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徳川清山 ◆828cMSHADE 氏作 :2009/05/26(火)
薄暗い室内、無機質な機械の駆動音だけが静かに鳴り響いている。
いくつもの機械の中で異質な存在感を放つ巨大なタンク。
タンクの中に溜め込まれた液体は血の様に赤く染まり、時たまコポリと泡が吹き出ている。
不思議な事にその液体は少しずつ、少しずつではあるが増えていく。
薄暗い室内、無機質な機械の駆動音だけが静かに鳴り響いている。
いくつもの機械の中で異質な存在感を放つ巨大なタンク。
タンクの中に溜め込まれた液体は血の様に赤く染まり、時たまコポリと泡が吹き出ている。
不思議な事にその液体は少しずつ、少しずつではあるが増えていく。
巨大なタンクに繋げられた細いパイプ、その先を辿っていくと幾つもの機械を通り抜け、最終的に一つのワインボトルへと到達する。
ワインボトルの中には透き通りつつも深い赤色の液体が蓄えられ、繋がれたパイプからゆっくりと液体が滴り落ち、液面を揺らす。
ワインボトルの中には透き通りつつも深い赤色の液体が蓄えられ、繋がれたパイプからゆっくりと液体が滴り落ち、液面を揺らす。
ワインボトルの中に少しずつ液体が溜まる様を満面の笑顔で見守る男、徳川清山。
そして彼の斜め後ろに立つのはここまで徳川を補佐してきた腹心、三島正人。
そして彼の斜め後ろに立つのはここまで徳川を補佐してきた腹心、三島正人。
強力な3人の刺客を失い最早シェードに残された戦力は乏しい、それでも尚彼らに焦りの色は浮かばない。
「いよいよ…いよいよ完成だよぉ~、三島君」
ワインボトルをうっとりと眺めながら徳川が呟く。
三島は眼鏡をクイとあげつつも、珍しく僅かに感情を込めて声を出した。
三島は眼鏡をクイとあげつつも、珍しく僅かに感情を込めて声を出した。
「それが完成すれば…我々、いや全ての生物の壮大な夢が叶いますね」
「いや、これが完成してようやくスタートラインだ。ここからが長いぞ」
「いや、これが完成してようやくスタートラインだ。ここからが長いぞ」
依然として視線はワインボトルに注がれているものの徳川の顔は厳しくなっていく。
「長い道程だが、私は必ず成し遂げてみせる。私の手でな…」
決意を込めた徳川の声に三島はどこか頼れるものを感じ取り、安心したかのように部屋を出て行こうとする。
「待ちたまえ、そういえば君には言っていなかったな。何故このような形にしたかを…」
扉の前で言葉を待つ三島へと視線を向け、言葉を続ける。
「我々シェードは過去にいくつかの実験を行なった。これはそのうちの一つの成果だ。
これと同じタイプの力を授けた彼はあろうことか我々を裏切り、たった一人で戦い続けているのだよ、君すら知らない所でね。
彼の名前は『G』、仮面ライダーGだ…言うなれば『憧れ』かな、仮面ライダーと呼ばれる彼と同じ姿となれば少しは強くなれる気がする。
所詮縁起担ぎの域を出ないがね。これがこの形にした理由だ、失望させたのならすまない」
これと同じタイプの力を授けた彼はあろうことか我々を裏切り、たった一人で戦い続けているのだよ、君すら知らない所でね。
彼の名前は『G』、仮面ライダーGだ…言うなれば『憧れ』かな、仮面ライダーと呼ばれる彼と同じ姿となれば少しは強くなれる気がする。
所詮縁起担ぎの域を出ないがね。これがこの形にした理由だ、失望させたのならすまない」
徳川はゆっくりと三島に近づき、肩に手を乗せ更に言葉を続けた。
「残された彼らは流石に手ごわい。老人の戯言と聞き流しても構わないが、用心する事だ」
「…それならば、私も縁起を担がせてもらいましょう。スタートラインに散らばる小石の処理は、お任せください」
