らき☆ロワ @ ウィキ

どこまでも続く罪のという名のフラグ

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どこまでも続く罪のという名のフラグ ◆0O6axtEvXI



「やばっ、もういないし……ああもう、どうしてこうなっちゃうかな!」

私はゆーちゃんを追ってホテルから飛び出した……だが、追う前にわずかに迷ってしまったのが痛かった、すでにその姿はどこにも見えない。
いい男と名乗っていた……名乗りか、これ? ま、まあとにかく、何だか異常にいい声の男が背負っていた傷だらけの男性も気にはなったが、それは任せておいて大丈夫であろう。
あれ……? 今考えたらあれってうちのロワの村雨じゃ……まさかまたマーダーになってたりしないでしょうね!?
足が止まりそうになるが、今はゆーちゃんの方が先だ。病弱でしかない女の子が真夜中に一人で……なんてロワじゃなくても危険だ。
しかもあの様子では所謂錯乱状態にあるのだろう、そのまま「発狂マーダー化しました☆」なんてことになったらどっちのこなたにもあわせる顔がない。

「それにしても、どこ行っちゃったのよ……」
「……見つけたぜ」
「へ?」

唐突に声をかけられ、そちらを振り向く。


あ、やべぇ、KOOLだ。


改めて言うまでもないが、私の外見は柊かがみそっくりである。
……どうせなら服装も同じにしてほしかったのだが、それは今現在関係ないため保留。
さて、そして今私に声をかけてきた男、KOOLこと三村信史だが……
これも言うまでもないだろう、柊かがみに相当な誤解フラグを持っている。
この状況でこの次がどうなるかなんて、ロワ書き手や読み手じゃなくとも予想できることだろう。

「ジョジョの仇、取らさせてもらうぜぇ!」

ほら来た!
不死者&吸血鬼となっている今の私ならあんな金属バット、喰らったところで大したダメージにもならないはずだ。
だが、それ故に危険、KOOLの持っているかがみのイメージから考えるに、バット一本で向かってくるとは考えられない。

「待って! 私はかがみじゃない!」
「信じるか、そんな戯言!」

バックステップで横なぎの攻撃を回避する。
次の攻撃の前に呼びかけてはみるが、予想通り聞く耳持たず。

「そこを信じてよ! 私の名前はクールなロリスキー! 名簿にも書いてあるでしょう!?」
「んな名前の人間がいるかよ! 嘘ならもっとマシな名前を選べ!」

うぐ、痛いところを突かれた。
確かにこれを名前と思えと言われても無理だよなぁ……いや、それ言ったら書き手組ほぼ全員がそうなんだけどさ。
しかし、やはり何かを隠し持っているようだ、バットを振るう合間にデイパックの方を意味深そうに見ることがある。
もしもバヨネットとか、対吸血鬼用の武器だったりしたらまずい、不死者の能力とてロワ内じゃ万能ではないだろう、対吸血鬼効果の方が優先されたらその瞬間ゲームオーバーだ。

「ああもう、KOOLの癖に!」
「何意味のわからないことを!」

まったく! あんたなんて順調だったの序盤だけじゃない!
漫画ロワでは空回りばっかしてた癖に!
大体かがみ自体の事だってほとんど誤解じゃない!
みんなからもKOOLだのFOOLだのネタにされて―――

「あうっ!」
「っ!? な、なんだ……? 急に止まりやがって……」

――ネタにされて……?

違う。

ネタにしてきたのは私たちだ。
KOOL……いや、三村だって好きで誤解したわけじゃない。
とても苦しんで、苦しみ抜いて、その苦しみがかがみへの憎しみに変わっているだけじゃないか。
そう苦しませたのも、誤解させたのも、全部私たち、書き手だ。
そのままネタにされ、読み手に笑われるようなキャラにして……

そりゃ、ロワなんだから誤解するのは仕方ない、それはわかってる。
リレーの結果、こうなってしまったのは決して初めから故意的だったわけじゃない、それもわかってる。
だけど、それでも。

「っ、何を企んでる、柊……!」

こうして目の前で、私たちとまったく変わらない表情で生きて、話している姿を見ると……

「……ごめん」
「なっ……!?」

止める。
書き手として、三村の誤解フラグを、止めて見せる。
柊かがみと同じ姿をした私が、漫画ロワの書き手としてこのロワに参加している私が、絶対に止めてやる!

「もう一度言うわ……私はクールなロリスキー、柊かがみじゃないわ」
「この……! まだ言うか、ひいら」
「聞きなさい!」
「っ……!?」

……私がこれから言おうとしていることは、多分、物凄く酷いことだと思う。
例えかがみへの誤解が解けたところで、私は確実に恨まれる……下手をすれば、かがみ以上に。
だけど、それがどうしたっていうのよ!
私は漫画ロワの書き手よ! 自分が恨まれるかもなんて弱い考えには反逆する!

