「・・・ここは?」
スキマを抜けたディアボロはある場所にたどり着く。周囲を見わたせば、たくさん物がある。
「(どこかにたどり着いたか。・・・どこなんだ?ここは)」
「そこの貴方。」
誰かがかディアボロに声をかける。振り返ると、トラ柄模様の髪をした女性がいる。
「(妖怪・・・か?だが、なんだか普通じゃない何かを感じるな。さっきの紫とやらがその何かをうまく隠していただけか?)」
「ここは宝物庫。ここに貴方がいると、宝物を盗みに入った泥棒と思われますよ?」
ディアボロは周囲が宝物だということにまったく気づかなかった。
組織のボスとして君臨していたときも、地位を維持することを重視していた。だからあまり宝物に興味を示さなかったのだ。
「この周囲の物が宝物?なんのことだ。俺にはわからないが」
「とりあえずここから追い払えばいいこと。覚悟してもらいますよ?」
ディアボロはため息をつくと、手に持っていた亀を地面に置き、トラ柄模様の髪の女性を睨む。
「降参するきはないようですね・・・いきますよ」
スキマを抜けたディアボロはある場所にたどり着く。周囲を見わたせば、たくさん物がある。
「(どこかにたどり着いたか。・・・どこなんだ?ここは)」
「そこの貴方。」
誰かがかディアボロに声をかける。振り返ると、トラ柄模様の髪をした女性がいる。
「(妖怪・・・か?だが、なんだか普通じゃない何かを感じるな。さっきの紫とやらがその何かをうまく隠していただけか?)」
「ここは宝物庫。ここに貴方がいると、宝物を盗みに入った泥棒と思われますよ?」
ディアボロは周囲が宝物だということにまったく気づかなかった。
組織のボスとして君臨していたときも、地位を維持することを重視していた。だからあまり宝物に興味を示さなかったのだ。
「この周囲の物が宝物?なんのことだ。俺にはわからないが」
「とりあえずここから追い払えばいいこと。覚悟してもらいますよ?」
ディアボロはため息をつくと、手に持っていた亀を地面に置き、トラ柄模様の髪の女性を睨む。
「降参するきはないようですね・・・いきますよ」
トラ柄模様の髪の女性はディアボロに殴りかかってくる。それをディアボロはなれた感じで回避する。
「(さっきの戦闘やヘブンズドアーで得た情報から推測すると、普通に人間が攻撃してもまったくダメージを与えられないようだ。)」
続いてトラ柄模様の髪の女性は裏拳で殴ってくるが、ディアボロはそれをしゃがんで回避する。
そのままディアボロは殴ってきた腕を掴み、キングクリムゾンも使って背負い投げをする。
「ぐっ!?」
勢いよく地面に叩きつけられたトラ柄模様の髪の女性はすぐに起き上がり、再びディアボロを見る。
「(ならばスタンドも使って攻撃すればいい!)なかなか強いが、戦いなれてはいないようだな?トラ柄髪の女。」
「トラ柄髪の女じゃありません。寅丸 星(とらまるしょう)です。」
「そうか。ならここで倒させてもらうぞ。」
ディアボロは回し蹴りで星を蹴ろうとするが、星は身体を反らせて回避する。・・・だがその直後。
「がっ!?」
見えない何かに蹴られたのだ。それに蹴られ、吹き飛ぶ星。
なんとか体勢を持ち直して空中に浮くことで壁や宝物にぶつかることを防いだ。
星が吹き飛んだ理由。それはキングクリムゾンがディアボロと同時に回し蹴りをしていたのだ。それもわき腹に直撃する低さで。
「(さっきの戦闘やヘブンズドアーで得た情報から推測すると、普通に人間が攻撃してもまったくダメージを与えられないようだ。)」
続いてトラ柄模様の髪の女性は裏拳で殴ってくるが、ディアボロはそれをしゃがんで回避する。
そのままディアボロは殴ってきた腕を掴み、キングクリムゾンも使って背負い投げをする。
「ぐっ!?」
勢いよく地面に叩きつけられたトラ柄模様の髪の女性はすぐに起き上がり、再びディアボロを見る。
「(ならばスタンドも使って攻撃すればいい!)なかなか強いが、戦いなれてはいないようだな?トラ柄髪の女。」
