【涼宮ハルヒの憂鬱】佐々木ss保管庫 @ Wiki内検索 / 「71-209「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 私と彼女と彼女」」で検索した結果

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  • 70-432「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS」
    ...僕らは大人になる」 71-209「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 私と彼女と彼女」 71-270「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSO 花嵐浅き夢見し」 71-568「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 想い重ねて」 71-712「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 想い重ねて その5~」 71-808「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 夏の夜想曲」 71-892「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 夏の夜想曲その6~」 72-203「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 夏の夜想曲その9~」
  • 71-209「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 私と彼女と彼女」
     二枚のチケットを前に、私はまたしても考え込むことになった。  ”他に誰か行ってくれそうな人は・・・・・・”  中学からの友人は全滅だ。皆充実した学生生活を送っているらしい。  ”本当はキョンと行きたっかったんだけどな”  Xperia Zにもう一度、彼の名前を呼び出してみる。そして、私はため息を付いた。  すぐに電話に出てくれた彼と少し無駄話をしたあと、本題に入ったのだけど、結果は残念なものだった。  『あ~、悪いかな。その日は先約があるんだ。せっかく誘ってくれたのに、すまない。』  キョンが、電話の向こうで頭を下げている姿が目に浮かぶ。  「いや、気にしなくていいよ。突然誘ってごめんよ。ただ、機会があれば、また君と話をしたいのだけど、構わないかい?」  『ああ。是非』  「それじゃ、また」  勇気を振り絞って彼に電話したものの、ちょうどその日に出かける用事が...
  • 長編
    ssトップページ > SS > 長編 74-16「SOS団との決別」 74-16「キョンの退団宣言」(エロ物 注意) 71-874「俺の後ろに佐々木がいる」 74-16「佐々木からのプロポーズ(驚愕If Bad End) 74-16「佐々木からのプロポーズ(驚愕If) 70-483『バッテリー』 70-432「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS」 68-866『Wanderin Destiny』 68-111「佐々木さんのキョンな日常」 67-9xx 失言と猫ヒゲ 67-9xx どこか足りないフラグメント 橘京子「それが佐々木さんの役割だって言うんですか?」 67-708『だって、あたしだってそうだったし?』 67-116 Rainy Day …… What? 67-30「じゃあ、僕はこれから塾に行かなきゃいけないんでね」 66-358 Rainy Day by? 65-...
  • 70-432「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サ-クルSOS プロローグ」
     例えばの話。出会った時が少しずれていたなら、君と僕の間には、どんな物語があったのだろう。世界はひとつの選択で 無数の分岐点が生まれて来る。君と僕にも星の数よりも多い物語があるのかもしれないね。  少し違った世界、少し違った出会い、そこにある君と僕との物語。  想像してみるのも楽しいね。でも、君と別れる物語は勘弁してほしいね。  え、俺もそんな物語は嫌だって。嬉しい事を言ってくれるね。でも、それはこの世界の君だから言える言葉。他の世界の 君は……いや、僕もかな。  違う世界の僕らがどんな物語を紡いでいるのか、少し見てみようか。  ------------------------------------------------------------------------  新しい学園生活も、二か月を過ぎてくると、新しい友人が出来たり、その繋がりからまた新しい友...
  • 72-203「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 夏の夜想曲その9~」
     両脇を美人に固められれば、健全な男子としては、羽化登仙、気分は高ぶるのかもしれない。  ただ、残念ながら、僕は健全には程遠い、爛れたような、どこか破滅的な男であり、それを微笑の仮面で誤魔化 しているのだ。  ”彼”が羨ましい。  ”彼”は、多分平凡で、絵に書いたような学生生活を送っているのだろう。僕が昔失った、平凡だが輝いている 時を。  「女性二人に脇を固められるのは、どうも緊張しますね」  「え、でも、古泉さんは慣れているんじゃないんですか、こう言う事態は。女の子にすごく持てるし」  「いや、そんなことはありませんよ」  「でも、この前の合コンの時、女性に囲まれていましたよね?」  「あれは、話しているだけですから。女性二人に挟まれて歩く経験はないですよ」  古泉さんの右側に阪中さん、そして左には私。  涼宮さんが提案した肝だめしで、私達は三人で出発する...
  • 9-679「佐々木少佐語録より抜粋」
    諸君 僕はキョンが好きだ 諸君 僕はキョンが好きだ 諸君 僕はキョンが大好きだ 平凡なのが好きだ 聞き上手なのが好きだ ひねくれてるのが好きだ 優しいのが好きだ 許容範囲が広いのが好きだ 飄々としているのが好きだ 二人乗りが上手いのが好きだ 全てにおいて好きだ ちょっと変かもしれないが匂いも好きだ 学校で 通学路で 荷台で 塾で  駅前で 喫茶店で 商店街で 彼の自室で この地上で観測される あらゆるキョンが 大好きだ 塾で何気なく声をかけてきてくれるのが好きだ 僕が同じクラスであったことを覚えていてくれた時など心が躍る 何かと理由をつけてバス停まで送ってくれるのが好きだ 二人で夜空を眺めながらバス停まで自転車を押してくれた時など胸がすく思いだった バス代がかかる旨を伝えるとあっさりと二人乗りを提案してくれるのが好きだ 揺れて危険だからといって腰に手を回すように言ってくれた時など...
  • 16-800「12月18日」
    日が沈むと病院はウソみたいに静かになる。 見舞いの人々も面会時間の終わりが近いこともあってほとんど帰ったみたいに静かだった。 西日の射し込む病室で物言わぬ彼と二人。 彼が目を覚ましたとき、一人ぼっちだったらかわいそうでしょう。 いつ目覚めても寂しくないように、私は一人でもずっと傍に着いているつもりだった。 コン、と遠慮がちにドアをノックする音がする。 私は特に返事をすることなく座ったままだった。 こんな殺風景な部屋じゃ目覚めるものも目覚めないわよ、そう言って彼女は彼のために花瓶に入れる花を買いに行っていたのだ。 お互い何も言わず、花瓶に花を飾りつける彼女の姿を見ていた。 面会時間の終わり間際に私は病室を訪ねた。 彼が階段から落ちて頭を打ち意識不明状態であるということを「組織」の人から聞いて、いても立ってもいられず病院に来てしまった。 ...
