名称 | 説明 |
---|---|
剣 | フリージアの基本武装。騎士のみならず、男性の王族も自衛武器として扱いを習得する。 作中に登場する多くの剣が両刃の片手剣。所謂ロングソード調だが、極端に柄が短い片手持ち前提の形状が多い(両手持ちできる柄の長いものもアニメなどで登場している)。 刀身が幅広のものが多いが、その見た目に反して基本的に軽量なようで、非力なプライドでも片手で振り回せる。 それでいて、激しい戦闘が多い本作においても剣が折れたり曲がったりする描写がほぼ無い。 特殊能力者の手になる品である可能性もある。 剣の性能とは別に、プライドは剣を持った時はとりわけ戦闘力が高くなる。 その実力は、様々な不利要素があったとはいえ騎士隊長と同格のステイルをも退け、最強格であるアーサーすらも警戒するほど。 これは、鎧両断技などと同じく、「女王プライドは剣をメインウエポンにしていた」という強制力の一種と思われる。 |
槍 | 騎士ではなく城を守る衛兵が主に携えている長物。 大型の銃は携行できないと諦めたプライドでも振り回せることから、軽量で扱いやすいものと思われる。 武芸に劣る衛兵の力をリーチでカバーするための選択だろうが、騎士があまり装備していない理由は不明。 フリージア騎士団の戦術は、距離に応じた各種無効化の特殊能力者や盾の特殊能力者を配置して敵の迎撃を無効化し、一方的に肉薄するというもの。 このため現実の槍衾やファランクスのような武器・戦術は不要なのかもしれない。 |
銃 | 剣と対になるサブウエポンにあたる拳銃。 クラーク曰く、フリージア騎士団では主要は剣。銃は新兵は使わないが、本隊入隊には必修科目。 ある程度当世風の見た目をしている剣とは異なり、こちらは形状からして非常に近代的。 現実におけるオートマティック拳銃またはリボルバーそのものの形をしており、連射もできる。 エリックによれば、実際にフリージア騎士団においてはオートマティック(自動拳銃)が標準装備。 西部劇のようなリボルバー式(マグナム式と表記)はやや前時代的とされている(*1)。 また至近距離ならフリージア騎士の鎧をも貫く威力がある。 そのように騎士であっても死の危険があるため、騎士同士の手合わせにおいても銃を使用することは少ない(無いわけではない様子)。 フリージア騎士クラスの実力者は、銃弾を剣でガードしたり回避することが可能。 このため本作における銃の強さは絶妙で、銃撃戦のみで終わることは少ないが、決定打にはなり得る。 |
真紅の銃 | プライドからエリックへ、特別に贈られた銃。真紅の細工と、下記の刻印がなされている。 ―第一王女プライド・ロイヤル・アイビーより騎士エリック・ギルクリストに贈る─ 我が心優しき近衛騎士 レオンらの協力を得て、プライド自らが選び抜いた最新式の品。 この銃を選んだのは「装弾数は少ないものの、とても頑丈なこの銃ならエリックを守ってくれる」との理由からである。 最新式だけあり、小爆弾用の鉄製の盾を貫き、発砲音・威力ともに狙撃銃と同等と近衛騎士たちには評されている。 この銃そのものの特徴の記述は、拳銃・全長30cm・高価で頑丈・リボルバー式・マグナム(と表記されているためマグナム弾使用か)。 これらの特徴をもとにモデルを推測するなら、コルト・シングルアクションアーミー(M1873)であろうか。 本銃は、動作に必要なパーツが少ないシンプルな作り(=頑丈)でありながら、精巧かつ各種安全装置などもついている傑作であり超有名銃。 使用するマグナム弾も現実と同様なら、車のドアを貫通する貫通力があるため、携行用の金属盾を貫くとしても筋が通る。 某有名潜入工作ゲームに登場することでも知られ、観賞用に装飾された本銃を向けられた主人公が 「そのエングレーブにはなんの戦術的優位性もない」 と使用者を窘め、その後に 「高貴な銃だ。人を撃つもんじゃない」 と評するシーンが非常に有名。 ちなみにこの全長30cmの銃はキャバルリー(騎兵)モデル、別名を「ピースメイカー」と言う。 エリックに相応しい銃と言える。 |
