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パルスィのバレンタイン 前編

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shinatuki

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だれでも歓迎! 編集
明日は世の人々が待ち焦がれるバレンタインデー
男性は好きな人にチョコを貰えるかドキドキし、女性は想い人のためにチョコを作る…
そんな甘酸っぱい日を前に、阿修羅をも凌駕する形相の少女がいた
「S.H.I.T!ああ妬ましい妬ましい
 浮かれてるリア充共を根絶やしにしたくてたまらないわ」
そう、前回クリスマス撲滅を企んだが阻止されてフルボッコされた我らが嫉妬姫、水橋パルスィである
まだ怪我が治りきっていないのか、腕や頭には包帯が巻かれている
本来、妖怪は手足がもがれようが食べられようが、比較的短時間で再生する
だが、さすがに最強クラスの妖怪にオーバーキルされまくってはそうもいかなかった
ようやくまともに動けるようになったのが、奇しくもバレンタイン前日というわけだ

「ったく、久しぶりに地上に出てみれば、どいつもこいつも浮き足立ってんじゃないわよ!
 『〇〇さん、好きです!受け取ってください!』『ありがとう、僕も君の事が…』とか毎年見てらんないっての!キーッ!鳥肌が立つわ!
 私の若い頃なんてそんな意味不明な行事に誰も見向きもしなかったのに、今の連中ときたら!
 そこ!生前の日本にバレンタインなんてなかったとかのツッコミは禁止!
 ああ妬ましい妬ましい妬妬妬妬妬妬妬妬妬妬妬妬妬妬妬」
かなり鬱憤が溜まっていたらしく、既にテンションはクライマックスである
「なんとしてでもバレンタインを恐怖のどん底に叩き込まないと気がすまないわ!
 でもこのままだと、また邪魔が入って前回の二の舞…
 ろくに計画を立てる時間もないし、結界も前回の件で強化されてるみたいだし、いったいどうすれば…」
頭を抱えるパルスィ
と、その時、何者かが彼女に語りかけてきた
『なにパルスィ?外の世界で暴れるのは無理そうだって?
 パルスィ、それはいきなり外に目標を定めようとするからだよ
 逆に考えるんだ。「内側の邪魔者を先に潰しちゃえばいいさ」と考えるんだ』
驚いて周囲を見渡すパルスィ。だが、声の主は発見できなかった
もしかしたら、ただの幻聴だったのかもしれない
だが、パルスィの嫉妬脳は今の言葉により覚醒し、フル回転していた
「そうか、今までは外の膨大な嫉妬を直接利用しようとしてたけど、足元をまず固めるのも大事よね
 嫉妬を操って皆を狂わせ、増幅した嫉妬をさらにエネルギーにして…うふ、うふふふふ
 これならいける!今度こそやってやるわ!」

今回パルスィが立てた作戦は、嫉妬を伝染病のように広めて、幻想郷中を嫉妬で覆ってしまおうというものである
大規模な異変なら霊夢や魔理沙も元凶に辿り着くのが遅れるだろう。うまくいけば嫉妬に巻き込まれるかもしれない
その間に、広めた嫉妬を嫉妬力に変換して大結界を越え、外界に高飛びしてしまえば追跡は困難になる
前回邪魔をしに来た紫達も、混沌とした幻想郷を放置してまで追ってくる事はできないだろう
あとは外界の嫉妬力でバレンタインを煮るなり焼くなりし放題、という寸法である
かなり行き当たりばったりだが、パルスィも作者も思いついたのが今日なので仕方がない
そんなこんなでパルスィは人里を訪れていた

「バレンタインを憎む全ての嫉妬人よ、集まりなさい!」
パルスィの号令に反応して、十数人の人間や妖怪がフラフラと集まってきた
嫉妬を介して意識を操られているせいか、全員死んだ魚のような目をしている
「今からありったけの嫉妬力を分け与えるわ
 あんた達の半径20m以内に近づく者はみな嫉妬を増幅されるようになるのよ
 さあ、あんた達の手で憎きバレンタインを滅ぼすのよ!」
『オッパイノペラペラソース!』
意味不明な雄叫びを上げ、嫉妬兵たちはバラバラな方向に散っていった


