東方幽波紋決闘_一章「紅白と紫」
―ここはいつもと変わらぬ幻想郷―
住人達が自由気ままに過ごしている。
―博麗神社―
住人達が自由気ままに過ごしている。
―博麗神社―
「……で?どう言うわけ?紫」
縁側に足を掛け湯のみを啜りながら、博麗の巫女、『博麗霊夢』が言う。
「チョイッと異変を起こすのよ~?」
霊夢の横に居る、と言うより存在する空間、『スキマ』から半身を乗り出した幻想郷の賢者、『八雲紫』が答える。
「はぁ?また私の仕事を増やす訳?」
顔をしかめながら霊夢は紫を睨み付け。
「だったら、ここで退治するわよッ!?」
そして、メンドクセーとぼやきながら懐から札を取り出す。
「違うわよ、何も貴女を巻き込むとは一言も言って無いわよ~?」
霊夢を宥めながら紫が言う。
「それに、異変と言うより、『祭り』だしねぇ~♪」
「…祭り?」
祭り、と言う反応にした霊夢は動きを止める。
「そう、祭り」
「ここ最近、異変が無いのよねぇ~、お蔭で体が鈍るし、『規則』を破って、人里の人間を襲う『若僧』も出てくるしねぇ……」
まぁ、寺子屋のが片付けてくれるけど…と呟きながら紫は言う。
「だから、『擬似』異変を起こして、闘うのよ。つまり模擬戦♪」
微笑みながら紫は言った。
東方幽波紋決闘_一章2/3
縁側に足を掛け湯のみを啜りながら、博麗の巫女、『博麗霊夢』が言う。
「チョイッと異変を起こすのよ~?」
霊夢の横に居る、と言うより存在する空間、『スキマ』から半身を乗り出した幻想郷の賢者、『八雲紫』が答える。
「はぁ?また私の仕事を増やす訳?」
顔をしかめながら霊夢は紫を睨み付け。
「だったら、ここで退治するわよッ!?」
そして、メンドクセーとぼやきながら懐から札を取り出す。
「違うわよ、何も貴女を巻き込むとは一言も言って無いわよ~?」
霊夢を宥めながら紫が言う。
「それに、異変と言うより、『祭り』だしねぇ~♪」
「…祭り?」
祭り、と言う反応にした霊夢は動きを止める。
「そう、祭り」
「ここ最近、異変が無いのよねぇ~、お蔭で体が鈍るし、『規則』を破って、人里の人間を襲う『若僧』も出てくるしねぇ……」
まぁ、寺子屋のが片付けてくれるけど…と呟きながら紫は言う。
「だから、『擬似』異変を起こして、闘うのよ。つまり模擬戦♪」
微笑みながら紫は言った。
東方幽波紋決闘_一章2/3
「そんなの、いつもの『弾幕ごっこ』でいいんじゃあない?」
紫の言葉に、霊夢は言う。
弾幕ごっこ、それは、力がある者と無い者が、公平に闘えるようにした決闘である。俗に言う『スペルカードルール』で、決められた枚数の『スペルカード』で、相手より美しく闘った方が勝ちという、所謂遊び感覚の決闘である。
「いやね、それならこんな事言ってないわよ?私はスペルカードルール以外の方法を考えているしね♪それに、貴女だってスペルカードルール以外の闘いも知らないとこの先生きのこれないわよ?」
「…」
確かにその通りだ…霊夢はそう思った。
紫の言葉に、霊夢は言う。
弾幕ごっこ、それは、力がある者と無い者が、公平に闘えるようにした決闘である。俗に言う『スペルカードルール』で、決められた枚数の『スペルカード』で、相手より美しく闘った方が勝ちという、所謂遊び感覚の決闘である。
「いやね、それならこんな事言ってないわよ?私はスペルカードルール以外の方法を考えているしね♪それに、貴女だってスペルカードルール以外の闘いも知らないとこの先生きのこれないわよ?」
「…」