「トラ柄髪の女じゃありません。寅丸 星(とらまるしょう)です。」
「そうか。ならここで倒させてもらうぞ。」
ディアボロは回し蹴りで星を蹴ろうとするが、星は身体を反らせて回避する。・・・だがその直後。
「がっ!?」
見えない何かに蹴られたのだ。それに蹴られ、吹き飛ぶ星。
なんとか体勢を持ち直して空中に浮くことで壁や宝物にぶつかることを防いだ。
星が吹き飛んだ理由。それはキングクリムゾンがディアボロと同時に回し蹴りをしていたのだ。それもわき腹に直撃する低さで。
「(な・・・なにが起きたんだ・・・私は確かに回し蹴りを避けたはずなのに。)」
触れて傷の具合を確かめる星。だが、その傷の深さに思わず動揺する。
「骨にヒビが・・・・!そんな、たった一撃受けただけなのに・・・!」
「その一撃をこれから何度も受けるかもしれないんだぞ?降参するなら今のうちだ。」
「・・・泥棒に降参はできません。」
「それがお前の選択か。・・・後悔するぞ」
触れて傷の具合を確かめる星。だが、その傷の深さに思わず動揺する。
「骨にヒビが・・・・!そんな、たった一撃受けただけなのに・・・!」
「その一撃をこれから何度も受けるかもしれないんだぞ?降参するなら今のうちだ。」
「・・・泥棒に降参はできません。」
「それがお前の選択か。・・・後悔するぞ」
今度は弾幕を放つ星。それを見て、まるであきれたかのようなため息をつくディアボロ。
「またそれか。別の奴とはいえ、これで見るのは二回目だぞ。」
今度も難なく回避するディアボロ。回避しながら一枚のDISCを取り出す。
「今度はこっちも反撃にでさせてもらうぞ。」
「(あれは・・・?)」
ディアボロはヘブンズドアーのDISCをおでこから取り出すと、さっき取り出したDISCを入れる。
「(な・・・彼の体の中に入っていく!?あれは一体・・・!)」
ディアボロはヘブンズドアーとはまた違うスタンドを出す。体中に網目模様があるスタンド。その姿から、ある人物からは『光るメロン』といわれたことがある。
スタンドの名は、ハイエロファント・グリーン。花京院典明が使っていたスタンドだ。
「(エメラルドスプラッシュは威力を抑えて多く撃つことにしよう。殺す意味がないからな。・・・やったことないが、1発のエネルギーの量を減らせば可能だろう)」
エネルギーを集め、弾に変えて放つ。ただそれだけなのだが、エメラルドスプラッシュはただ普通に撃つだけで絶大な破壊力を持つのだ。
手加減していてもなお十分な威力を持つ。
そしてエメラルドスプラッシュが放たれ、次々と弾幕にぶつかっていく。
大きさと範囲と数では弾幕の方が上なのだが、連射速度はエメラルドスプラッシュが上。
次々と弾幕もエメラルドスプラッシュもぶつかって相殺していく。そして、数で押し切ったエメラルドスプラッシュが星を襲う。
「一応手加減はしてやってんだ。まだいいだと思え。」
「(弾幕を押し切って何かが私に傷を・・・何箇所も、何秒も痛みが!)」
星は腕で防ごうとするも、エメラルドスプラッシュの弾を全て腕で防ぎきれるわけがない。
腕も傷つき、もう駄目かもしれないと星が思ったそのときである。
「またそれか。別の奴とはいえ、これで見るのは二回目だぞ。」
今度も難なく回避するディアボロ。回避しながら一枚のDISCを取り出す。
「今度はこっちも反撃にでさせてもらうぞ。」
「(あれは・・・?)」
ディアボロはヘブンズドアーのDISCをおでこから取り出すと、さっき取り出したDISCを入れる。
「(な・・・彼の体の中に入っていく!?あれは一体・・・!)」
ディアボロはヘブンズドアーとはまた違うスタンドを出す。体中に網目模様があるスタンド。その姿から、ある人物からは『光るメロン』といわれたことがある。
スタンドの名は、ハイエロファント・グリーン。花京院典明が使っていたスタンドだ。
「(エメラルドスプラッシュは威力を抑えて多く撃つことにしよう。殺す意味がないからな。・・・やったことないが、1発のエネルギーの量を減らせば可能だろう)」
