【名前】 |
ストマック社 |
【読み方】 |
すとまっくしゃ |
【登場作品】 |
仮面ライダーガヴ |
【分類】 |
敵組織 |
【名前の由来】 |
胃袋(英:Stomach) |
【詳細】
闇菓子と呼ばれる嗜好品の販売を行い、グラニュート界の掌握を目指しているブラック会社。
この闇菓子は極めて強い中毒性を持ち、しかも美味であることから手を出すグラニュートが跡を絶たず、ストマック社はそういったグラニュート達をバイトとして雇い入れて働かせている。
表向きは合法の菓子製造会社であり、店を構えず
エージェントと呼ばれる幹部達が生み出す眷属が市街地で販売し、特定の条件を満たし接触してきた客にのみ闇菓子を売っている。
この会社は
ストマック家による一族経営。
創始者である
ゾンブ・ストマックとその弟である
デンテ・ストマックら兄弟が始めたごく普通の製菓会社であった。
そんな中、より美味で売れる菓子を追い求めたゾンブがある日異世界の材料を持ち込み、それを元にデンテが開発したのが闇菓子の原型と呼べる菓子となったモノ。
その菓子が売れまくったことからより大きな利益を生み、リピーターを増やすべく味と中毒性を追い求めた結果生まれたのが現在の闇菓子である。
この闇菓子は人間界で言う麻薬めいた依存性と中毒性を有することから
グラニュート界でも売買を含めた扱いは法律に反しており、ストマック社もバレてしまえば摘発は免れない。
現在の当主であるゾンブの孫、
ランゴ・ストマックら兄弟は彼らの父に当たる
ブーシュ・ストマックが死亡して代替わりしてグラニュート界における支配者階級に闇菓子を広めることで世界そのものの支配を目論んでいる。
各部門はそれぞれ兄弟姉妹達が担当し、それ以外の社員はエージェントが担当しているため完全なる一族経営。
社内の機密エリアでは人間への擬態を義務付けられているが、それは企業スパイ等や、グラニュート界における警察機構に類する摘発に対する警戒であると思われる。
表向きはグラニュート用の菓子製造、販売を行う会社であり、エージェントが道端で販売員を担当している。
店を構えているわけではないようだが、逆に闇菓子を購入したい中毒者にとっては都合が良いようだが、
ラーゲ9のように最早支払う金等残っていないグラニュートが販売担当に食い下がる場面も大衆に目撃されてしまうことになるのだが、逆にそういったグラニュートはストマック社にバイト採用され人間界に送り込まれることになる模様。
本来グラニュートは見た目を変える能力を持たないが、
ニエルブ・ストマックの生体改造手術によって
ミミックキーを利用した擬態能力を手に入れ地球人に紛れ込み、闇菓子の製造に必須の
ヒトプレスを集めるようになる…
よく出来たサイクルである。
- ストマック社が闇菓子を製造する。
- グラニュートが購入、食して依存するようになる。
- 金を注ぎ込んで闇菓子を求めるようになり、ストマック社の利益になる。
- やがて持ち金が尽きるとストマック社にバイトとして採用され、改造手術を受け人間に紛れ込みヒトプレスを集めるようになる。
- そうして集まったヒトプレスを使った闇菓子がまた製造される。
おおよそこういった流れのようだ。
先代社長であるブーシュが生きていた頃はとにかく闇菓子の製造数を増やす方針だったようで、とにかく人間の数が重要視されていた模様。
しかし社長が長男であるランゴに変わってから技術開発担当となった
ニエルブ・ストマックによって
ミミックキーによる人間への擬態能力及び、
ヒトプレス加工技術が登場してからは人間が抱く幸福度合いがヒトプレスの質に反映されるため、上質の幸福を得ている人間が求められるようになった。
そういった時勢に馴染めない
ロジョーのようなバイトや思うように人を集められない
オタケのような者もいるが、
ボンや
ヤードのように人間の食糧事情などに目をつけ的確に質の良いヒトプレスを集めるものや、形は違うが「満足度」が幸福につながると踏んだ
チョールのようなものなど各々がそれぞれ独自の方法でヒトプレスの質を高める創意工夫を凝らしている。
ランゴとしてはヒトプレスの質が闇菓子の品質を高めることから、上質の闇菓子を製造し上流階級用に回すための判断なのだろうが、その負担がバイト達グラニュートと仕入れ担当者であるシータとジープにのしかかることとなりそれについての考慮は一切していなかった。
結果としてこれまでの失態からストマック家を追い出されたジープが
ボッカ・ジャルダックの娘であるリゼルと結婚し
ジープ・ジャルダックとなって舞い戻ったことで秘匿してきた異世界の存在と闇菓子の製造販売が上流階級どころか、グラニュート界の最高権力者に知られてしまった上に現社長の席は
リゼル・ジャルダックが座り副社長にもジープが就任。
前社長のランゴは正式に仕入れ担当へと降格させられてしまったことで、実質的にストマック社はグラニュート界の最高権力者一家に乗っ取られてしまうことになってしまった…
【余談】
敵となる組織と、それを運営する一家と見ると、
仮面ライダーWにおける
ミュージアムと
園咲家の関係が当てはまる。
ショウマがどのような立ち位置なのかは「ストマック」という名字を持つことから、元々ストマック家の兄弟の一人であった可能性が高いとなると、ますますミュージアムと園咲家そのものであると言える。
ただショウマは母親が判明しており、グラニュートと人間のハーフであった事を考えると前当主にして前社長と思われる情報が皆無の彼らの父親が現れた時、それら背景が語られるのかも知れない。
名前の由来はおそらく胃袋を意味するStomachから。
仮面ライダー作品において敵組織があとから乗っ取られるという事態は極めて珍しい。
組織同士の抗争ではなく、トップの座がすげ変わる形になったわけだが…
最終更新:2025年05月08日 02:22