  • Part25
    トップページ >SS > 短編 Part25 25-929「爪の垢」 25-900「佐々木さん、仮面ライダー涼木の巻」 25-880「終の住家」 25-876「俺の愛車(長門視点)」 25-854「キョンの告白」 25-807「俺の愛車は軽トラだ MK.Ⅲ」 25-794「俺の愛車:アナザーエンド」 25-776「彼女と私の特等席」 25-738「俺の愛車は軽トラだ」 25-731「奴の愛車」 25-708「俺の愛車」 25-676「お前らパンツに興奮するな」 25-619「佐々木と長門とバニー」 25-594「中学3年の昼食中の会話」 25-590,588,561「佐々木の下の名前」 25-586「四字造語」 25-407「ランチタイム」 25-377「ササッキーとんち話3‐4」 25-360「ジュマンジ」 25-351「佐々木さんの諺講座」 25-344「ササッキーとんち話1‐2...
  • 40-352「国佐々」
    ショートカットの彼女。 みんなは変な女って言うけど僕はそんな彼女が好きだった。 女子の前だと普通に喋るのに男子の前だと口調が変わる。 ちょっと変わってたけど容姿端麗才色兼備って言葉がお似合いだった。 彼女に好意を抱く男も少なくなく、放課後はしょっちゅう呼び出されていた。 でも彼女は決まって 「恋愛は精神病の一種だから」 と言って全く相手にしなかった。 そんな彼女が変わったのはいつからだったかな。 彼が話しかけると頬を少し赤らめてはにかむ。 その笑顔も視線も全て彼に向けられたものだなんて分かってた。 僕に向けられたものじゃない。 でもそれでも可愛いなぁなんて思ってしまうんだ。 あぁ一度でいいから彼になって見てみたい聞いてみたい。 彼女の表情、声。 彼女を近くで感じたい。 彼女はどんな話をするんだろう。 話しかけたらはにかんでくれるだろ...
  • 4-21「橘京子の憂鬱(誤字修正版)」
    『橘京子の憂鬱』 γー1  どうしてこう俺の知り合いには奇矯な奴が多いのだろうか。  SOS団御用達の喫茶店でホットを啜りつつ思索にふけりながら外の景色を眺めていると、  横からくくくと笑いながらつっこまれた。  「キョン、それは多分に君もその奇矯な人間の一人だからではないのかな?」  ……佐々木よ、お前は人の頭の中が読めるのか。  まさか。と佐々木は声こそ押し殺しているもののかなりウケているようだ。  伊達に中学三年の1年間側にいたわけではない。目じりに若干涙が浮かんでいるのを俺が見逃すと思うなよ。  「お二人が大変仲睦まじいことは分かりましたから、いいかげん私の話を聞いて欲しいのです!」  ちっ、このまま適当に時間をつぶして帰る気満々だったというに。  「そうはいきません。以前にもお話しましたけれど、あなたには是非とも協力してほしいの...
  • 39-371「機関工作員達の佐々木観察報告」
    機関工作員達の佐々木観察報告 注意:―――以降が上司への報告内容、「」内は独語です。 工作員A ―――今日もターゲットを観察するためにターゲットの後ろを歩く。 ―――登校するターゲットは、追いついてきた同級生に肩を叩かれた。肩を並べて歩く二人は自然と歩みが遅くなる。 ―――会話の内容を聞くため、俺は気付かれないように接近する。相変わらず色気の無い会話内容。 ―――新聞やテレビでは事件を報道していて、当たり前の日常は描かないものだから、新聞を鵜呑みにすると事件ばかり起きていると勘違いする、という要旨の会話をしていた。 ―――こんな関係なら、傍目からは恋人関係に見えるであろうことは疑う余地がない。 ―――俺と彼女らは違うクラスなので、学校で別れる。 「よし、報告書はこんなもんだな。あんまり詳しく書くと、趣味で恋愛小説の脚色してると怒られるからねー」 ...
  • 71-892「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 夏の夜想曲その6~」
     「少し散歩してきます」  そう言って、僕は部屋を出た。理由はないが、何となく外を歩きたかったのだ。  何となく気分がいい。酒に酔って気分が高ぶるのと似たような感覚だ。  気の合う友人達と出かけ、多いに楽しむ。久しぶりのような気がする。  海岸沿いを歩き、波の音に耳を澄ませる。人影はごくまばらだ(だいたいどんな人達か想像はつくのだが)。  結構長い距離を歩き、「貴洋亭」へ戻って来た。  「?」  暗闇から、スっと、まるで気配を感じさせない忍者のように僕の前に現れたのは・・・・・・  「やあやあ、こんばんわ古泉君」  ニコニコ顔の鶴屋さん。とても明るい笑顔で元気いっぱいと言ったような表情を見せている。  「一人で夜の散歩かい?」  「ええ。出歩きたい気分だったので。鶴屋さんも散歩ですか?」  「うんにゃ。ウォーミングアップに行くのさ。メインディシュをいただく為の...
  • 70-439「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 君と僕との出会い」
     「キョン」  放課後、図書室へ向かう俺に声をかけてきたのは、北高に入学してからできた友人で、クラスメートの谷口だった。  「お前、まだ帰らないのかよ」  「ああ。これから図書委員の仕事が残っているんでな。今日は俺と長門が当番なんだよ」  長門有希は俺のクラスのもうひとりの図書委員で、うちの学校は持ち回りで、放課後の貸出・管理当番がまわって くるのだ。  「何だ、奥さんと一緒かよ。まあ、ゆっくりやんな」  谷口がニヤニヤ笑ってやがる。一発ケリを入れたいところだ。  「俺に声を掛けてきたのは何か用事でもあるのか?」  いささか不機嫌な口調で俺は谷口に尋ねる。  「おお、そうだ。肝心なことを忘れていた。キョンよ、今度の土曜日、合コン行かねえか?」  また、合コンの話か。俺はその手の話はは苦手なんだよ。前に言わなかったか?  「それは知っている。だがよ、キョン。俺を...
