わず突っ込む舞人。
[アーヴェ]
「魔王と勇者にかかれば出来ないことなんて何もないのさ」
[その他]
アーヴェはベンチに腰掛けたまま悠然と笑ってみせる。
[ルーシィ]
「考えられるのは……まさかホムンクルス?」
[アーヴェ]
「へぇ、さすがに詳しいじゃないの。またまたご明察だ」
[その他]
アーヴェが意外そうな顔でぱちぱちと手を叩く。
[舞人]
「ほむんくるす? っていうとパラケルススがどうこうとかいう……」
[その他]
舞人のオタ知識の中に、該当する知識があった。
錬金術モノの漫画にハマったときに読んだ、中世の錬金術関連の本に書かれていたし、その漫画にも登場していた。
[ルーシィ]
「パラケルスス? 違うよ、ホムンクルスっていうのは……」
[モナ]
「きぃぃぃぃぃっ!! た、タカとアーツの子供ですかぁぁぁぁぁぁ!?」
[ルーシィ]
「うわっ!?」
[その他]
ルーシィの解説をブチ切って金切り声を上げたのは、言うまでもなくモナである。
瞳はランランと血走って輝き、髪がざわざわとうごめきだして幽霊オーラを全開にしている。
[ルーシィ]
「ひぃぃっ!?」
[その他]
さっそく悲鳴を上げるルーシィ。
[アーヴェ]
「なんだその女は? お前たち幽霊を仲間にしたのか」
[ルーシィ]
「いや、仲間とかじゃないから」
[モナ]
「酷いですぅぅぅ!!」
[その他]
きーっとスカートの裾をかみ締めるモナ。
幽霊ではあるが、パンツが丸見えである。
[アーヴェ]
「おいおい、幽霊がヒスるなよ……汚いモンが丸見えじゃないか」
[モナ]
「き、汚くなんてないですぅぅ!! こ、これでも一時期はタカを虜にしたこともあるんですぅぅ!!」
[舞人]
「ちょ、おま……落ち着けよ、話が余計カオスになるだろ……」
[その他]
なぜかは妙なところでムキになるモナ。舞人の制止も聞こうとしない。
[アーヴェ]
「親父を?」
[モナ]
「むきぃぃ!! タカを親父だなんてぇぇぇぇ!!」
[その他]
ついに周囲の家具がポルターガイストを引き起こし始める。
[アーヴェ]
「ま、お前じゃ一生繋ぎ止めておくなんて無理だろうな。男の魅力に比べたら女のお前なんて……あえて言おう、カスであると!」
[その他]
アーヴェは歯をキラリと輝かせながら吐き捨て、次いで舞人に視線をやる。
[アーヴェ]
「それよりあんたが異世界の勇者とやらかい?」
[舞人]
「そ、それは……」
[アーヴェ]
「隠さなくてもわかっている。遠い親戚みたいなものだからな、俺たちは」
[舞人]
「うわ、すっげーヤダ……」
[アーヴェ]
「ということで」
[その他]
アーヴェはツナギのホックに手をかけ、じ~~~っとチャックを下ろしていく。
[舞人]
「ウホッ! いい巨根!!」
[アーヴェ]
「やらないか?」
[その他]
アーヴェは自慢の44マグナムを見せ付けながら、力ある言葉を発した。
強大な魔力を持つアーヴェの魔法語「やらないか」には、人を虜にしてしまう力がある。
この言葉に頷いてしまったが最後、アーヴェの魔法結界“ハッテンバ”に取り込まれ、好き放題にされてしまうといわれている。
[舞人]
「ねーよwwwwwww」
突然の男の声にルーシィと舞人、おまけにモナは声の出所を探る。
[モナ]
「あそこですぅ!!」
[舞人]
「うおっ!?」
[その他]
モナが指差したのは窓の外だった。
そろそろ朝の日差しが昇り始めようとしている窓の外。
そこにひとりの男――魔族がベンチに悠然と腰掛けていた。
グッドマンの性を持つ魔族にして魔王四天王のひとり、アーヴェであった。
[舞人]
「って、ここ2階だろ!?」
[アーヴェ]
「俺は魔族なんだぜ? これくらいはワケもない」
[その他]
ツナギに身を包んだガタイのいいその魔族は、さも当然のように言い放つ。