確かにその通りだ…霊夢はそう思った。
今までの異変が解決出来たのは、闘いがスペルカードルールだったから。大妖怪を人間でも勝てていたのはそのお陰だ。
幻想郷のパワーバランスを守るのが巫女の役目とは言え、幻想郷は『全て』を受け入れる。
スペルカードルールに従わない、力を持った妖怪が今後現れるかもしれない。
「…で、その祭りをするのに霊夢、貴女の助けが必要なのよぉ~♪」
急に紫が霊夢にすり寄る。
「なッ、ち、近い!」
「幻想郷に、特殊な結界を張るのに貴女の力がいるの~♪お礼も、たんまりと用意するからぁ~」
離そうとする霊夢を無視し、紫は更に話かける。
「分かった!分かったって!」
遂に霊夢が音を上げた。
「うふふ、ありがと♪」
「ズキューz_ンッ!」
感謝の記しに霊夢の頬に口付けをし、紫は離れる。
「なにをするだーッ!!」
霊夢は湯のみ落としかけ、顔を真っ赤にしながら紫に叫んぶ。
「フフ、やっぱり霊夢は可愛いわね♪」
「冗談も……ッ」
「いや、そんな事より…」
少しずつ冷静になりながら、霊夢は紫の台詞について問い質した。
「聞きたいことが有るんだけど、『特殊』な結界って、どんな…?」
霊夢の言葉に一瞬真面目な顔をした紫に、霊夢は少し驚いた。
「……そうね、霊夢、耳を貸して」
霊夢は紫の方へ顔を近付ける。
幻想郷のパワーバランスを守るのが巫女の役目とは言え、幻想郷は『全て』を受け入れる。
スペルカードルールに従わない、力を持った妖怪が今後現れるかもしれない。
「…で、その祭りをするのに霊夢、貴女の助けが必要なのよぉ~♪」
急に紫が霊夢にすり寄る。
「なッ、ち、近い!」
「幻想郷に、特殊な結界を張るのに貴女の力がいるの~♪お礼も、たんまりと用意するからぁ~」
離そうとする霊夢を無視し、紫は更に話かける。
「分かった!分かったって!」
遂に霊夢が音を上げた。
「うふふ、ありがと♪」
「ズキューz_ンッ!」
感謝の記しに霊夢の頬に口付けをし、紫は離れる。
「なにをするだーッ!!」
霊夢は湯のみ落としかけ、顔を真っ赤にしながら紫に叫んぶ。
「フフ、やっぱり霊夢は可愛いわね♪」
「冗談も……ッ」
「いや、そんな事より…」
少しずつ冷静になりながら、霊夢は紫の台詞について問い質した。
「聞きたいことが有るんだけど、『特殊』な結界って、どんな…?」
霊夢の言葉に一瞬真面目な顔をした紫に、霊夢は少し驚いた。
「……そうね、霊夢、耳を貸して」
霊夢は紫の方へ顔を近付ける。
。。。。少女説明中
「はぁ」
話しが終わり、霊夢は溜め息を付く。
「そんな結界張れるの…?」
「大丈夫、私の『能力』と、貴女の『結界でね…♪』」
「確かにね……、でも、『外』にそんなのがあったなんてね……驚きだわ」
お茶を啜りながら霊夢が言った。
「そうね、じゃあ色々準備があるから、3日後にお願いね」
「えぇ」
霊夢の返事を聞くと、紫とスキマは溶けるように消えて行った。
話しが終わり、霊夢は溜め息を付く。
「そんな結界張れるの…?」
「大丈夫、私の『能力』と、貴女の『結界でね…♪』」
「確かにね……、でも、『外』にそんなのがあったなんてね……驚きだわ」
お茶を啜りながら霊夢が言った。
「そうね、じゃあ色々準備があるから、3日後にお願いね」
「えぇ」
霊夢の返事を聞くと、紫とスキマは溶けるように消えて行った。
「………『幽波紋』…ねぇ」
誰も居なくなり、静まり返った縁側で霊夢は一人呟いた。
誰も居なくなり、静まり返った縁側で霊夢は一人呟いた。