「…それならば、私も縁起を担がせてもらいましょう。スタートラインに散らばる小石の処理は、お任せください」
視線を逸らさず、三島も答え部屋を出て行った。
残された徳川は唇を噛み締め、無事を祈る。部屋には無機質な機械の駆動音だけが鳴り続けていた。
残された徳川は唇を噛み締め、無事を祈る。部屋には無機質な機械の駆動音だけが鳴り続けていた。
灰色の廊下をコツコツと靴音を立てながら三島は歩く。
歩きながら右腕をスッ、と上げるとどこからともなく飛来してきた黄色の機械でできた蜂が掌に収まった。
歩きを止めずに右手の蜂を左手に付けられたブレスへと装着する。
歩きながら右腕をスッ、と上げるとどこからともなく飛来してきた黄色の機械でできた蜂が掌に収まった。
歩きを止めずに右手の蜂を左手に付けられたブレスへと装着する。
――Henshin――
電子音声の声と共に三島の身体が銀と黄色の蜂の巣を模したような装甲に包まれる。
そのまま流れるような動作で蜂の羽を起こし、蜂の身体を半回転させる。
そのまま流れるような動作で蜂の羽を起こし、蜂の身体を半回転させる。
――Cast off――
――Change Wasp――
――Change Wasp――
身体を覆った蜂の巣が飛び散り、中からスズメバチを連想させる黄色い戦士が姿を現した。
歩くペースに乱れを生じさせる事無く変身を終えた三島の右手には紫色の剣が、左手には黒いグリップがいつのまにか握られていた。
三島の背後には蜂と同じようにどこからか飛来した青い機械の蜻蛉と通路に強引に穴を開け姿を現した紫の蠍が追従している。
歩くペースに乱れを生じさせる事無く変身を終えた三島の右手には紫色の剣が、左手には黒いグリップがいつのまにか握られていた。
三島の背後には蜂と同じようにどこからか飛来した青い機械の蜻蛉と通路に強引に穴を開け姿を現した紫の蠍が追従している。
三つのしもべを従えた三島の眼前に黒い魔方陣が現れ、戸惑う事無く三島は中へと入り込む。
――これは最後であり、始まり。これが終らなければ全ては始まらない――
―――― FAINAL ステージ ――――
『それぞれの夢の為に』
間口アギト ◆Xapq6MpaXw 氏作 :2009/06/26(金)
終章 ~送り火~
薄暗い独房の中、椅子の上に何重にも拘束された青年が静かに座り、今までずっと閉じていた瞳を開く。
それから静かだった独房が、その外から騒がしくなり始め、やがて扉をやぶって独房へと入ってきたのだ。
それから静かだった独房が、その外から騒がしくなり始め、やがて扉をやぶって独房へと入ってきたのだ。
「間口、正一ですね?」
何人の武装した警官、そして黒色の背広を着た男が青年の前へと現れ、尋ねる。
青年―――間口正一はそれに頷いた。
何人の武装した警官、そして黒色の背広を着た男が青年の前へと現れ、尋ねる。
青年―――間口正一はそれに頷いた。
「あなたに話があります。実は――――――」
路地裏に一つの屋台があった。
客は二人、片方は若く、片方は初老。どちらも刑事を職業としている。
客は二人、片方は若く、片方は初老。どちらも刑事を職業としている。
「あれから一年か。あの頃に比べればずいぶんと退屈なんじゃないか?」
「いえ、そんな事は。今の仕事が僕には合ってますよ」
初老の刑事が若い刑事へと問い掛ける。若い刑事は照れくさそうにそれに答えた。
「いえ、そんな事は。今の仕事が僕には合ってますよ」
初老の刑事が若い刑事へと問い掛ける。若い刑事は照れくさそうにそれに答えた。
「アギトと言えば、少し前に暴れたあの男。意識が覚めたんだってな」
「本当ですか?」