  • 27-37「Best Friend」
    「真実なんてのはいい加減なものよ。だって真実は建前が無いと成り立たないのよ。建前が無いと、真実は価値を失ってしまうの」  夜を泳いでいる小さなバー。 その中で彼女は一言、そんな言葉を叫び散らかして、飲み掛けのビールが入ったジョッキをテーブルに勢い良くたたき付けた。 中身のビールが少し飛び散り、はじけ飛ぶ。それが僕の顔につく。冷たい。  周りを見渡す。別に、彼女が大きな声で叫んだからって、周りの誰かが彼女に注目したりする事は無さそうだ。 この店にいる人々は、それぞれが勝手にお酒を飲んで、勝手に叫び散らして、勝手にお酒をこぼしている。  何故なら、ここはそういう場所だからだ。 彼女も彼女なら、僕も僕だ。 僕達はお互い、お酒を飲んだりお酒に飲まれたりしても、法律的には許されるくらいの歳を重ねてきた。 しかし僕は煙草を吸わない。彼女もだ。   ちなみに、ここ...
  • 28-462「パントマイム」
     彼女の手はとても小さかった。 僕は、こんな小さな手で何をつかめるのだろうと思った。 それが、僕の彼女に対する第一印象だった。 僕が彼女と始めて出会ったのは、中学二年生の春だった。 新学期独特の空気に湧く桜の花びらの匂いのする教室の中で、彼女の姿は一際目を引くものだった。 確かに彼女の容姿は、彼女を美少女と呼ぶことにおそらく誰も異論を挟まないであろうと思わせるものだった。 けど、僕が目を奪われたのはそのためではない。 何かどこか不思議なものを感じたのだった。 彼女の一挙手がとても完璧で、そしてそれがまるで演劇を見ているみたいに不自然に見えた。  ちょうど、ゴールデンウィークも終わって、クラスメイトたちが学校にだれてき始める頃だ。 その頃に、僕は彼女が普通とは違うということに気が付いた。 その日、僕は前日間抜けにも風邪を引いて学校を休んでいて、数学の授業の範囲がわからなかった。 そのことに気...
  • 15-919「佐々木IN北高「キョンの憂鬱」「遠まわしな告白」「がんばれ古泉君」「SOS団よ永遠に」-4
    『キョンの憂鬱』 「キョンくんどこ行ってたのー?さっきの人とデート?」 チョコアイスを口元に付けたまま顔を出して聞く妹に生返事をして俺は自分の部屋に駆け上がるとベッドに 飛び乗った。 仰向けに寝転んで天井を睨みつけたまま、俺はここ数日の様々な記憶を呼び起こしていた。 古泉の思わせぶりな態度、まあそれはいつものことか。 長門の言った一言、あいつは俺に恋愛小説を読めと言った。 そして、たった今聞いた橘京子の一言。親友よりも大切な人。俺がどんなに鈍くても、その意味はわかる。 だが、しかし、だ。本当に、あの佐々木が俺をそう言う風に見ていたんだろうか。 橘の表情からして、あれは嘘でも罠でもない。俺よりは正確に、佐々木の心の中を理解した上であいつは 俺にそれを告げたんだろう。だとしたら、佐々木は、俺を・・・。 そしてもう一つ。それなら俺自身は佐々木をどう...
  • 16-676「佐々木さん、恋愛カウンセリングの巻 」
    佐々木さん、恋愛カウンセリングの巻 佐々木「キョン、高校入学以降、彼女はできなかったのかい?      受験中は、『高校に入ったら、青春をエンジョイしてやるー!』なんてよく言っていたじゃないか」 キョン「あ? ダメダメ。SOS団にとっつかまっちまったからな。相手を見つける暇すらなかったぜ」 佐々木「SOS団は、僕の見る限り結構な美人の集まりだと思うけれど、彼女たちとはどうなんだい?      彼女を探す暇もないくらい一緒にいるなら、親密になる時間はあるんじゃないかな」 キョン「うーん、どうだろうーな。朝比奈さんは確かにお付きあいしたい先輩NO1(2は鶴屋さん)だが、      下手なことをしたら、隠れファンクラブになにされるかわからんしなあ」 佐々木「話はよく伺うんだが、具体的にどのあたりが、「ファンクラブ」形成までにいたる魅力なのだろうか?」 キ...
  • 66-607「どうもキミと話している時は何だか笑っているような顔で固定されているようでね」
     あれは、塾の夏期講習が終わろうかって頃だったと思う。  採点結果がボロボロで、この先大丈夫なのかとぐったりしていた俺に佐々木が言ったんだったろうか。 「キョン、気に病むことはないよ。そうだね、色即是空と言う言葉を知っているかい?」 「しきそくぜくう?」  夜の闇、行き交う車のライトを照り返すように佐々木の目が光る。  自転車を押す俺にあいつは言った。 「色即是空。まあこの場合は『全ての存在は単体ではなく、互いに依存しあって存在している』とでも考えてくれ」  顔を上げた俺に滔々と語る。どっかで聞いた覚えはあるんだが。 「仏教の言葉だよ。聞いた事くらいあるだろう?」 「そういやあるかもしれん」  俺はどこか違和感を感じたが、佐々木はいつもの調子で続けた。  塾帰りの夜の闇、どこか感覚が狂っているのか。 「例えば豊かな大地が植物を慈しみ、やがて朽ちた植物が大...
  • 69-57『もしも佐々キョンが双子カップルだったら。』
    よく親友の姉妹と、なんか漫画であるよな。 俺達は、それになっちまった。…………達?ああ、姉貴がいてな。双子の。で、なんかカップルになっちまったんだよ。双子同士でな。 姉貴?ああ。SOS団なる電波女子サークルにいる、もっさいのがそれだ。 俺?ああ。バイトと勉強に明け暮れる生活だが、それがどうかしたか? 「最近キョン子は忙しいみたいだね。」 「だな。あの電波サークルに熱中してるみてぇだ。女子サークルみてぇだが、何やってやがんだか。」 俺の彼女…………佐々木(姉)。ルックス抜群、頭脳明晰、運動音痴だ。 「くつくつ。まぁやることがあるのは良いことさ。こちらとしては、弟に少しでも構ってやってくれると有難いんだが。」 「やれやれ。あいつも苦労するな。」 佐々木(弟)。姉同様のルックスに、頭脳明晰。運動も得意のパーフェクト超人。こんな奴が姉貴の彼氏なんて、姉貴に騙されている...
