【名前】 |
難波重工 |
【読み方】 |
なんばじゅうこう |
【登場作品】 |
仮面ライダービルド |
【分類】 |
企業 |
【詳細】
スカイウォールの惨劇によって3つに別れたビルドの世界における日本において、地域の垣根を超えた非常に大きな影響力を持つ企業であり、実質的にあの世界の日本における軍事関係の事柄は難波重工が握っていると言って良い。
ガーディアンも難波重工が開発した治安維持のための存在であり、それらが東都、西都、北都全てに行き渡り軍事力の要になっていることだけ見てもその影響力の強さがよく分かる。
トップは難波重三郎という老人だが、3つの首都同士で内輪もめを繰り返すビルド世界の日本を統一し、世界に対して戦争を仕掛けることを目論む野心家。
そのために
パンドラボックスを手中に収めることを狙い、序盤から暗躍していた。
物語序盤は東都に本拠地を持つファウストを支援し、
ナイトローグやブラッドスターク、戦兎の懐に潜り込ませた難波チルドレンの一人、滝川紗羽からビルド側の情報を手に入れるなどして
東都先端物質学研究所に保管されるパンドラボックスを手に入れようとしていた。
だが作戦が遅々として進まないためナイトローグこと氷室幻徳を見限り、ブラッドスタークを手を組むこととなり、スタークが北都首相をそそのかして東都との戦争に突入している間、
難波チルドレンの一人だった内海成彰が
スクラッシュドライバーのデータと共に最上魁星が研究していた
カイザーシステムを実用、量産化することに成功。
そして北都が代表戦に敗北し、戦力の大部分を東都に送り込んでいる隙に西都が北都を乗っ取ってしまい、以後西都首相の御堂正邦を通して東都への攻勢を強めていく。
仮面ライダーローグとなった氷室幻徳、そして鷲尾兄弟、といった戦力を結集し、東都との代表戦に挑むも、エンジンブロスはグリスに敗北しヘルブロスは
クローズチャージに一時圧倒されるも泣き落とし作戦により勝利、
最終戦である仮面ライダーローグVS仮面ライダービルドは隠し玉が刺さったビルドがタンクタンクフォームの力でローグを下すというまさかの敗北戦となった。
宣言通りにしようとする御堂を見限り、スタークに始末させた後は彼の擬態能力で重三郎自身が西都首相に成り済まし、東都を制圧しようと戦力を繰り出していくこととなる。
だが本性を表したブラッドスターク…、いや地球外生命体エボルトは地球そのもの消し去るため今まで行動してきたと言い、
危機感を覚えた難波会長は
ネビュラガス投与で限界まで性能を上げた鷲尾兄弟、ハードガーディアンの大群を差し向けるも為す術無く全滅。
そして難波重三郎自身もエボルトの手にかかったことで死亡、消滅し難波重工という組織自体が消失してしまった。
内海はエボルトの軍門に降るも、それは普通の人間ではエボルトを倒せないという判断を下したためで、エボルトの犬として振る舞いつつも裏では打倒のための研究を行っていた。
だが
フェーズ4の力はサイボーグ化していた内海でも耐えられるものではなく敗北し機能を停止。
その後戦兎が新世界を作り上げたことで難波重工は「難波機械製作所」となり、かつてのような死の商人ではなくごく普通の真っ当な会社として陽のあたる道を歩んでいる模様。
内海は後に旧世界の記憶を取り戻すも、難波重三郎がどうなったのかは描写されていない。
彼自体はパンドラボックスの光を浴びたわけでもなく、ビルドの世界で軍事力を高めていた人物であり、新世界でそのような行動を取れば一発でスキャンダル確定である。
最もパンドラボックスの光を浴びたわけでもなく、ネビュラガスによる人体改造を受けたわけでもない難波が新世界でかつての記憶を取り戻す可能性は低いと思われるため、そのまま単なる町工場の社長として過ごしていただきたい。
なおビルドのVシネマではガーディアンが新世界においても製造されていることが判明しているが、難波重工もとい難波機械製作所の関わりがあるかは語られていない。
記憶を取り戻した葛城忍、巧らが関わっている可能性もある。
【余談】
スカイウォールにより分断された日本は空路での移動が不可能であるため人々は密航船に高い金を払っての密航や、スカイウォールに発生した裂け目を通りそこを管理するブローカーにやはり高値を支払うことで何とか各地域を移動している。
各都市を結ぶ通行口を見張っているのはやはり難波重工が開発したガーディアンであり、そのガーディアンには特定のコードを打ち込むことでファウストバージョンに変化するように仕組まれている。
つまり間接的にガーディアンはすべて製造元である難波の影響下にあり、
スマッシュを除けば貴重な軍事兵器、そして治安維持のための存在であるガーディアンを管理下に置いているということは、
ビルドの世界における治安、流通全てが難波重工の管理下にあると言っても過言ではないだろう。
潤沢な資金力はそういった事情から賄っているものかもしれない。
そんな状況下では手段を間違えてたとは言え、幻徳が強い力を欲し、難波重工に頼らない戦力を求めていたのも宜なるかなと言える。
仮面ライダー平成ジェネレーションズ FINAL ビルド&エグゼイドwithレジェンドライダーでは
財団Xがガーディアンを独自製造した個体が登場しているが、
最終回以前のビルドの世界にも同様に財団Xが存在していたか不明。
逆に考えればビルドの世界に財団Xが存在しないからこそ、あそこまで多大な影響力を持てたとも考えられる。
平成ライダー2期と呼ばれる作品群では、財団Xは多かれ少なかれ資金提供という形で敵側の組織と関わり技術を掠め取っていた。
ドーパント、
ヤミーなど、財団が得た怪人の技術は多く、スピンオフという形になるが『
仮面ライダーエグゼイド』でも
幻夢コーポレーションが関わっていたわけではないが、
ライダーガシャットのデータを財団が集めていた描写があるものの、ビルドの世界は「違う世界の地球」であり、ガーディアンも異世界の技術で作られた戦闘兵器である。
難波重工は財団Xとの直接関係は無いようだが、エグゼイドの世界の最上魁星は財団Xの技術者であり、違う世界の自分と結託しビルド&エグゼイドの事件を引き起こしている。
このことから最上は財団側に異世界の技術を渡したことになり、東都先端物質学研究所を追い出された最上を引き取ったのは繋がりのあった難波重工だったため、
自分たちと違う世界に存在する死の商人…財団Xの存在を知っている可能性は無きにしもあらずと言ったところ。
上記にも記したがライダーガシャットのデータを集めていたということは幻夢コーポレーションとも何らかの関わりがあったのではないかと推察できるが、
今の所具体的な描写はなく、エグゼイドが関わった財団の事件はスピンオフとビルド&エグゼイドの劇場版のみであり、難波重工と幻夢コーポレーションは財団の影響力が薄い、
平成ライダー2期における稀有な会社となっている。
最終更新:2024年11月14日 01:20