レイ

初出:Ⅱ38.支配少女は覗き見る。
名前の初出:Ⅱ241.私欲少女は聞き、

家族構成

父親:アンカーソン卿
父だった男:カレン家男爵(反逆罪により返り討ちで死亡)

母:カレン男爵夫人キャロル

恩人・兄弟:ライアー


容姿

髪の色:翡翠色
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瞳の色:瑠璃色
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ウェーブがかった翡翠色の髪。ランス国王と似たように前髪ごと背後に流しているけれど、チリリと髪先の揺れた印象で全く違う髪型に見える。瞳は紫を帯びた濃青の瑠璃色
屋敷内でも変わらず上から下まで重厚感のある布地の服で、響くような低い声
整ったその顔を左半分だけ隠す芸術的な仮面。両眼の瞳や口顎は見えるけれど、高い鼻に左の額から頬まで隙間なく覆われている。*1

芸術的な仮面の下の素顔は顔左半分だけ顔が焼け爛れ、溶けている。
薄い膜だけ張った下は焦げ、まるで人体模型のように筋肉の筋までくっきりと見えていた。瑠璃色の瞳を宿した左目は瞼も涙袋も溶けて眼球だけがごろりと主張している。*2

身長は19年時点でジャック(170cm)より高い。*3

地位

階級:男爵家貴族子息→下級層→侯爵家貴族子息(仮)
職種:プラデスト中等部三年 特別教室

誕生日・年齢

3月3日*4

  • (プライドとの年齢差:-4)
  • ジャンヌとの年齢差:+1
  • ライアーとの年齢差:


特殊能力

"黒炎の特殊能力"。
原作ゲーム内においてレイ自身がそう称するとおり、黒い炎を放つことができる。

火を周囲に発生・射出させるという点においては、フリージア騎士団などにも存在する「火を操る特殊能力」の一種と言える。
しかし黒い炎のような、自然界に存在しない火炎を出す者は(アーサー曰く)他に存在しない。
ここからも、レイのそれが稀有な能力であることが伺える。
そのため、原作ゲームにおいては、父のアンカーソン卿はレイを屋敷に秘匿していたという。
レイとこの稀有な能力が原作プライドの特殊能力者申請義務令に狩られぬようにするためである。

単純に色が違うだけでなく、黒炎の禍々しさに違わず、自然界の炎とは性質・火力ともに大きく異なる。
他の発火能力と比べても桁外れの高熱を宿しているらしく、屋敷のドアくらいなら軽く蒸発させることが可能。
また黒炎は見た目こそ自然界の炎とは異なるが、水や防火性の布でも消せるので炎には違いない。*5
可燃物に触れれば普通に延焼もしてしまうが、レイ自身の服や屋敷の絨毯等は重厚な布により延焼しない対策済み。*6
彼はこの能力を完全にはコントロールできてはおらず、感情が昂ぶることで制御が効かなくなる欠点も。
レイが怒るとこの能力で周囲を焼き尽くしかねないため、レイを知る人間はレイの怒りを買うことは忌避している。

なお原作ラスボスはレイルートを除くすべてのルートで彼を怒らせ、なすすべなく焼死させられる末路を辿る。
レイが本気で特殊能力を使えば、死体も残さず殺すことも容易で、骨も残さず焼き尽くせる。

特殊能力の威力そのものは強力だが、アーサー曰く「戦いとなれば(レイには)負けない」とのこと。
能力の制御が効きづらいことや、攻撃自体は通常の同系特殊能力と同じであること、
なによりレイ自身が戦闘に長けているわけではないことが原因だろう。

ちなみに、黒炎はレイが意識を手放すと同時に消える。

レイ視点の回



作中での活躍

フルネームは「レイ・カレン」。一人称は「俺様」。
プラデストで中等部の特別教室に通っている。
城下に庶民の家とは明らかに豪奢だが、貴族の屋敷としてはこじんまりとしたアンカーソン卿から与えられた"別邸"から通学している。
プラデストから別邸までは同じ城下とはいえ徒歩だと割と歩かされる距離。

