ソビエト共産主義共和国連邦の地理

このページでは新ソ連の地理と領土の変化、地方行政区分を記述する。


地理

新ソ連の領土は中東地域のアラビア半島の付け根、シリア地域とチグリス・ユーフラテス川流域とキプロス島に代表される周辺島嶼、および複数の海外領土を持つ。
東西南北に陸続きの国境を持つが、特に東と北の国境は広く、いずれも山岳地帯である。北にルメリア・アナトリア社会主義共和国連邦、西にエジプト、南にアラビア、東にペルシアとそれぞれ国境を接する。
西洋世界とアジア、アフリカの中央にあり文明の十字路といわれる。殆どの国境を陸で繋がれた典型的な大陸国家である。
国土の殆どはアラビアプレート上にあるが部分的にアフリカ・ユーラシア・アナトリアプレートに属する地域もある。またプレートの境界が多い地域であり地震活動が活発である。また火山も国土の南西部と北部にかけて分布する。

ケッペンの気候区分では国土の7割が砂漠性気候(BW)に分類され、更に1割はステップ気候(BS)に分類されるなど国全体で乾燥した気候が広がっている。砂漠性気候の常として寒暖差が激しい。植生に乏しいこれらの地域は土壌の保水性が極めて低いため例外的な降雨が発生すると洪水を引き起こす。クルディスタン地域や西岸の一部が地中海気候(Cs)に分類される。この安定した気候を持つ数少ない地域では乾燥地帯では見ることのできないオークの森林や果樹の栽培風景を見る事ができる。


河川・湖沼
世界でも有数の大河川である外来河川のチグリス・ユーフラテス川がアナトリアからペルシア湾に注ぐ。西部ではバラダ川やヨルダン川などの内陸河川が流れている。これらの河川はオアシスとともに乾燥地帯の貴重な水資源となっている。
チグリス・ユーフラテス川は新ソ連東部を流れる大河であり、歴史的にもこれらの地域に恩恵をもたらしてきた。古代文明のメソポタミア文明を育んできたことでも知られ、当時から現在までこの地域では農業が盛んである。一方でこの河川は水害や塩害を引き起こしてきたが、現在ではダムや灌漑によって解消が進んでいる。また下流地域に当たるメソポタミア南部では湿地帯が広がっているが、排水の進行や土壌汚染によって伝統的な生態系が脅かされている。

山岳・低地
山岳はクルディスタン地域のザグロス山脈やシリア地域のアンチレバノン山脈に代表される。特に国土東北部は山がちな地形が広がっている。国内最高地点はザグロス山脈のシェーハ・ダー山の3,611 mに達する。
ヨルダン川に位置する死海は標高-400mの地点にあり世界で最も標高の低い場所である。

代表的な都市
新ソ連#地方行政区分も参照
140~50年代の破滅的な戦争によってこの地域の都市は大きな打撃を受けた。今日の新ソ連の都市景観は160~170年代にかけて進められた大規模開発計画であるVGPによるところが大きい。

連邦直轄域
新バビロン
新バビロンは新ソ連政府がネフド砂漠の北端付近に建設した人工都市。社会主義リアリズムに則った都市設計・建物設計が行われ社会主義建築の聖地とも言われる。立法府と大統領府が所在し新ソ連の中枢である一方で人口は決して多くない。名前の由来でもある古代の都市バビロンとはほぼ何の関係もない。
ソビエト人民宮殿
翼状に広がる新バビロン市街の翼の付け根にあたる部分に位置する超高層ビルディング。スターリン様式を採用した大規模建築で連邦議会や複数のミュージアム、地下鉄駅を内包している。ジッグラト型の基礎部分と、その上に聳え立つ円柱の層が積み重なったバベルの塔を思わせる500mに達する巨大なタワー部分で構成される。

