プセウドモナルキア・ダエモヌム
所有者備考:ミドガルドの大公爵にして、ダエモヌム領主、シュヴァルツクベレ城の城主でもある。
魔神具:魔法書『プセウドモナルキア・ダエモヌム』 ≪史実の悪魔書≫
悪魔の偽王国を意味する魔道書
尊厳を枯渇させるというアガレス本来の特殊な能力を強化するためだけに作られた魔法書であり、世界の法則に一時的ながら干渉する力を持ち、魔術書を超え、魔法書の領域に達する魔道書である。
魔道書の一般的な発動条件のとおり、使用者が手に持ち、本を開くことで発動する。
アガレスが魔力を込めることで、最大でダエモヌム領全域を覆う結界を構築する。
それ以上はいくら魔力を込めても結界は広がらない。
これは、自らのテリトリーを超えることは叶わず。同時に他者のテリトリーを侵害することが出来ないことを示している。
枯渇の能力は、アガレスより劣る神格、能力の者にだけ発動するもので、他者の威厳や自信を刈り取る力を持つ。
この効果により、威厳を失った者は、逆に本来アガレスがもつ稜威なまでの威厳に当てられ、抵抗するすべなく降伏してしまうという。
尊厳を枯渇させるというアガレス本来の特殊な能力を強化するためだけに作られた魔法書であり、世界の法則に一時的ながら干渉する力を持ち、魔術書を超え、魔法書の領域に達する魔道書である。
魔道書の一般的な発動条件のとおり、使用者が手に持ち、本を開くことで発動する。
アガレスが魔力を込めることで、最大でダエモヌム領全域を覆う結界を構築する。
それ以上はいくら魔力を込めても結界は広がらない。
これは、自らのテリトリーを超えることは叶わず。同時に他者のテリトリーを侵害することが出来ないことを示している。
枯渇の能力は、アガレスより劣る神格、能力の者にだけ発動するもので、他者の威厳や自信を刈り取る力を持つ。
この効果により、威厳を失った者は、逆に本来アガレスがもつ稜威なまでの威厳に当てられ、抵抗するすべなく降伏してしまうという。
オレの最高傑作集(Greatest Master Piece)
所有者備考:シュヴァルツクベレ城の不死身料理長
健康食品?:薬膳料理『オレの最高傑作集(Greatest Master Piece)』
速丸、力丸、金剛丸、帝王丸と呼ばれる四種類の丸薬が、筒状のケースに各一つずつ納まった道具
これは宝具の類ではなく、ギャクジョウがこれまで蓄えてきた知識の粋を集めた最高傑作の〝料理〟である。
中身は、東洋大陸伝来の霊薬や魔術薬草、果ては魔獣の肉などなどを材料として丸型にこねた代物。味は正直美味しくは無い。
青い丸薬〝速丸〟赤い丸薬〝力丸〟金の丸薬〝金剛丸〟黒と白が陰陽形を模った丸薬〝帝王丸〟の四種類からなる。
速丸、力丸、金剛丸、帝王丸と呼ばれる四種類の丸薬が、筒状のケースに各一つずつ納まった道具
これは宝具の類ではなく、ギャクジョウがこれまで蓄えてきた知識の粋を集めた最高傑作の〝料理〟である。
中身は、東洋大陸伝来の霊薬や魔術薬草、果ては魔獣の肉などなどを材料として丸型にこねた代物。味は正直美味しくは無い。
青い丸薬〝速丸〟赤い丸薬〝力丸〟金の丸薬〝金剛丸〟黒と白が陰陽形を模った丸薬〝帝王丸〟の四種類からなる。
〝速丸〟は、特殊な霊薬の効果により極限まで瞬発筋を高め、神と同等クラスの高速移動を可能にする。
だが、代償として他の筋力を極限に近く削ぎ落としており、攻勢や防御の能力はほぼ皆無に等しく、同時に連続して動き続けることで衝撃に弱い筋力は磨耗していく。
だが、代償として他の筋力を極限に近く削ぎ落としており、攻勢や防御の能力はほぼ皆無に等しく、同時に連続して動き続けることで衝撃に弱い筋力は磨耗していく。
〝力丸〟は、単純な筋力の強化ではなく(力丸の試作品には、単純な筋力強化品も存在したが、それにより身体の筋肉が肥大し、動くことも間々ならなくなったため、単純な筋力強化は断念された)魔術薬草の特殊な調合法により、筋力内部で働く細胞の一つ一つの活動量を上昇させる丸薬である。
これにより、通常と変わらない筋肉量でブーストをかけ行動することができるが、想像を絶する細胞活動量から、常に発熱を起こしており、四十度を越えた頃に徐々に肉体の細胞死滅が始まり、この体温上昇は留まることがなく、最終的には肉体が死滅してしまう。
不死身のギャクジョウにだけ使うことができる代物。
これにより、通常と変わらない筋肉量でブーストをかけ行動することができるが、想像を絶する細胞活動量から、常に発熱を起こしており、四十度を越えた頃に徐々に肉体の細胞死滅が始まり、この体温上昇は留まることがなく、最終的には肉体が死滅してしまう。
不死身のギャクジョウにだけ使うことができる代物。
〝金剛丸〟は、魔術薬草によって細胞を置き換えることを前提とし、体内の炭素の構成を書き換えるための特殊な丸薬である。
これにより、体内の炭素構成は金剛石、すなわちダイアモンドに匹敵するものになり、あらゆる攻撃を無力化する。
ただし、こうすることで、当然肉体は動くことができないため、絶対防御であると同時に、完全に無防備をさらす技でも在る。
これにより、体内の炭素構成は金剛石、すなわちダイアモンドに匹敵するものになり、あらゆる攻撃を無力化する。
ただし、こうすることで、当然肉体は動くことができないため、絶対防御であると同時に、完全に無防備をさらす技でも在る。
最後に〝帝王丸〟であるが、これは上記三つの成果を元に、材料となった霊薬、魔術薬草、更には魔獣の肉体や骨などを使い作った丸薬で、〝速丸〟〝力丸〟〝金剛丸〟の三種の特性すべてを40%の割合で引き出し(これにより能力は40%に落ち込むが、それぞれの副作用も40%となり〝金剛丸〟による硬直も、二種の丸薬が補う形で力を無駄なく、しかし40%だけ使用できる)尚且つ、この丸薬のもっとも特筆すべき点は、魔獣の肉体を使った隠し味にある。
この効果により、脳内の知覚領域が拡大され、情報処理能力に一時的なブーストをかけることができる。
これにより、視界に見える他者の行動はスローモーションのように映ると同時に、他の三種の効果により自身は通常と遜色ない感覚の中で動くことができる。
