月歌ユキエピソードまとめ > 04章前編


4章 Day1 午前02


月歌「ユッキー…居たのかよ。」
ユキ「聴き入っちゃってたぜ。」
月歌「でもこの歌声や上手さだって、コピーされたものなんだよなー。」
ユキ「なあ、月歌」
「あたしが言うのもなんだけどさ…お前の歌には魂が籠もってんだよ。」
月歌「魂…。」
ユキ「それってのは、コピーなんか出来ない、お前自身な気がするんだ。」
「ナービィか人間かなんて、種の問題なんか越えてさ…。
他の誰でもない、たったひとりのお前なんだ。」
「だからお前はお前だ。そう信じさせてほしい。」
「いや、勝手なこと言ってるな、あたし…。」
月歌「そーだな…。」
「だったらあたしはユッキーを信じさせて欲しい…ユッキーはユッキーだって。だったらいい。」
「どう?そんな交換条件。」
ユキ「は…お前、どんだけあたし好きなんだよ…。」

【選択肢①-1】大好き
月歌「大好き」
ユキ「言うな、はずい。」

【選択肢①-2】超好き
月歌「超好き。」
ユキ「言うな、はずい。」

【選択肢①-3】何も言えねぇ
月歌「何も言えねぇ」
ユキ「メダルとったスイマーか。」
月歌「さすが、やるね。」

ユキ「自分の記憶が自分じゃないって言われてもさ、そんな実感なかなか湧かねーよな…。」
「今までお前にツッコんできたあたしも、その記憶からなのか?」
月歌「ううん、あれはユッキーだよ。誰でもない、ここに居るユッキーだ。」
ユキ「そっかな…自信ねーな…。」
月歌「ここに来てからの記憶まで否定することないと思う。あたしらはあたしらのままでいないか?」
ユキ「お前はそう望むのか?」

【選択肢②-1】望む
月歌「うん、望む。」

【選択肢②-2】特には
月歌「特には。」
ユキ「望まねーのかよ!」
月歌「いいツッコミだねぇ。」
ユキ「結局いつも通りじゃねーかー。」
月歌「そうだな。」

ユキ「だったら仕方ねーなー。お前の言うユッキーで居てやるよ。」
月歌「やった。」
ユキ「やったのはこっちさ。」
「あたしはさ、月歌、お前をサポートし続けたい。」
「隣に居て支え続けたい。」
「それを自分の支えにして生きたいんだ。」
「だから、進んでくれ、月歌。」
月歌「うん。進む…ユッキーがそう言ってくれるなら。」
ユキ「よかった…。」
「……。」
月歌「…ユッキー?」
「手が震えてる…。」
ユキ「安心したら気が緩んじまったのかな…。あたしとしたことがみっともねぇったらありゃしねぇ…。」
「あたしはさ…ずっとこの知能だけがよりどころだったんだ…。」
月歌「うん、そう言ってたな…。」
ユキ「ここに来てから、きっとここに来る前からも、それだけは自信を持って生きてきた。」
「だからそれがあとから植え付けられた偽物だって知って、正直ショックだったんだ…。」
「難しいことだけじゃない…何を食おうとか、どっち向いて寝ようとかさ…。」
「今、それを考えてるのは本当にあたしなのかって・・・信じられなくなりそうでさ…。」
「なんにもよりどころがなくなって、どこまでも落ちていくような感覚でいた…。」
月歌「ユッキーもそんなに悩んでたんだ…。」
ユキ「でも月歌。お前の魂がお前だと証明してくれた。だったらあたしの魂だってあたし自身だと信じていいんだって思えたんだ。」
「またよりどころが出来た。ぎりぎりのところでとどまれた。」
「月歌、お前だけが生きる希望だ…。」
月歌「そっかー、あたし、ユッキーの生きる希望になっちゃったかー。」
ユキ「そうだよ…。」
「なっちまったよ。」
月歌「なら、前を向かなくちゃな。」
「誰かに期待されてるなら、それに応えなくちゃ。」
「逃げてる場合じゃない。」
「ユッキーのはあたしが居るからもう大丈夫だな。」
ユキ「ああ。」


ユキ「お昼だし、なんか食うか?」
月歌「食べる!」
「カフェテリアじゃなく、ヘリポート前の売店みたいなところで何か買わない?」
ユキ「いいぜ。なんか珍しいものでも売ってんのかな。」

ユキ「食べ歩きに適した軽食売ってるな。」
月歌「バインミー?聞いたこともないメニューがあるね。
ユキ「すげーな。ベトナムの料理まであるんだな。」
月歌「頼んでみよーっと。ユッキーは?」
ユキ「遠慮する。レバー苦手だから。」
月歌「ユッキーは好き嫌いが多いなー。」
ユキ「初めて言ったと思うぞ。」
月歌「サンドイッチ?」
ユキ「そうだよ。ベトナムのサンドイッチだよ。」
月歌「だったら美味しいに決まってるじゃん。どれどれ…。」
月歌「ん!?クセが強い!!」
ユキ「レバーと香草使ってるから、そりゃクセは強いだろ。」
月歌「えー?レバーってレバニラのあれでしょ!?あれは美味しいのになんで!?」
ユキ「いい経験が出来てよかったな。」
月歌「半分食べたから、半分お願い!」
ユキ「なんでだよ…最後まで頑張れよ…。」
でもまあ、お前の尻拭いをするのがあたしの役目か…仕方ねーなー、食ってやるよ、渡せ。」