  • 66-36β 佐々木さんと「やあ、親友」
     66-36 佐々木さんの仮面と驚愕続編。時間軸は驚愕(後)  佐々木さんが恋心だと「完全に自覚・自認」したのは驚愕の頬ぐりぐり以降じゃないかという解釈シリーズ(驚愕前P282)。  うつぶせに布団に包まり、ぽふぽふと枕を叩く。  ぎゅっと猫のぬいぐるみを抱きしめ、一呼吸。ああ、ようやく収まった。  さてキョンの自室を辞してからのことだ。  久しぶりに歩く彼の家からの帰り道。ほんの数えるほどだったはずだけれど、やけに鮮明に覚えていた。  我が家に近付くその度に、身体はルーチンワークに切り替わってゆく。  ルーチンワークが頭を休め、僕の思考をまとめてゆく。  自室につく頃にはすっかり気付いてた。  中学時代の僕は、客観視したなら恋する少女だ。どうみてもロマンティックが止まっていない。  彼の机に肘をつき、乗り出し見上げた彼の顔。きっとあの時も笑顔だった。...
  • 32-489「文芸部部誌のアンケート」
    文芸部部誌のアンケートが来た。作品の題名が間違っている所があるが、まあ良いか。 1位:鶴屋さん「少年Nの悲劇」 2位:超編集長「明日への方程式」 3位:朝比奈さん「童話」 (略) 断トツ最下位:キョン「恋愛小説」 読者の声 国○田「キョンは嘘つきだね」 キョンの元塾友その1「えーと、あの恋人さんは?」 キョンの元塾友その2「ほとんど嘘ばっかりだな」 キョンの現同級生その1「続きは?」 キョンの現同級生その2「ワッフルワッフル」 キョンの現同級生その3「普通に面白かったよ」 キョンの現同級生その4「何故か叩かれているけど、私は面白いと思うのね」 キョンの元同級生その1「稀に見る駄作だ」 キョンの元同級生その2「中学性活の中で最もしょうもない部分を持ってきたから、しょうもないのは当たり前だな」 キョンの元同級生その3「彼女と付き合ったことを無かったことにしようとするなんて。キョン君酷いですわ」...
  • 66-754 昔日
    「昔話をしよう。動物の本能に抗おうとして勝てなかった愚かな女の話だ。  彼女は自分の欲しい知識を思うがまま取り入れていった。自分が望めばなんでもできる。  そう思い上がっていた。  ところが世間はそう甘いものではない。どうしても手に入らないものもあることを知った。  最初のうちは他のことに取り組むことで紛らせることはできた。  でもある時を境にして、彼女は限界を迎えた。  どうしても欲しい物が手に入らなかったからか、自分の手に入らない物の多さに失望したからかは今となってはわからない。  君が感じるにはまだ早い感覚なのだが、早い話彼女はとうとうすべてを諦めていた。  ある日、彼女は一番の男友達と出かけて、そこでちょっとしたヒス、いや騒ぎを起こしてしまった。  計画的犯行だった。巻き込む形になって悪いなと思った。でもそうせざるを得なかったんだ。  ...
  • 66-209 佐々木さんの戸惑い
     66-178 佐々木さんのRainy Noise続編。  見られている。  高校に入ってから、ぶしつけな視線を感じることが増えた。  それはそうだ。僕の通う進学校は元は男子校だから、女子が今も少ない。なので珍しいのだろう。  注目を買うのは本意ではない。だから、僕は前よりもひっそりと過ごすようになった。  やがて「視線慣れ」してくると、他人の視線の意味が察せられるようになる。  これは「女」を見る視線。 『やれやれ』  だから「僕」という仮面を使う。  中学時代に大活躍した「僕」の仮面。男性に対し、男性的な言動と思考で語りかける。  同様に女性には「私」。女性には女性として語りかける。  性別を超越した風で、変人を装う僕の仮面さ。 『くくっ』  ふと彼の顔を思い出して笑みがこぼれ、すかさず形を修正する。  なんてことだ。いわば、彼から逃...
  • 28-393「こういを漢字で書くと」
    「佐々木、今日の放課後なんだがな・・・・話したいことがあるんだ。  みんなが帰ったら教室に来てくれないか?」 今日の授業の内容はほとんど頭の中に入らなかった。 授業の内容は基礎ばかりだから塾や自習で何とかなるから問題ではないんだけどね。 気が気でなかったよ。 だってそうだろう。 誰もいなくなった教室で異性に呼び出されてされることなんて一つしかないはずだ。 それが自分が好意を寄せている男性だとするなら尚更だろう。 そんなこんなで放課後になり、校舎も朱色に染まる頃。 僕は彼がいるであろう教室の前に立っていた。 話し声はしない。恐らく誰もいないだろう。 いよいよ胸が苦しくなってきたよ。 告白。 いや、間違いなく告白だよ。 放課後。誰もいない教室。2人の男女。 さすがの彼もこのフラグをへし折る事なんかできない。 っと、どうやら頭もおかしくなってきたみたいだよ。先ほどから誰に話しかけているんだ...
  • 8-205「流様が見ている」
    さて、男性諸氏よ。質問がある。 ある朝、自分の息子がきれいさっぱりなくなってたらどうだ。 この場合の息子とは一親等ではなく自分の体二親等付属する分身だ。 男のシンボルである。それがなくなっているのだ。 これは恐怖以外のなにものではない。 人によっては喜ぶ奴もいるかもしれない。性同一性障害なんてのもあるしな。 しかし俺は健常な男だ。どノーマルだ。 モロッコに行ってもないのに性転換される覚えはない。 こんなことをする奴はあいつしかいない。 ハルヒだ。 『流様が見ている』 「おっき………!キョン………ん」 なんだか甲高い声が頭の上に降り注ぐ。もう少し寝かせてくれ。 昨日は本当にいろいろ大変だったんだ。そして今日の危険値も絶賛上昇中なのは確実なんだ。 少しは兄の苦労も察しておくれ。 「キョ………てー」タッタッタ ふう、飽きたみたいだな。 朝の惰眠はなに...