ふと、思い出したかのように呟く初老の刑事。若い刑事も興味があるのか瞳を大きく見開いた。
「本当ですか?」
ふと、思い出したかのように呟く初老の刑事。若い刑事も興味があるのか瞳を大きく見開いた。
「ああ。丁度二週間前だ。お前さん達に倒されてからずっと無かった意識が、ふっと戻ってきたそうだ」
「不思議な事もあるもんですね」
「アギトってだけで十分不思議なもんだけどな」
二人の刑事は談笑した。
「不思議な事もあるもんですね」
「アギトってだけで十分不思議なもんだけどな」
二人の刑事は談笑した。
場所はロンドンのとある大学。とある女教授に黒の背広を来た男が向き合っていた。日は既に落ちきっている。
「まだ何か用なの?」
「いえ、この件は特に急ぐ事ではなかったのでプロフェッサーの授業が終わった頃にと思いましてね」
ニヤニヤと笑みを浮かべる男。女教授は彼を見て深い溜め息をついた。余談だか彼らは昼間に会ったばかりなのだ。
「いえ、この件は特に急ぐ事ではなかったのでプロフェッサーの授業が終わった頃にと思いましてね」
ニヤニヤと笑みを浮かべる男。女教授は彼を見て深い溜め息をついた。余談だか彼らは昼間に会ったばかりなのだ。
「それで、何の用?」
「……実は最近、日本では灰色の怪物が出現する、という噂がまことしやかに流れています」
「噂は噂でしょう?」
「火の無いところに煙は立ちませんよ。現にこのような物が」
男が背広の右ポケットから数枚の写真を取り出し、女教授へと渡す。
人の形をした灰色の化け物、どれも違う姿をしたそれが写真には写っていた。
「……実は最近、日本では灰色の怪物が出現する、という噂がまことしやかに流れています」
「噂は噂でしょう?」
「火の無いところに煙は立ちませんよ。現にこのような物が」
男が背広の右ポケットから数枚の写真を取り出し、女教授へと渡す。
人の形をした灰色の化け物、どれも違う姿をしたそれが写真には写っていた。
「何よこれ?」
「先日本庁に送られてきた物です。悪戯かはわかりませんが、最近行方不明者発生件数が増えてきています。もしかしたら、という事もあるでしょう?」
何かに気付いたのか、女教授はまさか、と呟きながら男を睨みつける。
「先日本庁に送られてきた物です。悪戯かはわかりませんが、最近行方不明者発生件数が増えてきています。もしかしたら、という事もあるでしょう?」
何かに気付いたのか、女教授はまさか、と呟きながら男を睨みつける。
「ええ、そうです。これがもし本当に存在しているならば、アンノウン以上の脅威になりえる可能性があります。そこで、あなたが残したG5システムの発展型。G5-Xの製作を依頼したい」
私としては不本意なのですがね、と男は呟く。そして、懐からもう一枚の写真を取り出した。
私としては不本意なのですがね、と男は呟く。そして、懐からもう一枚の写真を取り出した。
「この人物が装着員候補者です。あなたにも見覚えはあるでしょう?」
「この子……アギトをG5ユニットに組み込むつもり? それならこれ以上の戦力増強はいらないじゃない」
「念には念を、アギトは遠距離に対する攻撃方法が存在しません。それにアギトの協力者がいると知れば世間のアギトに対する好感度も上がることでしょう」
ニヤニヤしながら男は写真を懐に戻す。女教授はというと少し俯いて何かを考えているようだった。
「この子……アギトをG5ユニットに組み込むつもり? それならこれ以上の戦力増強はいらないじゃない」
「念には念を、アギトは遠距離に対する攻撃方法が存在しません。それにアギトの協力者がいると知れば世間のアギトに対する好感度も上がることでしょう」
ニヤニヤしながら男は写真を懐に戻す。女教授はというと少し俯いて何かを考えているようだった。