ただし、この丸薬は、先に述べた三つの副作用の他に脳細胞がオーバーヒートに似た状態を引き起こし、多用するといかに不死身のギャクジョウといえど、脳への過負荷で一時的に馬鹿になる可能性を秘めている。
この効果により、脳内の知覚領域が拡大され、情報処理能力に一時的なブーストをかけることができる。
これにより、視界に見える他者の行動はスローモーションのように映ると同時に、他の三種の効果により自身は通常と遜色ない感覚の中で動くことができる。
ただし、この丸薬は、先に述べた三つの副作用の他に脳細胞がオーバーヒートに似た状態を引き起こし、多用するといかに不死身のギャクジョウといえど、脳への過負荷で一時的に馬鹿になる可能性を秘めている。
これらの丸薬は、効果が強力であると同時に、副作用が強いため、ギャクジョウはこれまでの実験成果から、使用時間の限界を算出し、丸薬の成分量を調整することで〝速丸〟〝力丸〟〝金剛丸〟の一個あたりの効果時間を五分、〝帝王丸〟の効果時間を三分になるように製作されている。
口にする量を制限することで、使用時間を短くすることは可能、ただし、この方法が使用できるのは製作者本人であり、丸薬の比率と作用を完全に理解しているギャクジョウだけである。
更に、細胞の復元効率を考え、再使用は二十分から三十分ほどあいだを空けて食べる必要があり、一度に複数の丸薬を使用することはできない。
最初に述べた三種は、レシピが完成した今となっては、比較的製作が容易であるようだが、〝帝王丸〟のみは、貴重な魔獣の肉体を必要とするため、製作には莫大な費用を必要とし、あまり使用したくないらしい。
もし帝王丸を使用してしまった場合、次をいつ作れるかは、材料狩りにもよるが検討すらつかないようだ。
ただし、ギャクジョウ曰く〝帝王丸〟を使ったなら、どんな相手でも〝かっぷら~めん〟とやらが出来上がる頃には絶対に勝てる。らしい。
口にする量を制限することで、使用時間を短くすることは可能、ただし、この方法が使用できるのは製作者本人であり、丸薬の比率と作用を完全に理解しているギャクジョウだけである。
更に、細胞の復元効率を考え、再使用は二十分から三十分ほどあいだを空けて食べる必要があり、一度に複数の丸薬を使用することはできない。
最初に述べた三種は、レシピが完成した今となっては、比較的製作が容易であるようだが、〝帝王丸〟のみは、貴重な魔獣の肉体を必要とするため、製作には莫大な費用を必要とし、あまり使用したくないらしい。
もし帝王丸を使用してしまった場合、次をいつ作れるかは、材料狩りにもよるが検討すらつかないようだ。
ただし、ギャクジョウ曰く〝帝王丸〟を使ったなら、どんな相手でも〝かっぷら~めん〟とやらが出来上がる頃には絶対に勝てる。らしい。
ブリューナク
所有者:【小竜公】スクネ
所有者備考:現在はミドガルドの魔王より騎士の地位を受爵し、シュヴァルツクベレ城にて城主護衛の任にあたっている。
それ以前の所在は、東欧諸島にて未確認ながら情報がある程度らしい。
それ以前の所在は、東欧諸島にて未確認ながら情報がある程度らしい。
神具:神槍『ブリューナク』 ≪ケルト神話≫
【貫くモノ】の意を持ち、かつては〝トゥアハ・デ・ダナーン(ダーナ神族)〟の太陽神【長腕】ルーが所持した神槍である。
一度振るえば、穂が五つに分かたれ、その切っ先は光を放ち、一度に五人の敵を貫くといわれる。
【長腕】ルー自身の祖父である【魔眼王】バロールの目を貫き、討滅したのが、この『ブリューナク』であるといわれる。
スクネ曰く、ルー本人から譲り受けた物だという。
【貫くモノ】の意を持ち、かつては〝トゥアハ・デ・ダナーン(ダーナ神族)〟の太陽神【長腕】ルーが所持した神槍である。
一度振るえば、穂が五つに分かたれ、その切っ先は光を放ち、一度に五人の敵を貫くといわれる。
【長腕】ルー自身の祖父である【魔眼王】バロールの目を貫き、討滅したのが、この『ブリューナク』であるといわれる。
スクネ曰く、ルー本人から譲り受けた物だという。
ティルヴィング
所有者:【七七七人殺し】ミッドナイト
所有者備考:現在は命を握られていることから、シュヴァルツクベレ城にてアガレスとヒラサカの下で働いているが、何かしらの思惑もあると思われる。
彼が世界にその名を轟かせたのは十二歳の頃、それ以前の経歴は一切が不明である。
彼が世界にその名を轟かせたのは十二歳の頃、それ以前の経歴は一切が不明である。
魔神具:魔剣『ティルヴィング』 ≪北欧神話≫
オーディンの末裔であり、アスガルズ神聖帝国現皇帝スウァフルラーメが黒のアールヴ(ダークエルフ)の名匠を半ば脅して作らせた代物である。
スウァフルラーメはこう言った。
「柄もベルトも金で錆びず、斬れぬモノはなく、狙ったものは外さない剣を作れ。作れなければ殺す」
そうして望みどおりの剣ができあがったが、この剣は、作り出した名匠の怒りや怨嗟の念が籠められており、アガレスをして〝おおよその負の感情が混沌の中で沈殿しておるのを感じる〟と言わしめたほど凶悪な魔力を放っている。
本来ならば、三度望みをかなえると、後に使い手に死をも超越する破滅を呼ぶ呪いを持った剣だが、現在はアガレスとミッドナイトが交わした約定により、六六六の願いを叶えることができる。
ただし、ミッドナイトを困らせることを普段の悦楽とする『ティルヴィング』は、ことあるごとに無駄な願いを叶えてしまうため、現在までに二三五個の願いを消費してしまっている。
戦闘で失われた願いもあるが、そのほとんどが、水が飲みたいとか、眠れないとか下らない呟きを叶えた結果である。
前者は水を与え、後者は清涼な声音で子守唄を歌ってくれるらしい。
オーディンの末裔であり、アスガルズ神聖帝国現皇帝スウァフルラーメが黒のアールヴ(ダークエルフ)の名匠を半ば脅して作らせた代物である。
スウァフルラーメはこう言った。
「柄もベルトも金で錆びず、斬れぬモノはなく、狙ったものは外さない剣を作れ。作れなければ殺す」
そうして望みどおりの剣ができあがったが、この剣は、作り出した名匠の怒りや怨嗟の念が籠められており、アガレスをして〝おおよその負の感情が混沌の中で沈殿しておるのを感じる〟と言わしめたほど凶悪な魔力を放っている。
