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新人二人、先輩たくさん。 その1

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shinatuki

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ふわっと妖怪の山に粉雪が降りる。
それは風に乗って人里や紅魔館まで流れきた。
風花、と呼ばれる現象である。
その粉雪を見て、湖の妖精は大いにはしゃいだ。
帰ってきた、彼女が帰ってきたと。
そして、妖怪の山のすぐ隣の山にある洋館。
死神の館、と言うのには少々賑やか過ぎる屋敷である。
そんな館の扉の前にふわりっと降り立つ少女が一人。
「さぁ、帰ってきたわよ我が家に。」
嬉しそうに、少女は微笑む。
スカートのポケットから銀色に輝く鍵を取り出し、鍵穴に差込み、回す。
カチャリ、と音がしてドアが開いた。
「ただいまー!」
彼女は大きな声を上げて、家の中へと入った。
すると。
「馬鹿野郎っ!だから拳銃抜くならタイミング考えろつってんだろ!
 ただでさえスタンドが使えねえんだぞ!てめぇのは!!
 あとお前!能力に頼りすぎだ!!せっかく剣術が使えるんだからもっとそれを利用しろ!!」
玄関ホールに入るなり、レティの耳に怒号が入ってくる。
しかし、この家ではいつもの事なので驚くことではない。
この声はソルベだ、きっとイルーゾォかぎアッチョあたりを怒っているのだろう。
そう思ってホールの奥へと目を向けると・・・・。
「あら?」
以外にも、ソルベに足蹴にされていたのは暗殺チームの面子ではなかった。
「・・っておぉ、レティじゃねえか!帰ってきたのか。」
レティに気がついたソルベは、笑顔を浮かべて抱きついてきた。
レティもそれを、笑みを持って受け入れる。
彼らはこの国の人間ではない、これくらいのスキンシップは日常茶飯事だ。
「えぇ、今年は少し暖かったから、戻ってくるのが遅くなっちゃたの。
 普段なら11月の後半には起きるのだけれど、結局もう12月中盤ね・・・。」
「何、寝不足は美容の天敵だ。少しくらい美人は寝すぎても問題ないだろ。」
「相変わらずねぇ、ジェラートが聞いていたらまた怒られるわよ?で・・・・。」
そして、レティはソルベの背後に折り重なって倒れる、二人の人物を見る。
「なんで天人と・・・・普通の人間の子があなたの指導を受けているのかしら?」
そう言うレティの視線の先には、ボロボロになって倒れているフーゴと天人の姿があった。

『すみませんが、そう・・、あなたはあまりに天人と言うには罪を重ねすぎた。』
そう言って、映姫は捕まえた天子に説教をする。
『このままだと、あなたは天界にはいられなくなるでしょう・・・・。
 ゆえにあなたには、天界を離れ地上で私の部下としてしばらく働いて貰います。
 あぁ、拒否権はありませんよ?抵抗しようものなら一族郎党全て地獄行きです。』
天子が感じたこの無いような殺気を漂わせながら、にっこりと映姫は笑った。
『大丈夫ですよ、リゾットの頼みであなたと精神年齢が同じくらいの人間の子があなたと共に働く事になります。
 それに、彼らは元々紳士的ですし。あなたが彼らを襲わない限りは手を出さないでしょう。』
そしてその天子の隣にいる、さとりに目を向けた。
『そしてあなたもあなたです。さとり。
 人間の子供が迷い込んできたならそうと言えばいいのに、あなたはそれを隠した。
 どんな理由かは・・・まぁ私の鏡に映っていましたから、大体は分かります。
 あの子を外の世界に帰したくなかったのでしょう、彼に懐き、心を開き始めた妹の為に。
 だからあなたはひどく傷ついた彼を保護し、守り、外の世界に帰りたがらないようにした。』
そう言って、映姫は厳しい目つきでさとりを睨む。
彼女の心からは、さとりを責める声が響いてきた。
『なので彼は私の身柄預かりとし、私の部下が再教育します。
 元々、同じ組織に身をおいていたようなのでちょうどいいでしょう。
 死人か生きているかの違いはありますし、殺しあった仲ですがそれもいい勉強です。
 あなたとその周りの妖怪達が、今後彼に一切関与、接触する事はもちろん禁止します。
 そうしたら、彼は間違いなく甘えてしまいますからね。』

