ディアボロとフランドール対魔理沙。
魔理沙の弾幕ごっこの実力は相当なもので、過去にフランドールと戦ったこともある。
だが今回はそこにもう一人、ディアボロがフランドールの味方についている。
それがこの勝負に如何なる影響を与えるのか。それは魔理沙もフランドールもわからない。
魔理沙の弾幕ごっこの実力は相当なもので、過去にフランドールと戦ったこともある。
だが今回はそこにもう一人、ディアボロがフランドールの味方についている。
それがこの勝負に如何なる影響を与えるのか。それは魔理沙もフランドールもわからない。
「先手必勝だ!」
開始早々、魔理沙がマスタースパークを撃ってくる。
……が、うまくいくわけがなく、ディアボロのボーイ・II・マンが取り込んだエニグマの能力で紙にされてしまった。
魔理沙は『初めて目の当たりにした』紙になる現象に驚く。
「な!?マスタースパークが紙に!?」
オーレリーズソーラーシステムのレーザーを紙にしたとき、ディアボロはキングクリムゾンの能力を利用してレーザーと自分以外の時間を消し飛ばしていた。
その能力を解くまでの間にレーザーを全て一斉に紙にして、その直後にキングクリムゾンの能力を解いたために、魔理沙には『唐突にレーザーが消えて紙が舞っていた』ように見えていたのだ。
だからあの時、魔理沙はレーザーが消えて紙が舞っていたことに自分の目を疑ったが、その紙の正体に気づくことができなかった。
「なるほど……そういうことか……」
魔理沙は納得し、理解した。『紙がレーザーに変化した』のではなく『レーザーが彼によって紙になっていて、それが解かれただけ』なのだと。
「その魔法、私に教えてくれるか?」
「お前じゃ絶対無理だ」
ディアボロは魔理沙のお願い事を拒否した。
魔理沙は文句を言うが、この現象は魔法ではなくスタンド能力で発生させたので彼女が使うのは不可能に近い。
魔理沙が文句を言っている隙を突いてフランドールが弾幕で攻撃するが、魔理沙はそれに気づき、見事な空中飛行で回避する。
「おっと、不意打ちは効かないぜ?」
魔理沙がそう言った直後に、ディアボロは背後に回り込み、紙を彼女の背中に突きつける。
それに気づいて魔理沙が振り向いた直後には、マスタースパークが彼女に命中しそうになる。
が、ギリギリのところでマスタースパークを回避する。
「危なかった……」
冷や汗が出てきたのを感じ、魔理沙はその汗をぬぐうが、直後にフランドールが弾幕を撃ってくる。
ディアボロはその場から離脱し、魔理沙はその弾幕を回避する。
反撃に魔理沙は弾幕を撃つが、それさえもエニグマの能力で紙にされてしまう。
「(これは想像よりずっと厄介だぜ……)」
ディアボロはフランドールの攻撃の隙を素早く見抜いてサポートし、フランドールは自らの実力を存分に発揮できる。
「(あの男は弾幕を紙にして無力化し、さらにその状態を解除して反撃できる……)」
へたに強力な弾幕を撃てばそれを紙にされ、それを利用して反撃される。
あの紙に変化する現象を無視できる、魔理沙が使えるスペルカードは少ない。
そのうちの一つを使うことを決め、一度フランドールとディアボロから距離をとる。
「……?」「……」
フランドールは何故必要以上に下がるのか疑問を懐き、ディアボロはいやな予感を感じていた。
「これでどうだぁ!」
そのスペルカードの宣言の直後、まるで彗星のような勢いで魔理沙が突進してくる。
が、それを迎撃する理由は無い。フランドールもディアボロもそれを回避する。
……・迎撃する理由はないが、反撃する理由はある。
ディアボロの情報アドバンテージはなくなってしまうが、しょうがない。
開始早々、魔理沙がマスタースパークを撃ってくる。
……が、うまくいくわけがなく、ディアボロのボーイ・II・マンが取り込んだエニグマの能力で紙にされてしまった。
魔理沙は『初めて目の当たりにした』紙になる現象に驚く。
「な!?マスタースパークが紙に!?」
オーレリーズソーラーシステムのレーザーを紙にしたとき、ディアボロはキングクリムゾンの能力を利用してレーザーと自分以外の時間を消し飛ばしていた。