本来ならば、三度望みをかなえると、後に使い手に死をも超越する破滅を呼ぶ呪いを持った剣だが、現在はアガレスとミッドナイトが交わした約定により、六六六の願いを叶えることができる。
ただし、ミッドナイトを困らせることを普段の悦楽とする『ティルヴィング』は、ことあるごとに無駄な願いを叶えてしまうため、現在までに二三五個の願いを消費してしまっている。
戦闘で失われた願いもあるが、そのほとんどが、水が飲みたいとか、眠れないとか下らない呟きを叶えた結果である。
前者は水を与え、後者は清涼な声音で子守唄を歌ってくれるらしい。
生命を持つモノであればいかなる標的をも決殺する生殺与奪の絶対行使権限を有する。
聖魔神、あらゆる武具において五体とない稀有な能力を持つ魔剣。
ただし、生命の確立された生物にのみ有効であるこの剣は、聖魔の神々にとってはよく斬れる剣となんら変わらない。
宝具の一刀だが、神々を決殺できないという性質から、神からはあまり上位の戦力とは見られていない。
ただ、いつの時代も、神が神を殺せる武器を作ることよりも、神が人を効率よく殺せる武器を作ることの方が実は多かったりするので、この武器の性質は、それほど驚くべきことでもない。
むしろ、神々にとっては、神を切ることができる特殊な剣を、神さえ殺せるミッドナイトが持っていることの方が、より重要であり問題点であるらしい。
聖魔神、あらゆる武具において五体とない稀有な能力を持つ魔剣。
ただし、生命の確立された生物にのみ有効であるこの剣は、聖魔の神々にとってはよく斬れる剣となんら変わらない。
宝具の一刀だが、神々を決殺できないという性質から、神からはあまり上位の戦力とは見られていない。
ただ、いつの時代も、神が神を殺せる武器を作ることよりも、神が人を効率よく殺せる武器を作ることの方が実は多かったりするので、この武器の性質は、それほど驚くべきことでもない。
むしろ、神々にとっては、神を切ることができる特殊な剣を、神さえ殺せるミッドナイトが持っていることの方が、より重要であり問題点であるらしい。
ピコピコハンマー
所有者:ナオ
所有者備考:シュヴァルツクベレ城にメイドとして仕えるホムンクルスの少女
神具:鎚『ピコピコハンマー』 ≪日本史実≫
〝空虚なる快音〟の真名を持ち、色々と謎だが、しかし、至宝具の一つに数えられる鎚
物理的攻勢力はいっさい存在しないが、かなり強力な宝具の一つである。
〝空虚なる快音〟の真名を持ち、色々と謎だが、しかし、至宝具の一つに数えられる鎚
物理的攻勢力はいっさい存在しないが、かなり強力な宝具の一つである。
製作者がどういった神であったかは知られておらず、かの有名な『ヘラクレスの盾』や、はるか昔、天地を乖離させた開闢の神王エアが振るったとされる〝乖離剣〟と同じ素材で作られている。
このことからも、少なくとも近現代の宝具ではなく、古き神々の遺産であると思われる。
材料には、至宝具を作りだす際にも使われる〝オレイカルコス(穢れ滅す大山の贖銅)〟が使用されており、この鉱石は、現代において御目にかかることがまず出来ないほどの希少物質である。
その能力は、打ちつけた者を〝眠らせる〟〝記憶を消失させる〟〝馬鹿にする〟の三種類で、任意で効果を選ぶことは出来ず、必ずランダムでどれか一つが発動する。
ただし使用条件が存在し、それは、使い手の認識できる範囲で罪を犯した者にしか効果を発揮しないというもの、効果の度合いも犯した罪に比例する。
また、間接的な情報理解では、使い手の認識に齟齬が発生する場合があるため、効果が発揮されない、あるいは、弱まる可能性がある。
間接的理解の場合は、相手が犯した罪を、使い手がどれだけ詳細に知っているかが、効果発現を左右するだろう。
このことからも、少なくとも近現代の宝具ではなく、古き神々の遺産であると思われる。
材料には、至宝具を作りだす際にも使われる〝オレイカルコス(穢れ滅す大山の贖銅)〟が使用されており、この鉱石は、現代において御目にかかることがまず出来ないほどの希少物質である。
その能力は、打ちつけた者を〝眠らせる〟〝記憶を消失させる〟〝馬鹿にする〟の三種類で、任意で効果を選ぶことは出来ず、必ずランダムでどれか一つが発動する。
ただし使用条件が存在し、それは、使い手の認識できる範囲で罪を犯した者にしか効果を発揮しないというもの、効果の度合いも犯した罪に比例する。
また、間接的な情報理解では、使い手の認識に齟齬が発生する場合があるため、効果が発揮されない、あるいは、弱まる可能性がある。
間接的理解の場合は、相手が犯した罪を、使い手がどれだけ詳細に知っているかが、効果発現を左右するだろう。
効果については、懲役という言葉がある。『ピコピコハンマー』の能力はそれに近い。
眠りに関しては、罪の重さによって、最悪目覚めないまま死去する可能性もあり、記憶の消失も最悪の場合、己を己たらしめる記憶のすべてと社会適応能力を根こそぎ失うこともありえる。
更に、馬鹿にするという効果は、おそらくもっとも悲惨なもので、こちらの場合、人間の知能指数を保てなくなる可能性がある。
最悪、蟻とかミジンコ(思考能力があるか微妙だが)とかまで落ち込むこともありえるほどだ。
ある意味最強最悪の鎮圧宝具といえる。
更に、懲役という言葉で能力を定義した以上、当然時効という概念も存在する。
これは、罪の重さにより異なるとされているが、基本的には分単位から一年以内といわれている。
罪の重さや時効の長さなどは、下記に語られる通り、使い手が独断で設定することはできないため、気づいたら時効が過ぎていた。という可能性もある。
眠りに関しては、罪の重さによって、最悪目覚めないまま死去する可能性もあり、記憶の消失も最悪の場合、己を己たらしめる記憶のすべてと社会適応能力を根こそぎ失うこともありえる。
更に、馬鹿にするという効果は、おそらくもっとも悲惨なもので、こちらの場合、人間の知能指数を保てなくなる可能性がある。
最悪、蟻とかミジンコ(思考能力があるか微妙だが)とかまで落ち込むこともありえるほどだ。
