陸地の深海
基本情報
名称:陸地の深海
分類:現象型エネミー/広域異常災害/おにごっこ型生存イベント
SCP的分類:ユークリッド相当
発生場所:世界中の陸地全般
発生条件:存在しない
前兆:存在する
撃破:不可
封印:不可
浄化:不可
原因破壊:不可
解決手段:なし
対処法:前兆段階で範囲外へ避難、または巻き込まれた場合は10ターン生存
クリア条件:10ターン生き延びること
本体:陸地を深海のように変質させる現象そのもの
鬼役:虚海の大怪魚
基本情報
名称:陸地の深海
分類:現象型エネミー/広域異常災害/おにごっこ型生存イベント
SCP的分類:ユークリッド相当
発生場所:世界中の陸地全般
発生条件:存在しない
前兆:存在する
撃破:不可
封印:不可
浄化:不可
原因破壊:不可
解決手段:なし
対処法:前兆段階で範囲外へ避難、または巻き込まれた場合は10ターン生存
クリア条件:10ターン生き延びること
本体:陸地を深海のように変質させる現象そのもの
鬼役:虚海の大怪魚
分類理由
陸地の深海は、SCP的分類で言えばユークリッド相当である。
本格発現の数日前から、水の反射光のような水影、波打ち際のような泡、潮が満ちるような地域沈下などの前兆を観測できる。
そのため、前兆を正しく確認し、現象範囲外へ避難できれば安全を確保できる。
ただし、前兆を観測しても発生そのものは阻止できない。
一度前兆が現れた地域には、必ず陸地の深海が発現する。
つまり、予防避難は可能。
しかし、根本解決は不可能。
このため、完全に制御・無力化できるセーフ相当ではない。
一方で、前兆を観測して範囲外へ逃げれば安全であるため、完全な予測不能・対処不能のケテル相当でもない。
よって、陸地の深海はユークリッド相当の現象型エネミーとして扱う。
陸地の深海は、SCP的分類で言えばユークリッド相当である。
本格発現の数日前から、水の反射光のような水影、波打ち際のような泡、潮が満ちるような地域沈下などの前兆を観測できる。
そのため、前兆を正しく確認し、現象範囲外へ避難できれば安全を確保できる。
ただし、前兆を観測しても発生そのものは阻止できない。
一度前兆が現れた地域には、必ず陸地の深海が発現する。
つまり、予防避難は可能。
しかし、根本解決は不可能。
このため、完全に制御・無力化できるセーフ相当ではない。
一方で、前兆を観測して範囲外へ逃げれば安全であるため、完全な予測不能・対処不能のケテル相当でもない。
よって、陸地の深海はユークリッド相当の現象型エネミーとして扱う。
概要
陸地の深海とは、世界中の陸地に発生し得る異常現象である。
市街地、住宅街、学校、病院、商業施設、工場、森林、山岳、砂漠、農村、地下施設、駅構内、高速道路、軍事施設、研究所など、陸地であればどこにでも発生する可能性がある。
海が近い必要はない。
水場がある必要もない。
特定の人物、土地、時間帯、気象条件、儀式、魔術、装置、召喚者なども必要としない。
ただ、ある地域に前兆が現れ、数日かけて深海の気配が満ちていく。
そして満潮に達した瞬間、その場所は陸地でありながら、深海のように振る舞う異常空間へ変質する。
この現象は倒せない。
止められない。
封じられない。
交渉できない。
原因を破壊することもできない。
発現してしまった場合、巻き込まれた者にできることは、ただ一つ。
10ターン生き延びること。
陸地の深海とは、世界中の陸地に発生し得る異常現象である。
市街地、住宅街、学校、病院、商業施設、工場、森林、山岳、砂漠、農村、地下施設、駅構内、高速道路、軍事施設、研究所など、陸地であればどこにでも発生する可能性がある。
海が近い必要はない。
水場がある必要もない。
特定の人物、土地、時間帯、気象条件、儀式、魔術、装置、召喚者なども必要としない。
ただ、ある地域に前兆が現れ、数日かけて深海の気配が満ちていく。
そして満潮に達した瞬間、その場所は陸地でありながら、深海のように振る舞う異常空間へ変質する。
この現象は倒せない。
止められない。
封じられない。
交渉できない。
原因を破壊することもできない。
発現してしまった場合、巻き込まれた者にできることは、ただ一つ。
10ターン生き延びること。
現象構造
- 第1段階:水影
発生予定地域のどこかに、水の反射光のような揺らめきが現れる。
道路、廊下、壁、天井、建物の隙間、山道の岩肌、森の地面、砂地、地下施設の床などに、水面の反射のような光や影が揺らめく。
この段階では、ほとんどの人間が異常とは認識しない。
「水たまりの反射だろう」
「ガラスの反射だろう」
「照明が揺れているだけだろう」
「疲れて見間違えたのだろう」
その程度に処理される。
しかし、反射元は存在しない。
そこに水はなく、光源もない。