その能力を解くまでの間にレーザーを全て一斉に紙にして、その直後にキングクリムゾンの能力を解いたために、魔理沙には『唐突にレーザーが消えて紙が舞っていた』ように見えていたのだ。
だからあの時、魔理沙はレーザーが消えて紙が舞っていたことに自分の目を疑ったが、その紙の正体に気づくことができなかった。
「なるほど……そういうことか……」
魔理沙は納得し、理解した。『紙がレーザーに変化した』のではなく『レーザーが彼によって紙になっていて、それが解かれただけ』なのだと。
「その魔法、私に教えてくれるか?」
「お前じゃ絶対無理だ」
ディアボロは魔理沙のお願い事を拒否した。
魔理沙は文句を言うが、この現象は魔法ではなくスタンド能力で発生させたので彼女が使うのは不可能に近い。
魔理沙が文句を言っている隙を突いてフランドールが弾幕で攻撃するが、魔理沙はそれに気づき、見事な空中飛行で回避する。
「おっと、不意打ちは効かないぜ?」
魔理沙がそう言った直後に、ディアボロは背後に回り込み、紙を彼女の背中に突きつける。
それに気づいて魔理沙が振り向いた直後には、マスタースパークが彼女に命中しそうになる。
が、ギリギリのところでマスタースパークを回避する。
「危なかった……」
冷や汗が出てきたのを感じ、魔理沙はその汗をぬぐうが、直後にフランドールが弾幕を撃ってくる。
ディアボロはその場から離脱し、魔理沙はその弾幕を回避する。
反撃に魔理沙は弾幕を撃つが、それさえもエニグマの能力で紙にされてしまう。
「(これは想像よりずっと厄介だぜ……)」
ディアボロはフランドールの攻撃の隙を素早く見抜いてサポートし、フランドールは自らの実力を存分に発揮できる。
「(あの男は弾幕を紙にして無力化し、さらにその状態を解除して反撃できる……)」
へたに強力な弾幕を撃てばそれを紙にされ、それを利用して反撃される。
あの紙に変化する現象を無視できる、魔理沙が使えるスペルカードは少ない。
そのうちの一つを使うことを決め、一度フランドールとディアボロから距離をとる。
「……?」「……」
フランドールは何故必要以上に下がるのか疑問を懐き、ディアボロはいやな予感を感じていた。
「これでどうだぁ!」
そのスペルカードの宣言の直後、まるで彗星のような勢いで魔理沙が突進してくる。
が、それを迎撃する理由は無い。フランドールもディアボロもそれを回避する。
……・迎撃する理由はないが、反撃する理由はある。
ディアボロの情報アドバンテージはなくなってしまうが、しょうがない。
「(な……!?身体が動かない……!?)」
回避のついでにディアボロがDISCを変えるのを魔理沙は見逃していた。
ディアボロがケースに入れたのはキングクリムゾンのDISC。そして新たに装備したのはクラフトワークのDISC。
ディアボロはクラフトワークの能力で魔理沙を空間に固定したのだ。
しかもよりによってこのスタンドは以前より成長しており、さながらメデューサの魔眼の如く、ディアボロの視界に入っている状態に限って、対象に触れることなく能力を使えるように成長していたのだ。
「『動くことが一切できない』……それ弾幕ごっこにおいて致命的なことだ」
「(こいつ……!)」
悔しがる魔理沙とそれを冷淡に見つめるディアボロ。そしてその隙をついてスペルカードを発動するフランドール。
その宣言によってフランドールが彼女の意思によって四人に分身する。
「ありがとう」
「おかげで」
「かわされることなんて気にせずに」
「弾幕を遠慮なく撃てるわ」
四人に分身したフランドールがそれぞれディアボロに礼を言う。
「たまにはきつすぎる『おしおき』が必要だな?霧雨魔理沙。フランドールがおしおきしてくれるそうだ」
「(こ……こんなことって……!)」
魔理沙は怯えるが、クラフトワークのせいでミニ八卦炉は一緒に固定され、動くことすらままならない。
「さあ、覚悟はできたかしら?」
「パチュリーから聞いたけど、何度も図書館の本を盗んで行ってるそうね?」
「そんな悪い子には」
「お・し・お・き・よ」
そう言ってウィンクをする四人のフランドールのうちの一体。どれが本物なのか、魔理沙にもディアボロにもわからない。
「自業自得……そして、『チェックメイト』だ」
そう言って魔理沙から背を向けるディアボロ。その直後、四人のフランドールが一斉に弾幕を撃ち始める。