[舞人]
「なるほど!」
[ルーシィ]
「納得するなよ……」
[その他]
横から冷ややかに突っ込むルーシィ。
[ルーシィ]
「さておき……アーヴェ・グッドマン! お前は……」
[その他]
気を取り直して、空中に浮かぶベンチに腰掛ける魔族アーヴェを睨み付けるルーシィ。
[アーヴェ]
「ああ、大方お前の想像通りだろう。俺は……勇者タカと魔王アーツ・グッドマンの血を受け継ぐものだ」
[舞人]
「ってそいつら男同士だろ!! どこをどうすればお前が生まれてくんだ!?」
[その他]
思わず突っ込む舞人。
[アーヴェ]
「魔王と勇者にかかれば出来ないことなんて何もないのさ」
[その他]
アーヴェはベンチに腰掛けたまま悠然と笑ってみせる。
[ルーシィ]
「考えられるのは……まさかホムンクルス?」
[アーヴェ]
「へぇ、さすがに詳しいじゃないの。またまたご明察だ」
[その他]
アーヴェが意外そうな顔でぱちぱちと手を叩く。
[舞人]
「ほむんくるす? っていうとパラケルススがどうこうとかいう……」
[その他]
舞人のオタ知識の中に、該当する知識があった。
錬金術モノの漫画にハマったときに読んだ、中世の錬金術関連の本に書かれていたし、その漫画にも登場していた。
[ルーシィ]
「パラケルスス? 違うよ、ホムンクルスっていうのは……」
[モナ]
「きぃぃぃぃぃっ!! た、タカとアーツの子供ですかぁぁぁぁぁぁ!?」
[ルーシィ]
「うわっ!?」
[その他]
ルーシィの解説をブチ切って金切り声を上げたのは、言うまでもなくモナである。
瞳はランランと血走って輝き、髪がざわざわとうごめきだして幽霊オーラを全開にしている。
[ルーシィ]
「ひぃぃっ!?」
[その他]
さっそく悲鳴を上げるルーシィ。
[アーヴェ]
「なんだその女は? お前たち幽霊を仲間にしたのか」
[ルーシィ]
「いや、仲間とかじゃないから」
[モナ]
「酷いですぅぅぅ!!」
[その他]
きーっとスカートの裾をかみ締めるモナ。
幽霊ではあるが、パンツが丸見えである。
[アーヴェ]
「おいおい、幽霊がヒスるなよ……汚いモンが丸見えじゃないか」
[モナ]
「き、汚くなんてないですぅぅ!! こ、これでも一時期はタカを虜にしたこともあるんですぅぅ!!」
[舞人]
「ちょ、おま……落ち着けよ、話が余計カオスになるだろ……」
[その他]
なぜかは妙なところでムキになるモナ。舞人の制止も聞こうとしない。
[アーヴェ]
「親父を?」
[モナ]
「むきぃぃ!! タカを親父だなんてぇぇぇぇ!!」
[その他]
ついに周囲の家具がポルターガイストを引き起こし始める。
[アーヴェ]
「ま、お前じゃ一生繋ぎ止めておくなんて無理だろうな。男の魅力に比べたら女のお前なんて……あえて言おう、カスであると!」
[その他]
アーヴェは歯をキラリと輝かせながら吐き捨て、次いで舞人に視線をやる。
[アーヴェ]
「それよりあんたが異世界の勇者とやらかい?」
[舞人]
「そ、それは……」
[アーヴェ]
「隠さなくてもわかっている。遠い親戚みたいなものだからな、俺たちは」
[舞人]
「うわ、すっげーヤダ……」
[アーヴェ]
「ということで」
[その他]
アーヴェはツナギのホックに手をかけ、じ~~~っとチャックを下ろしていく。
[舞人]
「ウホッ! いい巨根!!」
[アーヴェ]
「やらないか?」
[その他]
アーヴェは自慢の44マグナムを見せ付けながら、力ある言葉を発した。
強大な魔力を持つアーヴェの魔法語「やらないか」には、人を虜にしてしまう力がある。
この言葉に頷いてしまったが最後、アーヴェの魔法結界“ハッテンバ”に取り込まれ、好き放題にされてしまうといわれている。
[舞人]
「ねーよwwwwwww」
[その他]
パキィィィン!!
