切り札はキミの中 ◆nkOrxPVn9c
広大な海。
そこから太陽がいまかいまかと出番を待ち望んでいる。
このような光景を豪華客船の一室のスイートホームで眺められるとは何と優雅なことか。
しかしそれを窓から覗こうとする者は誰にも居らず、この部屋の主とて例外ではない。
そこから太陽がいまかいまかと出番を待ち望んでいる。
このような光景を豪華客船の一室のスイートホームで眺められるとは何と優雅なことか。
しかしそれを窓から覗こうとする者は誰にも居らず、この部屋の主とて例外ではない。
部屋に充満するのはこの場に置いて不釣合いな煙草の匂い。
端の方にある椅子に座っているのは眉間から血を流した男だけ。
部屋の主であるこの男だけ。
果たしてここで何があったのだろうか。
さて、ここで少し時を巻き戻してみよう。
端の方にある椅子に座っているのは眉間から血を流した男だけ。
部屋の主であるこの男だけ。
果たしてここで何があったのだろうか。
さて、ここで少し時を巻き戻してみよう。
「いいわ、その賭けに乗る!」
少女の声が室内に響き渡る。
薄茶色のロングヘアーを棚引かせながらもその視線は目の前の男をしっかりと捉えていた。
彼女の視線の先にいる男はその年には不釣合いな白髪の青年。
その白髪も窓から漏れる月の光によって美しい銀色に輝いている。
彼が映した少女の瞳にはこれはまた、その年に不相応な決意を秘めている。
すると青年は両手にそれぞれとある物を持って少女に見せた。
薄茶色のロングヘアーを棚引かせながらもその視線は目の前の男をしっかりと捉えていた。
彼女の視線の先にいる男はその年には不釣合いな白髪の青年。
その白髪も窓から漏れる月の光によって美しい銀色に輝いている。
彼が映した少女の瞳にはこれはまた、その年に不相応な決意を秘めている。
すると青年は両手にそれぞれとある物を持って少女に見せた。
「それはわかった、ならばお前が取る選択は・・・・・・ッ!」
彼女の答えを確認した彼が次に迫る決断は、覚悟の選択。
「これか」
青年の左手に添えられたのは一丁の拳銃。
引き金を引けば命を奪うことができるそれは、この殺し合いという非日常に置いては求められてやまないもの。
これから彼が生み出した狂気はロシアンルーレット。
行うことは至って簡単、お互いのターンに拳銃を撃ち、それを計5回行えばよい。
リボルバー式の銃に込められた弾は1つだけ。
先手をとれば最終的に弾が出る可能性は3分の1、後手ならば2分の1。
最終的に先手を取ったほうが生存率が高くなるのだ。
ここまでは普通のロシアンルーレットである。
言っておくがこれは普通のそれではない。
青年、赤木しげるという狂人によって調理されたゲームなのだ。
単に、"死ぬ"だけを強いて終わらせるはずがない。
拳銃を撃つ対象は自分ではなく相手、優先権を持っているものが他人の命を掌握できる。
よって互いのターンが回るたびに賭ける命は自分のではなく相手。
"生きる"だけではなく"生かす"という覚悟も持たねばならない。
引き金を引けば命を奪うことができるそれは、この殺し合いという非日常に置いては求められてやまないもの。
これから彼が生み出した狂気はロシアンルーレット。
行うことは至って簡単、お互いのターンに拳銃を撃ち、それを計5回行えばよい。
リボルバー式の銃に込められた弾は1つだけ。
先手をとれば最終的に弾が出る可能性は3分の1、後手ならば2分の1。
最終的に先手を取ったほうが生存率が高くなるのだ。
ここまでは普通のロシアンルーレットである。
言っておくがこれは普通のそれではない。
青年、赤木しげるという狂人によって調理されたゲームなのだ。
単に、"死ぬ"だけを強いて終わらせるはずがない。
拳銃を撃つ対象は自分ではなく相手、優先権を持っているものが他人の命を掌握できる。
よって互いのターンが回るたびに賭ける命は自分のではなく相手。
"生きる"だけではなく"生かす"という覚悟も持たねばならない。
「これだ、さあ選べ・・・・・・ッ!」
対して右手に添えられたのは何の変哲もない紙切れの束。
一説では剣、聖杯、貨幣、棍棒をモチーフにしたと言われる四つのカテゴリーの札がそれぞれ13枚ずつ入っているだけの
極普通の札である。
そこから様々な遊戯が生まれるがそれは日常の中であってこそ意味を成す物であり、
今、この場における存在意義など無いに等しいものである。
だが青年の手にかかればこのようなものでも一枚の招待状へと化す。
ただの紙切れに振った調味料もまた狂気。
これを使った遊技は好きに設定をしてよい。
もしも勝利したのであれば招待状は忠誠の印が押された誓約書へと変わる。
しかし敗北したときのペナルティはもちろんついてくる。
少女、南春香の敗北が確定した瞬間、招待状の中身は狂気に手を出した借用書へと変貌を遂げる。
赤木しげると言う人間を殺すという負債をその場で支払わなければならないのだ。
一説では剣、聖杯、貨幣、棍棒をモチーフにしたと言われる四つのカテゴリーの札がそれぞれ13枚ずつ入っているだけの
極普通の札である。
そこから様々な遊戯が生まれるがそれは日常の中であってこそ意味を成す物であり、
今、この場における存在意義など無いに等しいものである。
だが青年の手にかかればこのようなものでも一枚の招待状へと化す。
ただの紙切れに振った調味料もまた狂気。
これを使った遊技は好きに設定をしてよい。