魔理沙はクラフトワークのせいで回避不能。さらに数でも破壊力でも不利。
もうどうしようもない。ディアボロの言う通り、まさに『チェックメイト』だ。
回避のついでにディアボロがDISCを変えるのを魔理沙は見逃していた。
ディアボロがケースに入れたのはキングクリムゾンのDISC。そして新たに装備したのはクラフトワークのDISC。
ディアボロはクラフトワークの能力で魔理沙を空間に固定したのだ。
しかもよりによってこのスタンドは以前より成長しており、さながらメデューサの魔眼の如く、ディアボロの視界に入っている状態に限って、対象に触れることなく能力を使えるように成長していたのだ。
「『動くことが一切できない』……それ弾幕ごっこにおいて致命的なことだ」
「(こいつ……!)」
悔しがる魔理沙とそれを冷淡に見つめるディアボロ。そしてその隙をついてスペルカードを発動するフランドール。
その宣言によってフランドールが彼女の意思によって四人に分身する。
「ありがとう」
「おかげで」
「かわされることなんて気にせずに」
「弾幕を遠慮なく撃てるわ」
四人に分身したフランドールがそれぞれディアボロに礼を言う。
「たまにはきつすぎる『おしおき』が必要だな?霧雨魔理沙。フランドールがおしおきしてくれるそうだ」
「(こ……こんなことって……!)」
魔理沙は怯えるが、クラフトワークのせいでミニ八卦炉は一緒に固定され、動くことすらままならない。
「さあ、覚悟はできたかしら?」
「パチュリーから聞いたけど、何度も図書館の本を盗んで行ってるそうね?」
「そんな悪い子には」
「お・し・お・き・よ」
そう言ってウィンクをする四人のフランドールのうちの一体。どれが本物なのか、魔理沙にもディアボロにもわからない。
「自業自得……そして、『チェックメイト』だ」
そう言って魔理沙から背を向けるディアボロ。その直後、四人のフランドールが一斉に弾幕を撃ち始める。
魔理沙はクラフトワークのせいで回避不能。さらに数でも破壊力でも不利。
もうどうしようもない。ディアボロの言う通り、まさに『チェックメイト』だ。
弾幕が命中する音が切れ目なく響いてくる。魔理沙は今動かない的。外さないほうがおかしい。
言葉を発することもできず、避けることもできず、反撃もできない。
その状態で、魔理沙はどんなことを考えながら痛みに耐えているのだろうか。
やがて弾幕が命中する音が止み、それに気づいて振り返るディアボロ。
「……気の済むまでやった結果がこれか?」
ボロボロな上に気絶している魔理沙と分身が消えていたフランドール。
それが振り返ったディアボロの見た光景だった。
フランドール曰く、「壊れないように気をつけた」そうだが、ディアボロから言わせれば『壊れる数歩手前の状態』だ。
これ以上やると身体がもたない。仮に身体が耐え切れても、精神のどこかが壊れてしまいかねない。
「ねえ、どうする?」
魔理沙を指差してディアボロに尋ねるフランドール。
「……レミリアやパチュリーと話し合って決めるか」
少し考え、フランドールにそう話すディアボロ。
クラフトワークの能力を解除すると、魔理沙が力なく地面目掛けて落ち始める。
フランドールがそれを受け止めるのを確認したディアボロはケースにクラフトワークとボーイ・II・マンのDISCを入れる。
そしてキングクリムゾンのDISCとヘブンズ・ドアーのDISCを装備する。
言葉を発することもできず、避けることもできず、反撃もできない。
その状態で、魔理沙はどんなことを考えながら痛みに耐えているのだろうか。
やがて弾幕が命中する音が止み、それに気づいて振り返るディアボロ。
「……気の済むまでやった結果がこれか?」
ボロボロな上に気絶している魔理沙と分身が消えていたフランドール。
それが振り返ったディアボロの見た光景だった。
フランドール曰く、「壊れないように気をつけた」そうだが、ディアボロから言わせれば『壊れる数歩手前の状態』だ。
これ以上やると身体がもたない。仮に身体が耐え切れても、精神のどこかが壊れてしまいかねない。
「ねえ、どうする?」
魔理沙を指差してディアボロに尋ねるフランドール。
「……レミリアやパチュリーと話し合って決めるか」