ある意味最強最悪の鎮圧宝具といえる。
更に、懲役という言葉で能力を定義した以上、当然時効という概念も存在する。
これは、罪の重さにより異なるとされているが、基本的には分単位から一年以内といわれている。
罪の重さや時効の長さなどは、下記に語られる通り、使い手が独断で設定することはできないため、気づいたら時効が過ぎていた。という可能性もある。
因みに、罪の重さを定める度合いも、やはり使い手が規定できるものではなく、すべては原料にも使われている穢れを滅する贖罪の銅が判定を下す。
そもそも、罪というものを独断と偏見で定めることは、本来あってはならない行為であるため、宝具自身にそれを選定させるのは、もっとも正しいやり方だろう。
贖罪の銅は、現在の人々の通念を読み取って、倫理観、道徳観などを常に変化させつつ、その時代に適した罪の選定方式を選択しているが、それでも魂の尊厳や命の大切さなどの常識的かつ絶対に忘れてはならない観念は根底に常に置かれており、人や神が裁決を下すよりもはるかに平等かつ公平であると伝えらている。
効果が発揮された場合、相手を打ちつけた際に〝ピコ〟という〝快音〟を発する。
神具であるため、誰でも使い手になれる訳ではなく、ナオは、この宝具をシュヴァルツクベレ城の宝物庫で見つけ出した際に使い手に選ばれてしまった経緯がある。
かの【血の飢渇】ヒラサカですら、この宝具の使い手になるべく画策した時期が存在し、彼をもってしても『ピコピコハンマー』に自身を認めさせることは出来なかったほどの至宝具である。
これが至宝具と呼ばれる所以は、上記の能力以上に相手が例え神、ルシファーやスウァフルラーメ級の魔神、聖神であっても効果を発揮する点にあり、まさに究極宝具である。
ナオは、〝いたずらっ子お仕置き専用ピコピコハンマーです!〟と力説しているらしい。
そもそも、罪というものを独断と偏見で定めることは、本来あってはならない行為であるため、宝具自身にそれを選定させるのは、もっとも正しいやり方だろう。
贖罪の銅は、現在の人々の通念を読み取って、倫理観、道徳観などを常に変化させつつ、その時代に適した罪の選定方式を選択しているが、それでも魂の尊厳や命の大切さなどの常識的かつ絶対に忘れてはならない観念は根底に常に置かれており、人や神が裁決を下すよりもはるかに平等かつ公平であると伝えらている。
効果が発揮された場合、相手を打ちつけた際に〝ピコ〟という〝快音〟を発する。
神具であるため、誰でも使い手になれる訳ではなく、ナオは、この宝具をシュヴァルツクベレ城の宝物庫で見つけ出した際に使い手に選ばれてしまった経緯がある。
かの【血の飢渇】ヒラサカですら、この宝具の使い手になるべく画策した時期が存在し、彼をもってしても『ピコピコハンマー』に自身を認めさせることは出来なかったほどの至宝具である。
これが至宝具と呼ばれる所以は、上記の能力以上に相手が例え神、ルシファーやスウァフルラーメ級の魔神、聖神であっても効果を発揮する点にあり、まさに究極宝具である。
ナオは、〝いたずらっ子お仕置き専用ピコピコハンマーです!〟と力説しているらしい。
チャンバラハリセン
所有者備考:東方領地エンハイムの領主パラケルススの娘、現在はシュヴァルツクベレ城にてメイドをしている。
神具:扇『チャンバラハリセン』 ≪日本史実≫
〝爆鳴発する笑殺の渦〟の真名をもつ宝具
効果は実に単純で、場の空気を爆笑の渦にするという一点のみである。
ただし発動条件が存在し、場の空気を寒くするようなことを言った人物の頭を叩いて始めて効果を発揮する。
必ず頭でなくてはならず、更に、後頭部であると高い効果を得られると伝えられているが、こちらの情報は定かでない。
効果範囲は四方をどじられた密室空間であれば、その個室全体に効果を及ぼす。
密室といってもアバウトなもので、四方が壁として囲まれ、天上があり、窓と扉がしまっている空間ならば密室と判断され、微妙な隙間などは考慮されないようだ。
逆に、壁などが存在しない屋外で使った際の効果範囲は、サトリが使用した場合、直径約二キロを爆笑の渦と化すことができる。
最初に相方、もとい相手の放った言動の寒さにもよるが、最悪の場合、笑殺の名の通り、呼吸困難により笑い死にさせることも可能である。ある意味、高威力の殺傷宝具だ。
〝爆鳴発する笑殺の渦〟の真名をもつ宝具
効果は実に単純で、場の空気を爆笑の渦にするという一点のみである。
ただし発動条件が存在し、場の空気を寒くするようなことを言った人物の頭を叩いて始めて効果を発揮する。
必ず頭でなくてはならず、更に、後頭部であると高い効果を得られると伝えられているが、こちらの情報は定かでない。
効果範囲は四方をどじられた密室空間であれば、その個室全体に効果を及ぼす。
密室といってもアバウトなもので、四方が壁として囲まれ、天上があり、窓と扉がしまっている空間ならば密室と判断され、微妙な隙間などは考慮されないようだ。
逆に、壁などが存在しない屋外で使った際の効果範囲は、サトリが使用した場合、直径約二キロを爆笑の渦と化すことができる。
最初に相方、もとい相手の放った言動の寒さにもよるが、最悪の場合、笑殺の名の通り、呼吸困難により笑い死にさせることも可能である。ある意味、高威力の殺傷宝具だ。
ただし、使い手と寒いことを言って叩かれた相方、もとい相手には効果を発揮しない。
サトリは、皆が爆笑しているのに、自分が笑えないことをやや不満に思っているらしい。
サトリは、皆が爆笑しているのに、自分が笑えないことをやや不満に思っているらしい。
因みに、効果範囲内にいる者たちの感覚では、無理やり笑わされているわけではなく、放った寒い言動が〝なぜか異常に面白く感じてしまった〟ために自発的に笑っているのだという。それで窒息死ならばある意味幸せかも知れない。
この宝具も『ピコピコハンマー』同様に、シュヴァルツクベレ城の宝物庫にて見つけた際、サトリが使い手として選定されたようだ。
『ピコピコハンマー』ほどではないが、同じ括りにされていただけあり、能力は高く、神々ですら『チャンバラハリセン』の発する爆笑の渦からは逃れられない。