エネルギーを集め、弾に変えて放つ。ただそれだけなのだが、エメラルドスプラッシュはただ普通に撃つだけで絶大な破壊力を持つのだ。
手加減していてもなお十分な威力を持つ。
そしてエメラルドスプラッシュが放たれ、次々と弾幕にぶつかっていく。
大きさと範囲と数では弾幕の方が上なのだが、連射速度はエメラルドスプラッシュが上。
次々と弾幕もエメラルドスプラッシュもぶつかって相殺していく。そして、数で押し切ったエメラルドスプラッシュが星を襲う。
「一応手加減はしてやってんだ。まだいいだと思え。」
「(弾幕を押し切って何かが私に傷を・・・何箇所も、何秒も痛みが!)」
星は腕で防ごうとするも、エメラルドスプラッシュの弾を全て腕で防ぎきれるわけがない。
腕も傷つき、もう駄目かもしれないと星が思ったそのときである。
「何の騒ぎだ?しょ・・・」
星とは別の女性が宝物庫に入ってきた。灰色の髪、ネズミのような耳と尻尾・・・まるでネズミを擬人化したような姿だった。
その姿を見たディアボロはスタンドの攻撃を止め、宝物庫に入ってきた女性に質問をする。
「誰だお前?」
「・・・星。こいつを泥棒と思っていいのか?」
「ええ・・・ですが気をつけてください。彼は見えない何かを操り」
ディアボロの質問を無視して星と会話をする女性。だが、会話をさせる隙をディアボロはあたえようとしない。
「(そこだ!)」
会話の隙をついてキングクリムゾンのパンチをみぞおちを狙って命中させる。
星は質問の返事をしようと気をとられていたためにまた吹き飛ぶ。今度は勢いよく壁にぶつかり、気を失って落ちる。
「星!」
「まずは一人・・・まあ、このぐらいだったら悪くて気絶か。さて、次はお前だな。」
星の気絶を確認したディアボロは今度はネズミを擬人化したような女性を睨む。
「泥棒のくせにやるね。だけどネズミだからといって私を侮ってもらったら死ぬよ。」
ネズミという言葉を聞いてディアボロはダンジョンを冒険していたときのことを思い出す。
「(ネズミか・・・虫食いとそうでないほうの奴を思い出すな。ダンジョンの通路であいつらに会うと焦るんだぞ。なんせスタンドDISCを溶かしやがるんだからな)」
嫌な出来事を思い出しつつも、目の前の女性に対しての警戒を続ける。
「最初から侮る気なんてない。油断は敗北を招く一因だ」
「そうかい。だけどさっきの光景からして、君は私たち妖怪とは違う力を持っているみたいだね。」
女性の言葉に何の反応も返さないディアボロ。ただ、『相手が何をしてくるか』ということだけを警戒している。
「星が気絶させられるくらいなんだ。かなり強いようだね。けれどこれはどうかな?」
女性のその言葉とともに1匹のネズミが彼女の肩の上に乗る。
「こいつは私のネズミ。もちろん、1匹だけじゃないさ。たくさんいる。そしてこのネズミは人の肉を好む。つまり・・・」
「そいつらに俺を食べさせようというわけか?」
「その通り。なに、残さず食べてあげるからね。」
その言葉とともに無数のネズミが宝物庫に入ってくる。
「(くそ、こんなにいるのか!クラフトワークで止めるのも追いつかない。ホルス神やマジシャンズレッドを使っても全部始末できるか!?)」
ディアボロの考える通り、クラフトワークの能力が追いつかないほどの数のネズミがいっせいに宝物庫に入ってくる。
もうネズミはディアボロと亀と女性と星の周囲を囲んでいた。
「(どうすればこのネズミどもを・・・!)」
ディアボロが策を考えていたそのときだった。
星とは別の女性が宝物庫に入ってきた。灰色の髪、ネズミのような耳と尻尾・・・まるでネズミを擬人化したような姿だった。
その姿を見たディアボロはスタンドの攻撃を止め、宝物庫に入ってきた女性に質問をする。
「誰だお前?」
「・・・星。こいつを泥棒と思っていいのか?」
「ええ・・・ですが気をつけてください。彼は見えない何かを操り」
ディアボロの質問を無視して星と会話をする女性。だが、会話をさせる隙をディアボロはあたえようとしない。
「(そこだ!)」