キプロスSR
レメソス
レメソスはキプロスソビエト共和国の首都。レグルス時代からの軍都であり、駐屯兵へのサービスを収入源とする市民も多い。

東方SPR
アレッポ
アレッポは東方ソビエト共和国の首都。人口65万程度の都市だが、地中海に向かう新ソ連軍にとって重要な軍都である。郊外には西方方面軍司令部が存在するアレッポ陸軍基地が存在する。

ベイルート
ベイルートは東方ソビエト人民共和国最大の都市。かつては中東のパリとも呼ばれた美しい都市だったが150年代に起こった一連の戦争によって大きく破壊された。大規模復興計画であるVGPでベイルートは金融都市として再建された。今日ベイルートは新ソ連で最も現代的な都市として知られており、クウェートと並んで新ソ連観光・金融の中心を形成している。市内には新ソ連最大の証券取引所であるベイルート証券取引所が所在する。

ホムス
ホムスは東方SPRの西部に位置する都市。東方SPRではベイルート・アレッポに次ぐ都市でシリア軽工業の中心である。国際観光都市としての側面もあり、古代遺跡や伝統的な町並みを残す保存地区をはじめとする歴史的遺産群や新ソ連最高と名高い高級ホテルブランド、オリエントインターナショナルホテルの本店が存在する。
  • カールハインツ・メッケルニッヒ国際空港
新ソ連の交通ハブとしてのホムスの価値を引き上げるため建設された新ソ連最大の民間空港。利用客も国内最多で年980万人が利用する。新ソ連を訪問する外国人の40%はこの空港を経由して入国し、出国する新ソ連国民の25%がこの空港を経由して出国する。

タルトゥース
タルトゥースは新ソ連西岸第三位の港湾都市であり、港湾の処理能力ではバスラに次いで新ソ連2位。地中海工業地帯で生産された製品の積出港の役目を果たしている。
  • ホライズン灯台
世界でも珍しい原子力灯台。鋼鉄製で、88mの高さを誇る世界最大の灯台である。当初の計画ではさらに巨大な135mになる予定だった。

ダイル・アッザウル
ダイル・アッザウルは政治都市として再建された都市。内務省・石油省ビルが所在している。
  • 内務省ビル
スターリン・ゴシック様式で建設された高さ240m、36階建の高層ビルである。中央のビルを四つ角のビルが支える構造をしている(ワルシャワの文化科学宮殿を想像すると良い)。高さ160mの場所には展望台が設置され市内全域を見渡す事ができる。またこのビルは電波塔としても機能している。

Kombinat 16
外国人はもちろん新ソ連人も立ち入りが禁止される区域である封印地区に存在する秘密都市の一つ。シリアのアサド湖湖畔に存在する。
コンビナート16は原子力都市と呼ぶべき都市であり、新ソ連の核開発機関である連邦物理学研究所が設置されているほか、兵器級プルトニウム製造炉が複数機設置され新ソ連の核兵器生産の中核をなしている。
コンビナート16は元は陸軍による核開発計画である終末弾道演算炉計画において165年に設置された陸軍演算研究所と職員が住む宅地であった。この場所が選定されたのは主要都市と国境から十分に離れ、なおかつ水資源を大量に使用可能だったからである。その後170年代には新ソ連での核開発の統合の動きが始まり海空軍の研究員も移り住んだ。
170年代後半からの新ソ連の核軍拡においては核開発の中心として選ばれ、新ソ連最大の核研究施設が設置されるともにプルトニウム製造炉の大量増設が行われた。