もしも勝利したのであれば招待状は忠誠の印が押された誓約書へと変わる。
しかし敗北したときのペナルティはもちろんついてくる。
少女、南春香の敗北が確定した瞬間、招待状の中身は狂気に手を出した借用書へと変貌を遂げる。
赤木しげると言う人間を殺すという負債をその場で支払わなければならないのだ。
そして少女はしばしの沈黙の後、彼の持つ物に手を伸ばす。
「私の選択は、こっち・・・・・・ッ!」
覚悟を決めた少女は狂気への扉を開いた。
手に持つ物は青年から受け取った招待状。
少女は彼に導かれるまま扉の中に入って行く。
手に持つ物は青年から受け取った招待状。
少女は彼に導かれるまま扉の中に入って行く。
彼女が取ったものは青年の左手に添えられたトランプである。
賭けるものは相手の命のみ、もし負けたとしても彼女自身の命は消えることはない。
"生かせなかった"という枷を背負って生き続けなければならないが、それでも己の死よりはマシであったのだろう。
未来を捨てた男とは違い、彼女にはやるべきことがあった、会うべき人がいた。
故に彼女は手を出すことが出来なかったのだ。
ここで自分の命を賭けるなどということに出られるはずがなかった。
賭けるものは相手の命のみ、もし負けたとしても彼女自身の命は消えることはない。
"生かせなかった"という枷を背負って生き続けなければならないが、それでも己の死よりはマシであったのだろう。
未来を捨てた男とは違い、彼女にはやるべきことがあった、会うべき人がいた。
故に彼女は手を出すことが出来なかったのだ。
ここで自分の命を賭けるなどということに出られるはずがなかった。
「ククク・・・・・・いいだろう、それもお前の狂気。 では聞こう、南春香。
お前が選んだゲームはなんだ・・・・・・ッ!」
お前が選んだゲームはなんだ・・・・・・ッ!」
カードから始まる遊戯は多種多様。
よって自分が得意である種目を選択することができる。
手札を選び出し強力な役を作り出すブラックジャックか、
迅速な判断により早さで勝利を導き出すスピードか、
はたまた役を全て天命に任せるインディアンポーカーか・・・・・・
もちろんこれら以外にも彼女に選択権はある。
よって自分が得意である種目を選択することができる。
手札を選び出し強力な役を作り出すブラックジャックか、
迅速な判断により早さで勝利を導き出すスピードか、
はたまた役を全て天命に任せるインディアンポーカーか・・・・・・
もちろんこれら以外にも彼女に選択権はある。
「ババ抜き・・・・・・ッ!」
少女の口からこれから始められるデスゲームの種目が宣言される。
競技内容に思わず青年は目を見開く。
賭け事に生活とする青年によってこの返答は少し意外であったであろう。
だが彼は先ほどまでの彼女の様子を思いだす。
混沌とした世界を潜り抜けたとて元は普通の世界に生きる一人の少女に過ぎないのだ。
裏の世界の住人である青年にとっては命をチップとした賭け事は極自然である。
よって日常を生き延びるための知識として、古今東西あらゆるカードゲームが頭に入っていて当然のこと。
対して少女は表の世界の一つ家庭に生きる、ただそれだけの人間。
そのような少女はトランプなど家族や友人と嗜む程度の知識でしかないのだ。
彼女の知っている種目など両手で数えるほどもないだろう。
競技内容に思わず青年は目を見開く。
賭け事に生活とする青年によってこの返答は少し意外であったであろう。
だが彼は先ほどまでの彼女の様子を思いだす。
混沌とした世界を潜り抜けたとて元は普通の世界に生きる一人の少女に過ぎないのだ。
裏の世界の住人である青年にとっては命をチップとした賭け事は極自然である。
よって日常を生き延びるための知識として、古今東西あらゆるカードゲームが頭に入っていて当然のこと。
対して少女は表の世界の一つ家庭に生きる、ただそれだけの人間。
そのような少女はトランプなど家族や友人と嗜む程度の知識でしかないのだ。
彼女の知っている種目など両手で数えるほどもないだろう。
「ババ抜きだと? 面白い・・・・・・ッ!」
だが青年は口元を吊り上げる。
何故なら過程が少し違うというだけだから。
何を選んだとて繋がる結末は二つでしかないのだから。
彼が殺されるか否か、ただそれだけなのだから。
何故なら過程が少し違うというだけだから。
何を選んだとて繋がる結末は二つでしかないのだから。
彼が殺されるか否か、ただそれだけなのだから。
「さて始めるぞ・・・・・・シャッフルはお前がしろ・・・・・・ッ!」
「わかったわ・・・・・・ッ!」
青年はやや不慣れな手つきでカードの束を混ぜていく少女の姿を観察する。
やはりそこは普通の少女でしかない、裏の世界では彼女のような少女がいても淘汰されるだけであろう。
よって彼女がイカサマしようとしてもじっと目を凝らせばわかってしまうのだ。
観察しているうちに彼の前に束が渡される。
やはりそこは普通の少女でしかない、裏の世界では彼女のような少女がいても淘汰されるだけであろう。
よって彼女がイカサマしようとしてもじっと目を凝らせばわかってしまうのだ。
観察しているうちに彼の前に束が渡される。
「あなたが配って・・・・・・ッ!」
好機、これを好機と呼ばずとしてなんと呼ぼうか。
相手にカードを手渡す機会、それこそイカサマを仕込まれるというのにだ。
だが青年はそのような思惑を表に出すこともなく彼女から束を受け取り、
その上から自分側と相手側に1枚ずつ配っていく。