月歌「ねぇ、ユッキー。今からひとに会うのにあたしの息バインミー臭くない?」
ユキ「あたしが、そのひとだわ。ひとりで気にしろよ。あたしなら構わないと思ったか。」
月歌「思った。」
ユキ「だろーな。それにあたしも半分食ったから同じ息の匂いしてるからな。」

4章 Day4 午前01

可憐「…今日は暑いね。」
月歌「誰か…水頂戴。」
ユキ「おい、自分のぶんもうねーのかよ。」
月歌「飲み干してカラッカラ。」
ユキ「ったく、配分ぐらい考えろよ。分けてやるよ、ほら。」
月歌「ユッキー、どっちに口つけた?」
ユキ「そっちだが。」
月歌「間接キーーーッス!」
ユキ「変なこと言うな、やるなぁー!!」
可憐・つかさ「……。」
めぐみ・タマ「……。」
ユキ「なんもねーよ!そんな目でみてくんなーー!」
月歌「緊迫した戦場の空気、ユッキーが壊した。」
ユキ「お前がだわ。油断してるとほんとにやられちまうからな。」

4章 Day4 午後02

ユキ「さてと、あたしは樋口に報告してくる。」
月歌「今日もなの?」
ユキ「ああ、兵器の設置でフィードバックが欲しいんだとさ。突貫で作ってるからまだ甘いらしい。」
月歌「設置が終わったってのにユッキーは大変だなー。」
ユキ「本来はお前の仕事だからな。」
月歌「じゃあ、ユッキーが戻ってくるまで解散としよう。」
ユキ「先に帰ってると言われなくてよかったよ。」
月歌「そこまでかれりんやおタマさんたちが冷たいわけないじゃーん。」
ユキ「お前ひとりなら帰ってたんだな。寂しいわ。」
つかさ「嫉妬ね…。」
可憐「うんうん。」
ユキ「ちげーわ、とも言いがたい状況で困るわ。」
「じゃ、行ってくるな。」
月歌「いってらっしゃーい。」


4章 Day5 午後02

月歌「あー、今日も終わった終わった!」
ユキ「まだだわ。あたしは樋口と話してくる。」
月歌「またひぐみんとぉ?いつかあたしが嫉妬に狂っちゃうよぉ?」
ユキ「今回の作戦を成功させるためだ。お前の理性が失われるだけで済むなら安いもんだ。」
月歌「ちぇー。じゃあここで一度解散!」

4章 Day6 午前01

月歌「ご飯が食べたい…でないともう歩けない…。」
「おタマさん、昨日おにぎり持ってきてたじゃん?もうおにぎりと言えばおタマさん、逆も然り。もはやイコールが31Aの常識じゃん?」
ユキ「そんなイコール初めて耳にしたわ。」
月歌「だからさ…ひとつ恵んでくれない?」
タマ「す、すみません、今日は持ってきていません…!!」
月歌「月歌ちゃーーーん、ショック!!」
ユキ「充分元気じゃねーか。」
月歌「ショックを受けるのに元気なんて関係ねーよ!あーもー、ショックで走り出してしまいそうだ!!」
ユキ「むしろいつもより元気じゃねーか。」
月歌「あーもー、ひとりでキャンサーの群れを一掃してしまいそうだ!!」
ユキ「最強じゃねーか。行ってこい。」
月歌「あーもー、そのままボスまで倒してしまいそうだ!!」
ユキ「人類勝利して平和が訪れるじゃねーか。倒してこい。」
月歌「でもエネルギーバーで我慢しておく。」
「もぐもぐ」
「ふぅ…みんなごめん。ショックでボスまで倒しそうになってた。もう大丈夫。正気に戻った。」
ユキ「むしろ人類はそれを待ち望んでたからな。」

4章 Day7 課業準備

ユキ「で、次に何処に行くかだが…。」
可憐「残りは、B、C、G…。」
月歌「そしてエッチ!!」
ユキ「待ってましたとばかりに言うなよ。エロ親父か。」
タマ「Bなら近いですよ?」
ユキ「距離は近くても、BがCに次いでやばいだろ…。」
月歌「やばいのはやべーな…。」
ユキ「ほんとに作詞家だったのか。日本語がやべーじゃねーか。」
可憐「なら、どうする?」
ユキ「ここはHにしようぜ。」
月歌「ユッキーもエロ親父じゃーん。」
ユキ「あたしはエイチつったろ。」
タマ「相変わらずイチャついてますね!」
可憐「うんうん。」
つかさ「そうね。」
ユキ「そんなんじゃねーから!!」