「あんたが柊かがみに抱いている恐怖は、全部誤解よ! かがみはジョセフ・ジョースターを殺していないし、そもそも二人への攻撃だって放送のせいで感情が爆発してしまったせいなの!」
「語るに落ちてるぜ……お前が柊じゃないとしたら、何故俺とジョジョに攻撃を加えたことを知っている。しかも時間まではっきりと!」
「それは……」

少しだけ、躊躇ってしまう。
ダメだダメだ! 弱気になっている場合じゃない!

「それは、私が……私たちが、あなたやかがみの行動を『書いていた』からよ」

返事はない。
三村はぽかんとした表情でこちらを見ている。
まあ当然だろう、これだけで意味がわかるような人はそれこそ書き手ぐらいのものだ。

「あなたがこの殺し合いの前に参加していた、序盤からジョセフ・ジョースターと長く行動を共にしていた殺し合いは、私や、他にも何人もの書き手で書いていた物語なの。
 リレー小説ってやつで……あなたやジョジョ、かがみは所謂、その……創作上の、キャラクター」

……長い、沈黙。

「ははっ」

沈黙を破ったのは、三村の笑いだった。

「すると何だ、俺とジョジョが出会ったのも、柊を連れてくことになったのも、突然柊が俺とジョジョを殺そうとしたのも、全部お前や、その知り合いが決めたってことか?」
「……そうよ、正確には、リアルの知り合いってわけじゃないけど」
「ああ、リレー小説だったか、ネット上か何かで順番に書いていくとかか? 面白そうなアイデアだな」

まずい空気だ……
感情が爆発する寸前のような、危険な空気が漂っている。
次の瞬間にはバヨネットが飛んできても驚かない、三村の動きから目を放さないように……

「ふざけるなよ……柊ぃぃぃ!!」
「うわっ!?」

意外! それはクレイモア!
っていくらなんでもそれは過激すぎるでしょうが!?
思わずこっちが悲鳴をあげてしまうほど乱暴にクレイモアを地面に置き、三村はダッシュでその場を離れていく。
落ち着け落ち着け……今の私の足なら向こうが安全距離に行くより早く逃げられ――

「光の護封剣!」
「んなっ!?」

突然私の周りに光の剣が降り注ぎ、進路を妨害されてしまう。
……いや、それどころか身動き一つ取れない!

「終わりだな、柊」
「……っ」

冷たい、まるで刺すかのような三村の声が私の耳に届く。
そういえば、漫画ロワでは「法儀礼済みボールベアリングのクレイモア地雷(リモコン付き)」なんてチート武器支給されてたような……
ま、まずすぎ……! ただの地雷ならかろうじて大丈夫かもしれないけど、よりによって対吸血鬼用の武器なんて!

「園崎の言葉が気になったから、殺さずにいようかとも思っていたが……お前だけは、絶対に許さねぇ!」

まずいまずいまずい!
完全に怒らせてしまった、あまつさえ誤解は解けてないし!
一瞬、ここで私が殺されれば次の放送でかがみへの誤解は解けるかも……なんてことも考えはしたが、
恐らく三村は「クレイモアですら死なない女」という更に強い誤解を生むだけな気がする。
だとするとこのまま死ぬのは無駄死にどころではない、絶対に殺されるわけにはいかない。

……それに、三村を人殺しにはさせたくない。
今更と言われるだろうけど、この三村は私たちが漫画ロワで狂わせてしまった、本来対主催ルートへ行くであろう三村信史なのだ。
贖罪というつもりではない、そもそも私は三村自身は一度も書いてはいない。
だけど、彼の人生を狂わせたのは書き手なのだ。
それがロワ、それがフラグ、それがリレー……全部わかってる!
それでも……それでもっ!

「お願い! 私たちが書いたということは信じてくれなくていい! だけど、柊かがみのことが誤解だということだけは信じて!」

ここでかがみへの誤解が解けなければ……私はこなたに、かがみんなんて呼ばれる資格はないっ!!

「まだ言うか……いい加減くどいぜ」
「お願い……信じてよ……! 私は、どうなってもいいから……っ!」
「……最後の言葉ぐらい、言わせてやる」

……最後、最後のチャンス……
どうする、どう言えば三村に伝わるの……

…………………これだ!