  • 69-91『Made of Tears』4
    翌日。晴れない気持ちのまま、私は学校に向かった。 「佐々木さーん!おはよーございますー!」 「おはよう、橘さん。」 あの騒動が終わっても、橘さんは私の側にいてくれている。今では、私の大切な友人……同性では初めての親友だ。 「暗いですよ?せっかくキョンさんと想いを通じ合わせたんですし、笑顔でいないと。」 「そうありたいんだけどね。」 色々考えすぎて、疲れが酷い。この件に関して、私は自分で解決しなくてはならない。 こんな弱い私を、キョンに見せたくはない。嫌われてしまう。 無理に取り繕う、自分のペルソナ。私は、自分が思うような器用な人間でないらしい。思いが深く、そして我が儘だ。 事態が動かなければいい。涼宮さんにバレずに、付き合っていけたらいい。如何に甘い考えか、良くわかっているんだけど。 「ふくくっ……久しぶりだな、佐々木。橘。」 「――――再――会――――」 ...
  • 25-776「彼女と私の特等席」
    「あんたがダラダラしてるからこんな時間になっちゃったじゃない、罰金よ罰金!」 駐車所に停めてある軽トラックに向かいながら、涼宮さんがいつもの調子で騒いでいた。 もちろんキョンは悪くないし、これが彼女なりの愛情表現であることに私もとっくに気付いている。 すさまじい球威とスピードで飛んでくる剛速球のような彼女が、 彼のこととなると途端に素直でいられなくなるのを知ったのは、もうずいぶんと前のことだ。 私と対になる存在であるはずの彼女は、でもどこか、とても私と似ていたのだ。 そんなことを考えていたからだろうか。 「へっへーん、この席はもらったわよ佐々木さん!」 見れば、眉をピンと上に伸ばす独特の笑みを浮かべた涼宮さんが、トラックの助手席を占領していた。 キョンがなにやら文句をつける。でもね、こんな時のキミが全く頼りにならないことは既に学習済みなのさ。 トラックは2人乗りだ。チェシャ猫のような彼女...
  • 70-270『Runday candy』
    ホワイトデー。 俺には一生無縁だと考えていたのだが、今年は違う。何せ佐々木から本命をもらってしまったからな。 バッグには佐々木に返す、お高いキャンディ。クリスタルの器なんて洒落ているだろ? 「今日は団活を休むからな。」 ハルヒにそう宣言した俺なんだが…… 「は?あんた何言ってんの?今日は、『おはようからお休みまであなたの暮らしを見つめるSOS団デー』よ。皆で有希の家に泊まるの。休むなんて許さないわ。」 「いつ決めやがった?」 「今。たった今。」 ハルヒは悪びれずに言った。 「休むからな。」 「却下。どうしても休むなら、あんたのバッグの中にあるものをSOS団に寄贈すること。」 こ、こいつ……! 「あー、飴ちゃん舐めたい。」 「子宝飴でも舐めてろ。」 俺の言葉に、ハルヒが目を細めた。 「……やっぱり絶対に却下。」 「何でだよ!」 身を乗り出した俺に、ハルヒは宣...
  • 4-351「閉鎖空間とナイフと佐々木」
    「キョン…急に呼び出してすまないね」 「明日じゃ駄目だったのか?」 「明日はSOS団の活動があるんだろう?」 「それは、そうだが」 「僕はね、キョン……もう見ていられないんだ。キミが振り回されて、疲れて、変わっていくのを…」 「佐々木?どういう事だ?」 「明日のSOS団の活動でも、キミは涼宮さんに振り回されるんだろう」 「ん、まぁ、そうなるだろうな。だが、俺は嫌々参加している訳じゃあないぞ」 「キョン…キミがそんな事を言うなんてね……可哀相に……」 「お、おい、佐々木。どうしたんだ?何かいつもと違うぞ」 「僕はいつも通りだよ。変わったのはキョンの方さ。いや、変えられたのかな」 「佐々木……何を言って……」 「今のキョンはSOS団、いや、涼宮ハルヒ無しの生活なんて考えられないだろう?  いつでも、どこでも、ハルヒハルヒハルヒハルヒハルヒ!!……ごめんね、もっとはやく僕が  気づいていれば、キ...
  • 15-616「佐々木IN北高「鍵」-2
    昼飯を済ませた俺はそのまま中庭でぼんやりとしていた。なんだろう、さっき古泉が聞かせてくれた話、そのどの部分かは自分でも わからないんだが、とにかくその何かが俺の胸になんとも言いようのないモヤモヤした感じを残していた。 その原因がわからないまま昼休みは終わりに近づき、俺は教室に戻った。教室の扉を開ける前に一呼吸、気持ちを落ち着かせる。 もしこの世界が陳腐な学園ラブコメみたいになっていたとしたら、この後に起きる出来事は決まっている。覚悟を決め、扉を開ける。 「「キョン!」」 ほらやっぱりだ。ハルヒと佐々木、俺の最も身近な二人の少女が偶然にも示し合わせたかのように同時に俺の名を呼ぶ。次の展開は こうだ、二人は一瞬顔を見合わせると、今度は恥ずかしそうな表情を俺に・・・ 「アンタどこほっつき歩いてたのよ!」 前言撤回。ハルヒにそんな展開を求めた俺が悪いんだよな、うん。...
  • 22-908「巨人だった頃」
    その時、私は巨人だった。 クリーム色を希釈したようなオクスフォード・ホワイトの空に佇む茜色の巨人だった。 あの事故から1年間、私は普通の人間ではなかった。 そして、私の生きる世界も普通の世界ではなかった。 もしかしたら、私は1年と少し前、交通事故で死ぬところを、 何か超常現象的力によって再びこの世に生を受けたのかもしれない。 もしそうなら、彼女が私の命の恩人だったのであろう。多分 あの事故の時、私は、高校1年生だった。そして、ほとんど婚約寸前までいった彼氏に浮気され、別れたところだった。 喘息発作もひどくなっている上に、気分が落ち込み、注意力散漫になった私は交通事故に遭った。 もはや助かる見込みはほとんど無いような重症だったらしい。 (まだ死にたくないよー。元彼よりもっと良い男をみつけて結婚したいよー) 『助けてあげましょうか。おねえさん』 その声は神のものだっ...