4章 Day8 深夜01

月歌「でも目が冴えちまったんだよな…みんなでSAWシリーズ一気見しない?」
ユキ「ひとりで観てくれ。」
月歌「ユッキーが冷たいー。」
ユキ「あたしが優しかったことなんてあったか。」
月歌「え?めっちゃ愛を感じる瞬間あるよ?」
可憐・つかさ・手塚「……。」
ユキ「司令官にまで変な目で見られてるじゃねーーーか!!」

4章 Day10 午前01①

タマ「視界開けます!」
つかさ「唐突に大量のキャンサーが押し寄せてこないといいけど…。」
月歌「出待ちしてるファンかよ!」
ユキ「え、お前、そんな風に見てたの?」
月歌「ファンの皆さん、ごめんなさい。」
「でもね聞いて。出待ちしてるファンって、マネージャーが払っても払っても、どこまでもついてくるんだよ。もう家まで来る勢いで。サイン書いても。」
ユキ「そんな必死に言い訳しなくていいよ…こっちが申し訳ない気持ちになってくるよ…。」

4章 Day10 午前01②

ユキ「水分補給は足りてるか?」
月歌「ああ、もうそんなミスはしねーよ。」
ユキ「水分が足りなくなると血の巡りが悪くなるから注意しろよ。」
月歌「あたしの血液なんて、トマトケチャップのようだぜ?」
ユキ「動脈硬化になるからな。みんな真似しないようにな。」

4章 Day10 夕方

七瀬「お疲れ様でした。司令官に報告をお願いします。」
月歌「あれぇ?いつも通りだ!今日ぐらいは、この後いっぱい奢らせてもらいます、ぐらい言われると思ってたのに!」
ユキ「未成年だろ。」
「ってなんべん言わせんだ。もうタスキかけ続けてやろうか。『未成年だろ』って書いた。ってだせーよ。誰がやるかよ。」
月歌「じゃあさくっと司令官に報告しに行きますか。」
ユキ「膨らましてやったんだから、少しは構ってくれよ。」

4章 Day10 深夜

月歌「ついに最終決戦だな…。さすがのあたしもびびってるぜ…。」
ユキ「最後じゃねーし、それにお前、結構な舞台に立ってきてるだろ。」
月歌「どんなでかい箱でも、歌うことに関してはびびったことないな。」
ユキ「アリーナクラスでもかよ…。」
月歌「うん。」
「でも、MCだけは超苦手で、まともにライブ中に喋ったことなんてない。」
ユキ「あれ?そういや、あたしぐらいミーハーでも、お前の肉声って聞いた記憶ねーぜ…。だから、入隊式の時も気づかなかったんだ…。」
月歌「授賞式も、喋るの苦手だからもらうものだけもらって、即帰ってたな。」
つかさ「なんてカリスマ性!!」
可憐「カッコイイ…!」
ユキ「しかし、ここに来てからはそうとは思えないほどお喋りなのはなんでだ…?」
月歌「あの時は大人に囲まれてたもん。男もたくさん居たし。どう振る舞えばいいのかよくわからなくてさ。」
ユキ「この基地に来てから開放的になったってのかよ。」
月歌「うん。特に31Aのみんなは馬が合うし。仲間に恵まれたなぁ!」
タマ「いやいやいやぁ!!」
ユキ「ここぞとばかりに照れるなよ…。」
めぐみ「はっ…。」

4章 Day11 午前01

月歌「コンビニスイーツでも見ようぜ?」
つかさ「マリトッツォがある!!」
可憐「台湾カステラも…!!」
タマ「苺大福もあります!すごい品揃え!!」
ユキ「プリンどら焼きもあるじゃねーか…くそ…。」
月歌「え?なんでくそ、なの?」
ユキ「いや、一時期ハマったもんでな…。」
月歌「ユッキーの好物なの!?なんだか意外!!」
ユキ「和と洋が絶妙にマッチしてんだから最強だろ…。」
月歌「かっわいーー!!」
ユキ「あー!うるせーうるせー!」

4章 Day12 課業準備

月歌「これでまた、人類が生きられる地域が広がるのか…。」
ユキ「それはどういう気持ちで言ってんだ?あんな真実を知ったあとでさ…ネガティブなのか?ポジティブなのか?」
月歌「もちろん、ポジティブだよ。」
ユキ「へぇ、理由を聞かせてもらおうか。」
月歌「単純だよ。みんなともって笑い合えそうじゃん。」
「もっとたくさん馬鹿なことも言えるだろうし、それだけユッキーにツッコんでももらえる。」
ユキ「ずっと隣にあたしが居る前提で言うなよ。いつ結婚した。」
月歌「まー、してるようなもんじゃん?」
ユキ「してるようなもんかもしれねーけど、してねーわ。」
「待て。してるようなもんでもねーわ。全然してねー…。してねーよ…。」
月歌「ふっ…。」
ユキ「なんだよ…。」
月歌「ううん。やっぱさいこー。」
最終更新:2023年05月02日 21:15