「まあ、しばらくはここに滞在するので他に聞きたいことがあれば連絡を。それでは」
女教授が呼び止めるのも知らず、男はその場から立ち去る。それからしばらくして、女教授は日本へと帰国する事を決める。
女教授が呼び止めるのも知らず、男はその場から立ち去る。それからしばらくして、女教授は日本へと帰国する事を決める。
「ひさびさに氷川君達の顔を見に行くのも悪く無いわね」
軽い旅行気分で。
軽い旅行気分で。
川原を一人の青年が散歩している。
特に当ても無く、夕暮れを眺めながらゆっくりと彼は歩く。
途中、彼は仔犬を見つけた。だが、近づこうとするもすり抜けられて見知らぬ青年にその仔犬は抱きかかえられる。
下の方を散歩していた青年に、坂の上の青年は気づかない。やがてバイクに乗って彼らはその場を走り去った。
残った方の青年は名残惜しそうな視線を送るも、やがて微笑みながら彼らを見送った。
特に当ても無く、夕暮れを眺めながらゆっくりと彼は歩く。
途中、彼は仔犬を見つけた。だが、近づこうとするもすり抜けられて見知らぬ青年にその仔犬は抱きかかえられる。
下の方を散歩していた青年に、坂の上の青年は気づかない。やがてバイクに乗って彼らはその場を走り去った。
残った方の青年は名残惜しそうな視線を送るも、やがて微笑みながら彼らを見送った。
それからゆっくりと彼は歩いていく。
途中気を引く物があったのか、とあるレストランの前で立ち止まった。
青年がガラス越しに中を覗くと、一人の若いシェフと客と思わしき親子連れが楽しそうに笑い合っている。
青年は微笑み、そしてその場を立ち去った。
途中気を引く物があったのか、とあるレストランの前で立ち止まった。
青年がガラス越しに中を覗くと、一人の若いシェフと客と思わしき親子連れが楽しそうに笑い合っている。
青年は微笑み、そしてその場を立ち去った。
青年の脳裏には今までの記憶が浮かんでは消える。
時に惨敗し、時に辛勝した。最初は細く先の無い道も、いくつもの道が重なって大きな道となった。故に今自分はここに居れる。
これからの自分の運命がどうなるかは知らない、が今は自分の居場所を見つけただけで青年は満足だった。
時に惨敗し、時に辛勝した。最初は細く先の無い道も、いくつもの道が重なって大きな道となった。故に今自分はここに居れる。
これからの自分の運命がどうなるかは知らない、が今は自分の居場所を見つけただけで青年は満足だった。
ふと、後ろを振り返る。
かつて自分が追いかけたあの犬型の異型、その姿が見えた気がした………いや、違う。
青年が見据えた先には灰色をし、犬のような意匠を持った人型の怪物。それが青年をじっと殺意の篭った視線を向けてくる。
かつて自分が追いかけたあの犬型の異型、その姿が見えた気がした………いや、違う。
青年が見据えた先には灰色をし、犬のような意匠を持った人型の怪物。それが青年をじっと殺意の篭った視線を向けてくる。
「似ているが、違うか」
自分が追いかけていたモノ。かつて共に戦った者の闇、どれとも違う姿。故に目の前の"敵"は気兼ね無く倒す事が出来る。
だが、今の自分の状況を忘れたわけでもない。懐から携帯電話と取り出してボタンを押す。
自分が追いかけていたモノ。かつて共に戦った者の闇、どれとも違う姿。故に目の前の"敵"は気兼ね無く倒す事が出来る。
だが、今の自分の状況を忘れたわけでもない。懐から携帯電話と取り出してボタンを押す。
「未確認生物と遭遇。接触します」
電話の奥から慌てたような声が響いた、が青年は気にしない。
携帯の電源を切り、落ち着いた様子でそれをポケットにしまう。
電話の奥から慌てたような声が響いた、が青年は気にしない。