中東PSR
ダマスカス
ダマスカスは中東ソビエト共和国の首都。400万に迫る新ソ連西部最大の都市圏、ダマスカス都市圏を形成する。マルジェ広場を中心に放射状に広がる。現存する人類最古の都市であり古代の遺跡が多く遺る。またレグルスの大都市としては唯一レグルス戦争で核攻撃を免れた都市であり、レグルス帝国時代の新古典建築が今でも残っている。大規模な国内開発計画であるVGPではパリを意識し対抗した計画が行われ、世界最高の文化都市と謳われた。
  • ダマスカス平和記念塔
エッフェル塔に対抗して建設された高さ400mの電波・展望塔。一辺125mの六角形の基礎を持つタワーである。ダマスカスの名所となっている。
  • 旧総統官邸
レグルス帝国時代に最高指導者ギース・クロムウェルが官邸として使用した建物。世界的にも貴重な歴史主義・新古典主義建築であり、戦争による破壊の後で再建され現在は博物館となっている。

沿ヨルダンSPSR
アンマン
アンマンは沿ヨルダン社会主義人民ソビエト共和国の首都。

クルディスタンPSR
モースル
モースルはクルディスタン人民ソビエト共和国の首都。チグリス川が都市を南北に縦断する。新ソ連最大の軽工業都市である。ケッペンの気候区分ではステップ気候に位置する。多様な民族を含む約150万の人口を抱える。伝統的な薄手の織物モスリンで知られるほか、古代から原油が噴出するなど石油産業でも有名。また国内最大の大理石産地である。

アルビール
鉄道が交差し河川が通る交通の要衝。アルビールの城砦として知られる古い城塞を中心に同心円状に都市が広がる。アルビールの城塞には新ソ連重工業省ビルが存在し職員の宿舎も城塞内部に置かれている。
都市には周辺で採れる石油を加工する重化学コンビナートや製鉄所が集積され、上メソポタミア工業地帯のみならず新ソ連工業全体にとっても重要な都市である。原料や製造された製品は前述の鉄道や河川運河によって運搬される。河川はペルシア湾の港湾に、鉄道は西海岸とロシア諸国へとつながっている。

アッシリアWSSR
キルクーク
キルクークはアッシリア労兵ソビエト共和国の首都。

メソポタミアSSR
バグダッド
バグダッドはメソポタミア社会主義ソビエト共和国の首都。かつてはイスラーム世界の中心として栄え、モンゴル軍やティムール、核攻撃、自由軍反乱とジェノサイドなど歴史上の幾度と知れない大破壊にも関わらず再建され続けてきた。連邦政府が主導したバグダッド計画によってメソポタミア地域全体とともに開発が行われ、再びこの地域で最大の都市となった。
  • 第二の館
    バグダッド計画によって建設された総合図書館。世界有数の規模を誇り、また幾度もの破壊を受けた経験から非常に強固な建築が行われている。

バスラ
バスラは新ソ連東の城門とも呼べる都市。帝国時代から造船業で栄え、VGPによる再開発が行われた現在も広く沿岸を覆う造船所ドック群が多くの船舶を製造している。軍事都市としても知られ全域が軍事基地となっているブビヤン島ではホルムズ海峡に向けられた長距離砲を見る事ができる。
  • 152年東風大橋
本土とブビヤン革命軍基地を接続する世界最大の吊り橋。有事には軍事目標となることが想定されるため非常に堅固な建築が施されている。名称は152年にアッシリア軍が行ったクウェート侵攻作戦を記念したもの。

カルバラー
カルバラーは新バビロンと並ぶ社会主義建築都市であり、新ソ連司法の中心である。市はレーニン塔と名付けられた双曲線構造(シューホフ・タワーと同様の構造)の350mのラジオ塔を中心に放射線状に構築される。
  • 連邦最高裁判所
連邦最高裁判所は延べ面積111,111平方メートル、地上10階、地下2階の規模を誇る巨大な「社会主義宮殿」である。建物は新ゴシック様式でデザインされ、尖塔や再帰性のあるアーチなどの構造を持つ。天井がガラス張りの内庭を持ち、高度に管理された照明・気温システムによって世界各地の植物が生育されている。この内庭の他、建物の一部は博物館や美術館として一般に開放されている。また建物は裁判所職員の宿舎にもなっている。