「・・・なるほど、この子達がここにいるのね。」
ダイニングに座って、久々のアイスコーヒーを楽しみながら、レティはリゾットから訳を聞いていた。
「そう言うわけだ。この二人とも保護者の鍛え方が足りないようだったからな、俺たちで鍛えているんだ。
 数ヶ月立って、大分マシになったが・・・。」
「マシって?」
「無駄に歯向かわなくなってきた、と言う意味でだがな。」
そう言って、リゾットははぁ、とため息をつく。
「だが、問題は山積みだ。」
自分のエスプレッソにグラッパを入れながら、リゾットはため息をついた。
「フーゴがここにいるのを気に入らないらしくて、かれこれ数ヶ月、イルーゾォの奴はここにもどって来ていない。
 女の家・・・、まぁアリスと魔理沙なんだが、その二人の家の家事を手伝いながら言ったり来たりしているようだ。
 仕事はきちんとこなしているから文句はないんだが・・・・。
 さらに、フーゴ自身、俺達の命を隙あらば狙ってくる有様だ。
 まぁ、あいつ自身の能力は自分も危機に晒すからな、スタンドが使えなければそこら辺のチンピラ以下だ、あいつは。
 そのおかげでソルベの訓練を真面目に受けるようになったから構わんが。」
はぁ、とリゾットはさらにため息をつく。
どうやら、ますます苦労を重ねているようだ、心なしか最後にあった時よりさらにふけているような気がする。
「例の天人は?私も噂では聞いたけれど・・・・・。」
「天子は、始めこそ暴れていたが最近はそれほどでもないな。
 元々、地上に憧れていたらしいしそこで暮らせる事が楽しくてしょうがないと言う感じだ。
 時々龍宮の使いが様子を見に来たり、魔理沙達にちょっかいを出しに行くので、むしろ生活を楽しんでいるようだ。
 フーゴとの関係も、それほど悪くないしな。ただ、時折何かを気にしている様子が見て取れるな。」
リゾットの冷静な分析に、レティはふむふむ、と頷く。
「でも、それらの問題に対して数ヶ月、あなたは何もしなかったの?」
「・・・・忙しかったんだ。どこぞのスキマ妖怪が月へ侵略しようとしたせいで、冥界の主が何処かへ行ってしまったんだ。庭師ごと。
 ここ一ヶ月はその事に関する処理があったし、それ以前はお盆後の処理、さらに通常業務、咥えてあの二人の面倒で色々とな・・・。」
そう言って遠い目してから、リゾットはハッとする。
「あぁ・・、そうだ。悪かったな、ギアッチョはまだ仕事から帰っていないんだ。
 今日はプロシュートは映姫様の手伝いで、ペッシはいつもどおり小町と仕事。
 メローネとジェラートは外での仕事で、ギアッチョはイルーゾォ、ホルマジオと一緒に魔法の森の廃屋の幽霊を狩りに行っている。
 地獄は資金不足だからな・・・、相変わらず。」
リゾットはそう言って、立ち上がる。
「この間、いいジェラートを買ってきたんだが食べるか?イチゴ味なんだが。」
「あら、いいわね。リゾット達と暮らすようになってから春の食べ物も食べられて幸せ。」
そう言ってゆったりとした時間を過ごす二人だが。
「おらぁ!てんこぉ!!そっち回れ!!俺のスタンドが動かす敵の人形だからいいがこれが本物だったらお前三回は死んでるぞ!
 あと牛乳プリン!お前はビビるな!そこで突っ込めば周りの被害が抑えられる!お前は自分の保身ばっかり考えすぎだ!」
「きゃぁぁぁぁぁぁあ!!」
「ひっ・・・ひいぃぃ・・・・!!」
下の階からは、ソルベの怒鳴り声と、天子とフーゴの悲鳴が聞こえてくる。
「んー♪美味しいわー♪」
「そうか、実はそれはギアッチョが君が好きそうだと言って買ってきてな・・・・。」
「もう、あの子ったら・・・・・。」
そんな阿鼻叫喚のBGMを背景に、リゾットとレティは平和な午後のコーヒーブレイクを過ごしていた。