ただし、神々には呼吸器官が存在しないため、呼吸困難などで死ぬことは絶対にない。ただ楽しいだけだ。
また、『チャンバラハリセン』には副作用があり、頭部を酷使するためか、それとも爆笑を呼んだ代価なのか、叩かれた相手は、頭髪が徐々に薄くなるらしい。
最終的にはハゲる可能性を孕んでいるが、現在のところ、サトリの打撃(ツッコミ)でハゲきった人物は存在しないと思われる。
もちろん、密かにズラを着用しているという可能性も否定はできない。
この宝具も『ピコピコハンマー』同様に、シュヴァルツクベレ城の宝物庫にて見つけた際、サトリが使い手として選定されたようだ。
『ピコピコハンマー』ほどではないが、同じ括りにされていただけあり、能力は高く、神々ですら『チャンバラハリセン』の発する爆笑の渦からは逃れられない。
ただし、神々には呼吸器官が存在しないため、呼吸困難などで死ぬことは絶対にない。ただ楽しいだけだ。
また、『チャンバラハリセン』には副作用があり、頭部を酷使するためか、それとも爆笑を呼んだ代価なのか、叩かれた相手は、頭髪が徐々に薄くなるらしい。
最終的にはハゲる可能性を孕んでいるが、現在のところ、サトリの打撃(ツッコミ)でハゲきった人物は存在しないと思われる。
もちろん、密かにズラを着用しているという可能性も否定はできない。
エッテクルッバ
所有者:【精霊使い】トグマ
所有者備考:七人の魔法使い最優と謳われる【凪人】エンペドクレスの養女にして最高峰の弟子の一人、自身も師と同様に七人の魔法使いに列なる者である。
魔神具:棒『エッテクルッバ』 ≪北欧史実≫
〝老者撲殺〟の真名を有する宝具として、老人を殴り殺すためだけに存在する棒
〝老者撲殺〟の真名を有する宝具として、老人を殴り殺すためだけに存在する棒
老人に括られる対象に大打撃を与える力を秘めている。しかし、必ずしも一撃で殺せるわけではないらしい。
放った打撃の威力によって、十分の何割という形で対象の体力を削る打撃をくりだし、数回殴打することで最終的に完殺することが可能である。
『エッテクルッパ』によって定められている老人の定義とは、自身より年上の者であること、この世に生を享けて半世紀が過ぎていることが最低条件となる。加えて、容貌が老人でなければならない。
正直、トグマの年齢を凌ぐ者となると、人間相手には使用し辛い宝具である。
放った打撃の威力によって、十分の何割という形で対象の体力を削る打撃をくりだし、数回殴打することで最終的に完殺することが可能である。
『エッテクルッパ』によって定められている老人の定義とは、自身より年上の者であること、この世に生を享けて半世紀が過ぎていることが最低条件となる。加えて、容貌が老人でなければならない。
正直、トグマの年齢を凌ぐ者となると、人間相手には使用し辛い宝具である。
手に持っているあいだは、老人以外への戦意は完全に消失する。
使用中は、視界に映る老人に対して、なぜか殺意に近い憎しみを懐き、『エッテクルッバ』を振るわずにはいられないという。この時点ですでに呪われている。
だが、逆に視界に映る若い容姿の者には、自らを顧みないほどの愛を懐く。この効果に防御手段は存在しないが、自身の意識が乗っ取られている訳ではないので、自らの意志で『エッテクルッバ』を手放すことは可能である。
ただし、憎しみの対象となっている眼前の老人を放置し、尚且つ、手に持っているあいだの仮初とは言え、愛情を抱いた対象を前に『エッテクルッバ』手放すことは、相当の精神力が必要であることは云うまでもない。
この効果が一度発動してしまうと、眼を逸らしても憎しみや愛が消えることはない。唯一の解決手段は、対象者を殺すか、『エッテクルッバ』を手放すしかないのだ。
使用中は、視界に映る老人に対して、なぜか殺意に近い憎しみを懐き、『エッテクルッバ』を振るわずにはいられないという。この時点ですでに呪われている。
だが、逆に視界に映る若い容姿の者には、自らを顧みないほどの愛を懐く。この効果に防御手段は存在しないが、自身の意識が乗っ取られている訳ではないので、自らの意志で『エッテクルッバ』を手放すことは可能である。
ただし、憎しみの対象となっている眼前の老人を放置し、尚且つ、手に持っているあいだの仮初とは言え、愛情を抱いた対象を前に『エッテクルッバ』手放すことは、相当の精神力が必要であることは云うまでもない。
この効果が一度発動してしまうと、眼を逸らしても憎しみや愛が消えることはない。唯一の解決手段は、対象者を殺すか、『エッテクルッバ』を手放すしかないのだ。
老人以外を叩いても、痛くも痒くもないという不思議な宝具である。
叩いた威力に比例して、自身の姿が若返るという効果がある。これがデメリットと呼べるかは不明だが、叩きすぎると自分の存在が消滅する危険性もあるため、注意は必要だろう。
この効果は、叩いた相手の年齢などは考慮されず、常に打撃の強弱に比例する。
以前に一度、手に持っている最中にギャクジョウを見てしまったことがあり、惚れそうになって大変な目にあっている。
当然、ギャクジョウはその後三回ほど死んだ。一応補足しておくが、ギャクジョウ自身は悪くないと思う。
叩いた威力に比例して、自身の姿が若返るという効果がある。これがデメリットと呼べるかは不明だが、叩きすぎると自分の存在が消滅する危険性もあるため、注意は必要だろう。
この効果は、叩いた相手の年齢などは考慮されず、常に打撃の強弱に比例する。
以前に一度、手に持っている最中にギャクジョウを見てしまったことがあり、惚れそうになって大変な目にあっている。
当然、ギャクジョウはその後三回ほど死んだ。一応補足しておくが、ギャクジョウ自身は悪くないと思う。
かなり強力な宝具の一つとして、どれほど上位の神であっても、『エッテルクッパ』の効果からは逃れられない。
ただし、神という種族の姿は、自身の本質を写し取った鏡とも呼べる存在であるため、老人の姿をとった神はそれほど多くない。
老人の姿をとる神は、本質的に何かが枯れているか、あるいは〝完結〟しているかのどちらかだろう。