相手にカードを手渡す機会、それこそイカサマを仕込まれるというのにだ。
だが青年はそのような思惑を表に出すこともなく彼女から束を受け取り、
その上から自分側と相手側に1枚ずつ配っていく。
「ククク・・・・・・さあ準備を始めようか・・・・・・ッ!」
お互い手札を確認すると今度はゲームに参加するカードの選定に入る。
同じナンバーが2枚あればそれらのカードはすでに対象外。
ゲームの参加資格を失ったカードが次々とただの紙切れと化して捨て札へ置かれていく。
選定に強者も弱者も関係ない。 埋もれたカードの山にはジャックや、クイーンと言った面々が顔を覗かせている。
無作為に選ばれた僅かなカードだけがこの晴れ舞台に参加しうる権利を得られるのだ。
ただ、例外がたった一つだけ・・・・・・
同じナンバーが2枚あればそれらのカードはすでに対象外。
ゲームの参加資格を失ったカードが次々とただの紙切れと化して捨て札へ置かれていく。
選定に強者も弱者も関係ない。 埋もれたカードの山にはジャックや、クイーンと言った面々が顔を覗かせている。
無作為に選ばれた僅かなカードだけがこの晴れ舞台に参加しうる権利を得られるのだ。
ただ、例外がたった一つだけ・・・・・・
(いきなりババか・・・・・・面白い・・・・・・ッ!)
青年の手札には10や5、2、とバラバラの数字、そしてその中に不気味に微笑むジョーカーのカード。
それはこのゲームにおいて唯一、参加を約束されているカードなのだ。
死神はどのような状況であっても一つだけであり、
よって彼の手札は彼女の手札よりも一枚多いということになる。
さてゲームの準備は整った。
始めようではないか、死神の擦り付け合いを。
それはこのゲームにおいて唯一、参加を約束されているカードなのだ。
死神はどのような状況であっても一つだけであり、
よって彼の手札は彼女の手札よりも一枚多いということになる。
さてゲームの準備は整った。
始めようではないか、死神の擦り付け合いを。
「先攻は譲ってやる・・・・・・来い・・・・・・ッ!」
彼は少女に対して不敵に微笑み、彼女の前に裏向きに束を見せる。
少女は震えた手つきで片手を慎重に差し出してくる。
その様子を青年は何食わぬ顔で見つめる。
もちろん先手を譲ったのは彼の好意からではない。
少女は震えた手つきで片手を慎重に差し出してくる。
その様子を青年は何食わぬ顔で見つめる。
もちろん先手を譲ったのは彼の好意からではない。
「私のターン、ドr」
(ニヤリ)
「ッ!」
少女がカードを取ろうとした瞬間アカギは軽く口元を吊り上げる。
すると少女は驚きつつもすかさず取ろうとしたものとは別のカードを掴んで手札に加えた。
彼は笑みを止め、カードを確認するなりほっとした彼女をじっくりと観察していた。
そして彼女から捨てられたカードは5、あらゆるカードゲームに置いてこれと言った取り得もない平凡なカードである。
開幕早々ゲームから退場するには打ってつけである。
すると少女は驚きつつもすかさず取ろうとしたものとは別のカードを掴んで手札に加えた。
彼は笑みを止め、カードを確認するなりほっとした彼女をじっくりと観察していた。
そして彼女から捨てられたカードは5、あらゆるカードゲームに置いてこれと言った取り得もない平凡なカードである。
開幕早々ゲームから退場するには打ってつけである。
「さて次は俺の番だ・・・・・・ッ!」
少女の安堵を待つこともなく青年は彼女の手札のカードに手をかける。
だがその動作は至極単純。 ただ取って中身を確認するだけ。
死神はすでに手札にある、だから少女の手札には彼女を脅かすものは存在しない。
だから淡々とただカードを取る。
だがその動作は至極単純。 ただ取って中身を確認するだけ。
死神はすでに手札にある、だから少女の手札には彼女を脅かすものは存在しない。
だから淡々とただカードを取る。
どうやら先ほどの言葉を訂正しなければならないようだ。
捨てられた手札はキング、王。 いつの世も民衆を支配し、トップへと君臨するものである。
だがこのゲームに置いてはそれも一枚のカードに過ぎない。
王であろうとなんであろうとカードはカード、この場に置いてはそれだけの価値しかない。
このゲームは平民も王も関係なく皆平等に扱われ、降ろされていく舞台なのだから。
捨てられた手札はキング、王。 いつの世も民衆を支配し、トップへと君臨するものである。
だがこのゲームに置いてはそれも一枚のカードに過ぎない。
王であろうとなんであろうとカードはカード、この場に置いてはそれだけの価値しかない。
このゲームは平民も王も関係なく皆平等に扱われ、降ろされていく舞台なのだから。
「さあ取れ・・・・・・ッ!」
必要以上に睨みかけ、手札を少女の前に差し出す。
圧迫されていても経っても居られなくなった少女は目を見開き、
高らかに宣言した。
圧迫されていても経っても居られなくなった少女は目を見開き、
高らかに宣言した。
「私のターン、ドロー!」
やや大袈裟な叫び声と共に少女の手が青年の手札に勢いよく手を伸ばす。
その仕草はかつて恋した一人の男による影響なのか、悟らせる暇を与えず彼女の手は一枚のカードを取ろうとしていた。
それを瞬時に判断した青年は次の行動に出る。
その仕草はかつて恋した一人の男による影響なのか、悟らせる暇を与えず彼女の手は一枚のカードを取ろうとしていた。
それを瞬時に判断した青年は次の行動に出る。
(かかった・・・・・・ッ!)