少し考え、フランドールにそう話すディアボロ。
クラフトワークの能力を解除すると、魔理沙が力なく地面目掛けて落ち始める。
フランドールがそれを受け止めるのを確認したディアボロはケースにクラフトワークとボーイ・II・マンのDISCを入れる。
そしてキングクリムゾンのDISCとヘブンズ・ドアーのDISCを装備する。
「……というわけだがパチュリー、お前としてはこいつをどうしたい?」
気を失ってピクリとも動かない魔理沙を見て、パチュリーは考える。
「本を返してもらいたいけど、彼女の性格を考えると無理ね」
『難しい』ではなく『無理』と言うあたり、魔理沙は持って行った物を返す気はない、というのをパチュリーは理解しているのだろう。
「私としてはもう少し酷い目にあわせたほうがいいと思うわ」
不敵な笑みを浮かべながらそう言うレミリア。
「……でもいい考えが浮かばないのよね」
そう言って考えだすレミリア。
「以前の私みたいに閉じ込めちゃったら?」
フランドールが言った何気ない一言。そこの言葉にディアボロ、レミリア、パチュリーが反応する。
「それだわ!」
最初に賛成したのはレミリア。
「それもありだな。数日でも幽閉されると精神的にダメージは受けるだろう」
ディアボロも納得する。
「そうね。魔理沙にはそれで反省してもらうわ」
パチュリーも理解を示す。
こうして吸血鬼と魔女と人間の、魔理沙に対してのお仕置きの方法の話し合いはさほど時間がかからず終了した。
気を失ってピクリとも動かない魔理沙を見て、パチュリーは考える。
「本を返してもらいたいけど、彼女の性格を考えると無理ね」
『難しい』ではなく『無理』と言うあたり、魔理沙は持って行った物を返す気はない、というのをパチュリーは理解しているのだろう。
「私としてはもう少し酷い目にあわせたほうがいいと思うわ」
不敵な笑みを浮かべながらそう言うレミリア。
「……でもいい考えが浮かばないのよね」
そう言って考えだすレミリア。
「以前の私みたいに閉じ込めちゃったら?」
フランドールが言った何気ない一言。そこの言葉にディアボロ、レミリア、パチュリーが反応する。
「それだわ!」
最初に賛成したのはレミリア。
「それもありだな。数日でも幽閉されると精神的にダメージは受けるだろう」
ディアボロも納得する。
「そうね。魔理沙にはそれで反省してもらうわ」
パチュリーも理解を示す。
こうして吸血鬼と魔女と人間の、魔理沙に対してのお仕置きの方法の話し合いはさほど時間がかからず終了した。
魔理沙が意識を取り戻し、立ち上がる。
「私は……確か……」
自分が気絶する前に自分の身に何が起こったか思い出す魔理沙。
……いや、思い出せることは思い出せるのだが、一部欠けてしまっている。
自分がフランドールとその分身体から弾幕の一斉射撃を受ける直前、自分は突然動けなくなった。
だが、何故動けなくなったのかが思い出せない。いや、何かされたのは覚えているが、『誰にそうされたのか』が思い出せないのだ。
「(……なんだ?何故思い出せない部分が……)」
魔理沙は考え、結論を導き出す。
「(私は……誰かに記憶の一部を消されたのか?)」
魔理沙は誰が自分の記憶の一部を消したのかを考えるが、紅魔館の住人の中で記憶の消去ができる人物に心当たりはない。
だとすると別の何者かが消したということになるのだが……・。
とりあえず魔理沙は部屋の扉に近づき、力の限り叫んだ。
「私をここから出せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
……その言葉を聞ている者は誰もいないのは、彼女の知らないことである。
「私は……確か……」
自分が気絶する前に自分の身に何が起こったか思い出す魔理沙。
……いや、思い出せることは思い出せるのだが、一部欠けてしまっている。
自分がフランドールとその分身体から弾幕の一斉射撃を受ける直前、自分は突然動けなくなった。
だが、何故動けなくなったのかが思い出せない。いや、何かされたのは覚えているが、『誰にそうされたのか』が思い出せないのだ。
「(……なんだ?何故思い出せない部分が……)」
魔理沙は考え、結論を導き出す。