会話の隙をついてキングクリムゾンのパンチをみぞおちを狙って命中させる。
星は質問の返事をしようと気をとられていたためにまた吹き飛ぶ。今度は勢いよく壁にぶつかり、気を失って落ちる。
「星!」
「まずは一人・・・まあ、このぐらいだったら悪くて気絶か。さて、次はお前だな。」
星の気絶を確認したディアボロは今度はネズミを擬人化したような女性を睨む。
「泥棒のくせにやるね。だけどネズミだからといって私を侮ってもらったら死ぬよ。」
ネズミという言葉を聞いてディアボロはダンジョンを冒険していたときのことを思い出す。
「(ネズミか・・・虫食いとそうでないほうの奴を思い出すな。ダンジョンの通路であいつらに会うと焦るんだぞ。なんせスタンドDISCを溶かしやがるんだからな)」
嫌な出来事を思い出しつつも、目の前の女性に対しての警戒を続ける。
「最初から侮る気なんてない。油断は敗北を招く一因だ」
「そうかい。だけどさっきの光景からして、君は私たち妖怪とは違う力を持っているみたいだね。」
女性の言葉に何の反応も返さないディアボロ。ただ、『相手が何をしてくるか』ということだけを警戒している。
「星が気絶させられるくらいなんだ。かなり強いようだね。けれどこれはどうかな?」
女性のその言葉とともに1匹のネズミが彼女の肩の上に乗る。
「こいつは私のネズミ。もちろん、1匹だけじゃないさ。たくさんいる。そしてこのネズミは人の肉を好む。つまり・・・」
「そいつらに俺を食べさせようというわけか?」
「その通り。なに、残さず食べてあげるからね。」
その言葉とともに無数のネズミが宝物庫に入ってくる。
「(くそ、こんなにいるのか!クラフトワークで止めるのも追いつかない。ホルス神やマジシャンズレッドを使っても全部始末できるか!?)」
ディアボロの考える通り、クラフトワークの能力が追いつかないほどの数のネズミがいっせいに宝物庫に入ってくる。
もうネズミはディアボロと亀と女性と星の周囲を囲んでいた。
「(どうすればこのネズミどもを・・・!)」
ディアボロが策を考えていたそのときだった。
時間が止まった。突然のことだった。
この中で唯一時の止まった世界を認識できるディアボロはすぐにDISCケースを取り出す。
「(よく考えればなにも無理に攻めに出る必要はないな。だったら、逃げるだけだ)」
クラフトワークのDISCをおでこから取り出し、ケースから取り出したDISCを入れる。そして亀を拾い、ある行動に出た。
その行動を終えた直後、時間が動き出す。
「(あれ・・・?急に消えた・・・まあいい。すぐに星を起こして聖に報告しないと)」
女性は気絶している星をゆする。しかし、星は起きない。
キングクリムゾンの攻撃をみぞに受け、勢いよく壁にぶつかったのだ。些細な刺激では目を覚まさないだろう。
「(しょうがない・・・運んでいくしかないか。ついでにネズミにさっきの泥棒を捜させないと。)」
この中で唯一時の止まった世界を認識できるディアボロはすぐにDISCケースを取り出す。
「(よく考えればなにも無理に攻めに出る必要はないな。だったら、逃げるだけだ)」
クラフトワークのDISCをおでこから取り出し、ケースから取り出したDISCを入れる。そして亀を拾い、ある行動に出た。
その行動を終えた直後、時間が動き出す。
「(あれ・・・?急に消えた・・・まあいい。すぐに星を起こして聖に報告しないと)」
女性は気絶している星をゆする。しかし、星は起きない。
キングクリムゾンの攻撃をみぞに受け、勢いよく壁にぶつかったのだ。些細な刺激では目を覚まさないだろう。
「(しょうがない・・・運んでいくしかないか。ついでにネズミにさっきの泥棒を捜させないと。)」
「(やれやれ・・・なんとかなったか。)」
ディアボロは心の中でそう思いながら、先ほど急に時間が止まったことに疑問を懐いた。
「(それにしても・・・ヘブンズドアーで得た情報からして、十六夜 咲夜という女性が時間を止めたのか。だとしても何のために。)」
