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ディアボロのクリスマス

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shinatuki

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今日は12月24日、子供から大人まで誰もが心躍らせるクリスマス・イブ
そんなめでたい日に、自室に籠って怒りを募らせる一人の男がいた
イタリアンギャング『パッショーネ』のボス、ディアボロである
「おのれ…どいつもこいつも浮かれやがって…
 大組織の頂点に立つこのディアボロが今年も独りとはどういうことだ!」
そう、ディアボロには恋人はおろか、クリスマスを一緒に祝う家族や友人さえいないのである(ドッピオ除く)
実は娘がいるのだが、この時の彼はまだその事を知らなかった
「親衛隊や幹部連中はそれぞれパーティーを開いているというのに、なぜ誰からも声がかからないんだ!
 今までは『帝王とは常に孤独だ』と自分に言い聞かせてきたが、もう限界だ!
 腹いせに暗殺チームの給料をカットしてやる!」
部下に八つ当たりする最低なボス。これでは誰も声をかけるはずがない
そもそも、名前も居場所も何もかもを隠して引き込もっているのだから、連絡のしようがないのだが…
と、その時、ディアボロの背後から声が聞こえてきた
「凄まじい嫉妬…妬ましいわね」
「だ…誰だッ!」
驚いたディアボロが振り向くと、そこには大きな袋を担いだ少女が立っていた
「サンタクロース…か?」
「違うわ。私は水橋パルスィ
 あなたの強い嫉妬に引き寄せられてやってきた、いわゆる妖怪よ」
「たとえ妖怪だろうと、オレの姿を見たものを生かしておくわけにはいかん!キング・クリムゾン!」
ディアボロはお構いなしにスタンドを発動させると、パルスィの背後に回り込み、胸部を拳で貫こうとした
しかし、パルスィはいとも容易くそれを避けた
「遅いわ」
「な…消し飛んだ時の中で、キング・クリムゾンより速く動いただと!?」
驚愕するディアボロ
必殺のスタンド能力を無効化されれば誰だって驚く。おれも驚く
「今日は大勢の人々の嫉妬が渦巻くクリスマスイブ
 その世界中の嫉妬エネルギーを以てすれば造作もないことよ
 無論、博麗大結界でさえ楽勝で越えられるわ」
「嫉妬…エネルギー?」
説明しよう!嫉妬エネルギーとは、嫉妬をエネルギーにしたものであるッ!
「あなたの能力、妬ましいわね。私と手を組まない?
 その能力と私の嫉妬パワーがあれば、クリスマスを恐怖のどん底に陥れることができるわよ」
「なんだって!それは素晴らしい!是非協力させてくれ!」
感激するディアボロ
さっきまでの欝状態とは一転、クリスマスプレゼントをもらう子供のような表情になる
「交渉成立ね。ところで、さっきの能力の効果範囲と持続時間はどれくらいかしら?」
「範囲は…おそらく100mくらいだろう。時間は10秒くらいなら消し飛ばせる」
「ショボいわね。スケールが小さすぎるわ」いやいや、めちゃくちゃ凄い能力です
「あ、でもこれを使えば何とかなるかも」
そう言うと、パルスィは背負っていた袋を下ろして、袋の口を開けた
「…美しい」
袋の中を見たディアボロは、思わず呟いた
そこには、猿轡を噛まされて手足をリボンで縛られた少女が入っていた
まあ、ぶっちゃけ雛なんですが
どうやら気を失っているらしく、ピクリとも動かない
「この娘は…オレへのクリスマスプレゼントか?」
「違うわ。この子は、自分の周りに厄を集める神様なの
 さっきまでその力を利用して嫉妬を集めてたのよ
 集めた嫉妬エネルギーで、あなたの能力を強化するわ
 今日はたくさん嫉妬が集まったから、世界中の時を数日飛ばすこともできるでしょうね」
「リア充どもは浮かれてる
 楽しみにしているクリスマスを消し飛ばす
 つまり、ざまぁwwwの形になるな」
「それじゃあ、嫉妬を注ぐわよ」
そう言って、パルスィはキング・クリムゾンに嫉妬エネルギーを注ぎこんだ
すると、キング・クリムゾンはドス黒く変色していく
「凄まじい力を感じる…!
世界中の喪男喪女よ!もっとオレに嫉妬を分けてくれ!」
「ああ…なんて妬ましい力…」
そして、ついにキンクリは世界中の嫉妬を吸収しきった
その姿は、言うなれば嫉妬の王子キング・クリムゾンBlackRX!
「奴等がクリスマスを認識できなければ、何をするつもりだろうともう何も問題はないッ!
くらえッ!リア充共ッ!半径20000kmキングクリムゾンをーッ!」
ディアボロがスタンド能力を発動させ、今にも時が消し飛ぼうとしたその瞬間!
ディアボロの目前でスキマが開いた
「な…何だ?力が…抜けていく…」
「ああ、私の嫉妬がぁ!」
嫉妬のエネルギーは瞬く間にスキマに吸い取られ、キンクリは元の姿に戻ってしまった
「いったいどういうことだッ!」
「分からない…でもあのスキマ、もしかしたら…」
慌てふためく二人をよそに、スキマから一人の男が現れた
「『世界中』が範囲だと?笑わせてくれる
知るがいい…我が『世界』の真の能力こそが…まさに!『世界を支配する』能力だということを!
 『ザ・ワールド!』」
そう、この男こそ超時止めシンデレラ『DIO様』です!
DIOは、自らの能力で時間を停止させると、パルスィと雛をスキマに放り込んだ
そして、ディアボロの周りにナイフを設置してスキマの中に戻っていった
「美少女達との楽しいパーティーを邪魔する輩は成敗せねばなるまい
 そして時は動き出す」
DIOがそう言うと、再び時間が動き出した
そしてスキマが閉じるのと同時に、ディアボロの悲鳴が辺りに響き渡った
一方、スキマに放り込まれたパルスィの目の前には、紫と萃香がいた
どちらも鬼のような形相をしている。一人は本物の鬼だけど
「ひぃぃ…」
あまりの恐ろしさに萎縮するパルスィに、萃香が話しかけた
「クリスマスの宴会を台無しにしようとするなんて、こいつはメチャゆるせんね
 ちなみに、あんたの嫉妬は私の能力で萃めさせてもらったよ
 このエネルギーと怒りのぶつけ処に困ってるんだよね~」
続いて、紫も口を開いた
「勝手に結界を越えて何をするのかと思ったら…お仕置きが必要ね
 私と萃香、どちらがお仕置きするか当ててみなさい」
パルスィは恐る恐る答えた
「ゆ…紫さん?」
「NO!NO!NO!」
「じゃあ萃香…さん?」
「NO!NO!NO!」
「ふ…二人ともですかあああ~」
「「YES!YES!YES!」」
二人は同時に答えた
「もしかしてKNOCK OUTですかーッ!?」
「YES!YES!YES!OH MY GOD」
既にパルスィに飛びかかった二人に変わって、DIOが答えた

ディアボロ―再起可能
パルスィ―再起可能(コンティニュー回数20回)
続き

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