散弾銃 | 作中では使用されていないが、アニメ版の騎士団倉庫の壁にかけられていた。 |
弓矢 | 作中では使用されていないが、アニメ版の騎士団倉庫の壁にかけられていた。 |
戦斧 | 作中では使用されていないが、アニメ版の騎士団倉庫の壁にかけられていた。 敵の武器や鎧を強引に突き崩すためのもの。不思議と槍はない。先行部隊用だろうか。 |
盾 | 小爆弾用の金属の盾などが訓練場に配備されている。 防衛戦においては、特殊能力者の能力によって配備されている、フリージア騎士団独自の盾が多用された。 特殊能力による防御性能を備えていることに加え、サイズも大きく、地形を変えるほどの空爆や銃撃をも完全に防ぎ切ることが可能。 なお、よくある西洋剣士のイメージ通りの「片手に剣・片手に盾」のスタイルではなく、 古代ローマの「スクトゥム」のように、大盾での防御役の騎士が他の騎士を守る、という形で運用されている。 |
ナイフ | 騎士団では主にハリソンとその影響を受けた八番隊の騎士たち、他にはティアラ、その師ヴァルが使用。 基本的に投擲する投げナイフとして扱われるが、ハリソンは直接つきつける描写もある。 ティアラはゲームの強制力により、意識せずとも心臓に直撃させる先天的能力を持っていた。 その後修練を積み重ね、ナイフ投げだけならハリソンを上回る腕前に。 セドリックによれば、遠距離攻撃手段としては銃の方が優れているが、利点も多いとのこと。 実際に作中でも隠密性を活かした奇襲に使われやすい。 プライドに手を上げたセドリックに対してティアラが威嚇攻撃をした際、プライドでさえも攻撃者を特定できなかった。 |
特殊能力製車両 | 特殊能力者の能力によって配備されている、フリージア騎士団独自の乗り物。 様々な形状があり、バイクやトラック、大型バスサイズの車両までバリエーションに富む。 フリージア騎士団先行部隊の主力兵装であり、通常の馬車では考えられない高効率での行軍が可能。 |
特殊能力者専用の枷 | 特殊能力者の能力によって配備されている、フリージア王国独自の手枷。 武装ではないが、戦闘に絡む描写が見受けられるため記載。 装着者の特殊能力を強制的に封じることが可能で、専用の鍵が無ければ外せない。 重量と強度もあるようで、枷や鎖部分をステイルは打撃武器として使用した。 |
名称 | 説明 |
---|---|
剣 | 騎士団の基本武装。 |
バズーカ | 榴弾発射器。ロケットのように推進する弾を撃ち出し、着弾時に大爆発を起こす。 現実世界においては装甲車や固定目標を破壊するためのもので、第二次大戦で活躍した。 レオンはそんな最新鋭の兵器を、対人兵器やあろうことかヴァルへの合図として愛用。 その威力は厚さ10センチの鉄板をも破るという。 後にレオンからフリージアへ友好の証として多数プレゼントされ、派手好きの騎士は大いに沸いた。 |
機関銃 | アネモネ王国の騎士が装備している、強力無比な重火器。 描写から、現実における機関銃(マシンガン)ではなく突撃銃(アサルトライフル)と思われる。 貫通力も射程も連射力も作中標準の拳銃を大きく凌ぎ、鎧を容赦なく貫通する。 レオンは騎士にこれを順番に発砲させ、交代でリロードを行うという織田信長風の戦術を実践していた。 |