ラマーディ
労働者娯楽協会(WLA)が建設を主導した観光都市。手軽さが売りの観光地で国内観光客魅力度ランキングでは常に上位3位以内に入る。ラスベガスを参考にした複合的な観光施設が数多く設置されている。例えばメインとなる建物のホテルクリスタル・パレスはそのガラスで構成された建物の敷地の半分を世界各地の植物を集めた植物園にしている他、温水プールなどのアトラクションを備え、メインホテルの地下には巨大なカジノ施設が設置されている。
  • クリスタルパレス
ラマーディの外れにあるラマーディ最大のホテル。ハバニヤ湖のほとりに存在し客室からはレイクビューを楽しむことができる。建物にはその名の由来となった巨大なガラス温室が存在する。温室の中は常に適温に保温されている。温室の中の半分が世界各地の植物を集めた植物園になっているほか、温水プールなどのアトラクションを備え、ホテルの地下には巨大なカジノ施設が設置されている。

クウェートSSPR
クウェート
クウェートはクウェート社会主義人民ソビエト共和国の首都である。新ソ連の石油埋蔵量の1/3が市の周辺に立地する石油都市であると同時に新ソ連最大の観光都市である。観光都市としては中東のハワイを謳い、ビーチや世界最大のショッピングモールであるクウェート・モールを始めとした観光施設が密集している。

災害とその対策
新ソ連は主に砂嵐、砂漠化、洪水、環境汚染の問題を抱えている。これらの問題に関しては主に全連邦自然保護委員会・防災省・水林省が対策に当たっている。

砂漠化
過剰な水資源の利用に代表される要因によってこの地域は世界でも有数の砂漠化が進行する地域の一つである。これに対して政府は脱塩処理された海水の使用を推奨し、砂漠緑化を推進する事で対応している。

汚染
この地域はかつてレグルス帝国と呼ばれる国家が統治していたが、その体制末期のレグルス戦争で大量のNBC兵器が使用され、現在も一部の地域に汚染が残っている。戦後すぐは全土に汚染が広がっており、この地域に住む人間を含む生物は何かしらの点でこれら汚染に適応してきた。過去にはこの汚染を原因に諸外国からの入国が規制されていた時代もあったが、現在では行われていない。現在残る汚染地域は政府によって封印地区に指定され民間人の立ち入りは厳しく制限されている。
公害被害も重大な汚染を引き起こしている。レグルス帝国・新ソ連共に公害対策より生産拡大を是とする国家であるため工場周辺の生態系の破壊が深刻である。


緑の盾計画
緑の盾計画(Project Green Shield)は新ソ連における大規模な砂漠緑化プロジェクトである。連邦の農業を開発するための水資源を開発することを目的としている。この目的のために、新ソ連の農業省と水林省によって計画された。このプロジェクトは30年後の統一暦197年に完了する予定で、それまでに、このプロジェクトのコストは年間50億ドルに達すると見込まれている。

計画の背景
新ソ連は乾燥地帯に位置する国であり、砂漠が国土面積の約2/3を占めている。このため、その広大な面積の多くは水へのアクセスの困難さや、砂塵による災害のために全く利用価値がなく、無人の荒野であった。しかし、この問題を解決するため、新ソ連政府は様々な努力を積み重ねてきた。その一つとして新ソ連は160年代に大規模な農業プロジェクトを行い、農地の拡大や海水脱塩による灌漑設備の建設などを行った。この計画の結果約9,000平方キロの土地が緑地化され約102000ヘクタールの新たな農地が拓かれた。これは当時の新ソ連の耕地面積の96%に当たる広さである。しかし一方でこの計画によって拓かれた農地、及び工業化の進展に伴って水の消費量が急激に増加する副作用があった。
また、緑地化事業の際に生じた不具合も問題となった。広大な植林と無計画な散水によって、砂漠の地下の塩類が毛細管現象によって地上に吸い出され塩害が深刻化したり、河川からの取水が過大となって下流で水不足を引き起こした。
この問題に対処するため、新ソ連政府はさらなる海水脱塩化施設の建設を行なったが、これは対処療法的なものに過ぎなかったため異なるアプローチが模索された。加えて、さらなる農業生産の拡大の要請に応えるための自然環境の開発が求められていた。こうして立案されたのが緑の盾計画である。