彼女がカードを手にしようとする瞬間彼のカードが微かに揺れる。
目を凝らさないと気づかないぐらい細かいものだったが、それ故都合が良かったのだ。
案の定青年の思惑通りのカードを少女は手に取ってしまう。
目を凝らさないと気づかないぐらい細かいものだったが、それ故都合が良かったのだ。
案の定青年の思惑通りのカードを少女は手に取ってしまう。
突然だが皆さんは条件反射をご存知だろうか。
熱い物に触ったらまず手を離す、音が鳴ったらその方向に振り向く、痛みを感じたから傷を抑える、
どれも自分の意思を解さず、咄嗟に出てくる反応だ。
これと同様に青年は少女がカードを手に取る瞬間、一枚のカードをそこだけ左右に広げて取りやすくしただけなのだ。
それを道端で急に差し出されたポケットティッシュを受け取るがごとく掴んでしまう。
この技法を手品ではクラシックフォースというのだが、より専門的な話になるため割愛させてもらおう。
熱い物に触ったらまず手を離す、音が鳴ったらその方向に振り向く、痛みを感じたから傷を抑える、
どれも自分の意思を解さず、咄嗟に出てくる反応だ。
これと同様に青年は少女がカードを手に取る瞬間、一枚のカードをそこだけ左右に広げて取りやすくしただけなのだ。
それを道端で急に差し出されたポケットティッシュを受け取るがごとく掴んでしまう。
この技法を手品ではクラシックフォースというのだが、より専門的な話になるため割愛させてもらおう。
「・・・・・・ッ!」
「ククク・・・・・・どうしたんだ・・・・・・ッ!」
「何でもないわ・・・・・・ッ!」
少女の手に死神が施された。
それもただの死神ではない、青年によって細工が施されたもの。
カードの裏側に爪でマーキングされたジョーカーが手札の中へと混じっていった。
少女の顔に曇りが生じる。
彼女に微笑むのは一つの死神の視線。
目が合ってしまったのだろうか思わず視線を逸らして目の前の男に顔を向ける。
それもただの死神ではない、青年によって細工が施されたもの。
カードの裏側に爪でマーキングされたジョーカーが手札の中へと混じっていった。
少女の顔に曇りが生じる。
彼女に微笑むのは一つの死神の視線。
目が合ってしまったのだろうか思わず視線を逸らして目の前の男に顔を向ける。
「ゲームを続けましょ・・・・・・次はアカギさん、あなたのターン・・・・・・ッ!」
「承知・・・・・・ッ!」
青年の言葉と共にゲームが再開される。
ターンを譲られた彼は再び彼女のカードに手を差し出した。
だが彼が気を配ったところはカードではない。
まずは適当なカードに向かって手を伸ばしてみる。
その表情にやや焦りあり、よってそのカードを引くことを判断。
ターンを譲られた彼は再び彼女のカードに手を差し出した。
だが彼が気を配ったところはカードではない。
まずは適当なカードに向かって手を伸ばしてみる。
その表情にやや焦りあり、よってそのカードを引くことを判断。
「次はこれだ・・・・・・ッ!」
引かれたカードは6。何の変哲もない一介の数字。
先ほどの数字と同じように捨て札に無残に放り投げられる。
されどゲームは続いていく。 最後の一枚が残るまで。
先ほどの数字と同じように捨て札に無残に放り投げられる。
されどゲームは続いていく。 最後の一枚が残るまで。
「さて南春香、今、ここで敗北を宣言してしまっても構わない・・・・・・ッ!」
あれから続いた二人の応酬は、青年が優勢を保っていた。
既に彼の手札のカードは2枚だけ。 そして少女に残されたものはそれ+ジョーカー。
ジョーカーに付けた印は右半分につけたものなので、カードによって隠されてしまっているが、それは精々保険程度にしかならないものだ。
相手の心情を探り合うことは青年にとっては日常である。
そこから自分の心情を探らせないということは生き抜くための技術でもあった。
よってそのような日常に触れてもない一介の少女が即席で仏頂面を作り上げようが、対した効果は成さない。
顔が駄目なら目、目が駄目なら仕草、動悸、あらゆるもので相手の心境を判断すればよいだけ。
一介の少女相手なら顔だけ見れば勝てるのだ。
既に彼の手札のカードは2枚だけ。 そして少女に残されたものはそれ+ジョーカー。
ジョーカーに付けた印は右半分につけたものなので、カードによって隠されてしまっているが、それは精々保険程度にしかならないものだ。
相手の心情を探り合うことは青年にとっては日常である。
そこから自分の心情を探らせないということは生き抜くための技術でもあった。
よってそのような日常に触れてもない一介の少女が即席で仏頂面を作り上げようが、対した効果は成さない。
顔が駄目なら目、目が駄目なら仕草、動悸、あらゆるもので相手の心境を判断すればよいだけ。
一介の少女相手なら顔だけ見れば勝てるのだ。
「嫌よ・・・・・・ッ!」