  • 66-36 佐々木さんの仮面と驚愕
    ※66-10 佐々木さんのごまかしとリンクしています。ただし単体でも成り立ちます。 ~かかしの足元、麦畑。  あるときカラスがやってきて、たらふく麦を食べてった。  ……僕は、かかしとしても役立たずなのか。  でも、老いたカラスがなぐさめた。  あんただって脳みそがあれば、誰にも負けない人間になれるさ。  世の中には、あんたより愚かな人間がごまんといる。  カラスも人間も、脳みそが一番大切なのさ……     はっきりとは憶えていない。  ただ「オズの魔法使い」にそんな一節があったように憶えている。  読み語り、わたしは何かを言ったはずだ。つたない言葉でとくいげに。  見上げたお父さんは、面白そうに見ていてくれた。  にっこり笑って、撫でてくれた。  そこはわたしの特等席。  いつしかお父さんが居なくなった。たんしんふにんという...
  • 14-687「もしも」前半
     散った桜の花びらに染まった道を歩きながら、大きく背を伸ばして息をした。五月のゴールデンウィークも終わり、いよいよ本格的に新年度になった気配に包まれる。六月には何も休日がないというのが、何か国家的な秘密組織の嫌がらせに感じられるね。  今年は例年と比べて暖かいようで、まだ五月も始まったばかりだというのにもう半そでで歩きたいくらいの暑さだ。高く伸びた空に向かって、俺は大きく背伸びをしたまま手に持った鞄を背中にかけなおす。  この早朝強制ハイキングも一年経つともうずいぶん慣れたもんであり、これはもはやありきたりの日常の一ページと化している。そのハイキングコースをえっちらおっちら踏破して、校門をくぐって、下駄箱から上履きを出して、教室に入る。この一連の作業もまた俺にとってはありきたりの光景だ。  廊下の窓越しに陽気な太陽の光を浴びながら、教室のドアを開けるとまっすぐに目に入ってくるのが、教...
  • 66-236 佐々木さんの踏ん切り
     66-209 佐々木さんの戸惑い続編。  月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。  少年老い易く学成り難し。  僕は勉強の為に勉強に励む。  これは学生の本分だし、そも打ち込む何かがあるのは幸せな事なのだと僕は思う。  無為に時間を過ごすよりも、何かに打ち込み、成長すべきなのだ、とね。  ただ、勉強の為の勉強が日常を単純化し、思考にまどろみを起こさせ、ノイズを発生させ易くしているのも事実だ。  まあぶっちゃけると、僕は「中学三年の頃くらいが、僕には一番丁度よかったな」と思えていたのだ。  そうやって時にセピアの想い出に浸る。  さて、想い出に浸る僕に、つい最近だが多分に学生的な事件が起きた。  勉強漬けで疲れた思考に、それは些か不意打ちだったし、僕はその事件に対する価値観の揺らぎを感じていた。  僕はあの中学三年の雨の日、その「揺らぎ」...
  • 68-827「佐々木さんのキョンな日常 恋愛小説~for You~」
     自律進化の可能性――彼女の観察。しかし、それは思わぬ事実をあぶり出し、また予期せぬ事態を招いた。  もうひとりの内包者。”鍵”の扉。  力はやがて消失し、世界は固定される。  だが・・・・・・  なぜ、彼女は契約したのか?愚問でしかない。その答えは私が一番分かっている。  ”彼”の存在。私を変え、可能性を示した、謎を解く鍵。  全ての勢力は、見誤っていた。ただ、二人を除いて――  優希。その名前は彼と私の思い出。優しさと希望。自律進化の果てに生み出された私。  そして力の行使者は私たちを呼び寄せた。  夏休みも後半に入り、私は図書館に来ていた。  勉強をしに来たわけではない。実は文化祭で出す予定の文芸誌の私の担当部分、すなわち恋愛小説が書きあがらない ので、何か参考になる本はないか、探しに来たのだ。  「あれだけ本を読んでいるのに?」  朝倉さ...
  • 19-812「忘却よりも憎しみを」
    ある冬の休日、同級生の友人達と買物に出かけた。 「まず、このデパートに行こう。」 「うんそうしよう。」 あ、「親友」である彼がデパートに入るのが見える。1年近く会ってない。懐かしさで自然と早足になる。 会って何を話そうか。心臓の鼓動が早まる。 彼に声をかけようと思ったその瞬間。 「キョン、早く来なさいよ」 元気そうで美人の女の子が彼の袖を引っ張る。 「おい、袖が伸びるじゃないか。」 「ほんとのろまなんだから。早く来なさいよ」 呆然と立ち尽くす私。友人達が私に追いつく 「どうしたのササッキー?」 「佐々木さん、顔が真っ青じゃないの」 「ごめん、気分が悪いから先に帰るね」 「大丈夫?」 私が帰った後、友人達はこんなことを話したらしい。 「どうしたのかしら佐々木さん。急に気分が悪くなるなんて」 「あの時、ササッ...
  • 16-278「孤独:佐々木視点」
    「孤独:佐々木視点」 その時、私には「親友」がいた。そして、孤独ではなかった。今と違って それは、中3の冬の始め。枯葉の舞う、寒い寒い、今にも雪が降りそうな冷たい冷たい夕闇の中だった。 学習塾を同じくするクラスメートとの彼とはすぐに無二の親友となり、いっしょに学習塾に行く関係になった。その日は自転車が故障したので2人でバスに乗ることとなった。  彼には最近、不良にからまれた女子生徒を助ける、というイベントが何度か発生した。そして、助けた女子生徒達から「お礼」に食事をおごってもらうことがあった。 この人生最大のモテ期、が到来したのを気付いていないふりをしていると思われる彼は「彼女達とは誰とも深い関係にならなかったし、向こうもそれを望んでないのじゃないか?」と言っていたが、その度に私の機嫌は悪くなっていた。  とっくに日の暮れたバス停のそばで親友を待っていると。彼は女子生徒と肩...
  • 68-944「佐々木さんのキョンな日常 体育祭」
     夏休みも終わり、まず、新学期が始まり、最初に学校で行われた事は、テストである。夏休みの間、勉強していたか どうかの学校側の確認作業みたいなものだ。  「今の君なら、大丈夫だよ、キョン」  佐々木の言葉通り、中学時代の俺とは違う。落ち着いて、試験は受けられた。まあ、これも佐々木がいてくれるから こそ言えるセリフだが。  試験の結果は、満足のいくものだった。俺は、学年上位十番内に入っていた。  「大したものだね、キョン。君と一緒に塾に行っている僕としては、実に嬉しいことだ。君の御母堂も、さぞ喜ばれ ているだろう」  佐々木の言うとおりで、母親は非常に喜んでいる。そして、例の口癖。「佐々木さんと同じ大学に」が、最近では「 絶対同じ大学に行きなさい」に変わってきた。  俺自身も、最近では努力すれば、佐々木と同じ大学に行けるのではないかと考えるようになった。まあ、どんな進...