小型機関銃 | レオンがマントの中に隠し持っている中では大型の銃。 片手で扱える・騎士の「機関銃」と似ている・鎧は貫通しないとの描写((*2))から推測するに、 大型の弾を連射する騎士のアサルトライフルとは違い、こちらは拳銃弾を連射するサブマシンガンであると思われる。 もともと、狭い塹壕の中や、市街地での接近戦を想定したカテゴリである。 まさしく奪還戦における城内隠し通路のような閉所戦闘のための武器であり、そこに持ち込んでいたレオンは大正解と言える。 暴徒鎮圧用の非殺傷弾なども装填でき、この点もプライドを生かして無力化したい彼にうってつけ。 彼の武器や戦術への理解度と、戦況予測力の高さがうかがえる。 |
発煙手榴弾 | 大量の煙で視界を奪い、あるいは咳き込ませて拘束する手投げ式の非殺傷兵器。 防衛戦にてレオンが使用。 |
手榴弾 | 安全ピンを抜いてから一定時間で爆発、破片を撒き散らして人を殺傷する、手投げ式の爆弾。 防衛戦にてレオンが使用。(*3) |
地雷 | 円盤型の地雷。 手で転がし、倒れた地点に設置され、踏むと爆発するという、現実にはあまり見ない型のもの。 作中世界においては知名度の低い兵器と思われ、アネモネ王国軍はそれを利用して敵を萎縮させた。 埋め込み型と違い視認しやすいと思われるが、ちゃんと戦後に撤去したのだろうか……。 |
部分麻酔銃 | 殺傷力のない特殊弾を装填した銃。 犬でも数発程度なら命に別状はなく、人であれば一時間程度で消える軽度のもの。 対象を生け捕りにする際に用いる。 |
閃光弾 | 強烈な音と光で敵を無力化する、殺傷力のない手投げ弾。 現実ではテロ犯の確保に使われる近代武装で、作中では合図用の信号弾としての使用が多い。 |
硫酸 | 強い酸性を持つ液体。 本来武器ではないが、人体にかければ皮膚を溶かし、甚大なダメージを与える。(*4) 城を破壊したりプライドに察知されるような音を出す爆発物を避け、敵から情報を得たり無音で無力化するための選択か。 |
マント | 全身武装と言えるほどの夥しい数の武装を格納した、レオンのマント。 悪用を防ぐため、脱ぎ方を間違えると罠が発動する。プライド曰く、 「一枚団服を捲っただけで貴族が屋敷に所有している総数以上の武器を揃えていた」 というほどの武器収納量。(*5) |
発明品 | 機能 |
ゴーグル | 装着すると、本人の存在感が薄れる。 身近な人間であっても、すれ違ったくらいでは気づかなくなる。 近衛騎士カラムをもってしても主であるプライドを認識できず、背後を取られてしまうほど、その効力は強い。 なお、あくまで存在感が薄れるだけで透明になるわけではない。 また、目にかけずに額に上げているだけの状態では機能は発動しない。 ネイト以外の場合、使用可能回数は3回。プライドにもプレゼントされている。 プライドよりもむしろ、情報管理や秘匿性を尊ぶステイルに大いに気に入られている。 ゴーグルの礼にとネイト-レオン間の仲介役をネイトが懐いているカラムを特例派遣するほど。 |
傘 | ネイトが持っている傘。携行パラシュート機能を持っており、空中をゆっくり降下することができる。 まさに落下傘。ネイトはこれを高所からの逃走に使用していた。 |
カメラ | プライドのオーダーに応えてネイトが作り上げたもの。 カラー写真をその場で現像するポラロイドである(本作世界においては、まだ白黒カメラはおろか写真の概念すら無いというのに)。 まさに正しく発明品と言える一品。 人の姿を記録しようとしたら姿絵を描かせるしかない時代において、大変有用な道具であることは言うまでもない。 その価値は誰からも明らかのようで、プライドは貿易大国王子のレオンに自信をもって紹介。 実際、レオンはネイトの提示額に0をひとつ書き加えて買い取っている。 ネイト以外の使用回数は3回だが、ネイトが触れることで回数が補充される。 その後、貿易の天才レオンも、その売り方や流通量コントロール、希少価値の演出に思い悩むほどの品。 |