「なら引け・・・・・・ッ!」
少女の返答に青年は再び手札を差し出す。
出されたカードは2枚だけ。
どちらを選ぼうが死神を抱えている彼女には何の得もない。
それでも少女は勇気を振り絞り、青年の左側のカードを引き当てる。
そして彼女の手札から引いたカードと同じ数字のものが捨てられる。
ペアとなって捨てられたカードは2。
二者、二分化、二重、分けられるということを示すナンバー。
それは正に今、この場に相応しいと呼べるもの。
出されたカードは2枚だけ。
どちらを選ぼうが死神を抱えている彼女には何の得もない。
それでも少女は勇気を振り絞り、青年の左側のカードを引き当てる。
そして彼女の手札から引いたカードと同じ数字のものが捨てられる。
ペアとなって捨てられたカードは2。
二者、二分化、二重、分けられるということを示すナンバー。
それは正に今、この場に相応しいと呼べるもの。
「これで決まる・・・・・・ッ! 俺が死ぬか・・・・・・ッ!
それとも否か・・・・・・ッ! その二択のみ・・・・・・ッ!」
それとも否か・・・・・・ッ! その二択のみ・・・・・・ッ!」
これまで幾多のカードが散っていったのだろうか。
捨て札にはゲームに参加すらできなかったカードとともに途中退場してしまった札が乱雑に積み重ねられている。
今だ残っているカードは3枚。
青年の手札に残るのは一枚、たった一枚のみ。
対して少女に残るものは死神とそれ以外のカード。
このゲームに敗北した少女が迎えるのは死か?
否、この少女に置ける手札の死神は少女の命を蝕むものではなく少女を死神にするというもの。
赤木しげるという男を殺した死神として生きていかねばならないという未来への片道切符。
捨て札にはゲームに参加すらできなかったカードとともに途中退場してしまった札が乱雑に積み重ねられている。
今だ残っているカードは3枚。
青年の手札に残るのは一枚、たった一枚のみ。
対して少女に残るものは死神とそれ以外のカード。
このゲームに敗北した少女が迎えるのは死か?
否、この少女に置ける手札の死神は少女の命を蝕むものではなく少女を死神にするというもの。
赤木しげるという男を殺した死神として生きていかねばならないという未来への片道切符。
「・・・・・・なんのつもりだ・・・・・・ッ!」
「見ての通りよ、さあ引いて・・・・・・ッ!」
目を閉じる。
少女が取った行動はそれだった。
視界から手札を消すことにより、外部の情報を完全に遮断する。
それにより何を取られようがそれに対する反応を示すことがない。 示せるはずがない。
よって青年から心理を読まれることもない。
ではこれで青年が死神を引く確立が2分の1になったのだろうか。
否、思い出してほしい。 彼が死神に仕掛けたであろう小細工を。
最初に死神を手にしたときに爪でカードの裏側、それも右端に近い部分を引っかいた。
それによってできたマーキングは当初は幾多のカードに埋もれて意味がないものだっただろう。
だが今は違う。 マーキング部分は彼女の手札の右側に露出している。
仮に露出してなくてもそれは隣のカードによって隠されているだけ。
もしそうだとしたら左側のカードを取ればよい。
カウントダウンは既に終わった。 後は青年の手札が0になるのを待つのみ。
少女が取った行動はそれだった。
視界から手札を消すことにより、外部の情報を完全に遮断する。
それにより何を取られようがそれに対する反応を示すことがない。 示せるはずがない。
よって青年から心理を読まれることもない。
ではこれで青年が死神を引く確立が2分の1になったのだろうか。
否、思い出してほしい。 彼が死神に仕掛けたであろう小細工を。
最初に死神を手にしたときに爪でカードの裏側、それも右端に近い部分を引っかいた。
それによってできたマーキングは当初は幾多のカードに埋もれて意味がないものだっただろう。
だが今は違う。 マーキング部分は彼女の手札の右側に露出している。
仮に露出してなくてもそれは隣のカードによって隠されているだけ。
もしそうだとしたら左側のカードを取ればよい。
カウントダウンは既に終わった。 後は青年の手札が0になるのを待つのみ。
「な・・・・・・ッ!?」
結果的に言えば青年の手札が0になることはなかった。
抜ける代わりに加えられた手札はジョーカー。
また帰ってきたと言わんばかりに微笑んでいる。
抜ける代わりに加えられた手札はジョーカー。
また帰ってきたと言わんばかりに微笑んでいる。
驚愕。
青年が示した反応はそれだった。
ふと顔を上げると不敵に微笑んでいる少女が一人。
そして彼女が持ったカードにも確かに爪の後がついていた。
青年が示した反応はそれだった。
ふと顔を上げると不敵に微笑んでいる少女が一人。
そして彼女が持ったカードにも確かに爪の後がついていた。
やられた・・・・・・ッ!