「(まあいい。とりあえず突然時間が止まったおかげでここに潜伏できたんだ、幸運だったことにするか)」
ディアボロが潜んでいる場所。そして使ったスタンド・・・
かつてディアボロと戦い、その戦いで死んでもなお肉体に魂を留め続け。
最後は自分の犠牲を覚悟して行った行動が結果としてディアボロを敗北させた。
その男の名はブローノ・ブチャラティ。スタンド、スティッキーフィンガーズを使うパッショーネのあるチームのリーダー。
その男のスタンドを使ってディアボロが潜んでいる場所とは・・・
なんと先ほどの女性の中。かつてブチャラティが使った手口と同じ手段を使ったのだ。
「(しばらくこの中に潜んでこの場所の情報を得るとしよう。)」
ディアボロは心の中でそう思いながら、先ほど急に時間が止まったことに疑問を懐いた。
「(それにしても・・・ヘブンズドアーで得た情報からして、十六夜 咲夜という女性が時間を止めたのか。だとしても何のために。)」
「(まあいい。とりあえず突然時間が止まったおかげでここに潜伏できたんだ、幸運だったことにするか)」
ディアボロが潜んでいる場所。そして使ったスタンド・・・
かつてディアボロと戦い、その戦いで死んでもなお肉体に魂を留め続け。
最後は自分の犠牲を覚悟して行った行動が結果としてディアボロを敗北させた。
その男の名はブローノ・ブチャラティ。スタンド、スティッキーフィンガーズを使うパッショーネのあるチームのリーダー。
その男のスタンドを使ってディアボロが潜んでいる場所とは・・・
なんと先ほどの女性の中。かつてブチャラティが使った手口と同じ手段を使ったのだ。
「(しばらくこの中に潜んでこの場所の情報を得るとしよう。)」
「泥棒が?」
「はい。ですが、突然姿を消しまして・・・ネズミ達に捜させましたが、まったく見つかりません。」
「そうですか・・・何か盗まれたものは?」
「ありません。しかし、星が気絶させられました。」
「そうですか・・・貴方に怪我はありますか?ナズーリン。」
「いえ、大丈夫です。相手は一回も私に攻撃せずに姿を消しましたから。」
会話が聞こえる。先ほどの女性と別の女性の会話だ。
ディアボロはエピタフを使って、会話している者達を音がない映画を見るかのように観察する。
一人は先ほどの女性。そして、もう一人は髪の根元が紫色で、先は黄色の女性。
「(変な髪だ・・・いや、他人のことは言えないか。俺の髪も普通の奴から見たら十分変だしな。)」
灰色の髪の女性、ナズーリンの中から盗聴を続けるディアボロ。亀は手に持っている。
「はい。ですが、突然姿を消しまして・・・ネズミ達に捜させましたが、まったく見つかりません。」
「そうですか・・・何か盗まれたものは?」
「ありません。しかし、星が気絶させられました。」
「そうですか・・・貴方に怪我はありますか?ナズーリン。」
「いえ、大丈夫です。相手は一回も私に攻撃せずに姿を消しましたから。」
会話が聞こえる。先ほどの女性と別の女性の会話だ。
ディアボロはエピタフを使って、会話している者達を音がない映画を見るかのように観察する。
一人は先ほどの女性。そして、もう一人は髪の根元が紫色で、先は黄色の女性。
「(変な髪だ・・・いや、他人のことは言えないか。俺の髪も普通の奴から見たら十分変だしな。)」
灰色の髪の女性、ナズーリンの中から盗聴を続けるディアボロ。亀は手に持っている。
「では私はこれで。」
会話を終え、部屋を出るナズーリン。何かがしまる音。その後に歩く音が聞こえてくる。
「(それにしても・・・なんだか身体に違和感を感じるな。気のせいか?)」
「(まずはこの場所に住んでいる者たちの把握だな)」
ディアボロの情報収集は始まったばかりだ。
会話を終え、部屋を出るナズーリン。何かがしまる音。その後に歩く音が聞こえてくる。
「(それにしても・・・なんだか身体に違和感を感じるな。気のせいか?)」
「(まずはこの場所に住んでいる者たちの把握だな)」
ディアボロの情報収集は始まったばかりだ。