「生きとし生けるものよ、あらゆる命を破壊する!」
【詳細】
「仮面ライダークロニクル」に登場するラスボス。あらゆるゲームを凌駕する全知全能の神にも例えられる究極のバグスター。
設計した新檀黎斗は「誰もゲムデウスを攻略できない。ゲームの
プレイヤー達は不可能に挑み無残に散っていく。そうすることで仮面ライダークロニクルは夢と冒険の物語として永久に続いていく」と称している。
この言葉通り、「究極のバグスター」「全知全能の神」の肩書は伊達ではない。
あらゆるバグスターを凌駕する存在としてこれまで登場したバグスターの能力をより強化した状態で扱うことが出来、
「デウスラッシャー」と呼ばれる宝剣、「デウスランパート」と呼ばれる宝盾で武装。
優れた剣技とあらゆるバグスターの能力を使う上に、ライダーゲージ50本分に相当するとんでもないHP、さらに自動回復能力まで備え、
仮面ライダークロノスが持つ「ポーズ&リスタート」機能が無いと勝負にすらならないとされる。
なおダブルアクションゲーマーに変身したエグゼイドでさえゲージが3本であり、ライダー側ではHPとして最高数値。
その10倍以上のHPを持つゲムデウスが如何にとんでもない存在かお分かりいただけるだろうか。
他のバグスターと異なり、ゲムデウスバグスターは仮面ライダークロニクルの本来の開発者である(当時)檀黎斗が設計、
思考ルーチンをプログラミングした、ラスボス専用のバグスターのため感染者もおらず、
思考ルーチンに添って行動する様子は正にゲームの登場キャラクター、NPC(ノンプレイヤーキャラクター)である。
作中で度々その存在が言及されていたが、条件が整っていなかったため完全に登場しておらず、
本来対抗する装備であるはずのクロノスがよりによって運営側の人間にコントロールを奪われてしまったため、
パラドとグラファイトがポーズ&リスタートに対抗するべく育ちきっていないゲムデウスからゲムデウスウイルスを採取し、
グラファイトの体内で培養してクロノスの
バグルドライバーIIに打ち込むことでポーズを封印することに成功している。
またウイルス培養の過程で体内のゲムデウスウイルスに順応したグラファイトはクロノスのポーズ中でも自由に動くことが出来るようになった。
第39話にて、檀正宗の手によって西馬ニコがゲムデウスウイルスに感染するも、第40話にてエグゼイドらに敗れた正宗がリセットを発動。
クロニクル中のゲーム時間を巻き戻したことでウイルスが感染する前になったためニコの
ゲーム病は完治した。
その後第41話でグラファイトが撃破され、13個のトロフィーが全て揃ったことからついにCRの面々の前にその姿をあらわす。
しかしゲムデウスは最後の手段として正宗の手によって思考ルーチンを書き換えられており、
自らウイルスを撒き散らして大規模パンデミックを発生させるという、本来のあり方から逸脱した暴走を開始する。
パンデミックを終息させ、仮面ライダークロニクルをクリアするべく立ち向かってきたエグゼイドとパラドクスを相手取り、
巧みな剣さばきと
アランブラバグスターの「クダケチール」を使い両者を圧倒。
システム上無敵であるはずのムテキゲーマー、レベル99のパラドクスすら苦戦するラスボスに相応しい力で彼らを追い込んでいくが、
バグスターである自分達の身体で抗体を作りそのデータを元に九条貴利矢が作り出した「ドクターマイティXXガシャット」の力でゲムデウスウイルスが大幅に弱体化。
これによりゲムデウスのステータスも急激に下がり、撃破の糸口が見えたかに思えた。
しかしこの自体に焦った正宗がクロノスに変身して乱入。
不意打ちでクリティカルクルセイドをゲムデウスに叩き込み自分の手で撃破してしまう。
だが正宗の目的は倒されかけたゲムデウスを仮面ライダー達に倒させずに自分が倒し、