青年はここに来て初めて笑う以外の行動で口元を歪ませる。
胸にあるのはイカサマを見破られたという事実。
イカサマに対しイカサマという罠を張られたという事実だけ。
予想外の出来事に思わず俯いて顎に手を当てる。
彼は慢心してしまったのだ。
赤木しげるの見解通り、南春香は陽の光に照らされた世界の一人の住人に過ぎない。
そして自分の仕掛けたいくつかの罠に思惑通りに乗ってしまった。
だが、ただ一つだけ、計算を怠っていたところがあったのだ。
青年はここに来て初めて笑う以外の行動で口元を歪ませる。
胸にあるのはイカサマを見破られたという事実。
イカサマに対しイカサマという罠を張られたという事実だけ。
予想外の出来事に思わず俯いて顎に手を当てる。
彼は慢心してしまったのだ。
赤木しげるの見解通り、南春香は陽の光に照らされた世界の一人の住人に過ぎない。
そして自分の仕掛けたいくつかの罠に思惑通りに乗ってしまった。
だが、ただ一つだけ、計算を怠っていたところがあったのだ。
南春香は混沌としたもう一つの殺し合いの中で数々の仲間とともに生き残った。
ゲーム打倒を志す数々の人々の中心の一つとなり、ゲームそのものを転覆させたのだ。
彼を慕う仲間の中には春香の妹である千秋も存在しているのである。
大切な妹が慕う人間がどのような人物であるかを姉である彼女が気にかかるのも当然であった。
故に彼女は赤木しげると接触していたときに彼を無意識のうちに調べ続けていたのである。
出会った時間が僅かな時間とはいえ今、赤木しげるが南春香にしたそれよりは遥かに長い。
彼女は彼よりもずっと前から対戦相手の分析を続けてきたということになるのだ。
ゲーム打倒を志す数々の人々の中心の一つとなり、ゲームそのものを転覆させたのだ。
彼を慕う仲間の中には春香の妹である千秋も存在しているのである。
大切な妹が慕う人間がどのような人物であるかを姉である彼女が気にかかるのも当然であった。
故に彼女は赤木しげると接触していたときに彼を無意識のうちに調べ続けていたのである。
出会った時間が僅かな時間とはいえ今、赤木しげるが南春香にしたそれよりは遥かに長い。
彼女は彼よりもずっと前から対戦相手の分析を続けてきたということになるのだ。
よって彼女は赤木しげるがこの状況に置いてわざわざ負けるという選択は取らないということは予想がついていた。
だから彼が勝利を掴むために行うであろうことをずっと考え続けていたわけである。
故に彼女はカードがある程度操作されようが勝率には変動がないババ抜きを選択したわけだ。
ならばババ抜きでできるイカサマとはどういうものか?
ここまで来れば想像するのは容易であろう。
ババに目印を付ければよい、ただそれだけ。
後は賭けだ。
赤木しげるがどのようなマーキングを付けるかという賭け。
彼のマーキングがインクやペンと言ったものならば彼女に勝機はなかったであろう。
そのときは例え心理を隠そうとも彼はババ以外を引き当てる、否、ババを引くことは絶対無い。
南春香は赤木しげると言う男はそれだけのツキを秘めている男であると判断したのだ。
だから彼に罠を張ることにした。
どのようなマーキングを付けるかということを。
だから彼が勝利を掴むために行うであろうことをずっと考え続けていたわけである。
故に彼女はカードがある程度操作されようが勝率には変動がないババ抜きを選択したわけだ。
ならばババ抜きでできるイカサマとはどういうものか?