  • Part40
    40-948「何でも答えるよ」 40-942「母は強し」 40-941「親友って何ですか」 40-844「佐々木…」 40-762「あせらないでキョン」 40-643「部下思いの将、あるいは悪霊かそうで無いか」 40-612「センター試験への反問あるいは鬼について」 40-609「2009年のセンター試験」 40-604「一分でも」 40-583「センター試験前夜のアドバイス」 40-552「寒いね」 40-534「彼女たちの……」 40-502「ぇほッぇほッ!」 40-488「思い出」 40-367「未来人のちいさな痛み」 40-352「国佐々」 40-333「佐々木家・家族日記」 40-237「 / / / / / / / / / / 」 40-203「はつもうで」 40-194「あけましておめでとう」 40-127「期待されるというのは」 40-99「仕事納め」 40-93「1乙」
  • 25-312「女同士の会話」
    Haruhi-Side 佐々木さんと二人で会うようになったのはつい最近の事だった。 初めの頃はキョンが惚れた(に違いない)女性のあれやこれやとか昔話を聞き出したり、あわよくばキョンの事を 諦めさせようと思って彼女に会うようになったわけ。 でも話し込んでいる内にだんだんとあたし自身が彼女の魅力に惹かれてしまったようで、普通の女の子同士がす るような会話に変わったのはそれほど時間は掛からなかった。 ただ、最新ファッションとかテレビとか、あたし的にはどうでもいい話は彼女も好きじゃないみたいで、お互い の考え方や色んな評論とかを話すようになった。 あたしも人の尻尾を追っかけるような話題には興味無いし、彼女との会話は知的な好奇心で心地よい疲労感を与 えてくれたから、それはそれで非常に有意義な時間だった。 キョンとの会話も楽しいけどあいつは突っ込み専門...
  • 3-261「佐々木の趣味」
     誰にだって人に自慢できない、あるいはする気のない趣味のようなものがある。  私にとってのソレは、B級あるいはC級に分類されるいわゆるダメ映画の鑑賞だった。  先日、中学校を卒業し、高校への入学準備も滞りなく進んでいたある春の日。  私はひとり、市外の映画館に来ていた。この劇場で単館ロードショウに掛かっている ホラー映画を鑑賞するためだ。もちろん、B級作品である。  この映画を撮った監督は、B級映画好きの間でも定評のある人物で、かくいう私も、 公開前から楽しみにしていたのだ。もちろん、前売りチケットを購入した。受験を終えた 後の自分に対するご褒美、そんなつもりだったのだ。  映画について語るのはこの程度でいいだろう。ちなみに、実に期待通りの出来映えだった。 本格派のB級スプラッタ映画を久々に堪能した。  ところで、あなたはスタッフロールは最後まで見る人だろうか、それとも劇場内に明かりが ...
  • 31-488「キョン説得工作と国木田フィルター」
    それは、いつか見たリアルな夢。涼宮がいなくて朝倉が転校しなかった夢の世界の話。また思い出す 「なあ、キョンと朝倉って付き合ってるのかな?」 「それは無いよ」 「おいおい、何でそんなに即答できるんだよ」 「キョンはもっと変な女の子が好きなのだよ」 「キョンがマニアックな趣味を持っていたとして、あんな美人に憎からず思われているんだぞ、今だってかなり仲が良いし」 「中学時代のキョンの彼女はもっと仲が良かったよ。比べるのが失礼なくらい。キョンの方もやたらと乗り気だったし」 あれ以上の仲。夢の中の夢ではキョンと涼宮が恋人どうしで、それが頭に浮かんだ。 「その中学時代の彼女とは何故別れたのだ?別々の高校に行ったってだけじゃ薄いよな」 「キョンに聞いても教えてくれないから。何故なんだろう」 その後、キョンの昔の女のことについて少しだけ聞いた。 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・...
  • 31-281「谷口の合コン」
    ある日の放課後、谷口に呼び出された。おかげで団活に遅れるな。 「国木田と3人で話ってなんだよ。教室ではできないのか?」 「涼宮や長門の前じゃできないと思ってな」 は?お前の私生活は全校生徒に公開されているようなもの。奴等に秘密にすることが何かあったっけ? 「お前、日曜日に、またあの女とデートしていたな」 は?デート?生まれてこのかたデートなんて結構なことやっとらんぞ。 俺はナンパだけが趣味の友人の顔をマジマジと見た。 「佐々木さんだよね」 「そう、お前の中学時代からの彼女の佐々木って女」 「佐々木は彼女じゃないし、勉強みてもらった礼でデートじゃない。それに妹も一緒だ」 このオールバックは馬鹿で困る。 谷口はアレな人を見る目で俺を見てきた。 「そんな真っ赤な嘘が通用すると思っているとは、お前よほどの馬鹿だな。あの状態をデートじゃないと見る奴は地球上に一人もいないぞ。 一応言っておくが、二股、...
  • 6-69「佐々木視点&キョン視点」
    中学生の頃「好きな人はいないの?」と事を聞かれる度に、 そんな人はいない、と答えていた。 ただ、いつも頭には彼の顔が浮かんでいた。 私と彼の間には確かに特別な感情が存在していた。 しかし、それは友情であって恋愛感情ではなかった。 お互いにそれ以上必要とはしていなかった。 卒業式の日、私達はごくありふれた挨拶だけで別れた。 私達の友情は変わらないとお互い知っていたから。 今でも時々「好きな人はいないの?」と聞かれる事がある。 私の答えはいつも変わらない。 そんな人はいない、と言っていた。 彼の顔を思い出しながら……。 そして、私達は再び出会った――― 中学生の頃「好きな奴いないのか?」と聞かれる度に そんな奴はいない、と答えていた。 ただ、いつも頭にはアイツの顔が浮かんでいた。 確かに俺とアイツは一緒にいる事が多かった。 だが、そこに友情はあっても恋愛感情は無かった。 お互い恋愛感情が...