ただ、地面や壁に水面のような揺らめきだけが現れている。
道路、廊下、壁、天井、建物の隙間、山道の岩肌、森の地面、砂地、地下施設の床などに、水面の反射のような光や影が揺らめく。
この段階では、ほとんどの人間が異常とは認識しない。
「水たまりの反射だろう」
「ガラスの反射だろう」
「照明が揺れているだけだろう」
「疲れて見間違えたのだろう」
その程度に処理される。
しかし、反射元は存在しない。
そこに水はなく、光源もない。
ただ、地面や壁に水面のような揺らめきだけが現れている。
- 第2段階:水影の拡大
水の反射光のような揺らめきは、数日かけて徐々に規模を広げる。
最初は小さな範囲だけだったものが、数メートル、十数メートル、複数地点へと広がっていく。
発生地域のあちこちに、反射元のない水影が生まれる。
この段階になると、一部の人間は違和感を覚え始める。
• 晴れているのに地面が水面のように揺れる。
• 屋内なのに床に水の反射が映る。
• 乾いた壁に波紋のような影が走る。
• 地下施設の床に、波打つような光が現れる。
• 監視カメラに水面反射のようなノイズが映る。
• 影が潮のように揺れて見える。
ただし、まだ明確な実害はない。
人間を襲うものもなく、水が発生しているわけでもない。
そのため、調査されても「原因不明の光学現象」「局所的な蜃気楼」「機器異常」「照明の反射」程度で片づけられやすい。
最初は小さな範囲だけだったものが、数メートル、十数メートル、複数地点へと広がっていく。
発生地域のあちこちに、反射元のない水影が生まれる。
この段階になると、一部の人間は違和感を覚え始める。
• 晴れているのに地面が水面のように揺れる。
• 屋内なのに床に水の反射が映る。
• 乾いた壁に波紋のような影が走る。
• 地下施設の床に、波打つような光が現れる。
• 監視カメラに水面反射のようなノイズが映る。
• 影が潮のように揺れて見える。
ただし、まだ明確な実害はない。
人間を襲うものもなく、水が発生しているわけでもない。
そのため、調査されても「原因不明の光学現象」「局所的な蜃気楼」「機器異常」「照明の反射」程度で片づけられやすい。
- 第3段階:泡の発生
やがて、発生地域の一部に波打ち際のような泡が現れる。
地面が濡れているわけではない。
水が流れているわけでもない。
それでも、泡だけが生まれる。
アスファルトの上に、砂浜の波打ち際のような泡が寄せては消える。
ビルの床に、浅瀬のような白い泡が広がる。
森の土の上に、潮が引いた後のような細かい泡が残る。
砂漠の砂の上に、存在しない波が触れたような泡が浮かぶ。
この段階から、異変は明確に現実へ干渉し始める。
泡に触れても濡れない。
しかし、踏んだ者は足元に冷たい海水の気配を感じる。
耳を澄ませると、遠くで波の音が聞こえる。
この頃には、小魚やクラゲの影が一瞬だけ見えることもある。
地面が濡れているわけではない。
水が流れているわけでもない。
それでも、泡だけが生まれる。
アスファルトの上に、砂浜の波打ち際のような泡が寄せては消える。
ビルの床に、浅瀬のような白い泡が広がる。
森の土の上に、潮が引いた後のような細かい泡が残る。
砂漠の砂の上に、存在しない波が触れたような泡が浮かぶ。
この段階から、異変は明確に現実へ干渉し始める。
泡に触れても濡れない。
しかし、踏んだ者は足元に冷たい海水の気配を感じる。
耳を澄ませると、遠くで波の音が聞こえる。
この頃には、小魚やクラゲの影が一瞬だけ見えることもある。
- 第4段階:満潮
泡の発生地点は徐々に増え、地域全体へ広がっていく。
それは爆発的な侵食ではない。
潮が満ちるように、じわじわと地域を沈めていく。
道路の端から。
建物の影から。
地下通路の奥から。
森の木々の根元から。
砂地の低い場所から。
床の継ぎ目から。
谷間や路地の暗がりから。
深海が少しずつ現実へ滲み出し、陸地を覆っていく。
この段階になると、周囲の音が歪み始める。
足音が水中のようにくぐもる。
人の声が遠くなる。
照明の光が届かなくなる。
空間の暗さが増していく。
地面から泡が上がり、深海魚やクラゲ、甲殻類が空中を水中のように泳ぎ始める。
そしてある瞬間、人々はこう認識する。
突然、世界が深海になった。
実際には数日前から現象は進行していた。
しかし、人間が災害として認識するのは、この満潮段階に到達してからである。
それは爆発的な侵食ではない。
潮が満ちるように、じわじわと地域を沈めていく。
道路の端から。
建物の影から。
地下通路の奥から。
森の木々の根元から。
砂地の低い場所から。
床の継ぎ目から。
谷間や路地の暗がりから。
深海が少しずつ現実へ滲み出し、陸地を覆っていく。
この段階になると、周囲の音が歪み始める。
足音が水中のようにくぐもる。