「ねぇ、イルーゾォ・・・。」
「・・・・何だよ?」
「帰らないの・・・・・?」
「誰が帰るか、あんな危険人物のいる場所に。」
「帰れよ・・・帰りなさいよ・・・・!!魔理沙の家からぁぁぁぁぁあ!!」
そう言って、アリスは近くのソファに寝転がっていたイルーゾォに思いっきりクッションを放り投げた。
「まぁいいじゃないか。私は構わないぜ?飯も作ってくれるし、お陰で部屋が綺麗だぜ。」
魔理沙も何やら近くの椅子に座りながら、気取ったポーズで紅茶を飲んでいた。
ガラクタやら魔導書やらが綺麗に整頓された部屋は、以前の雑多とした部屋とはえらい違いである。
これは全て、イルーゾォとアリスがしたものである。
きっかけは数ヶ月前、家出したイルーゾォがアリスの家に泊まっていた時。
『いつまでいる気なのよ・・!!いい加減でてけぇぇぇぇ!!』
と、アリスの家を追い出されたイルーゾォ。
魔法の森で放置されて、困ったイルーゾォが次に頼ったのは、魔理沙だった。
魔理沙はそもそも男女をそれほど気にしないタイプだし、何より戦い始めたら間違いなく彼女が勝つ。
何よりイルーゾォは友人の彼氏、と言う認識だったので、家事を引き換えにあっさりと泊まる事を了承したのだ。
そしてそれを知ったアリスが黙っているわけもなく。
魔理沙の身が心配だと言い張って彼女も魔理沙の家に泊まり、となると寝泊りするスペースがなくて。
ならこの際、徹底的に掃除するわよ!とアリスが言い出したのが運のつき。
人形、スタンド、魔法を駆使して全員で魔理沙宅の掃除に取り掛かったのだ。
まず魔理沙の家周辺だけは必ず晴れる魔法をかけ、ガラクタを全部外に出す。
その後マンインザミラーで埃を鏡の世界へほうり、イルーゾォがその中で掃除している隙に魔理沙とアリスがいるものいらないものを分ける。
ついでに、魔導書を回収したりし、パチュリーの元へ返しに行ったりして。
ゴミを捨て、処理し、ゴキブリなどを鏡の世界に閉じ込めてその中で魔理沙特性殺虫剤を散布する。
そしてすっかり綺麗になった家に魔理沙が機嫌をよくし、なおかつ家事もやってくれると言うことで、「もうずっといてくれ!」と言ってしまったのだ。
それを聞いて憤慨するのがアリスである。
『ななななな・・・何考えてんのよぉぉぉぉ!!馬鹿魔理沙!こいつがいるってんなら私もここに泊まるわ!』
『おう!構わないぜ!アリスの作る飯はうまいし!研究もいろいろはかどりそうだしな!』
と言ういきさつで、三人の奇妙な同居生活が始まったのであった。
「だいたい、あんたデリカシーがないのよ!私の家にも平気で泊まるし!!いやあんた一回も手を出したことがないから信用してるけど!!」
アリスはイルーゾォのおかげで魔理沙と同居できて、嬉しいのだが魔理沙にイルーゾォが気に入られているが嫌らしく、時々こうやって癇癪を起すのだ。
何だか良く分からないツンデレを付け加えながら。
だが、そんなアリスをよそに。
「イルーゾォー、今日の晩飯は何なのぜ?」
「ん、カレー。トマトたっぷりのイタリアンカレーだ。」
「やった!肉は鶏肉がいいぜ!」
何だか家族の会話のような事を、イルーゾォと魔理沙は話していた。
「オーケー、じゃあちょっと人里の方まで買い物に行って来るか。」
「あ、人参も無かったわよ、確か。」
イルーゾォの言葉に、昨日の食事当番だったアリスが、思わず口出ししてしまった。
「マジでか、じゃあ買いに言って、帰りに香霖堂でも寄るか?その前に甘味でも食べて。」
「「さんせーい。」」
「おし、じゃあ出かけるぞー。」
まるで両親が居ないときのお兄ちゃんと妹達のような会話を繰り広げながら、三人は家の外へと出て行った。

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