ゼイン

【名前】 ゼイン
【読み方】 ぜいん
【声】 大川透
【登場作品】 仮面ライダーアウトサイダーズ
仮面ライダーガッチャード
【初登場話】 第33話「伝説ライダー?100年早いな!」(ライダーゼインとして)
【所属】 不明
【変身】 仮面ライダーゼイン
【変身アイテム】 ゼインドライバー
仮面ライダーゼインプログライズキー
【名前の由来】 善意
【関連項目】 ゼインカード

【詳細】

仮面ライダーゲンムズを発端とする仮面ライダーアウトサイダーズシリーズに登場する「善」を司る超知能

アークと対を成す「人類のあらゆる善意」をラーニングしたことで誕生した人工知能であり、ネットワーク上に突如誕生した。

その誕生は財団X天津垓/仮面ライダーサウザーが蘇らせたアークからも危険視されており、特に人類のあらゆる戦争や悪意をラーニングしたアークからは「どんな些細な悪意も許さず行き過ぎた善意によって世界を滅ぼす」として撲滅対象に認定されている。
実際悪意をラーニングしたことで現在のスタンスを得るに至ったアークとは名前も含めて対象的な存在。相容れないともいう。

しかしながらゼインの協力者として振る舞う者達ももちろん存在し、仮面ライダー滅亡迅雷となり世界の敵となって消えた滅/仮面ライダー滅(財団Xの手で復活するもそこから離反した)や幻夢コーポレーションの大株主として資金援助などをしている西馬ニコはゼインの協力者となり、財団Xが集め、蘇らせた悪のライダー達に対する警戒を強めている。

特に仮面ライダー剣に登場した橘朔也/仮面ライダーギャレンは技術協力どころか技術者としてゼインに全面協力し、ゼインが実体化するために必要なゼインドライバーゼインカードを制作。
さらには仮面ライダー電王シリーズに登場した桜井侑斗が仮面ライダーとなったゼインの変身者として登場するなど、歴代作品の悪の力を集める財団側に対し、ゼイン側もまた作品の枠を超えた正義の力が結集しつつ有る…と思われていた。

しかしゼインの本当の目的は、悪意を駆逐するために人類そのものを根絶させること。
行き過ぎた善意が世界を滅ぼすというアークの演算結果と全く同じものであり、善意にしろ悪意にしろそれが行き過ぎたことで世界そのものが滅び去る結果になるのは一緒であることが結論づけられてしまった。

ゼインはその目的を誰にも明かさず、仮面ライダーゼインとして登場したのはアウトサイダーズep.3からになるが、ゼインカードに宿る歴代ライダーの力は、それぞれの仮面ライダー達から同意を得た状態で借り受けていることが語られている。
だがゼインは周囲に知らせる情報は目的とは異なるものであり、更にはそれぞれ異なる内容であったようだ。

仮面ライダーゼインとなる桜井侑斗は電王シリーズに登場した彼ではなく、ゼインが誕生せず滅亡迅雷.netが人類の悪意を駆逐する使命を放棄したことで、人類の悪意が暴走した地獄と化した未来における侑斗であるとされている。
そのため仮面ライダーゼインとして超知能ゼインの力を振るい悪意を駆逐せnとしていたが、ヒューマギアとして復活したブレンの体を張った説得によって桜井の心にゆらぎが生じたため、それに乗じて彼の身体を乗っ取り、声色をニコのものへと変化させると幻夢コーポレーションに指示を飛ばし仮面ライダークロニクルの一般開放を命じてしまった。

その際桜井の身体を奪ったゼインは「この次元の救世主」と宣い、「裁きを下す」と言いながら仮面ライダークロニクルを通した物資のコントロールを開始するなど、その本質は独善の塊といえる。

悪意をラーニングしたアーク仮面ライダーとして人類の滅亡を実行しようとしたのに対し、ゼインもまた「悪に対する善」でありながら悪意を駆逐するために人類を滅ぼすという結末を導き出したのはアークもゼインも表裏一体、その本質は全く変わらないという証明になった。

なおゼインが生まれたのはネットワーク上であり、それを察知した天津垓がアークを復活させたが、アークは元々通信衛星アークを管理する高性能人工知能であり、それに天津垓が偏ったデータをラーニングさせることで「悪の化身」とも呼べる存在になった。
それに反する存在であるゼインは誰が作ったわけでもなく、偶発的に誕生したことになるが、ネットワークという広大なデータの海の中で、善意だけを結集した存在がそう都合よく誕生するのかという疑問もある。
西馬ニコの発言から、ゼインの存在には飛電インテリジェンスが少なからず関わっていることが示唆されているため、誕生の背景に何かしら隠された真実がある可能性も十分に考えられる。

新章として開始したep.5では一般開放した仮面ライダークロニクルを利用していた悪人をその圧倒的な力で撃破するとゼインカードに封じてしまい、それをゼインドライバーで裁断することで実質的に殺害するというとんでもない行為を行っている。
そして新たな力を得た檀黎斗が変身した仮面ライダーゲンムハイパー不滅ゲーマーと戦うも、その尋常ではない耐久性から仕留めることが出来なかったため、仮面ライダーゼロツーのゼインカードを使うことによって、”ゲンムを倒せる未来”を演算しようとする。

しかし実はそれこそが檀黎斗の目論見であり、裁断されたゼインカードのデータをガシャコンヴァグバイザーで吸収するとあえてそこで変身を解除。
そしてそのままゼインの攻撃でヒューマギアのボディを粉砕されてしまった。

ガシャコンヴァバイザーに吸収されたゼロツーのデータは、アークとゼアという超知能同士の邂逅、和解を実現。
それによって第三のシンギュラリティに到達した超知能達は仮面ライダーゼロスリーとして善と悪を超越せし新たな仮面ライダーとなって生誕する。

仮面ライダーガッチャード

第33話に登場。

ライダー達に敗れ満身創痍となったミメイの前に現れる。正義のパニッシャー、仮面ライダーゼインとして。

【余談】

ゼインは当初シルエットのみだったが、それが仮面ライダーらしき姿をかたどったものだったため初期から仮面ライダーアークゼロに対する仮面ライダーゼインとして登場するのではないか?と囁かれていた。

実際にスーツ有りの存在として仮面ライダーゼインが登場することとなった。

名前の由来は悪=アークにたいして善意をもじったものと見られる。
ちなみにアークが登場した仮面ライダーゼロワンでは主人公である飛電或人が第9話にて仮面ライダー滅との戦いの最中、「お前らがアークの意思ならこっちにはゼーンの医師がついてるからな!」と発言している。
その時点ではまだ人工知能アークは復活しておらず、滅亡迅雷.netも滅と迅くらいしか人員が居ない状態でアークにまつわる情報はほとんど無かった。

行き過ぎた善意=ゼインに対抗するために悪のライダーを蘇らせ強化させる財団Xと、その様相は泥仕合になりつつあるが、悪意と善意の戦いの結末はどこへ行き着くのだろうか。

桜井侑斗が語る「滅亡迅雷.netが人類の悪意を駆逐することを放棄した地獄となった未来」だが、その経緯はゼロワンOtherにて仮面ライダー滅亡迅雷として不破に討ち取られ世界から消え去った状態を思わせる。
それとの関わりは今のところ定かではない。

最終更新:2024年11月14日 02:58