パキィィィン!!
[アーヴェ]
「なに……?」
[その他]
だが、舞人はその一言で形成されつつあったアーヴェのハッテンバを粉々に砕いてしまった。
[アーヴェ]
「なるほど……さすがは仮にも異世界の勇者……強力なマジック・キャンセラーみたいだな。燃えるじゃないの」
[その他]
必殺技を意図も簡単に破られてなお、アーヴェのマグナムはギンギンに臨戦態勢だった。
[舞人]
「きめぇwwww」
[その他]
舞人は思わず引きながらも、背後のルーシィを振り返る。
[舞人]
「今度はこっちのターンだ! ルーシィ、例のアレを頼む!!」
[ルーシィ]
「他力本願……って、今はそんな場合じゃないよね……いきなりギガツンデイン!!」
[その他]
ルーシィは早口に呪文を唱えて、舞人に向けてギガツンデインをぶち込む。
「なに……?」
[その他]
だが、舞人はその一言で形成されつつあったアーヴェのハッテンバを粉々に砕いてしまった。
[アーヴェ]
「なるほど……さすがは仮にも異世界の勇者……強力なマジック・キャンセラーみたいだな。燃えるじゃないの」
[その他]
必殺技を意図も簡単に破られてなお、アーヴェのマグナムはギンギンに臨戦態勢だった。
[舞人]
「きめぇwwww」
[その他]
舞人は思わず引きながらも、背後のルーシィを振り返る。
[舞人]
「今度はこっちのターンだ! ルーシィ、例のアレを頼む!!」
[ルーシィ]
「他力本願……って、今はそんな場合じゃないよね……いきなりギガツンデイン!!」
[その他]
ルーシィは早口に呪文を唱えて、舞人に向けてギガツンデインをぶち込む。
[その他]
ばりばりばりばりばり!!!
ばりばりばりばりばり!!!
[舞人]
「 み な ぎ っ て き た ぜ ! !」
[その他]
舞人はその魔力を無力化しつつ吸収し、自分のMPへと変換させる。
[舞人]
「食らえっ、10倍ツンデインだっ!! これはルーシィの分!!」
[ルーシィ]
「……気のせいかもしれないけど、なんかボクが死んでるみたいな言い方だね」
「 み な ぎ っ て き た ぜ ! !」
[その他]
舞人はその魔力を無力化しつつ吸収し、自分のMPへと変換させる。
[舞人]
「食らえっ、10倍ツンデインだっ!! これはルーシィの分!!」
[ルーシィ]
「……気のせいかもしれないけど、なんかボクが死んでるみたいな言い方だね」
[その他]
ぴしゃあああああああんっ!!!!
ぴしゃあああああああんっ!!!!
[その他]
ルーシィのぼやきも爆音にかき消された。
窓の外から強力な電撃がアーヴェに向かって降り注ぐ。
[舞人]
「どうでいっ!」
ルーシィのぼやきも爆音にかき消された。
窓の外から強力な電撃がアーヴェに向かって降り注ぐ。
[舞人]
「どうでいっ!」
[その他]
バシィーッ!! バシィーッ!!
バシィーッ!! バシィーッ!!