ここまで来れば想像するのは容易であろう。
ババに目印を付ければよい、ただそれだけ。
後は賭けだ。
赤木しげるがどのようなマーキングを付けるかという賭け。
彼のマーキングがインクやペンと言ったものならば彼女に勝機はなかったであろう。
そのときは例え心理を隠そうとも彼はババ以外を引き当てる、否、ババを引くことは絶対無い。
南春香は赤木しげると言う男はそれだけのツキを秘めている男であると判断したのだ。
だから彼に罠を張ることにした。
どのようなマーキングを付けるかということを。
そしてババを引き当てたとき動揺をするフリをしながら観察し続けたのである。
その時彼女の視界に映っていたジョーカーは表ではなく裏。
傍から見ればババを引き当てて驚いているようにしか見えないだろうが、その先入観を逆手に取ることができた。
その時彼女の視界に映っていたジョーカーは表ではなく裏。
傍から見ればババを引き当てて驚いているようにしか見えないだろうが、その先入観を逆手に取ることができた。
ババに付けられた細工が即興の爪で傷をつけただけのネイリングだと見破ってしまえば後は簡単である。
ジョーカーを手札に加えた際に左手で持っているカードの人差し指を突きたて、似たような傷を付ける。
そしてどこにババがいったかわからないように混ぜる。
落胆したままの表情を保ちながら以上の動作を行ったのだ。
ジョーカーを手札に加えた際に左手で持っているカードの人差し指を突きたて、似たような傷を付ける。
そしてどこにババがいったかわからないように混ぜる。
落胆したままの表情を保ちながら以上の動作を行ったのだ。
赤木しげるの敗因は一つ。
南春香という少女が自分の思っている以上に赤木しげるという人間を考えていたことに気づかなかったこと。
彼女は確かに普通の少女だった。 だが妹絡みとはいえ、それでも赤木しげるという人間を観察し続けていた。
だがこれは大した問題ではない。 実を言うと彼は南春香が張り返した罠に気づくことはできていた。
故に最後のドローに置ける可能性は結局2分の1の確立であったのだ。
本来の彼なら持ち前の強運により、ジョーカーを引くことはなかったであろう。
南春香という少女が自分の思っている以上に赤木しげるという人間を考えていたことに気づかなかったこと。
彼女は確かに普通の少女だった。 だが妹絡みとはいえ、それでも赤木しげるという人間を観察し続けていた。
だがこれは大した問題ではない。 実を言うと彼は南春香が張り返した罠に気づくことはできていた。
故に最後のドローに置ける可能性は結局2分の1の確立であったのだ。
本来の彼なら持ち前の強運により、ジョーカーを引くことはなかったであろう。
彼の敗因は燃え尽きてしまったことで赤木しげるという人間が持つ悪運を今も持っていると思い込んでいたこと。
以前の彼は独自の死生観を持ち、赤木しげるが赤木しげるであり続けるため、という一つの信念を軸に生き続けてきた。
だが今の彼は違う。 生きることを放棄した赤木しげるに残されているものは何も無い。
新たに与えられた命を持ってしてもそこに居る人間は以前の赤木しげるではない。
彼は既に、赤木しげるという人間をやめていたのだ。
故に運気からも見放されていたのだろう。
以前の彼は独自の死生観を持ち、赤木しげるが赤木しげるであり続けるため、という一つの信念を軸に生き続けてきた。
だが今の彼は違う。 生きることを放棄した赤木しげるに残されているものは何も無い。
新たに与えられた命を持ってしてもそこに居る人間は以前の赤木しげるではない。
彼は既に、赤木しげるという人間をやめていたのだ。
故に運気からも見放されていたのだろう。
よく思い出して見てほしい。
これは赤木しげると言う男が自ら死ぬために、
いわば命というチップを捨てるための賭けである。
負けても失うものはなにもなく、勝てば望みどおりに死ぬだけ。
つまりこの賭けはアカギにとっては元々リスクなど存在しなかったのである。
そんな温い考えの男に神は微笑むことはなかったのだ。
代わりに手に取った神は死神。
これは赤木しげると言う男が自ら死ぬために、
いわば命というチップを捨てるための賭けである。
負けても失うものはなにもなく、勝てば望みどおりに死ぬだけ。
つまりこの賭けはアカギにとっては元々リスクなど存在しなかったのである。
そんな温い考えの男に神は微笑むことはなかったのだ。
代わりに手に取った神は死神。
しかし南春香は違う。
彼女が背負うリスクは一人の人間を殺すということ。
死神の衣を纏い、咎人へとなるリスクを知ってなお、赤木しげるに挑んだのだ。
全ては赤木しげるという男に自分を取り戻してほしいがため、
全ては大切な妹、そして仲間達と会うため、
全てはこのふざけたデスゲームを粉砕するため、
その覚悟の差が勝負を決めたのであろう。
結果、神は彼女に微笑んだ。
彼女が背負うリスクは一人の人間を殺すということ。
死神の衣を纏い、咎人へとなるリスクを知ってなお、赤木しげるに挑んだのだ。
全ては赤木しげるという男に自分を取り戻してほしいがため、
全ては大切な妹、そして仲間達と会うため、
全てはこのふざけたデスゲームを粉砕するため、
その覚悟の差が勝負を決めたのであろう。
結果、神は彼女に微笑んだ。
カードに仕掛けた細工が見破られているとすればもうこのゲームを続ける意味はない。
青年の手札の右側にあるジョーカーにはマーキングがされており、
そうではないほうにはなんの仕掛けも施されていない。
よってどちらのカードをとればよいのかは子供でも容易く理解できる。
青年の手札の右側にあるジョーカーにはマーキングがされており、
そうではないほうにはなんの仕掛けも施されていない。
よってどちらのカードをとればよいのかは子供でも容易く理解できる。
「俺の負けだ・・・・・・ッ!」
そして青年は投了を宣言する。
ゲーム終了の合図に少女は歓喜の表情を浮かべた。
そして同時に彼女の手のひらから一枚のカードが零れ落ち、それは空気抵抗を受けながらも
重力に従ってテーブルの中央に着地する。
ゲーム終了の合図に少女は歓喜の表情を浮かべた。
そして同時に彼女の手のひらから一枚のカードが零れ落ち、それは空気抵抗を受けながらも
重力に従ってテーブルの中央に着地する。
(ほぅ・・・・・・これは故意か、南春香・・・・・・ッ!)