「一つだけ、お願いがあるわ」
「さっさと言え」
泉こなたと地球破壊爆弾、この二人と会って話を聞いて!」
「なに……?」

これしかない。
二人のこなた、この二人と会って、それぞれからかがみについての話を聞けば、きっと……

「それと、地球破壊爆弾の方には、こう伝えて。『許してあげて』」
「……それで全部か」
「ええ……」

ごめん、こなた。
結局私だけじゃ、何も変えられなかったよ……
だけど、三村のことを救ってあげて、許してあげて。
彼だって、ロワの、私たちの犠牲者でしかないんだから……

「……じゃあな、柊。ジョジョの恨みを受けやがれ……!」

柊かがみ……あんたにも、悪いことしたわね。
ごめんね、こんなこと言えた立場じゃないけど……生きて……







―――殺した。

柊かがみを、あの魔女を殺すことができた。
長く……と言っても一日足らずだが……望んでいた瞬間は、なんと言うか、呆気なかった。
復讐なんて何も生みやしない、なんて七原が好きそうな言葉が、何故か浮かんできてしまう。

「なぁ、ジョジョ……俺、間違ってない、よな……?」

柊の言葉は、どれもこれも俺の神経を逆なでするものばかりだった。
特に、俺達の行動を決めたというセリフ……それはつまり、あの殺し合いで死んでいった連中は、全員柊や、その知り合い達の手の内で弄ばれたということだ。
そんなこと、嘘に決まっている……だけど、嘘だろうが許せるわけがない。杉村達の死は、全部お前たちの中では予定調和にすぎなかったとでも言う気かよ!?
そうだ、あんなバグは取り除くべきなんだ……その、はずなのに……

『お願い……信じてよ……!』
『許してあげて』

なんだって、あいつの言葉が、頭から離れないんだよ……!

「……そうだ、園崎……あいつに伝えないと……まだ、柊つかさがいる」

信じられないが、園崎の話じゃかがみ以上の化け物になるという……柊つかさ。
だが……まだ、間に合う。
園崎の話じゃ柊かがみの死を認識するまでは大人しい、無害な人間を装っているとのことだった。
なら、姉の死を知る前に不意を打てば……!

「そうだ、俺はまだ、立ち止まってる場合じゃない……柊つかさ、次は、お前だ……!」

『泉こなたと地球破壊爆弾に話を聞いて』

そうだ……あんな魔女の頼みを、聞いてる場合じゃ……ないんだ……っ!


【E-5/道/一日目 黎明】
【三村信史@漫画ロワ】
【状態】肉体的には健康、KOOL
【装備】金属バット@ニコロワ
【持物】支給品一式、光の護封剣@ニコロワ
【方針/目的】
[基本方針]
柊つかさの犠牲者を出さない。
1、柊つかさの危険性を知らせる
2、放送局に向かい、留守番電話を使うより効率よく情報の伝達を図る。
3、つかさが豹変したなら、責任を持って殺す。
4、柊……だったんだよな?
5、泉こなたと地球破壊爆弾に会う……?
※漫画ロワ185話「誰がために」の直後からです
※柊かがみが、自分と同じ殺し合い(漫画ロワ)から来ていると思い込んでいます。
※柊かがみが死亡したと思っています。









生き、てる……?
……そっか、あれ、漫画ロワのクレイモアじゃなかったんだ……
そういや、爆発の寸前にあの剣も消えて動けるようになったような……

「私、生きてるんだ……」

生きてる……
生きて……どうすれば、いいんだろう。
三村を止められなかった……ゆーちゃんも見失った……
私は、どうしたらいいのかな……何が、できるのかな……
教えてよ、こなたぁ……

【E-5/橋/1日目-黎明】

【クールなロリスキー@書き手ロワイアル2nd】
[状態]:不死者、吸血鬼、瀕死(再生中)
[装備]:なし
[持物]:デイパック、支給品一式、大量のポケットティッシュ@カオスロワ、不明支給品x0-2
[方針/行動]
 基本方針:地球破壊爆弾No.V-7を探し出して合流する。
 1:私には、何もできないの……?
 2:三村の誤解を何としてでも止めたい
[備考]
 ※登場時期は「238:trigger」の冒頭辺り。ウッカリデスが死亡するより前です。

【クレイモア地雷@ニコロワ】
元動画は「おじいちゃんの地球防衛軍」
正式名称はY10ワイド・インパルスなのだが、うp主がクレイモアと表記していたので誰がなんと言おうとクレイモアである。
本来地面に設置し、敵が接近すると自動的に散弾を発射する仕様だが、今回はリモコン式に。
威力と攻撃範囲に評定があり、これで航空兵器も落とすことが出来る。

【光の護封剣@ニコロワ】
元動画は「遊戯王シリーズ」
使用することで光の剣が降り注ぎ、相手を3ターンの間動けなくさせる。
1ターン一分という書き手2ndルールを採用。
一度使用すると24時間再使用不可能。


045:切り札はキミの中 投下順 047:たった一つの強がり抱いて
045:切り札はキミの中 時系列順 047:たった一つの強がり抱いて
025:パロロワクロスマッチ!真・驚きの黒さVS魔女かがみん(代理戦争編) 三村信史 065:彼 ら の 行 方
039:まあ、どうせここヘンタイさんばっかだし。 クールなロリスキー 051:今、会いに行き…ます?



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