[舞人]
「な、なんだこの音……?」
[アーヴェ]
「この程度の電撃、ホモタロスの魔力増大作戦よりもぬるいな」
[舞人]
「うげっ!?」
[その他]
思わず舞人は奇声を上げた。
ツンデインが急速に力を弱めていき、中心に向かって吸収されるように消えて言ったのだ。
雷撃が霧消した後、そこにはアーヴェが何食わぬ顔で立っているではないか。
しかもそれだけではない。
いつの間にか自分の配下である魔族を呼び出し、彼の愛剣チンガッシャーで自らのマグナムを叩かせていたのだ。
[ルーシィ]
「いやぁぁぁんっ、ヘンタイぃぃ!!」
[その他]
思わず目を覆い隠して舞人の背中に隠れるルーシィ。
[アーヴェ]
「勇者、見ているか? こうして叩くことによって、俺の魔力はさらに強くなる……お前ごときのツンデイン、わけもないくらいにな」
[舞人]
「さすがの俺でも引くわぁ……っていうか、お前今明らかに魔法かき消しただろ!?」
[アーヴェ]
「仮にも俺だって異世界の勇者の血を引くものなんだぜ?」
[舞人]
「くっ……人の能力インスパイアすんな!!」
[アーヴェ]
「おいおい、俺は生まれつきこの力を持ってるんだぜ? 著作権は俺にあるはずさ」
[その他]
アホな会話を続けている二人だが、アーヴェの魔力がどんどん高まっているらしいのは本当だった。
魔力を感知する才能のない舞人でさえ、アーヴェの周囲に満ち溢れる魔力に目が回りそうなほどだ。
[アーヴェ]
「じゃあ今度は俺のターンでいいのかい?」
[その他]
アーヴェは配下の魔族を送還し、具合を確かめるように下腹部に力をいれマグナムを上下させる。
[舞人]
「待った!!」
[その他]
アーヴェの言葉を切り、指を突きつける舞人。
[アーヴェ]
「……なんだい?」
[舞人]
「どうやって男同士からお前が生まれてきたのか気になってしょーがないんだ。ホムンクルスとかいってたよな、そこんとこをkwsk」
[ルーシィ]
「ま、マイト! こんなときに……!!」
[その他]
実に空気の読めない男である。
思わず怒鳴るルーシィだったが、舞人には作戦があった。
[舞人]
(こうしてうやむやにしてこのピンチを切り抜ける名案が思いつくのを待つ!!)
[その他]
もっとも、舞人の2メガバイトの頭脳で名案を思いつけるかは不明である。
[アーヴェ]
「……ま、いいだろう。冥土の土産ってやつだ」
[舞人]
(ktkr!!)
[その他]
食いついてくれたはいいが、舞人はその隙に作戦を考えなければならない。
[アーヴェ]
「ホムンクルスってのは魔族の手で人工的に作り出される魔法生物だ。要するに、ゴーレムみたいなものさ」
[舞人]
「ゴーレム?」
[その他]
舞人の脳内に壁で囲まれた町を守る角ばった石の巨人が思い浮かんだ。
[アーヴェ]
「ただ、ホムンクルスは特殊でね。作り出すときの素材によって、その完成度が左右されるわけさ」
[舞人]
「材料って言うと?」
[アーヴェ]
「魔族の血、そして精液だ」
[舞人]
「ぶwwwww」
[その他]
思わぬ材料に吹き出す舞人。
ルーシィはもう耳まで真っ赤になっている。
[アーヴェ]
「材料の質がよければ良いほど、優秀なホムンクルスが生まれるって寸法さ」
[舞人]
「ってことは、勇者と魔王の血を引いてるってことは……」
[アーヴェ]
「そうさ。俺は勇者タカと魔王アーツの血と精液から生まれた、究極のホムンクルスってわけさ」
[舞人]
「な、なんという最強厨……!!」
[ルーシィ]
「それで魔族の癖にマジック・キャンセラーの力を持ってたんだ……」
[その他]
アーヴェはただ強いだけではない。