人の声が遠くなる。
照明の光が届かなくなる。
空間の暗さが増していく。
地面から泡が上がり、深海魚やクラゲ、甲殻類が空中を水中のように泳ぎ始める。
そしてある瞬間、人々はこう認識する。
突然、世界が深海になった。
実際には数日前から現象は進行していた。
しかし、人間が災害として認識するのは、この満潮段階に到達してからである。
- 第5段階:発現
満潮に到達すると、陸地の深海は完全に発現する。
周囲は深海のように暗くなり、水が存在しないにもかかわらず、水中のような音、泡、流れ、深海生物が発生する。
この段階で、現象内に虚海の大怪魚が現れる。
ただし、虚海の大怪魚はエネミー本体ではない。
あれは陸地の深海という現象の中に現れる、鬼ごっこの鬼である。
この時点からゲーム上の生存カウントが始まる。
プレイヤーは10ターンの間、逃げ、隠れ、やり過ごし、生き延びなければならない。
周囲は深海のように暗くなり、水が存在しないにもかかわらず、水中のような音、泡、流れ、深海生物が発生する。
この段階で、現象内に虚海の大怪魚が現れる。
ただし、虚海の大怪魚はエネミー本体ではない。
あれは陸地の深海という現象の中に現れる、鬼ごっこの鬼である。
この時点からゲーム上の生存カウントが始まる。
プレイヤーは10ターンの間、逃げ、隠れ、やり過ごし、生き延びなければならない。
- 第6段階:滞留
陸地の深海は一定時間、その地域に留まり続ける。
この間、現象は陸地を深海のように振る舞わせる。
虚海の大怪魚は領域内を泳ぎ、一般人やプレイヤーを探索・捕食する。
陸地の深海は、この時間内に解決することができない。
発生源を探しても意味はなく、魚を倒しても現象は終わらない。
封印、浄化、破壊、討伐による解決手段は存在しない。
プレイヤーにできることは、ただ10ターン生き残ることだけである。
この間、現象は陸地を深海のように振る舞わせる。
虚海の大怪魚は領域内を泳ぎ、一般人やプレイヤーを探索・捕食する。
陸地の深海は、この時間内に解決することができない。
発生源を探しても意味はなく、魚を倒しても現象は終わらない。
封印、浄化、破壊、討伐による解決手段は存在しない。
プレイヤーにできることは、ただ10ターン生き残ることだけである。
- 第7段階:干潮
10ターンを生き延びると、陸地の深海は終わり始める。
最初に異変を察知するのは、虚海の大怪魚である。
それまで獲物を探していた8つの目が、ふいにプレイヤーではない別方向を見る。
3本のエスカが弱々しく揺れ、胴体から尾にかけて赤く明滅していた発光器官が、警告灯のように激しく点滅する。
大怪魚は捕食を中断し、追跡もやめる。
次の瞬間、巨大な胸鰭を広げ、潮の流れを掴むように体をくねらせる。
そして、街や陸地の奥へ生まれた見えない海流に乗り、真っ先に泳ぎ去っていく。
大怪魚が去った後、空中を泳いでいた小魚、クラゲ、甲殻類たちも同じ方向へ流れ始める。
消えていくのではない。
まるでそこに本当に海流が生まれているかのように、一斉に泳いでいく。
ビルの谷間を、コンビニの割れたガラスの前を、倒れた看板の上を、山道の木々の間を、砂丘の上を、深海生物たちは潮に流されるように去っていく。
やがて、街や陸地を覆っていた闇も潮が引くように消えていく。
霧のように薄れるのではない。
路地の向こうへ、森の影へ、砂丘の先へ、山道の奥へ、建物の影の底へと、闇そのものが引きずられるように遠ざかっていく。
最後の泡が弾けた瞬間、現実の音が戻る。
しかし、壊されたものは戻らない。
食われた者も戻らない。
そこに残るのは、濡れていない地面と、破壊された施設と、消えた人間が本当に戻らないという事実だけである。
最初に異変を察知するのは、虚海の大怪魚である。
それまで獲物を探していた8つの目が、ふいにプレイヤーではない別方向を見る。
3本のエスカが弱々しく揺れ、胴体から尾にかけて赤く明滅していた発光器官が、警告灯のように激しく点滅する。
大怪魚は捕食を中断し、追跡もやめる。
次の瞬間、巨大な胸鰭を広げ、潮の流れを掴むように体をくねらせる。
そして、街や陸地の奥へ生まれた見えない海流に乗り、真っ先に泳ぎ去っていく。
大怪魚が去った後、空中を泳いでいた小魚、クラゲ、甲殻類たちも同じ方向へ流れ始める。
消えていくのではない。
まるでそこに本当に海流が生まれているかのように、一斉に泳いでいく。
ビルの谷間を、コンビニの割れたガラスの前を、倒れた看板の上を、山道の木々の間を、砂丘の上を、深海生物たちは潮に流されるように去っていく。
やがて、街や陸地を覆っていた闇も潮が引くように消えていく。
霧のように薄れるのではない。
路地の向こうへ、森の影へ、砂丘の先へ、山道の奥へ、建物の影の底へと、闇そのものが引きずられるように遠ざかっていく。