携帯の電源を切り、落ち着いた様子でそれをポケットにしまう。
「おい、おまえ」
声をかけようとしたが、灰色の怪物はそれを遮るように飛び掛ってくる。交渉の余地は無かったらしい。
声をかけようとしたが、灰色の怪物はそれを遮るように飛び掛ってくる。交渉の余地は無かったらしい。
「アイツのようにはいかない、か」
仕方が無しに腰に手を当てた瞬間だった。
仕方が無しに腰に手を当てた瞬間だった。
銀色のバイクを駆り、赤いラインを引いて一人の戦士が青年と怪物の間に割って入る。
青年には見覚えの有る、黄色い半円の目と銀色の装甲を持った赤の戦士。仮面ライダーファイズの姿。
青年には見覚えの有る、黄色い半円の目と銀色の装甲を持った赤の戦士。仮面ライダーファイズの姿。
「おい、大丈夫か!?」
「っ、あぁ大丈夫だ」
「っ、あぁ大丈夫だ」
喜びと共に悲しくも感じる。目の前の彼は灰になった彼では無い。青年は腰から手をどけ、一般人を演じる。
「とりあえず逃げろ!」
無言で頷き、青年はその場から走り去る。
自分の居場所は見つけたが、"ここ"は自分の居るべき場所では無いのだ。
故に今はただの一般市民を彼は演じる。その身に秘めた怒りの刃は抜かずに。
携帯の着信音が響き、青年が出ると怒号やら何やらが発せられた。とにかくその場で留まれとの事らしい。
遠めで灰色の怪物と赤い戦士の戦いを眺める。丁度赤い円錐が怪物をガリガリと削り撃っていた。そして怪物は灰となる。
溜め息を吐き、戦士は銀色の愛馬を駆って何処かへと立ち去っていった。たぶん、彼の帰るべき場所だろう。青年は思った。
無言で頷き、青年はその場から走り去る。
自分の居場所は見つけたが、"ここ"は自分の居るべき場所では無いのだ。
故に今はただの一般市民を彼は演じる。その身に秘めた怒りの刃は抜かずに。
携帯の着信音が響き、青年が出ると怒号やら何やらが発せられた。とにかくその場で留まれとの事らしい。
遠めで灰色の怪物と赤い戦士の戦いを眺める。丁度赤い円錐が怪物をガリガリと削り撃っていた。そして怪物は灰となる。
溜め息を吐き、戦士は銀色の愛馬を駆って何処かへと立ち去っていった。たぶん、彼の帰るべき場所だろう。青年は思った。
「状況は!?」
やがて一機の青い大型トレーラーと数台のパトカー。そして一台のパトカーからちょび髭を生やした青服の男が出てきて尋ねる。
やがて一機の青い大型トレーラーと数台のパトカー。そして一台のパトカーからちょび髭を生やした青服の男が出てきて尋ねる。
「未確認生物は問いかけにも応じず、襲われかけたので変身しようとしました。しかし、その直後に赤い戦士が現れ、未確認生物を倒し立ち去りました」
青年は怪物だった灰を指差して、あれが怪物だったと告げる。
青年は怪物だった灰を指差して、あれが怪物だったと告げる。
「っ、わかった。A班は現場の調査。B班は赤い戦士を捜索。C班は周囲の警戒だ!」
指示通りにパトカーが動き、それから下りた人もまた動く。それを身ながら青年はこれから起こりえる戦いを予感した。
だが同時に、一人の救世主によってこの戦いが終わる事は確信できる。なんていったって彼は。
指示通りにパトカーが動き、それから下りた人もまた動く。それを身ながら青年はこれから起こりえる戦いを予感した。
だが同時に、一人の救世主によってこの戦いが終わる事は確信できる。なんていったって彼は。
「仮面ライダーか」
「ん、どうした間口特務官?」
何でもないですよ、とチョビ髭の警官に返す。
そう、青年―――間口正一は知っている。戦いを終わらせ、光に導く者の名を。
「ん、どうした間口特務官?」
何でもないですよ、とチョビ髭の警官に返す。
そう、青年―――間口正一は知っている。戦いを終わらせ、光に導く者の名を。