勇者としての特殊能力と魔王としての特殊能力の双方を持って生まれた、まさに最強の魔族といって過言ではないのだ。
[ルーシィ]
「そんな奴がなんで魔王なんかに……!」
[舞人]
「そうだそうだ! お前ホモだろ、女の魔王に仕える理由なんてないだろ!」
[その他]
ここぞとばかりに話を広げにかかる舞人。
いまだに窮地を脱する作戦は思いつかない。
[アーヴェ]
「そりゃあ、自分で征服するより楽だからさ。ま、最近は上手くいってないけどな」
[舞人]
「ならやっぱ自分でやれよ……強いんだろ」
[ルーシィ]
「マイト! 余計なこと言うなっ!!」
[アーヴェ]
「別に俺は世界に興味があるわけじゃないからな……俺が興味があるのは……」
[その他]
じーっと舞人の瞳を覗き込むアーヴェ。
[舞人]
「男ですかwwwww」
[アーヴェ]
「その通り。ところで勇者マイト、こいつを見てくれ……こいつをどう思う?」
[その他]
アーヴェは自らの股間を指し示した。
そそり立つマグナムを中心に、実に見覚えのある、というよりすでに馴染みになりつつある青白い雷光が輝いていた。
[舞人]
「すごく……ツンデインです……!!」
[アーヴェ]
「このままだと治まりがつかないんだよ……今度は俺のターンだって言ったろ?」
「な、なんだこの音……?」
[アーヴェ]
「この程度の電撃、ホモタロスの魔力増大作戦よりもぬるいな」
[舞人]
「うげっ!?」
[その他]
思わず舞人は奇声を上げた。
ツンデインが急速に力を弱めていき、中心に向かって吸収されるように消えて言ったのだ。
雷撃が霧消した後、そこにはアーヴェが何食わぬ顔で立っているではないか。
しかもそれだけではない。
いつの間にか自分の配下である魔族を呼び出し、彼の愛剣チンガッシャーで自らのマグナムを叩かせていたのだ。
[ルーシィ]
「いやぁぁぁんっ、ヘンタイぃぃ!!」
[その他]
思わず目を覆い隠して舞人の背中に隠れるルーシィ。
[アーヴェ]
「勇者、見ているか? こうして叩くことによって、俺の魔力はさらに強くなる……お前ごときのツンデイン、わけもないくらいにな」
[舞人]
「さすがの俺でも引くわぁ……っていうか、お前今明らかに魔法かき消しただろ!?」
[アーヴェ]
「仮にも俺だって異世界の勇者の血を引くものなんだぜ?」
[舞人]
「くっ……人の能力インスパイアすんな!!」
[アーヴェ]
「おいおい、俺は生まれつきこの力を持ってるんだぜ? 著作権は俺にあるはずさ」
[その他]
アホな会話を続けている二人だが、アーヴェの魔力がどんどん高まっているらしいのは本当だった。
魔力を感知する才能のない舞人でさえ、アーヴェの周囲に満ち溢れる魔力に目が回りそうなほどだ。
[アーヴェ]
「じゃあ今度は俺のターンでいいのかい?」
[その他]
アーヴェは配下の魔族を送還し、具合を確かめるように下腹部に力をいれマグナムを上下させる。
[舞人]
「待った!!」
[その他]
アーヴェの言葉を切り、指を突きつける舞人。
[アーヴェ]
「……なんだい?」
[舞人]
「どうやって男同士からお前が生まれてきたのか気になってしょーがないんだ。ホムンクルスとかいってたよな、そこんとこをkwsk」
[ルーシィ]
「ま、マイト! こんなときに……!!」
[その他]
実に空気の読めない男である。
思わず怒鳴るルーシィだったが、舞人には作戦があった。
[舞人]
(こうしてうやむやにしてこのピンチを切り抜ける名案が思いつくのを待つ!!)
[その他]
もっとも、舞人の2メガバイトの頭脳で名案を思いつけるかは不明である。
[アーヴェ]
「……ま、いいだろう。冥土の土産ってやつだ」
[舞人]
(ktkr!!)