それ以外の上位神格者は、美しく若々しい姿をしている者が一般的であるし、下位の神は、老人ではなく単純に醜い容姿となることが多く、最下級は獣となるため、『エッテクルッバ』自体が神々全体にとって特別な脅威とはならない。
ただし、神という種族の姿は、自身の本質を写し取った鏡とも呼べる存在であるため、老人の姿をとった神はそれほど多くない。
老人の姿をとる神は、本質的に何かが枯れているか、あるいは〝完結〟しているかのどちらかだろう。
それ以外の上位神格者は、美しく若々しい姿をしている者が一般的であるし、下位の神は、老人ではなく単純に醜い容姿となることが多く、最下級は獣となるため、『エッテクルッバ』自体が神々全体にとって特別な脅威とはならない。
かつて、アブドゥルとカゴモリの実家でもある館、〝虞骸館〟の宝物庫に封印されていた物を誤って解放してしまい、不本意ながらトグマが使い手に選ばれた経緯がある。
しかし、これを持っていると、自身の父であるエンペドクレスのことを憎く思ってしまうため、長らく封印されていた。
その後、シュヴァルツクベレ城へと移住し、アガレスのセクハラ対策に一計を案じるという経緯を経て、解禁となった宝具である。
しかし、これを持っていると、自身の父であるエンペドクレスのことを憎く思ってしまうため、長らく封印されていた。
その後、シュヴァルツクベレ城へと移住し、アガレスのセクハラ対策に一計を案じるという経緯を経て、解禁となった宝具である。
魔神具であるため、当然ながら呪われており、〝老躯の骸をうずたかく積む〟という行為を行なわなければ、使い手の権限を放棄することが出来ないという厄介な宝具でもある。
更に、その条件にある〝積む〟という行為が、純粋に死体を積めということなのか、それとも犠牲者の数が山の如くなるまで殺し続けろという意味なのかも不明であり、明確な人数もわかっていない。
一応、彼女の名誉のために言っておくが、未だかつて、この宝具を使ってトグマが誰かを撲殺したことは一度もない。
更に、その条件にある〝積む〟という行為が、純粋に死体を積めということなのか、それとも犠牲者の数が山の如くなるまで殺し続けろという意味なのかも不明であり、明確な人数もわかっていない。
一応、彼女の名誉のために言っておくが、未だかつて、この宝具を使ってトグマが誰かを撲殺したことは一度もない。
ネクサンジェラ
所有者:【久遠の戯弄】カゴモリ
所有者備考:七人の魔法使い最狂と恐れられる【狂える詩人】アブドゥル=アルハザードの養女にして唯一の弟子、【久遠の戯弄】の二つ名と共に死霊術を受け継いだ七人の魔法使いの一人
魔道具:ペンダント『ネクサンジェラ』 ≪ヨーロッパ≫
〝死王権〟の真名を持つペンダント型の宝具
中央に小型の鏡がはめ込まれた逆三角型のペンダントで、三方に特殊なモリオン(黒水晶)が装飾されている。
アブドゥルが作製、使用していた物をカゴモリに譲った宝具である。
〝死王権〟の真名を持つペンダント型の宝具
中央に小型の鏡がはめ込まれた逆三角型のペンダントで、三方に特殊なモリオン(黒水晶)が装飾されている。
アブドゥルが作製、使用していた物をカゴモリに譲った宝具である。
身に受けた物理攻勢、魔力攻勢を吸収する力を持ち、更に、物理攻勢に関しては、鏡に吸収して蓄えた分を任意で反射することができる。
魔力に関しては、吸収した先から自身に取り込まれる自動式であるが、逆に言えば拒むことはできない。
そのため、自身のオド(魔力の貯蔵領域)が破壊されないように適度にガス抜きする必要がある。
また、吸収できる量には限界があり、魔力は吸収と同時に自身のオドへと変質されるので問題ないとしても、物理の場合は、すべて鏡に蓄えられるため、吸収する度に中央の鏡が罅割れていく、当然ならが、鏡が砕けた場合は吸収できなくなる。
鏡の破砕時には、自身のオドから奪った分の魔力が霧散し、蓄えた物理ダメージのすべてが自分に襲い掛かる。
魔力に関しては、吸収した先から自身に取り込まれる自動式であるが、逆に言えば拒むことはできない。
そのため、自身のオド(魔力の貯蔵領域)が破壊されないように適度にガス抜きする必要がある。
また、吸収できる量には限界があり、魔力は吸収と同時に自身のオドへと変質されるので問題ないとしても、物理の場合は、すべて鏡に蓄えられるため、吸収する度に中央の鏡が罅割れていく、当然ならが、鏡が砕けた場合は吸収できなくなる。
鏡の破砕時には、自身のオドから奪った分の魔力が霧散し、蓄えた物理ダメージのすべてが自分に襲い掛かる。
使用条件としては、常に鏡の正面で攻勢を受けなければ吸収できない。(カゴモリはペンダントとして胸に下げているため、身体の正面で受けることが絶対条件となる。)周囲一体に影響を及ぼす攻勢は、吸収できないという二点がある。
魔術に関しては、構成魔力ごと効力を吸収することが基本であり、炎や雷などの直接的攻勢力も吸収できるが、一部に存在する対象へ向かうまで指向性を持ちつつ、命中と同時に拡散する状態変化の類などは、魔力自体を吸収できても、効果までは跳ね除けられない。
命中と同時に周囲拡散する戦闘用魔術としては、毒の雨、睡魔の煙、暗闇の霧などが代表格だろう。その他、病撃ち、沈黙、混乱、麻痺などの個人対象魔術は、効力も合わせて吸収できる。
物理攻勢を反射するには、相手の身体に触れた状態で「メメントーモリー(汝は死を覚悟せよ)」と解放口伝を発することが条件となる。
因みに、口伝を唱えた瞬間に相手の身体を掴めていない場合、効果が敵対者に発揮されることはなく、同時に解除もできないため、すべてのダメージは使い手が引き受けなければならない。
ただし、どんな形であれ、鏡に溜まっていた攻勢力を処理した分だけ、鏡の罅割れも回復する。
魔術に関しては、構成魔力ごと効力を吸収することが基本であり、炎や雷などの直接的攻勢力も吸収できるが、一部に存在する対象へ向かうまで指向性を持ちつつ、命中と同時に拡散する状態変化の類などは、魔力自体を吸収できても、効果までは跳ね除けられない。