計画の概要
計画では新ソ連の広大な範囲を樹林によって緑化することになっている。
この緑化には点滴灌漑が使われた。点滴灌漑はスプリンクラーや水路による既存の手法に比べて水効率が極めて高い方法で塩害を抑制する効果が期待できた。一方で点滴灌漑は設備コスト、維持コストが極めて高かったが緑化計画が進行すれば雨量の増加が期待できることや、国外からの援助によって実現した。
述べた通りこの緑化計画は防風防塵林としての従来の緑化効果の他に緑化によって自然環境そのものを変えてしまうことを目的にしていた。緑化の発展によって広大な森林が造成されれば、植物からの蒸散によって地域の水量が増加し雨量の増加が見込めた。これによって地域全体が砂漠気候を脱することが望まれた。気候の緩和は居住環境をより快適なものに変えるだけでなく、さらに多くの、より商品価値の高い農作物の生産を可能に出来ると考えられている。
緑化に用いられる植物は、当初単一種の樹木を植林する計画だったが、外国のアドバイザーを含む専門家の意見によって、複数種類の樹木や耐熱耐乾耐塩性の草本植物を組み合わせた植生を採用することになった。この植生では複数の種類を組み合わせることによって、生態系の多様性を確保し土地の利用率を高めることが出来ると考えられた。こうした理由から、計画の初期において緑化に使用される植物の種の選定が行われた。
緑化には多数の樹木が使用される予定で、植林に用いる樹種は温帯性の落葉高木ではなく、亜熱帯性常緑広葉樹が選定された。選定の理由としては、熱帯地方原産の樹木のほうが成熟が早く、しかも成長速度が高いことが挙げられる。またこれらの木は寒冷地の樹林に比べ、十分な日光さえあれば高い効率で光合成を行うことができた。

計画の影響
計画開始直後から計画は新ソ連社会に影響を与えた。植樹された木々が酸性雨によって枯死することを防ぐため、工場の排煙規制が始まった。これは霧(煤煙)の街として知られるようになったメソポタミアの工業都市の多くの環境を改善する効果があっただけでなく、VGPによって建設される無数の都市の公害を未然に防いだとされる。ただし、この規制によってVGPのコストは5から6%程度上昇し期間も3ヶ月程度の延長を必要にしたばかりでなく、経済成長もごく僅かながら減速したとされている。しかし一般にはこの計画は広く賛同を集めている。また190年の中間報告では全土で降雨量の増加と気温低下に有意な影響があったと報告されている。