[その他]
食いついてくれたはいいが、舞人はその隙に作戦を考えなければならない。
[アーヴェ]
「ホムンクルスってのは魔族の手で人工的に作り出される魔法生物だ。要するに、ゴーレムみたいなものさ」
[舞人]
「ゴーレム?」
[その他]
舞人の脳内に壁で囲まれた町を守る角ばった石の巨人が思い浮かんだ。
[アーヴェ]
「ただ、ホムンクルスは特殊でね。作り出すときの素材によって、その完成度が左右されるわけさ」
[舞人]
「材料って言うと?」
[アーヴェ]
「魔族の血、そして精液だ」
[舞人]
「ぶwwwww」
[その他]
思わぬ材料に吹き出す舞人。
ルーシィはもう耳まで真っ赤になっている。
[アーヴェ]
「材料の質がよければ良いほど、優秀なホムンクルスが生まれるって寸法さ」
[舞人]
「ってことは、勇者と魔王の血を引いてるってことは……」
[アーヴェ]
「そうさ。俺は勇者タカと魔王アーツの血と精液から生まれた、究極のホムンクルスってわけさ」
[舞人]
「な、なんという最強厨……!!」
[ルーシィ]
「それで魔族の癖にマジック・キャンセラーの力を持ってたんだ……」
[その他]
アーヴェはただ強いだけではない。
勇者としての特殊能力と魔王としての特殊能力の双方を持って生まれた、まさに最強の魔族といって過言ではないのだ。
[ルーシィ]
「そんな奴がなんで魔王なんかに……!」
[舞人]
「そうだそうだ! お前ホモだろ、女の魔王に仕える理由なんてないだろ!」
[その他]
ここぞとばかりに話を広げにかかる舞人。
いまだに窮地を脱する作戦は思いつかない。
[アーヴェ]
「そりゃあ、自分で征服するより楽だからさ。ま、最近は上手くいってないけどな」
[舞人]
「ならやっぱ自分でやれよ……強いんだろ」
[ルーシィ]
「マイト! 余計なこと言うなっ!!」
[アーヴェ]
「別に俺は世界に興味があるわけじゃないからな……俺が興味があるのは……」
[その他]
じーっと舞人の瞳を覗き込むアーヴェ。
[舞人]
「男ですかwwwww」
[アーヴェ]
「その通り。ところで勇者マイト、こいつを見てくれ……こいつをどう思う?」
[その他]
アーヴェは自らの股間を指し示した。
そそり立つマグナムを中心に、実に見覚えのある、というよりすでに馴染みになりつつある青白い雷光が輝いていた。
[舞人]
「すごく……ツンデインです……!!」
[アーヴェ]
「このままだと治まりがつかないんだよ……今度は俺のターンだって言ったろ?」
[その他]
ドウッ!!
ドウッ!!
[舞人]
「アッー!! 魔族がツンデインとかねーよwww」
「アッー!! 魔族がツンデインとかねーよwww」
[その他]
ぴしゃああああああああんっ!!!
ぴしゃああああああああんっ!!!
[ルーシィ]
「マイトっ!!」
[その他]
舞人にマジック・アブソーブがあるのは知っているが、アーヴェが放ったツンデインは舞人の10倍、いや20倍ツンデインを遥かに超える魔力を放っていた。
さすがに心配の色が隠せない様子でルーシィが叫んだ。
強烈な雷撃が室内をなぎ払う。
[ルーシィ]
「くぅぅっ!! モナちゃん、隠れて!!」
[モナ]
「ああっ、ルーシィさんっ!?」
[その他]
ルーシィは恐怖を押し殺し、いまだに人を殺せそうなオーラを発しながら恨みがましくアーヴェを睨み付けていたモナの前に立ちふさがる。
[ルーシィ]
「アスファルトン!!」
[その他]
魔法衣V.I.Pを最大限に展開しモナを庇うと、完全防御魔法を唱えた。
「マイトっ!!」
[その他]
舞人にマジック・アブソーブがあるのは知っているが、アーヴェが放ったツンデインは舞人の10倍、いや20倍ツンデインを遥かに超える魔力を放っていた。
さすがに心配の色が隠せない様子でルーシィが叫んだ。
強烈な雷撃が室内をなぎ払う。
[ルーシィ]
「くぅぅっ!! モナちゃん、隠れて!!」
[モナ]
「ああっ、ルーシィさんっ!?」
[その他]
ルーシィは恐怖を押し殺し、いまだに人を殺せそうなオーラを発しながら恨みがましくアーヴェを睨み付けていたモナの前に立ちふさがる。
[ルーシィ]
「アスファルトン!!」
[その他]
魔法衣V.I.Pを最大限に展開しモナを庇うと、完全防御魔法を唱えた。
[その他]
ばきばきばきばきっ!!
ばきばきばきばきっ!!