最後の泡が弾けた瞬間、現実の音が戻る。
しかし、壊されたものは戻らない。
食われた者も戻らない。
そこに残るのは、濡れていない地面と、破壊された施設と、消えた人間が本当に戻らないという事実だけである。
ステータス
陸地の深海
HP:なし
MP:なし
撃破判定:不可
本体干渉:不可
発生阻止:不可
行動不能化:不可
勝利条件:10ターン生存
敗北条件:捕食、死亡、逃走不能、行動不能、HP0
陸地の深海は、通常の意味でのHPを持たない。
攻撃して倒す相手ではなく、一定時間その地域に滞留する現象である。
陸地の深海
HP:なし
MP:なし
撃破判定:不可
本体干渉:不可
発生阻止:不可
行動不能化:不可
勝利条件:10ターン生存
敗北条件:捕食、死亡、逃走不能、行動不能、HP0
陸地の深海は、通常の意味でのHPを持たない。
攻撃して倒す相手ではなく、一定時間その地域に滞留する現象である。
虚海の大怪魚
HP:設定不要/撃破対象ではない
MP:設定不要
役割:鬼ごっこの鬼
対象:プレイヤーおよび一般人
行動:捜索/捕食/移動
移動力:大怪魚の1回移動=プレイヤーの2回移動分
虚海の大怪魚は戦闘ボスではなく、逃走イベント内の追跡者である。
撃破することを目的とせず、見つからないこと、逃げ切ること、やり過ごすことが重要になる。
虚海の大怪魚:役割
虚海の大怪魚は、陸地の深海に出現する“鬼”である。
この怪魚は、陸地の深海という現象そのものではない。
あくまでも、現象内で獲物を探し、追い、捕食する存在である。
大怪魚はプレイヤーだけを狙うわけではない。
現象内にいる一般人も捕食対象になる。
そのため、プレイヤーが隠れていても、近くの一般人が悲鳴を上げたり、光を出したり、逃げ惑ったりすれば、大怪魚の捕食行動が発生する可能性がある。
捕食行動は背景演出ではなく、周囲の施設破壊、逃走経路の消失、血や匂いの拡散、一般人のパニックなどを引き起こし、プレイヤーの状況にも影響する。
虚海の大怪魚:外見
虚海の大怪魚は、深海魚と甲殻類と金属質の怪物が混ざったような異形の巨大魚である。
頭部には8つの発光する目玉を持つ。
その目は暗い虚海の中で異様に輝き、それぞれが別々の方向を見張っている。
正面から逃げたつもりでも、別の目に捕捉されていることがある。
暗闇の中で8つの目だけが浮かび上がるため、遭遇者は最初、複数の怪物に囲まれていると錯覚することもある。
頭部からは、エスカのような触角器官が3つ伸びている。
このエスカの光は強烈な誘導灯ではなく、弱い。
暗い虚海の中では、スマートフォンの明かり程度に感じられる。
そのため、遠くから派手に目立つ罠というより、誰かがスマートフォンを持っているような光、助けを求める人の明かり、出口付近の小さな光、店舗照明の残り火のように見える。
人間が暗闇の中で思わず縋りたくなる程度の、弱く不安定な光として揺れている。
腹部には、甲殻類の脚のような12足の腹鰭を持つ。
これは単なる移動器官ではなく、ホウボウの腹鰭のように味覚器官として機能する。
陸地の深海内では、空間そのものが水中のように振る舞っているため、大怪魚はこの腹鰭を使い、周囲の“水”に溶けた味を感じ取る。
人間の汗、血、呼吸、皮脂、食べ物、調味料、薬品、恐怖による体温変化、衣服や持ち物の匂いなどが虚海の中に溶け出すように広がり、それを腹鰭で味わいながら獲物を探索する。
エラは、数万の槍がしまい込まれたような構造をしている。
その硬度は如何なる合金よりも硬質であり、生半可な武器では傷つけられない。
エラの隙間には槍状の骨棘、あるいは金属質の鰓棘が折り畳まれているように見え、接近した者に対しては防御器官であり、場合によっては反撃器官にもなる。
正面からこのエラを攻撃することは非常に危険である。
胸部には、翼のような巨大な胸鰭がある。
普段は折りたたまれており、青銀の体側に巨大な刃か翼のように収まっている。
展開時には、実際に水が存在しないにもかかわらず、深海の海流のような圧力を発生させる。
その胸鰭が大きく広がると、周囲の虚海がかき混ぜられ、車両、瓦礫、人間、看板、ガラス片などが水流に押し流されるかのように動く。
口には、無数の返し付きの牙が並んでいる。
一度噛みつかれれば、牙の返しによって引き剥がすことが困難になる。
さらに口は異常なほど伸縮し、10数メートル先まで届く。
逃げ切ったと思った相手にも、後方から口だけが伸びて食らいつくことがある。
その口は人間を噛み砕くだけではなく、車両、瓦礫、什器、店舗の一部、逃げ遅れた群衆などをまとめて吸い込み、何もかもを丸呑みにする。
全身は青銀色で、まるで金属のような光沢を帯びている。
魚というより、深海に沈んだ巨大兵器、あるいは海そのものが金属質の怪物の形を取ったような印象を与える。