散らばったウイルスをバグバイザーで回収し、自分に打ち込むことで自らがゲムデウスの力を手に入れることだった。
これにより人間であった檀正宗は死亡して
ゲムデウスクロノスという新種のバグスターとして生まれ変わり、
ゲムデウスが倒されたことで感染した人々のゲーム病は完治することになるも、正宗が新たなゲムデウスとなったことでパンデミックが再発。
さらにゲムデウスクロノスが撃破され、
さらなる進化を遂げたことでゲムデウスウイルスによるゲーム病は悪化し、
人から人へと感染しゲーム病になった人間がバグスターになってしまうという未曾有の危機に陥ってしまう。
超ゲムデウスとなったクロノスは仮面ライダー達の抵抗も弾き返して暴れるが、かつてポッピーピポパポが永夢に教えた方法により、
バグスターを「倒す」のではなく、「患者から分離させる」レベル1の能力が、この局面になってまさかの特攻能力を発揮。
レベル1に変身した仮面ライダー達の必殺ライダーキックにより正宗からゲムデウスは分離させられ、分離したゲムデウスはマイティードクターXXガシャットをドライバーにセットしたパラドの自己犠牲により消滅。
かつて自分の死に怯え命の価値を知ったとあるバグスターの償いにより、仮面ライダークロニクルのラスボスは完全な消滅を遂げることになる。
…しかし、それは同時に永夢の変身不可、つまりエグゼイドへの変身及びムテキゲーマーへのレベルアップが不可能になってしまったことを意味し、
その事実に邪悪な笑みを浮かべた檀正宗は仮面ライダークロノスに変身。
ドクター達と正真正銘のラストバトルに突入することになる。
【余談】
名前はゲームとラテン語で神を意味するデウスを組み合わせた造語と思われる。
クロニクルを販売しているのが
幻夢コーポレーションのため、ゲームと幻夢を組み合わせた可能性もある。
「幻夢+神=ゲンムデウス」→「ゲムデウス」のように。
作中で度々言及される、「
ゲムデウスは誰にも攻略できないが、クロノスのポーズ&リスタートのみゲムデウスに対抗できる」という事柄に関してだが、
作中でポーズ機能がゲムデウスに有効かどうか図れるシーンは無い。
クロノスがよりにもよって運営側に渡り主人公陣営に猛威を奮っているからであるが、ゲムデウスウイルスを持つ存在は
バグルドライバーⅡのポーズで停止した空間でも動けるため、
ゲムデウスにもポーズによる時間停止で動きを奪うことは出来ないと思われる。
しかしながらその機能が有効となる理由を考察した場合、仮説ではあるが恐らくポーズ中はゲムデウスの自動回復機能が停止するのではないかと考えられる。
ただでさえ莫大なHPを持つゲムデウスの体力を削りきるには自動回復能力は鬼門でしか無いため、
体力の自動回復さえ止めてしまえば長期戦に持ち込んでHPを削っていくことも可能になるのではないだろうか。
なお敵へのデバフがターン制ではなく時間制限で設定されているゲームもある。
ゲムデウスはあらゆるバグスターの能力を使うことが出来るが、ゲムデウスの出現条件は「すべてのバグスターを攻略した証を用意すること」であり、
クロノスへの変身資格を有するプレイヤーであれば、ゲムデウスが扱うバグスターの能力は既に破ったものであり、
プレイヤーの腕に左右されるが躱したり対処は可能であるだろう。
クロノスの能力として変身してから時間経過で攻撃力と防御力が徐々に強化されていくというシステムが有り、
長期戦でゲムデウスの体力を削り、クロノスのスペックを上昇させ、必殺技の一撃で葬り去ることももしかしたら可能であるかもしれない。
(当時)新檀黎斗が言及した「ゲムデウスは理論上攻略が可能」という言葉はこれを意味するのではなかろうか。
最終更新:2024年12月03日 01:50