「(私は……誰かに記憶の一部を消されたのか?)」
魔理沙は誰が自分の記憶の一部を消したのかを考えるが、紅魔館の住人の中で記憶の消去ができる人物に心当たりはない。
だとすると別の何者かが消したということになるのだが……・。
とりあえず魔理沙は部屋の扉に近づき、力の限り叫んだ。
「私をここから出せぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!」
……その言葉を聞ている者は誰もいないのは、彼女の知らないことである。
「(魔理沙の記憶の一部は消しておいた。俺のことに関しては何も思い出せないだろう)」
そう思いながら紅魔館の出口に向かって歩くディアボロ。フランドールはその後についていっている。
そう思いながら紅魔館の出口に向かって歩くディアボロ。フランドールはその後についていっている。
魔理沙が記憶の一部を思い出せない理由。それはディアボロがヘブンズ・ドアーで魔理沙の記憶に手を加えたからだ。
自分の存在を彼女の記憶から消しておくことで、自分の能力、戦い方などの情報面での差をつけることができる。
昔もそうだ。己の情報を隠しとおすことで、あらゆる情報面でこちらが有利になっていた。
自分の存在を彼女の記憶から消しておくことで、自分の能力、戦い方などの情報面での差をつけることができる。
昔もそうだ。己の情報を隠しとおすことで、あらゆる情報面でこちらが有利になっていた。
「さて、俺は帰るとするか……」
考え事を止め、そう言って紅魔館をでようとするディアボロ。
「ねぇ、また遊びに来てくれる?」
フランドールはディアボロに尋ねる。その表情は楽しそうで、また紅魔館を訪れるのを期待しているようだ。
「気が向いたら、な」
ディアボロは振り返り、笑顔で返事を返す。彼もどことなく嬉しそうだ。
「……・・」
レミリアは無言だ。何か言いたそうにしているが、それを抑えこんでいるように見える。
咲夜はそんなレミリアを見て少し心配そうにしているが
「……いつかまた来なさいよ」
レミリアが俯きながらそう言ったことで咲夜は少し安心した。
「また妹様の相手をしてあげてくださいね」
「今度はマシだといいがな」
咲夜の言葉に対して少し困ったような返事を返し、紅魔館の扉を開くディアボロ。空は入ってきたときと違って青空が広がっていた。
「……じゃあな」
ディアボロはそう言って紅魔館を出た。フランドールは追いかけてようとするが、咲夜が止める。
吸血鬼は日にあたると危険だ。命に関わることなので絶対に止めないといけないのだ。
考え事を止め、そう言って紅魔館をでようとするディアボロ。
「ねぇ、また遊びに来てくれる?」
フランドールはディアボロに尋ねる。その表情は楽しそうで、また紅魔館を訪れるのを期待しているようだ。
「気が向いたら、な」
ディアボロは振り返り、笑顔で返事を返す。彼もどことなく嬉しそうだ。
「……・・」
レミリアは無言だ。何か言いたそうにしているが、それを抑えこんでいるように見える。
咲夜はそんなレミリアを見て少し心配そうにしているが
「……いつかまた来なさいよ」
レミリアが俯きながらそう言ったことで咲夜は少し安心した。
「また妹様の相手をしてあげてくださいね」
「今度はマシだといいがな」
咲夜の言葉に対して少し困ったような返事を返し、紅魔館の扉を開くディアボロ。空は入ってきたときと違って青空が広がっていた。
「……じゃあな」
ディアボロはそう言って紅魔館を出た。フランドールは追いかけてようとするが、咲夜が止める。
吸血鬼は日にあたると危険だ。命に関わることなので絶対に止めないといけないのだ。
紅魔館をでて、後は門を通るだけ。特にこの庭の中では何の問題も起きないだろう。
「あれ?お帰りになるんですか?」
「ああ」
今度は起きていた美鈴。ディアボロが近づいてきたのに気がついて、彼に話しかける。
「お前、起きていたのか」
「さっきまで気を失っていましたけどね」
恐らく魔理沙にやられて気絶していたのだろうか、美鈴は苦笑いしながらそう話す。
「(……こいつ門番として大丈夫なのか?)」
ディアボロはそう思ったが、決してそれを口には出さない。口に出そうものなら彼女の愚痴が始まりそうだからだ。