光の乏しい虚海の中では、その青銀の体表がわずかな光を反射し、暗闇の中を巨大な刃物が泳いでいるようにも見える。
胴体には、尾に向かって赤く明滅する発光器官が連なっている。
この赤い光は威嚇のためのものではなく、陸地の深海の深度、または現象の変化を示す警告灯のように見える。
明滅が速くなるほど、周囲の虚海化は深まり、暗さ、水中めいた音、泡、深海生物の密度、大怪魚の活動性が増していく。
現象が収束へ向かう時には、この赤い発光器官が異変を察知したかのように激しく点滅する。
大怪魚の探索能力
八眼による視覚探索
8つの発光眼により、広い範囲を見張る。
視界に入った対象は捕捉されやすい。
ただし、遮蔽物や暗所、建物内部、什器の陰などを利用すれば視線を切ることは可能。
視覚探索は強力だが、完全探知ではない。
エスカによる弱い誘導
3本のエスカは、スマートフォンの明かり程度の弱い光を放つ。
強制的に人を引き寄せる能力ではない。
暗闇の中で、人が「誰かがいる」「出口かもしれない」「助けがあるかもしれない」と誤認する程度の弱い誘導である。
そのため、精神支配というより、状況判断を誤らせる罠に近い。
腹鰭による味覚探索
大怪魚の探索の中核。
12足の腹鰭で虚海の“水”の味を感じ取り、獲物を探す。
人間の汗、血、呼吸、皮脂、食べ物、調味料、薬品、油、洗剤、酒、酢などの味が混ざることで、探索結果が変化する。
完全な探知能力ではないため、プレイヤーは隠れることで回避できる。
ただし、負傷して血を流していたり、大きく動いたり、強い匂いや味を不用意に残したりすると発見されやすくなる。
味による撹乱・誘導
コンビニ、スーパー、飲食店、厨房、倉庫などに逃げ込んだ場合、味の強い物を利用して大怪魚の探索を妨害・誘導できる。
例:
• 醤油を撒く。
• ソースを撒く。
• 焼肉のタレを撒く。
• ドレッシングを撒く。
• 酢を撒く。
• 酒を撒く。
• 油を撒く。
• 洗剤を撒く。
• 魚介類を床にばらまく。
• 肉類や惣菜を囮にする。
• 弁当や揚げ物を別方向へ投げる。
• 血の痕跡を調味液で上書きする。
• 強烈な味や匂いで腹鰭の探索を狂わせる。
ただし、味の強い物を撒けば必ず安全というわけではない。
撒く場所、量、タイミング、逃げる方向を誤ると、逆に大怪魚を近づけることになる。
ゲームルール
プレイヤー行動
プレイヤーの行動は自由。
固定コマンド式ではなく、ロールプレイと判定に応じて結果を決定する。
ただし、1ターン中に行える行動は最大2回まで。
行動例:
• 移動する。
• 隠れる。
• 息を潜める。
• 建物に逃げ込む。
• 一般人を誘導する。
• 囮を作る。
• スマートフォンのライトを消す。
• 調味液や食品をばらまく。
• 扉を閉める。
• 棚や家具で入口を塞ぐ。
• 血や匂いの痕跡を別方向へ流す。
• 虚海生物の群れに紛れる。
• 大怪魚の移動方向を読んで迂回する。
大怪魚の行動
大怪魚は毎ターン、以下のいずれかを行う。
捜索
腹鰭による味覚探索、8つの目による視認、エスカによる弱い誘導を用いて獲物を探す。
プレイヤーが隠れている場合、この捜索に対して隠密、息を潜める、味覚撹乱、地形利用などの判定を行う。
捕食
発見した対象を捕食する。
対象はプレイヤーとは限らない。
一般人、逃げ遅れた市民、光を持った人物、悲鳴を上げた者、血を流している者、パニックで走り回る者なども捕食対象になる。
捕食行動が発生すると、周囲の施設破壊、逃走経路の消失、血や匂いの拡散、パニック拡大などが起こる。
移動
虚海の中を泳ぐように、または甲殻類の脚のような腹鰭で這うように移動する。
大怪魚の移動力はプレイヤーより高い。
大怪魚の1回の移動は、プレイヤーの2回分の移動に相当する。
そのため、直線的に逃げるだけでは基本的に追いつかれる。
逃げる場合は、建物、障害物、狭い通路、階段、立体構造、味覚撹乱などを利用する必要がある。
毎ターン発生し得る危険
一般人の捕食
大怪魚は一般人も捕食する。
プレイヤーが直接狙われていなくても、周囲の一般人が捕食されることで状況が悪化する。
一般人を助けるか、自分の隠密を優先するか、囮になってしまう人を見捨てるかなど、判断を迫られる。
施設破壊
大怪魚の脚、巨体、胸鰭、伸縮する口、捕食行動によって施設が破壊される可能性が毎ターン発生する。
例:
• コンビニのガラス壁が割れる。
• 商品棚が倒れる。
• 調味料や食品が床に散乱する。
• 天井が崩れる。
• 自動ドアが歪む。
• 店内照明が消える。
• 冷蔵ケースが壊れる。
• 壁を突き破って腹鰭が入り込む。
• 路地が瓦礫で塞がる。
• 逃走経路が変化する。
施設破壊は危険だが、同時に利用できる場合もある。