青年の視線の先には少女から零れ落ちたばかりのカード。
剣を模したものにも見える印がカード中央に大きく描かれていた。
それはスペードのエースただ一枚。
剣を模したものにも見える印がカード中央に大きく描かれていた。
それはスペードのエースただ一枚。
「ごめん待たせちゃって」
声とともに扉が開かれ、薄茶のロングヘアーの少女が入ってくる。
しかしその手に持ったものはこれはまた珍妙なもので、中に何匹かの子猫が入った鍋であった。
しかしその手に持ったものはこれはまた珍妙なもので、中に何匹かの子猫が入った鍋であった。
「蓋を開けたと思ったらアカギさんを引っかいて逃げちゃうんだもの、探すのに苦労したわ」
「この程度の傷は関係ない・・・・・・それよりも用があるなら早く出発するぞ」
アカギは猫に引っかかれたのであろう眉間から出た血を拭い去り、煙草の火を消す。
そして彼女は支給品であろう鍋を片付けるのを確認すると立ち上がり、出口に向かう。
そして彼女は支給品であろう鍋を片付けるのを確認すると立ち上がり、出口に向かう。
「わかったわアカギさん」
「だが勘違いするな、俺はあんたに協力はするが生に執着するつもりはない」
ウキウキと部屋を出る春香に対して忠告は忘れない。
自分のバトルロワイアルはここに呼ばれた時点で終わっているのだ。
身の危険が迫ったなら容赦なく切り捨てろ。
その意を了承した上で南春香は赤木しげるとともに旅立つ。
自分のバトルロワイアルはここに呼ばれた時点で終わっているのだ。
身の危険が迫ったなら容赦なく切り捨てろ。
その意を了承した上で南春香は赤木しげるとともに旅立つ。
(俺を切り札としたお前の狂気、せいぜい見せてもらおう・・・・・・っ!)
出口まで歩く間、アカギは彼女の背中を見つめながら微笑する。
果たして彼はスペードのエースへと成りえるのだろうか。
運命の切り札はまだ見えてはいない。
果たして彼はスペードのエースへと成りえるのだろうか。
運命の切り札はまだ見えてはいない。
【A-7/豪華客船内スイートルーム/1日目-黎明】
【南春香@カオスロワ】
[状態]:健康
[装備]:ふじおか(くまの人形)@カオスロワ
[持物]:基本支給品一式、ねこ鍋@ニコロワ、不明支給品(0~1個)
[方針/行動]
基本方針:ゲームに乗らない。仲間を集めて主催を打倒。
1:アカギと共に行動。とりあえず西に向かう
2:仲間と合流する。特に千秋とは絶対合流する。
[備考]
※5期最終話エピローグ後からの参戦です。
※龍に変身できますが、幾つか制限されているようです。
※赤木しげる(19歳)と情報交換をしました。
※ねこ鍋はカービィに食われるよりは前から参加です。
【南春香@カオスロワ】
[状態]:健康
[装備]:ふじおか(くまの人形)@カオスロワ
[持物]:基本支給品一式、ねこ鍋@ニコロワ、不明支給品(0~1個)
[方針/行動]
基本方針:ゲームに乗らない。仲間を集めて主催を打倒。
1:アカギと共に行動。とりあえず西に向かう
2:仲間と合流する。特に千秋とは絶対合流する。
[備考]
※5期最終話エピローグ後からの参戦です。
※龍に変身できますが、幾つか制限されているようです。
※赤木しげる(19歳)と情報交換をしました。
※ねこ鍋はカービィに食われるよりは前から参加です。
【赤木しげる(19歳)@漫画ロワ】
[状態]:健康、額に引っ掻き傷があるけど手当て済み
[装備]:マイルドセブンワン@現実
[持物]:マイルドセブンワン1カートン(実質8個)@現実、六発式リボルバー拳銃+弾(12/12)@現実、
トランプ@現実、基本支給品一式、
[方針/行動]
基本方針:何もしない。興味がない。
1:とりあえず春香とともに行動する
2:春香の決断の結果を見届ける
[備考]
※死亡後からの参戦です。
※いつ死んでもいいと思っています。
※南春香と情報交換しました。
[状態]:健康、額に引っ掻き傷があるけど手当て済み
[装備]:マイルドセブンワン@現実
[持物]:マイルドセブンワン1カートン(実質8個)@現実、六発式リボルバー拳銃+弾(12/12)@現実、
トランプ@現実、基本支給品一式、
[方針/行動]
基本方針:何もしない。興味がない。
1:とりあえず春香とともに行動する
2:春香の決断の結果を見届ける
[備考]
※死亡後からの参戦です。
※いつ死んでもいいと思っています。
※南春香と情報交換しました。
044:ぶっちぎりバトルヴァンパイアーズ | 投下順 | 046:どこまでも続く罪のという名のフラグ |
043:作成人のパーフェクト?メタ考察教室 | 時系列順 | 046:どこまでも続く罪のという名のフラグ |
037:「狂気の沙汰ほどおもしろい…ッ!」 | 南春香 | 074:Welcome to this crazy Time |
赤木しげる(19歳) |