国土の変遷

最も古い記録では最盛期にあった古代レグルスはメソポタミア・アッシリア・歴史的シリア・沿ヨルダンに領土を持っていた。
近代国家としてのレグルスは冷戦期の西レグルス(レグルス共和国)がキプロス・シリア・レバノン・ヨルダンに領土を持ち、東レグルス(中東人民共和国)はイラク・クウェートを領土としていた。冷戦が終わるとこの二国は統一された。
残された記録によれば東西統一後のレグルスはイスラエルに侵攻しこれを併合しているが、その直後に発生した核戦争によって崩壊したため詳細は不明である。
レグルスはその後不明な期間(失われた世紀)を経てレグルス連合帝国としておおよそ現在の新ソ連と同じ領域で成立した。その後幾度かの植民地戦争や拡張戦争を経て一時期はレグルス植民地帝国と呼ばれるまでに拡大した。この時期のレグルス帝国はインドシナ・ソマリア・中央アジアに植民地を得た他、ハタイ・ドデカネス諸島を本土に編入した。ただしこの拡大は国力に全く見合わないものであり、殆どの海外植民地をこの後放棄することになる。
インド洋戦争ではルークリア人民共和国を下し、南アジアの大半を領土としていた同国を植民地として植民地帝国に組み込んだ。
その後レグルス戦争と呼ばれる大戦でレグルス帝国はアナトリア・バルカン半島・北アフリカ・コーカサスからモスクワまでに至るロシアを占領したものの、世界各国からの攻撃に遭いレグルス帝国は降伏と解体を余儀なくされた。
レグルス帝国の解体後のレグルス地域では軍閥が台頭し衝突と淘汰が進んでいった。最終的にメソポタミア地域から勢力を拡大したアッシリア労兵ソビエト救国政府がシェラルド帝国の占領下にあった北キプロスを除き旧レグルス帝国の中核領域のほとんどを回収した。第十一次十字軍ではパレスチナが占領下におかれ欧州諸国の傀儡としてエルサレム王国が樹立されたが、続く第三次東地中海戦争で北キプロス・パレスチナを奪還した。
また現在、新ソ連はルークリア人民共和国領グジャラート州・セイロン州を信託統治している。

係争地
新ソ連は幾つかの地域で領土問題を抱えていたが、現在はいずれも解消済みである。


地方行政

新ソ連は連邦制国家であり、新ソ連を構成する社会主義共同体の領土と、主として人口希薄地帯を管理する連邦直轄域によって構成されている。社会主義共同体にはソビエト共和国秩序領域の2種類がある。
ソビエト共和国は各地域ごとの特性に合わせた統治を行うことを目的として設置されている。ソビエト共和国の権能は憲法上に規定はなく、法によって定められている。これは時の政府によって恣意的に改変される可能性があるとして一部の分権派から批判を受けることがある。
秩序領域は新規領土を連邦に組み込む過程の過渡期的な政府とされている行政体。かつてパレスチナに存在していたが、185年に解体されてからは存在しない。


連邦直轄域
連邦直轄域は特定の社会主義共同体に属さない地域。連邦南部の人口希薄地帯を管轄する。連邦首都新バビロンも直轄域内に存在する。

クルディスタンPSR
クルディスタン人民ソビエト共和国はクルディスタン地域に設置された構成共和国。

東方SPR
東方ソビエト人民共和国はシリア・レバノンに設置された構成共和国。国名の東方はオリエントの事を指している。敢えてシリアという名称を採用していないのはレバノン地域の住人の反感を避ける事に加えて、アッシリアWSSRとの差別化を図る意味合いがある。

アッシリアWSSR
アッシリア労兵ソビエト共和国は中部メソポタミアに設置された構成共和国。構成共和国の中では自主性が強いと評される。

中東PSR
中東人民ソビエト共和国はダマスカス都市圏を中心に構成される共和国。

キプロスSR
キプロス・ソビエト共和国はキプロスに位置する構成共和国。レグルス帝国時代に行われた失楽園作戦によって住民の大半が強制移住させられたため、人口の大半を新ソ連成立後に移住してきたアラブ人が占める。

メソポタミアSSR
メソポタミア社会主義ソビエト共和国はチグリス・ユーフラテス南部流域に設置された構成共和国。経済的に最も豊かな共和国である反面、反政府運動が最も強い地域でもある。

クウェートSSPR
クウェート社会主義ソビエト人民共和国はクウェート地域に設置された構成共和国。大規模油田が存在し、非常に豊かな地域である。

沿ヨルダンSPSR
沿ヨルダン社会主義人民ソビエト共和国はヨルダン川沿岸に設置された構成共和国。かつては十字軍や秩序領域によってヨルダン川西岸を分離されていたが、現在では再び沿ヨルダン共和国の元に戻っている。
最終更新:2025年07月16日 03:52