壊れた棚、散らばった食品、漏れた調味液、破損した冷蔵ケースなどが、大怪魚の味覚探索を妨害する材料になることもある。
10ターン構成
1〜3ターン目:発現直後
水音、暗転、泡、深海生物の出現が本格化する。
大怪魚はまだ全力でプレイヤーを狙う段階ではなく、周囲の一般人、光、音、味に反応して動く。
4〜6ターン目:本格的なおにごっこ
大怪魚の捜索と捕食が本格化する。
腹鰭による味覚探索、一般人捕食、施設破壊が大きな脅威になる。
コンビニや飲食店などの物品を使った撹乱が重要になる。
7〜9ターン目:深海化の最深部
光はさらに失われ、逃走経路も減っていく。
大怪魚の移動、捕食、施設破壊が激しくなり、単純に隠れるだけでは危険が増す。
移動、撹乱、囮、一般人の誘導、隠密を組み合わせる必要がある。
10ターン目:干潮
陸地の深海が去り始める。
虚海の大怪魚は異変を察知し、捕食や追跡を中断して真っ先に泳ぎ去る。
10ターン目終了時まで生存していれば、陸地の深海は完全に去る。
HP:設定不要/撃破対象ではない
MP:設定不要
役割:鬼ごっこの鬼
対象:プレイヤーおよび一般人
行動:捜索/捕食/移動
移動力:大怪魚の1回移動=プレイヤーの2回移動分
虚海の大怪魚は戦闘ボスではなく、逃走イベント内の追跡者である。
撃破することを目的とせず、見つからないこと、逃げ切ること、やり過ごすことが重要になる。
虚海の大怪魚:役割
虚海の大怪魚は、陸地の深海に出現する“鬼”である。
この怪魚は、陸地の深海という現象そのものではない。
あくまでも、現象内で獲物を探し、追い、捕食する存在である。
大怪魚はプレイヤーだけを狙うわけではない。
現象内にいる一般人も捕食対象になる。
そのため、プレイヤーが隠れていても、近くの一般人が悲鳴を上げたり、光を出したり、逃げ惑ったりすれば、大怪魚の捕食行動が発生する可能性がある。
捕食行動は背景演出ではなく、周囲の施設破壊、逃走経路の消失、血や匂いの拡散、一般人のパニックなどを引き起こし、プレイヤーの状況にも影響する。
虚海の大怪魚:外見
虚海の大怪魚は、深海魚と甲殻類と金属質の怪物が混ざったような異形の巨大魚である。
頭部には8つの発光する目玉を持つ。
その目は暗い虚海の中で異様に輝き、それぞれが別々の方向を見張っている。
正面から逃げたつもりでも、別の目に捕捉されていることがある。
暗闇の中で8つの目だけが浮かび上がるため、遭遇者は最初、複数の怪物に囲まれていると錯覚することもある。
頭部からは、エスカのような触角器官が3つ伸びている。
このエスカの光は強烈な誘導灯ではなく、弱い。
暗い虚海の中では、スマートフォンの明かり程度に感じられる。
そのため、遠くから派手に目立つ罠というより、誰かがスマートフォンを持っているような光、助けを求める人の明かり、出口付近の小さな光、店舗照明の残り火のように見える。
人間が暗闇の中で思わず縋りたくなる程度の、弱く不安定な光として揺れている。
腹部には、甲殻類の脚のような12足の腹鰭を持つ。
これは単なる移動器官ではなく、ホウボウの腹鰭のように味覚器官として機能する。
陸地の深海内では、空間そのものが水中のように振る舞っているため、大怪魚はこの腹鰭を使い、周囲の“水”に溶けた味を感じ取る。
人間の汗、血、呼吸、皮脂、食べ物、調味料、薬品、恐怖による体温変化、衣服や持ち物の匂いなどが虚海の中に溶け出すように広がり、それを腹鰭で味わいながら獲物を探索する。
エラは、数万の槍がしまい込まれたような構造をしている。
その硬度は如何なる合金よりも硬質であり、生半可な武器では傷つけられない。
エラの隙間には槍状の骨棘、あるいは金属質の鰓棘が折り畳まれているように見え、接近した者に対しては防御器官であり、場合によっては反撃器官にもなる。
正面からこのエラを攻撃することは非常に危険である。
胸部には、翼のような巨大な胸鰭がある。
普段は折りたたまれており、青銀の体側に巨大な刃か翼のように収まっている。
展開時には、実際に水が存在しないにもかかわらず、深海の海流のような圧力を発生させる。
その胸鰭が大きく広がると、周囲の虚海がかき混ぜられ、車両、瓦礫、人間、看板、ガラス片などが水流に押し流されるかのように動く。
口には、無数の返し付きの牙が並んでいる。
一度噛みつかれれば、牙の返しによって引き剥がすことが困難になる。
さらに口は異常なほど伸縮し、10数メートル先まで届く。
逃げ切ったと思った相手にも、後方から口だけが伸びて食らいつくことがある。
その口は人間を噛み砕くだけではなく、車両、瓦礫、什器、店舗の一部、逃げ遅れた群衆などをまとめて吸い込み、何もかもを丸呑みにする。
全身は青銀色で、まるで金属のような光沢を帯びている。
