【詳細】
世界を蝕み滅ぼしているミューター達の王として君臨するだけの絶対的な強さと、
クラープという右腕を心酔させるだけのカリスマを併せ持つ。
醸し出す雰囲気は
ストマック社の
ランゴ・ストマックが近いが実務能力が非情に高いランゴとは対象的に、技術開発を一手に担うクラープに対して
ブリードガヴの量産、
カートリッジと呼ぶ
ゴチゾウの開発等を押し付けている上に、本編第3話における
ボンと仮面ライダーガヴの戦闘を目撃しその戦闘能力の再現を命じるなど、滅ぼす以外の作業を側近に全て押し付けているあたり部下を使い潰す典型的なブラック上司と言える(ランゴがブラック上司ではない、とは言ってない)。
ブリードガヴは人間と
グラニュートの遺伝子を掛け合わせることで生まれることをクラープが突き止めたことで、様々な人間の遺伝子サンプルを採取しそれとグラニュートの遺伝子をかけ合わせて作り出した
培養体達の腹部に生まれるガヴを物理的に剥ぎ取って研究していたもの。
グラニュートにおける
ガヴであることは変わらないためむき出しの内蔵そのものであるため、ブリードガヴを剥ぎ取られた培養体達はそのまま絶命する。
さらにカリエスのミューターとしての性質か、それとも培養体の限界かは定かではないがブリードガヴは未完成で取り付けて数分程度で溶解して消滅するため、完全な変身システムの構築を急務としていた。
しかし短気かつ堪え性がない性格のため、クラープの提言を無視する形で
タオリンが住む世界の滅亡を開始。
大量の
ヴァッシム兵を召喚し、自身はタオリンと共にお菓子の城に乗り込んできたショウマを相手取る。
ケーキングフォームに変身したショウマをカリエスC1の姿で圧倒。
必殺技で大きなダメージを与え、ヘクセンハイムゴチゾウで変身しようにもできず怪人態となったタオリンに興味を示し、彼のブリードガヴを剥ぎ取って致命傷を与えた。
そしてタオリンが消滅した後、変化した彼のブリードガヴとテラーゴチゾウを使って完全体となる仮面ライダーカリエスC3へと変身。
自らこの世界を蝕み、滅亡させるために動き出す。
元の世界からラキアと絆斗が駆けつけショウマと合流。
それぞれの最強形態に変身した仮面ライダー達をまとめて相手取り、オーバー/マスターモードを切り替える仮面ライダーガヴとも互角以上の恐るべき力を見せつけたが、タオリンとこの世界の幸果、ショウマが3人で作った思い出のお菓子の家を食べたことで発生したヘクセンハイムゴチゾウをショウマが自らのガヴにセットし力を開放したことで、仮面ライダーガヴ ヘクセンハイムが誕生。
自身に並ぶ力を発揮するガヴヘクセンハイムともほぼ互角に立ち回り、C3の強みである液状化を封じられた状態でもなお素のスペックで立ち回るも、お互いの必殺技のぶつかり合いで徐々に劣勢に陥り始め、ショウマからの最後の通告も本能故にとはねのけた直後、自身のカオスデストロイとガヴのヘクセンハイムフィニッシュのぶつかり合いとなり、タオリンの精神体からの後押しを受けたショウマはライダーキックの競り合いに勝利し、世界を蝕む最低最悪の悪魔は爆炎の中に消えた。
【余談】
カリエスを演じたのはガヴのOPや劇場版主題歌を歌うFANTASTICのメンバーの一人、世界氏。
タオリンやクラープ、映画冒頭で消滅した培養体の青年も含め本映画におけるゲスト出演者はFANTASTICのメンバーが担当している。
あ複雑な過去を持たず絶対悪として登場したカリエスだが、こういったポジションになったのは映画の監督を担当する杉原輝昭氏のオーダーによるもの。
ミューターを倒すべき敵として描写するのは企画当初の段階から決まっていたとのこと。
仮面ライダーとしてのモチーフは虫歯、及び虫歯菌。
C1は真っ白い装甲が歯のエナメル質をモチーフとし、それに紫と赤の亀裂が走っていることが内部で虫歯が進行していることを示している。
フォーム名でもあるC1とC3は医学用語における虫歯の段階を示すもので、キャラクター名でもあるカリエスとはドイツ語で虫歯を意味する「Karies」に由来する。
最終更新:2025年08月27日 02:45