命中と同時に周囲拡散する戦闘用魔術としては、毒の雨、睡魔の煙、暗闇の霧などが代表格だろう。その他、病撃ち、沈黙、混乱、麻痺などの個人対象魔術は、効力も合わせて吸収できる。
物理攻勢を反射するには、相手の身体に触れた状態で「メメントーモリー(汝は死を覚悟せよ)」と解放口伝を発することが条件となる。
因みに、口伝を唱えた瞬間に相手の身体を掴めていない場合、効果が敵対者に発揮されることはなく、同時に解除もできないため、すべてのダメージは使い手が引き受けなければならない。
ただし、どんな形であれ、鏡に溜まっていた攻勢力を処理した分だけ、鏡の罅割れも回復する。
三方に装飾されたモリオンは、カゴモリのためにアブドゥルが付け足した物であり、地力のオドが他に比べて少ない愛娘のために加えられた機構である。
このモリオンは、魔力増幅器の役割を果たしており、吸収した魔力がカゴモリに流れる際、1・5倍程度に増量されて送られるようになっている。
ただし、自分本来の魔力量と流れ込んだ魔力量をしっかり計算しておかないと、万が一戦闘中に鏡が割れたとき、残っていた魔力が吸収した分だけであったなら、オドが枯渇してしまうので注意が必要だ。
このモリオンは、魔力増幅器の役割を果たしており、吸収した魔力がカゴモリに流れる際、1・5倍程度に増量されて送られるようになっている。
ただし、自分本来の魔力量と流れ込んだ魔力量をしっかり計算しておかないと、万が一戦闘中に鏡が割れたとき、残っていた魔力が吸収した分だけであったなら、オドが枯渇してしまうので注意が必要だ。
『ネクサンジェラ』の鏡は、砕けるまで内部に攻勢力を留めておくことができるが、注意点として、攻勢力の反射は攻撃を放ってきた相手に対してしか返せない。
別の人間に口伝を用いても自分に反射されるので、鏡の強度限界が心配になり、中身の攻勢を捨てたい場合は、無機物に対して口伝を解放する必要がある。
ただし、この宝具、無駄に察知が敏感であり、石や木などはエレメントが宿っているという理由で無機物と認められない。
なまじ自然物を使った物も却下され(鉛筆、本など)、鍛冶師によって鍛えられた装備も駄目だ。エレメントが完全に抜け落ちて、死んだ品物でないと攻勢は転写できない。
その場合、錬金術師などに依頼して物質に宿るエレメントを追い出してもらう必要がある。
カゴモリは、壊滅的に精霊系統の才能がないので、自身ではこういった品を作製できない。また、物質に宿るエレメントのすべてを追い出すという行為は、相当に熟練した錬金術の腕が要求される。
実は、〝無限の病〟の真名を持つ、指輪型の自己損傷転写用魔道具『アノミー』さえあれば、問題はないのだが、カゴモリもアブドゥルも、なぜかそれが必要ないという。
事実、かつての所有者であるアブドゥルも、こういった損傷を転写する道具を用いなかったらしい。
別の人間に口伝を用いても自分に反射されるので、鏡の強度限界が心配になり、中身の攻勢を捨てたい場合は、無機物に対して口伝を解放する必要がある。
ただし、この宝具、無駄に察知が敏感であり、石や木などはエレメントが宿っているという理由で無機物と認められない。
なまじ自然物を使った物も却下され(鉛筆、本など)、鍛冶師によって鍛えられた装備も駄目だ。エレメントが完全に抜け落ちて、死んだ品物でないと攻勢は転写できない。
その場合、錬金術師などに依頼して物質に宿るエレメントを追い出してもらう必要がある。
カゴモリは、壊滅的に精霊系統の才能がないので、自身ではこういった品を作製できない。また、物質に宿るエレメントのすべてを追い出すという行為は、相当に熟練した錬金術の腕が要求される。
実は、〝無限の病〟の真名を持つ、指輪型の自己損傷転写用魔道具『アノミー』さえあれば、問題はないのだが、カゴモリもアブドゥルも、なぜかそれが必要ないという。
事実、かつての所有者であるアブドゥルも、こういった損傷を転写する道具を用いなかったらしい。
どれだけ溜め込んでも、鏡が砕ければ、魔力、物理共にすべてが失われるが、砕けた鏡はそれでお終いではなく、九日後の日暮れと共に無傷の状態へ再生される。
それまでは、復元の兆候も見せず、砕けたままの状態を保つため、中途(四日目や五日目など)で使用することはできない。九日後の日暮れと同時に、一気に修復するのが特徴である。
ただし、何度壊れても必ず復活するため、概念自体はそれほど強固ではないらしく、通常の鏡と同じ程度の強度しかない。
そのため、戦闘中は貯蔵限界による破損ではなく、単純に何かにぶつかって壊れたりすることもないとは言えないので、その点を注意する必要がある。
因みに、古い物理攻勢を溜め込んだまま、新しい敵と戦っても問題なく攻勢力を吸収でき、解放することも可能である。
だが、この場合は、現在の敵が放った分だけを正確に選別して反射し、以前の分は鏡に留められる。そのため、前の分を残していると、攻勢の貯蔵要領は常に小さくなる。
選別されないのは、まったく攻勢を放っていない(自身の攻勢が吸収されていない)相手、或いは生物、物質に対して解放口伝を放ってしまった場合のみであり、この場合は先述のとおり、問答無用ですべてが自分に反射される。(ただし、完全なる無機物ならばそちらに転写される。)
それまでは、復元の兆候も見せず、砕けたままの状態を保つため、中途(四日目や五日目など)で使用することはできない。九日後の日暮れと同時に、一気に修復するのが特徴である。
ただし、何度壊れても必ず復活するため、概念自体はそれほど強固ではないらしく、通常の鏡と同じ程度の強度しかない。
そのため、戦闘中は貯蔵限界による破損ではなく、単純に何かにぶつかって壊れたりすることもないとは言えないので、その点を注意する必要がある。
因みに、古い物理攻勢を溜め込んだまま、新しい敵と戦っても問題なく攻勢力を吸収でき、解放することも可能である。
だが、この場合は、現在の敵が放った分だけを正確に選別して反射し、以前の分は鏡に留められる。そのため、前の分を残していると、攻勢の貯蔵要領は常に小さくなる。