魚というより、深海に沈んだ巨大兵器、あるいは海そのものが金属質の怪物の形を取ったような印象を与える。
光の乏しい虚海の中では、その青銀の体表がわずかな光を反射し、暗闇の中を巨大な刃物が泳いでいるようにも見える。
胴体には、尾に向かって赤く明滅する発光器官が連なっている。
この赤い光は威嚇のためのものではなく、陸地の深海の深度、または現象の変化を示す警告灯のように見える。
明滅が速くなるほど、周囲の虚海化は深まり、暗さ、水中めいた音、泡、深海生物の密度、大怪魚の活動性が増していく。
現象が収束へ向かう時には、この赤い発光器官が異変を察知したかのように激しく点滅する。
大怪魚の探索能力
八眼による視覚探索
8つの発光眼により、広い範囲を見張る。
視界に入った対象は捕捉されやすい。
ただし、遮蔽物や暗所、建物内部、什器の陰などを利用すれば視線を切ることは可能。
視覚探索は強力だが、完全探知ではない。
エスカによる弱い誘導
3本のエスカは、スマートフォンの明かり程度の弱い光を放つ。
強制的に人を引き寄せる能力ではない。
暗闇の中で、人が「誰かがいる」「出口かもしれない」「助けがあるかもしれない」と誤認する程度の弱い誘導である。
そのため、精神支配というより、状況判断を誤らせる罠に近い。
腹鰭による味覚探索
大怪魚の探索の中核。
12足の腹鰭で虚海の“水”の味を感じ取り、獲物を探す。
人間の汗、血、呼吸、皮脂、食べ物、調味料、薬品、油、洗剤、酒、酢などの味が混ざることで、探索結果が変化する。
完全な探知能力ではないため、プレイヤーは隠れることで回避できる。
ただし、負傷して血を流していたり、大きく動いたり、強い匂いや味を不用意に残したりすると発見されやすくなる。
味による撹乱・誘導
コンビニ、スーパー、飲食店、厨房、倉庫などに逃げ込んだ場合、味の強い物を利用して大怪魚の探索を妨害・誘導できる。
例:
• 醤油を撒く。
• ソースを撒く。
• 焼肉のタレを撒く。
• ドレッシングを撒く。
• 酢を撒く。
• 酒を撒く。
• 油を撒く。
• 洗剤を撒く。
• 魚介類を床にばらまく。
• 肉類や惣菜を囮にする。
• 弁当や揚げ物を別方向へ投げる。
• 血の痕跡を調味液で上書きする。
• 強烈な味や匂いで腹鰭の探索を狂わせる。
ただし、味の強い物を撒けば必ず安全というわけではない。
撒く場所、量、タイミング、逃げる方向を誤ると、逆に大怪魚を近づけることになる。
ゲームルール
プレイヤー行動
プレイヤーの行動は自由。
固定コマンド式ではなく、ロールプレイと判定に応じて結果を決定する。
ただし、1ターン中に行える行動は最大2回まで。
行動例:
• 移動する。
• 隠れる。
• 息を潜める。
• 建物に逃げ込む。
• 一般人を誘導する。
• 囮を作る。
• スマートフォンのライトを消す。
• 調味液や食品をばらまく。
• 扉を閉める。
• 棚や家具で入口を塞ぐ。
• 血や匂いの痕跡を別方向へ流す。
• 虚海生物の群れに紛れる。
• 大怪魚の移動方向を読んで迂回する。
大怪魚の行動
大怪魚は毎ターン、以下のいずれかを行う。
捜索
腹鰭による味覚探索、8つの目による視認、エスカによる弱い誘導を用いて獲物を探す。
プレイヤーが隠れている場合、この捜索に対して隠密、息を潜める、味覚撹乱、地形利用などの判定を行う。
捕食
発見した対象を捕食する。
対象はプレイヤーとは限らない。
一般人、逃げ遅れた市民、光を持った人物、悲鳴を上げた者、血を流している者、パニックで走り回る者なども捕食対象になる。
捕食行動が発生すると、周囲の施設破壊、逃走経路の消失、血や匂いの拡散、パニック拡大などが起こる。
移動
虚海の中を泳ぐように、または甲殻類の脚のような腹鰭で這うように移動する。
大怪魚の移動力はプレイヤーより高い。
大怪魚の1回の移動は、プレイヤーの2回分の移動に相当する。
そのため、直線的に逃げるだけでは基本的に追いつかれる。
逃げる場合は、建物、障害物、狭い通路、階段、立体構造、味覚撹乱などを利用する必要がある。
毎ターン発生し得る危険
一般人の捕食
大怪魚は一般人も捕食する。
プレイヤーが直接狙われていなくても、周囲の一般人が捕食されることで状況が悪化する。
一般人を助けるか、自分の隠密を優先するか、囮になってしまう人を見捨てるかなど、判断を迫られる。
施設破壊
大怪魚の脚、巨体、胸鰭、伸縮する口、捕食行動によって施設が破壊される可能性が毎ターン発生する。
例:
• コンビニのガラス壁が割れる。
• 商品棚が倒れる。
• 調味料や食品が床に散乱する。
• 天井が崩れる。
• 自動ドアが歪む。
• 店内照明が消える。
• 冷蔵ケースが壊れる。
• 壁を突き破って腹鰭が入り込む。
• 路地が瓦礫で塞がる。
• 逃走経路が変化する。