それから数時間後、幻想郷は地獄と化していた

「魔理沙は私のものよ!」
「いいえ、私のよ!」
「アリスもパチュリーもやめるのぜ!」

「ディオォォオオーッ!君がッ!死ぬまで!波紋疾走をやめない!」
「よせジョナサン!100年以上前のことを今更ヤッダーバァァァァァァ!」

「アチャッーッ!ワタシの中国拳法こそが最強ね!そこの門番!この蹴りをくらってあの世まで飛んでいくねーッ!」
「巨乳は死ねぇ!」
「やめてください咲夜さん!それと通りすがりの知らない人!」

「姉より優れた妹なんていないのよ!初登場以来、出番もろくにないあんたは所詮私の2Pカラーなのよ!」
「6ボス(笑)カリスマ(笑)ぎゃおー(笑)」

「私の扱い、ディオと差がありすぎるわっ!!先生のカバッ!!」
「あーん!スト様が壊れた!」

「私とDIO様の間を阻むものは暗黒空間に送ってくれる!」
「暗黒…我が闇の力こそ…最強と知れ…なのか」

「格下のワムウより先にやられたなんてあァァァんまりだァァァァ!HEEEEYYYY!」
「エシディシ様!気を確かに!」

「金持ちが憎い!賽銭よこせぇ!」
「Hail 2 U!」
「オラの願いを先に叶えるどッ!500万が欲しいどッ!」

「年齢3桁以下は皆スキマ送りじゃあ!」
「服を脱いで何が悪い!」
「もっとマシな主人はいないのか!」

「諏訪子信者共なぞオンバシラでミンチにしてくれるわ!」
「ロリこそがジャスティス!ババァの時代は終わりよ!」

「えーマジネコ耳!?キモーイウサ」
「ネコ耳が許されるのは小学生までだよねー」
『ゲラゲラゲラ』
「ウサ耳なんて古いわ!新参はみんなあたいに夢中なのよ!」

「このダービーにはレース中の操作ミスは絶対にないッ!」
「二度とみじめな労働者には絶対に戻らない!あなたとゲーム王の座を賭けて闘うのもそれが動機よ!
 だからこのゲームで、この蓬莱山輝夜に精神的動揺による操作ミスは決してない!と思っていただこうッ!」
「たまには小町みたいに仕事をサボる
 それが今の私に積める善行…というわけで私も混ぜなさい!」

『私達にも名前をくれぇ!』
「そうだな…『メキシコに吹く熱風!』という意味の『だいタナ』『こあタナ』というのはどうかな?
 それよりナチスの科学力は世界一チィィィィ!」
「何を!河童の科学力こそ世界一ィィィィ!」

「出番ほしいね、ソルベ君」
「うん。そうだね、ジェラート君」
「あたしゃここにいるよ…」

パルスィは、嫉妬力に囚われた人々の目を通して幻想郷中の様子を伺っていた
「嫉妬にまみれた世界…なんとおぞましくも美しい
 ここまでやれてしまう嫉妬力が妬ましいわ
 巫女や最強クラスの妖怪達まで無力化できたのは嬉しい誤算ね
 一部バレンタイン関係ないのもいるみたいだけど、意外とコンプレックス抱えてる人が多かったみたいね」
幻想郷の惨状を見てうっとりとするパルスィ
彼女の足元には、どさくさに紛れて再び捕獲された雛が横たわっていた
手足を縛られた上に鎖付きの首輪までつけられ、身動きが取れなくなっている
「昂る、昂るわ!リア充への嫉妬が私の中のアドレナリンを沸騰させる!
 さあ、もっともっと幻想郷中の嫉妬を集めるのよ!」
「これ以上は壊れちゃいまひゅうう!」
集まった嫉妬を片っ端からエネルギーに変換するパルスィ
だが、それでも処理が追いつかないほど嫉妬量はすさまじく、厄の許容量を超えた雛はヤバい状態になっている
「さて、嫉妬力も十分蓄えたし、外界にレッツゴー!」
「もうらめえぇぇぇぇ!」
こうして二人は再び外界へと旅立った

TO BE CONTINUED

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