  • 28-931「再会の再開、際会」
    『再会の再開、際会』 今頃何処かで昇っているかも知れぬ太陽は数刻も前に沈み、駅の出口を照らすのは構内の刺々しい人工の照明と薄暗い街灯の光だった。 サラリーマンの姿も目立ち始める光景の中を、友人知人にキョンなる渾名にて呼ばれる学生である彼は、いた。 「やあ、キョン」 駅の改札口を抜け、今まさに家路につこうとしていた彼を呼び止める声を、彼の別段超人的な聴力を誇るわけではない彼の鼓膜は確かに知覚した。 不可思議事象の探索による肉体、または精神的な疲労感からか両の手をポケットに突っ込み若干猫背気味な姿勢で気だるげに歩を進めていた彼は、雑踏に飛び交う雑音の内に己の渾名を認識して手も姿勢もそのままに体ごと後ろに向き直る。 すると彼の視界に飛び込んできたのは先ほどまでのいつもの街の光景、即ち通りを行く人々にひっきりなしに通り過ぎていく車の群れ。その内に、あくまで彼の主観だが、僅かながら風景から手前...
  • Part37
    トップページ >SS > 短編 「黒佐々木さんがお説教をなさるようです」 37-944「変な男・変な女」 37-891「竹内まりやの『駅』より」 37-872「チキンカレーの唄」 37-789「佐々木昔話小ネタ」 37-780「佐々木昔話」 37-769「小ネタ(佐々木さんの昔話集)」 37-747「呼び出しの電話」 37-724「帰り道」 37-722「佐々木の名前は?」 37-692「痴呆がだめなら阿呆ネタだ」 37-671「脳トレ体操」 37-647「鉄道の日の話」 37-606「悪女」 37-576「駄洒落の『駄』ってどういう意味?」 37-310「キョンの箪笥」 37-315「職場体験」 37-309「ちょっとした変化」 37-244「電子佐々木辞書-定価 オープン価格 (キョンに限り無料)」 37-237「親友の意味」 37-221「台風の名前」 37-212「だからい...
  • Part9
    9-102「プルケリマ」 9-146「佐々木の告白」 9-180「海水浴」 9-338「ハルヒに対抗する佐々木」 9-372「国木田と佐々木の進研ゼミ」 9-377「全てはキスで解決」 9-378「現実」 9-391「ラブレター」 9-512「自習室の彼女」 9-522「フラグ! ぶっ壊せ! フラグ!」 9-560「欝ネタ」 9-666「吉野屋ネタ改変」 9-679「佐々木少佐語録より抜粋」 9-719「いつもどおり」 9-723「二重人格」 9-856「夜食」 9-930「おもろい夫婦」 9-960「キョンと佐々木のチュートリアル」
  • 70-66『おさななじみ』
    「キョンは、昔から変な子が好きだからね。」 高校生活。どうやら変わらずに国木田とは仲良く過ごせそうだ。 「変な子?それって女か?」 「うん。佐々木さんって人で、キョンの……」 慌てて口を塞ぎ、俺は国木田に耳打ちした。 「……何を言うつもりだ。」 「ん?『嫁』って。」 谷口が立ち上がる。 「よ、嫁?!まさかお前……」 「中学公認カップルだったしね。いや、小学校同じ人からしたら、幼稚園かららしいけど。」 ……ったく。 「佐々木とは付き合ってもいないし、婚姻関係を結んだ覚えはない。」 中学から言われ続けた事だし、今更目くじらも立てんがな。 ……後ろから安堵の溜め息がしたのは気のせいだろうか。 「まぁいいや。それはそうと、お前随分可愛い弁当だな。」 谷口の声に、俺は弁当を見る。このラブリーな絵柄の弁当箱は…… 「……ちっ。あいつ間違えやがったな。佐々木の弁当箱じゃね...
  • 68-433「佐々木さんのキョンな日常 文芸部原作『SOS探偵団』」
     期末テストも終わり、後は夏休みを待つばかりとなった。今回の成績は目標とする中間テストの成績を上回って いて、俺も佐々木も大満足である。  テストの結果を持ち帰り、母親は大喜びで、夕食を我が家で食べた佐々木に、母親はえらく感謝の言葉を述べ ていた。  「キョン。どうだい。8月から君も僕と一緒に塾に行かないかい?」  すでに佐々木は週一回塾に行っている。8月からはそれが週二回になるのだ。  「佐々木さんの言うとおり、あんたも塾に行ったら?最近頑張ってはいるけれど、まだまだ佐々木さんと同じ 大学にはいけそうな成績じゃないでしょう。」  ちょっと待ってくれ。わが母親ながら無茶を言う。だいたい佐々木ならわが国の最高学府でも通りそうな頭脳 の持ち主だ。  「キョン。君は努力すればするほど伸びる存在だよ。中学校の時からすれば、比較にならないほど成績は伸びて いる。頑張れば僕を追い...
  • 69-431『SUGAR LOAF EXPRESS』
    家庭科。今日はシュークリームを作る。 「あたし、○○くんに渡すんだ!」 「私は○○くんに…」 精神病に羅患した皆が、口々に譫言を言う。……恋愛なんて精神病に過ぎないのに。 「佐々木さんは、キョンくんでしょ?」 「いや?自分で食べるけど……。甘いの好きだし。」 無論キョンにやるのも吝かでない。しかし、いちいち色めき立たれるのは勘弁。この種の患者達は、友情すら恋愛だと言うからね。 「へー。なら、あたしキョンくんにあげようかな?」 こうしたお約束。お決まりだね、やれやれ。 「生クリームに見せ掛けた、白唐辛子でも使ってみて。人が火を吐けるのか見たいから。」 シューを焼く。そしてカスタードを作り、生クリームを泡立てる。 「佐々木さん、生クリーム泡立てて。」 手でやると意外と骨なんだよね。 しかし……先程の彼女が本当にキョンにシュークリームを渡すとしたら…… 容易に鼻...
  • @wiki全体から「71-209「恋愛苦手な君と僕~放課後恋愛サークルSOS 私と彼女と彼女」」で調べる

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