門を開けて紅魔館を去るディアボロを笑顔で見送る美鈴。
「また来てくれます?レミリア様もフランドール様も貴方と話しているとどこか嬉しそうでしたし」
「その気になればな。……あいつらは嫌いじゃない」
そう言ってディアボロは門を閉め、人里に向かって歩き出した。
風がディアボロの髪をなびかせた。今吹いた風は、紅魔館内で吹いた風より少し冷たく感じた。
今の季節は秋。そのうち、幻想郷の秋を司る神の姉妹に会いに行ってみようか。
そう思いながら道を歩くディアボロ。
「あれ?お帰りになるんですか?」
「ああ」
今度は起きていた美鈴。ディアボロが近づいてきたのに気がついて、彼に話しかける。
「お前、起きていたのか」
「さっきまで気を失っていましたけどね」
恐らく魔理沙にやられて気絶していたのだろうか、美鈴は苦笑いしながらそう話す。
「(……こいつ門番として大丈夫なのか?)」
ディアボロはそう思ったが、決してそれを口には出さない。口に出そうものなら彼女の愚痴が始まりそうだからだ。
門を開けて紅魔館を去るディアボロを笑顔で見送る美鈴。
「また来てくれます?レミリア様もフランドール様も貴方と話しているとどこか嬉しそうでしたし」
「その気になればな。……あいつらは嫌いじゃない」
そう言ってディアボロは門を閉め、人里に向かって歩き出した。
風がディアボロの髪をなびかせた。今吹いた風は、紅魔館内で吹いた風より少し冷たく感じた。
今の季節は秋。そのうち、幻想郷の秋を司る神の姉妹に会いに行ってみようか。
そう思いながら道を歩くディアボロ。
―とそのとき、チルノがディアボロに立ちふさがった。ちょうど、霧の湖に辿りついたときだった。
どうやらリベンジを挑みに来たらしい。
「またお前か……」
「今度は逃げない!あんたを倒してあたいが最強だということを教えてやる!」
チルノはディアボロを指差し、力強く宣言する。
現在ディアボロが装備しているディスクはキングクリムゾン、ホルス神、ヘブンズ・ドアー、ジャンピン・ジャック・フラッシュ。
ヘブンズ・ドアーはこの勝負に必要ない。ならばチルノに対して最も有効なスタンドを装備する。
そう思ったディアボロはヘブンズ・ドアーのDISCを額から取り出し、ケースにしまう。
チルノはそれを見てびっくりしたが、ディアボロがマジシャンズ・レッドのDISCを装備したときにはもっとびっくりした。
「な……なにかよく分からない物が……あいつの身体を出たり入ったり……」
チルノは呆然としていたが、ディアボロの視線を感じてハッとする。
「よく分からないけど倒してやる!」
「おもしろい、やってみろ」
チルノは自分の周囲に氷を作り、ディアボロはマジシャンズ・レッドで炎を発生させる。
チルノの冷気の影響で周囲はさらに寒くなったが、マジシャンズ・レッドの炎が近くにあるため、ディアボロはあまり寒さを感じない。
「またお前か……」
「今度は逃げない!あんたを倒してあたいが最強だということを教えてやる!」
チルノはディアボロを指差し、力強く宣言する。
現在ディアボロが装備しているディスクはキングクリムゾン、ホルス神、ヘブンズ・ドアー、ジャンピン・ジャック・フラッシュ。
ヘブンズ・ドアーはこの勝負に必要ない。ならばチルノに対して最も有効なスタンドを装備する。
そう思ったディアボロはヘブンズ・ドアーのDISCを額から取り出し、ケースにしまう。
チルノはそれを見てびっくりしたが、ディアボロがマジシャンズ・レッドのDISCを装備したときにはもっとびっくりした。
「な……なにかよく分からない物が……あいつの身体を出たり入ったり……」
チルノは呆然としていたが、ディアボロの視線を感じてハッとする。
「よく分からないけど倒してやる!」
「おもしろい、やってみろ」
チルノは自分の周囲に氷を作り、ディアボロはマジシャンズ・レッドで炎を発生させる。
チルノの冷気の影響で周囲はさらに寒くなったが、マジシャンズ・レッドの炎が近くにあるため、ディアボロはあまり寒さを感じない。
―数秒の睨みあいの後、チルノが氷を飛ばしてきた。
それが引き金となり、ディアボロとチルノの闘いが始まった。
それが引き金となり、ディアボロとチルノの闘いが始まった。