[その他]
少し遅れて、破壊音が響き渡った。
鋼の体越しに、ダメージはないものの強烈な衝撃が襲ってくる。
[ルーシィ]
「家が……!!」
[モナ]
「じ、自縛した先が壊れちゃったら私どうなるですぅぅぅ!?」
[その他]
悲痛な叫び声が響くが、それは杞憂に終わった。
アーヴェのツンデインが先ほどと同じように急速に力を失っていったのだ。
[ルーシィ]
「マイト!!」
[その他]
アスファルトンが解けるころには、ツンデインの魔力を舞人が吸収し終えていた。
[舞人]
「な、なんとか助かったぜ……」
[アーヴェ]
「おいおい、これじゃあキリがないじゃない……」
[その他]
アーヴェがやれやれといわんばかりに肩をすくめる。
[アーヴェ]
「仕方ない。今日はこれでおさらばさせてもらおうか……無駄な争いをするくらいなら、男漁りをしてるほうがマシだからな」
[その他]
言うが早いが、アーヴェはツナギのチャックを引き上げ、くるりと身を翻した。
[ルーシィ]
「マイト……!!」
[舞人]
「いいんだ、行かせろ」
[その他]
舞人はルーシィを制止しながら、内心では超安堵の息をついていた。
[舞人]
(やっべ助かったぁぁぁぁ、あっちから帰ってくれたwwww)
[モナ]
「………」
[その他]
舞人は呆然とアーヴェの去っていった虚空を見つめるモナに気づき、声をかけた。
[舞人]
「どうしたんだ?」
[モナ]
「……最後の最後まで男の話でした」
[舞人]
「あ、ああ。そうだったな……」
[その他]
またプッツンしだすのではないかと身構える舞人。
だが、
[モナ]
「……さすがの私も引いたですぅ。なんか、一気に冷めた感じがしますぅ」
[舞人]
「……あ、っそ」
[その他]
百年、というか四百年の恋も些細なことで砕け散ってしまうものである。
舞人はこの戦いで、微妙な乙女心を学んだような気がした。
[モナ]
「っていうか些細なことじゃないですぅ!!」
少し遅れて、破壊音が響き渡った。
鋼の体越しに、ダメージはないものの強烈な衝撃が襲ってくる。
[ルーシィ]
「家が……!!」
[モナ]
「じ、自縛した先が壊れちゃったら私どうなるですぅぅぅ!?」
[その他]
悲痛な叫び声が響くが、それは杞憂に終わった。
アーヴェのツンデインが先ほどと同じように急速に力を失っていったのだ。
[ルーシィ]
「マイト!!」
[その他]
アスファルトンが解けるころには、ツンデインの魔力を舞人が吸収し終えていた。
[舞人]
「な、なんとか助かったぜ……」
[アーヴェ]
「おいおい、これじゃあキリがないじゃない……」
[その他]
アーヴェがやれやれといわんばかりに肩をすくめる。
[アーヴェ]
「仕方ない。今日はこれでおさらばさせてもらおうか……無駄な争いをするくらいなら、男漁りをしてるほうがマシだからな」
[その他]
言うが早いが、アーヴェはツナギのチャックを引き上げ、くるりと身を翻した。
[ルーシィ]
「マイト……!!」
[舞人]
「いいんだ、行かせろ」
[その他]
舞人はルーシィを制止しながら、内心では超安堵の息をついていた。
[舞人]
(やっべ助かったぁぁぁぁ、あっちから帰ってくれたwwww)
[モナ]
「………」
[その他]
舞人は呆然とアーヴェの去っていった虚空を見つめるモナに気づき、声をかけた。
[舞人]
「どうしたんだ?」
[モナ]
「……最後の最後まで男の話でした」
[舞人]
「あ、ああ。そうだったな……」
[その他]
またプッツンしだすのではないかと身構える舞人。
だが、
[モナ]
「……さすがの私も引いたですぅ。なんか、一気に冷めた感じがしますぅ」
[舞人]
「……あ、っそ」
[その他]
百年、というか四百年の恋も些細なことで砕け散ってしまうものである。
舞人はこの戦いで、微妙な乙女心を学んだような気がした。
[モナ]
「っていうか些細なことじゃないですぅ!!」