恩人を探す為に、確執のある父親と取引をしてプラデスト理事長代理権限を所持する。
秘密裏に生徒から恩人の情報を聞きだす為、裏稼業の人間を雇い高等部に入学させ、学校内の治安を著しく損ねていた。
アンカーソン卿がレイの監視のためにレイと同年の子どもがいる下級貴族に命じて入学させ、同クラスで面倒と監視をさせていた。*7

レイがライアーに固執する理由は知られると利用されてしまうため、
雇った裏稼業の人間も、アンカーソンですら知らない。*8

カレン家との関係

レイは父親のカレン男爵と母親の男爵夫人キャロルに愛され、幼少期をカレン男爵邸で過ごしていた。
レイの特殊能力が黒炎と判明してから父親のカレン男爵から暴力を振るわれるようになり、母親も助けてくれず困惑する。
実は男爵夫人キャロルは上爵位であるアンカーソン公爵に一夜を望まれてしまい、男爵家の立場上、拒否することができずそのまま過ごしてしまった過去があった。
カレン男爵は第一子が男児で希少な特殊能力があることをアンカーソン卿に話してしまい、後継者に悩んでいたアンカーソンが男爵に男爵家という血筋から黒炎のような強力な特殊能力者が生まれるものか、と暗に夫人キャロルとの一夜の関係を明かし、男爵はレイを不義の子と決めつけレイには理由を言わず、人が変わったように夫人とレイに暴力を振るっていた。
夫人キャロルも自身も男爵に抵抗するが、ある日レイが父親の暴力を受けていた時に特殊能力が暴走し、部屋とレイ自身の顔を焼いてしまい
以降、男爵にも夫人キャロルとも疎遠になってしまう。
夫人が生死の淵をさまよっている時に命を賭けても救いたかったレイが男爵により〝棺桶〟で下級層に捨てられてしまう。

ライアーとの関係

〝棺桶〟で下級層に捨てられたレイは(女児と勘違いした)ライアーに拾われ、下級層で守られながら、共に2年ほど生活する。
後々だが、ライアーはレイの性格形成に大きく関与することとなる。


ゲームでのレイ・カレン

第二作目唯一の権力者ポジション且つ、俺様系性格悪キャラ。
二作目の王道ルートも系統違いの俺様キャラ。
恩人であるライアーを探すあまり、二作目のラスボスにつけこまれていた。
詳しくはこちら

経歴

(年代はプライドの誕生を0年とする)
年次 日付 年齢 ラス為軸内容 キミヒカ軸内容
04年 0歳 アンカーソン卿とカレン男爵夫人との間に生まれる
特殊能力に目覚める
10年 6歳 父であるカレン男爵から暴力を振るわれ始める
約2週間後 父の暴力により黒炎の特殊能力が暴走し顔左半分に大火傷を負う
父とも母とも疎遠になる
11年 7歳 父に〝棺桶〟に入れられ捨てられる
ライアーに拾われる
1週間後 ライアーにより鍛えられ始める
13年 9歳 人身売買連中からの逃亡中にライアーに黒炎の特殊能力を知られライアーの炎の特殊能力を知る
3日後 ライアーが髪色を変える
いつもの裏稼業連中に襲われる
ライアーの特殊能力で逃がされアンカーソン家で育てられる
ライアーと連絡が取れなくなる
19年 7月 15歳 プラデスト学校の中等部特別教室に入学する
8月6日
ライアーと再会する
裁判で裁かれる
城下でライアーと暮らし始める
ライアーと共に母親に会いに行く
20年 16歳 王立学園バド・ガーデンに入学する
21年 ラスボスに唆されて母親を焼く

作者コメント


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最終更新:2022年12月23日 00:49

*1 Ⅱ244. 頤使少女は訪問する。

*2 Ⅱ256.頤使少女は手を伸ばす。

*3 Ⅱ246.頤使少女は逃げる。

*4 活動報告|第三回質問コーナー

*5 Ⅱ246.頤使少女は逃げる。

*6 Ⅱ256.頤使少女は手を伸ばす。

*7 Ⅱ254.頤使少女は準備を終える。

*8 そして踏み込む。