施設破壊は危険だが、同時に利用できる場合もある。
壊れた棚、散らばった食品、漏れた調味液、破損した冷蔵ケースなどが、大怪魚の味覚探索を妨害する材料になることもある。
10ターン構成
1〜3ターン目:発現直後
水音、暗転、泡、深海生物の出現が本格化する。
大怪魚はまだ全力でプレイヤーを狙う段階ではなく、周囲の一般人、光、音、味に反応して動く。
4〜6ターン目:本格的なおにごっこ
大怪魚の捜索と捕食が本格化する。
腹鰭による味覚探索、一般人捕食、施設破壊が大きな脅威になる。
コンビニや飲食店などの物品を使った撹乱が重要になる。
7〜9ターン目:深海化の最深部
光はさらに失われ、逃走経路も減っていく。
大怪魚の移動、捕食、施設破壊が激しくなり、単純に隠れるだけでは危険が増す。
移動、撹乱、囮、一般人の誘導、隠密を組み合わせる必要がある。
10ターン目:干潮
陸地の深海が去り始める。
虚海の大怪魚は異変を察知し、捕食や追跡を中断して真っ先に泳ぎ去る。
10ターン目終了時まで生存していれば、陸地の深海は完全に去る。
セッション導入文
あなたが街を歩いていると、どこからともなく水が流れ出すような音が聞こえてくる。
周りを確認しても、水が流れてくるような気配はない。
側溝にも、道路にも、建物の隙間にも、水など見当たらない。
しかし、音だけは確かに聞こえる。
やがて周囲は暗く、暗く、光を失っていく。
地面からは水が湧き出ているかのような泡が上がり、深海に住むような小魚、クラゲ、甲殻類の姿が見え始める。
それらは、まるで水の中にいるような動きをしている。
人々は戸惑い、困惑する。
これは現実なのか。
幻なのか。
それは、そこに現れた巨大な魚に聞けばわかるだろう。
食い殺されれば現実。
逃げおおせれば幻だろうから。
最終コンセプト
陸地の深海は、敵というより災害に近い現象型エネミーである。
それは突然現れたように見えるが、実際には数日前から水影や泡として現実へ滲み出している。
そして満潮のように地域を沈めた瞬間、人々の前に“突如発生した超常現象”として牙を向く。
この現象には発生条件がない。
原因もない。
止める方法もない。
解決する手段もない。
ただし、前兆はある。
前兆を観測して範囲外へ避難できれば、安全を確保することはできる。
しかし、前兆を観測しても発生自体は止められず、必ずその地域に陸地の深海は現れる。
そのため、セーフではなく、ケテルでもなく、ユークリッド相当として扱う。
虚海の大怪魚は本体ではなく、現象の中に現れる鬼にすぎない。
それはプレイヤーも一般人も捕食し、施設を破壊し、味を探り、光を揺らしながら迫ってくる。
できることは、ただ逃げること。
隠れること。
味を誤魔化すこと。
息を潜めること。
一般人を助けるか見捨てるかを選ぶこと。
そして、10ターン後にまだ生きていること。
逃げ切れば幻。
食われれば現実。
陸地の深海は、満ちて、喰らい、潮のように去っていく。
あなたが街を歩いていると、どこからともなく水が流れ出すような音が聞こえてくる。
周りを確認しても、水が流れてくるような気配はない。
側溝にも、道路にも、建物の隙間にも、水など見当たらない。
しかし、音だけは確かに聞こえる。
やがて周囲は暗く、暗く、光を失っていく。
地面からは水が湧き出ているかのような泡が上がり、深海に住むような小魚、クラゲ、甲殻類の姿が見え始める。
それらは、まるで水の中にいるような動きをしている。
人々は戸惑い、困惑する。
これは現実なのか。
幻なのか。
それは、そこに現れた巨大な魚に聞けばわかるだろう。
食い殺されれば現実。
逃げおおせれば幻だろうから。
最終コンセプト
陸地の深海は、敵というより災害に近い現象型エネミーである。
それは突然現れたように見えるが、実際には数日前から水影や泡として現実へ滲み出している。
そして満潮のように地域を沈めた瞬間、人々の前に“突如発生した超常現象”として牙を向く。
この現象には発生条件がない。
原因もない。
止める方法もない。
解決する手段もない。
ただし、前兆はある。
前兆を観測して範囲外へ避難できれば、安全を確保することはできる。
しかし、前兆を観測しても発生自体は止められず、必ずその地域に陸地の深海は現れる。
そのため、セーフではなく、ケテルでもなく、ユークリッド相当として扱う。
虚海の大怪魚は本体ではなく、現象の中に現れる鬼にすぎない。
それはプレイヤーも一般人も捕食し、施設を破壊し、味を探り、光を揺らしながら迫ってくる。
できることは、ただ逃げること。
隠れること。
味を誤魔化すこと。
息を潜めること。
一般人を助けるか見捨てるかを選ぶこと。
そして、10ターン後にまだ生きていること。
逃げ切れば幻。
食われれば現実。
陸地の深海は、満ちて、喰らい、潮のように去っていく。