選別されないのは、まったく攻勢を放っていない(自身の攻勢が吸収されていない)相手、或いは生物、物質に対して解放口伝を放ってしまった場合のみであり、この場合は先述のとおり、問答無用ですべてが自分に反射される。(ただし、完全なる無機物ならばそちらに転写される。)
アブドゥルが装備していた当時は、相手の身体に触れて解放するのではなく、口付けを交わして、体内の臓器に直接攻勢力を打ち込み破壊するというエグイ方法で使用していた。
この方法であれば、わずかな蓄積ダメージの反射であっても対象を完殺すことができたと云われ、かつては〝死の接吻(ネックスベーゼ)〟と恐れられたほどだ。
ただし、この手法は、鏡に吸収された攻勢力を外に吐きだす瞬間に、魔力で包み込んでより合わせ、指向性を持たせて打ち込むという『ネクサンジェラ』の応用法、或いは奥義と呼べるものであり、使用できるのは宝具の製作者であるアブドゥルただ一人である。
だが、どれほど凄まじき魔力変質と応用であっても、父のやり方を始めて見た娘が発した第一声は、「不潔」であり、アブドゥルは、しばらく口を聞いてもらえなかったらしい。
確かに、男女どころか老若男女の区別すらなく、敵対者に対して無感動に口付けを交わす美少年(父親)という構図は、少なからぬ衝撃だろうが。
この方法であれば、わずかな蓄積ダメージの反射であっても対象を完殺すことができたと云われ、かつては〝死の接吻(ネックスベーゼ)〟と恐れられたほどだ。
ただし、この手法は、鏡に吸収された攻勢力を外に吐きだす瞬間に、魔力で包み込んでより合わせ、指向性を持たせて打ち込むという『ネクサンジェラ』の応用法、或いは奥義と呼べるものであり、使用できるのは宝具の製作者であるアブドゥルただ一人である。
だが、どれほど凄まじき魔力変質と応用であっても、父のやり方を始めて見た娘が発した第一声は、「不潔」であり、アブドゥルは、しばらく口を聞いてもらえなかったらしい。
確かに、男女どころか老若男女の区別すらなく、敵対者に対して無感動に口付けを交わす美少年(父親)という構図は、少なからぬ衝撃だろうが。
シジルブレスレット
所有者:【久遠の戯弄】カゴモリ
魔道具:腕輪『シジルブレスレット』 ≪ゲーティア≫
シジルとは、魔術用語で〝刻印〟の意味を持つ言葉として、紋章、印章、護符、タリスマンなど広義を持つ。カゴモリとトグマで共同作製した簡易魔装具である。
エレメントの行使を苦手としているカゴモリの欠点を補うために作り出された。
曲線を描いた三枚の希少銀板のプレートに錬成金を重ね合わせ、時間経過や魔術による腐食を跳ね除ける効果を持つ。この部分を作製したのはトグマだ。
更に、これら三つを繋ぎ合わせ、カゴモリ自身が錬成金の表面に魔術文字エノク語を転写したブレスレットである。
それぞれの錬成金は、土、水、火のエレメントを強化し、行使を簡略化させる魔術式が転写されている。
カゴモリらしい戦闘に特化した魔道具である。
シジルとは、魔術用語で〝刻印〟の意味を持つ言葉として、紋章、印章、護符、タリスマンなど広義を持つ。カゴモリとトグマで共同作製した簡易魔装具である。
エレメントの行使を苦手としているカゴモリの欠点を補うために作り出された。
曲線を描いた三枚の希少銀板のプレートに錬成金を重ね合わせ、時間経過や魔術による腐食を跳ね除ける効果を持つ。この部分を作製したのはトグマだ。
更に、これら三つを繋ぎ合わせ、カゴモリ自身が錬成金の表面に魔術文字エノク語を転写したブレスレットである。
それぞれの錬成金は、土、水、火のエレメントを強化し、行使を簡略化させる魔術式が転写されている。
カゴモリらしい戦闘に特化した魔道具である。
アゾットダガー
所有者:【最古の徒弟】パラケルスス
所有者備考:現世最優と謳われる【七人の魔法使い】の一人である。
人類唯一の貴族であり、ミドガルドの領地エンハイムの統治を任されている賢君
人類唯一の貴族であり、ミドガルドの領地エンハイムの統治を任されている賢君
魔道具:短剣型錬成増幅器『アゾットダガー』 ≪史実にてパラケルススが作製、所持≫
錬金術の効果を高める特殊な短剣で、ある程度の質量法則を無視することができる。
製作には賢者の石が使われている。
錬金術の効果を高める特殊な短剣で、ある程度の質量法則を無視することができる。
製作には賢者の石が使われている。
妖精の書
所有者:【最古の徒弟】パラケルスス
魔道具:魔術書『妖精の書』 ≪史実にてパラケルススが作製、所持≫
かつて契約を執行したフェアリーを魔方陣や儀式無しに召喚できる魔道書、ただし、召喚できる対象は、自身が契約したフェアリー(妖精種)に限られる。
かつて契約を執行したフェアリーを魔方陣や儀式無しに召喚できる魔道書、ただし、召喚できる対象は、自身が契約したフェアリー(妖精種)に限られる。
トラペゾペドロンの王座(throne of Trapezohedron)
所有者:七大魔王
所有者備考:ミドガルドを統治する魔王を直接補佐する役をもつ七人の副王
魔神具:王座『トラペゾペドロンの王座(throne of Trapezohedron)』 ≪クトゥルー神話≫
『トラペゾペドロンの王座』という宝具銘だが、実際には王座ではなく、王座にはめ込まれた〝輝くトラペゾペドロン〟と呼ばれる物質に秘密がある。
〝輝くトラペゾペドロン〟の形状は限りなく球体に近い多面体で、直径は約10cmほど、不揃いな大きさの切子面を数多く備えている。
色はほぼ漆黒で、ところどころに淡く光る赤い線が見える。
『トラペゾペドロンの王座』という宝具銘だが、実際には王座ではなく、王座にはめ込まれた〝輝くトラペゾペドロン〟と呼ばれる物質に秘密がある。
〝輝くトラペゾペドロン〟の形状は限りなく球体に近い多面体で、直径は約10cmほど、不揃いな大きさの切子面を数多く備えている。
色はほぼ漆黒で、ところどころに淡く光る赤い線が見える。
通常は、王座の背もたれ上部、円形の穴が開いている部分にはめ込まれているが、〝輝くトラペゾペドロン〟が王座の枠に触れることはなく、常に空中を円形の穴に触れない程度の距離で浮かんでいる。
輝くトラペソへドロンを取り出し見つめることで、心に異界(それぞれの王に起因する七罪)の光景を浮かび上がらせる。